有価証券報告書-第81期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/06/28 9:42
【資料】
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【項目】
136項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、「新しい着眼と独自の発想で、新たな価値を創造し、人と社会に夢と感動をつくり出します。」という経営理念のもと、「私たちは、ゆたかで快適な暮らしを提供する、愛される“価値創造の専門集団”をめざします。」ことをビジョンとして掲げ、国内はもとより国外におきましても、より良い住環境を構築すべく事業活動を行っております。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、持続的な成長を達成するため、高い収益性の確保を経営課題と認識し、連結売上高経常利益率3%を目指してまいります。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、2025年3月期より第七次中期経営方針(3カ年計画)として『経済価値×社会価値×人財価値の最大化』に取り組んでおります。
1.経済価値の最大化
新規事業創造、デジタル活用、既存事業収益性強化
2.社会価値の最大化
SDGs推進、ブランド価値向上
3.人材価値の最大化
安全健康、生産性向上、スキルと能力向上、後継者育成
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
今後の我が社を取り巻く経済環境は、賃金上昇を伴った物価と金利の上昇がバランスよく実現されれば、景気は緩やかに回復していくものと見込まれます。
当社グループにおいては、事業構造の改革の遅れによる厳しい経営を余儀なくされている事業会社の早急な業績回復と、好調な業績が見込める事業会社のさらなる業績の上積み、さらにはグループ全体としての事業ポートフォリオの見直しが課題となっています。
第七次中期経営計画ではKGV2030(コイズミグループビジョン2030)として、経済価値、社会価値、人材価値の最大化を掲げ、グループ全体としてのバランスの取れたグループ経営を目指してまいります。
(1)照明事業
①住宅・店舗事業の顧客の選択と集中により付加価値商材の構成比の拡大を図ります。また施設市場への特徴品での取り組みが市販にも拡大しつつあり、更なる販促策により売上の嵩上げを図ります。
②今期より本格稼働する新基幹システムによりSCM体制強化に努めます。
③物流における2024年問題によるサービスの低下を防ぐべく、在庫の持ち方・運び方の最適化を図ります。
④更なる円安の進行による原材料の高騰などの懸念があり、製品のVEや新カタログでの価格の見直しも視野に入れ対応を進めます。
⑤SDGsへの取り組みでは、温室効果ガスの排出量の算出内容の精度を向上し、また、排出量の削減目標を設定し、認証の取得のための申請への体制づくりを推進します。
(2)家具事業
①経済価値の最大化のため、事業ポートフォリオの再構築に取り組みます。学習家具事業は、利益確保できるよう事業の再設計に取り組み、プレキッズ事業およびスリープテック事業は、営業力を強化して更なる業態開発に取り組み、事業を軌道に乗せます。
②社会価値の最大化のため、リ・ブランディングの企画を推進します。HPアクセス数、SNSフォロワー数を増加させ、ブランド認知度を高めます。
SDGsの取り組みでは、女性の活躍を推進します。
③人財価値の最大化のため、人的資本経営に取り組みます。新人事制度の策定、教育機会の提供、健康経営の推進などに取り組み、従業員エンゲージメントを高めます。
(3)物流事業
①拠点別収支を明確にして収支改善を進め、運賃・保管・荷役で利益を積み上げる収益体質を構築します。
②デリバリーセンター4拠点の全面活用と外販拡大に向け、マーケットイン活動を推進し、強みである電材物流と成長市場であるEC物流を強化します。
③物流2024年問題へ対応するため、物流システムの強化と戦略拠点の拡充を進めます。