有価証券報告書-第70期(平成31年3月1日-令和2年2月29日)

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2020/05/29 10:21
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当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況は次のとおりであります。
(1)経営成績等の状況の概要
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、通商問題をはじめとした海外経済の動向や金融資本市場の変動の影響等が懸念されるなか、先行き不透明な状況で推移いたしました。
流通業界におきましても、消費税率引き上げ等、将来不安からくる節約志向が続くなか、自然災害等による消費者マインドの低下、新型コロナウイルス感染症によるインバウンド需要の低迷等もあり、厳しい状況で推移いたしました。
このような状況のなか、当社グループは、第5次中期経営計画2年目となる2019年度におきまして、引き続き「100年企業」「100年ブランド」の実現に向けて「人材の育成」、「商品力の強化」、「マーケット動向の把握」に取り組みました。そして、信頼性の高い企業グループの構築に向けCSR経営を実践し、内部統制機能の強化、株主への利益還元、利益成長に繋がる中長期的投資等を実行することによって企業価値の向上に取り組みました。
その結果、当期の連結業績は、売上高449億70百万円(前年同期比4.6%減)、営業利益39億75百万円(前年同期比20.2%減)、経常利益43億12百万円(前年同期比36.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は24億75百万円(前年同期比1.4%増)となりました。また、重要な経営指標として定めている「のれん償却前営業利益」は44億72百万円(前期比18.4%減)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
ジュエリー事業は、売上高269億87百万円(前年同期比7.9%減)、営業利益33億19百万円(前年同期比25.6%減)となりました。
アパレル事業は、売上高179億83百万円(前年同期比0.9%増)、営業利益7億58百万円(前年同期比25.5%増)と増収増益となりました。
財政状態については、次のとおりであります。
当連結会計年度の資産の合計は、前連結会計年度と比べて65億47百万円減少し、537億37百万円となりました。
当連結会計年度の負債の合計は、前連結会計年度と比べて25億47百万円減少し、141億49百万円となりました。
当連結会計年度の純資産の合計は、前連結会計年度と比べて39億99百万円減少し、395億88百万円となりました。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較を行っております。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ29億63百万円減少し、当連結会計年度末には7億85百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動の結果、資金の増加は24億33百万円(前連結会計年度比7億69百万円増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益38億60百万円や法人税等の還付額28億62百万円があったものの、法人税等の支払額69億16百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動の結果、資金の増加は72百万円(前連結会計年度比53億34百万円減)となりました。これは主に、投資有価証券の償還による収入7億円があったものの、有形固定資産の取得による支出7億14百万円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動の結果、資金の減少は54億68百万円(前連結会計年度比38億76百万円減)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出36億6百万円や配当金の支払額17億47百万円があったことによるものであります。
③ 仕入及び販売の状況
(仕入実績)
当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)
ジュエリー事業7,978△11.3
アパレル事業12,6474.8
合計20,625△2.1

(注)1 上記金額は、仕入価格によっております。
2 上記金額には、消費税等を含めておりません。
(販売実績)
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)
ジュエリー事業26,987△7.9
アパレル事業17,9830.9
合計44,970△4.6

(注) 上記金額には、消費税等を含めておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態の分析
当連結会計年度末における流動資産は169億76百万円となり、前連結会計年度末に比べ29億19百万円減少いたしました。主な要因は、現金及び預金が14億63百万円及び有価証券が15億円減少したこと等によるものであります。
固定資産は367億60百万円となり、前連結会計年度末に比べ36億28百万円減少いたしました。主な要因は、投資有価証券が28億23百万円減少したこと等によるものであります。
流動負債は78億51百万円となり、前連結会計年度末に比べ21億61百万円減少いたしました。主な要因は、未払法人税等が30億28百万円減少したこと等によるものであります。
固定負債は62億97百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億86百万円減少いたしました。主な要因は、繰延税金負債が4億11百万円減少したこと等によるものであります。
純資産は395億88百万円となり、前連結会計年度末に比べ39億99百万円減少いたしました。主な要因は、自己株式の消却及び取得等により74億28百万円減少(純資産は増加)したものの、自己株式の消却等により資本剰余金が108億33百万円及びその他有価証券評価差額金が12億51百万円減少したこと等によるものであります。
当連結会計年度は前連結会計年度に続き、自己株式の取得を行ってきましたが、自己株式の消却等により自己資本比率が、前連結会計年度の72.2%から73.5%と増加しております。
② キャッシュ・フローの分析
当社グループは、営業活動により多くのキャッシュ・フローを得ており、事業活動にかかる運転資金については営業キャッシュ・フローにて獲得した資金を主な財源としております。
その一方で、当社は国内金融機関からの借入について、相対での借入枠を十分に確保しており、将来にわたって必要な営業活動および債務の返済に備えるため、自己資金のほか、必要に応じて金融機関からの借入により資金調達を図ります。設備投資の一部はリース取引によっております。
なお、国内グループ会社の資金については、当社にてCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)による一元管理を行っており、必要に応じて資金を融通しております。
当社グループの当連結会計年度の資金は、前連結会計年度末に比べ29億63百万円減少し、当連結会計年度末には7億85百万円となりました。前連結会計年度は、一時的な要因として大規模な自己株式の取得や関係会社株式の売却、それに伴う税金費用の発生等があったものの、当連結会計年度におきましては、一時的な要因として大規模な自己株式の取得のみとなり、営業活動によるキャッシュ・フローにて前連結会計年度末に比べ7億69百万円の資金の増加、投資活動によるキャッシュ・フローにて前連結会計年度末に比べ53億34百万円の資金の減少、財務活動によるキャッシュ・フローにて前連結会計年度末に比べ38億76百万円の資金の増加となりました。
③ 経営成績の分析
a.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は中期的な数値目標としてのれん償却前当期純利益を用いて算出するROEにて10%以上、のれん償却前当期純利益を用いて算出する一株当たり当期純利益にて200円以上を掲げております。また、経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を客観的に判断するため、「のれん償却前営業利益」を重要な経営指標と位置付けております。
第70期は、のれん償却前営業利益44億72百万円となりました。のれん償却前当期純利益を用いて算出するROEは7.5%、のれん償却前当期純利益を用いて算出する一株当たり当期純利益は134.67円となりました。
(のれん償却前営業利益 = 営業利益 + のれん償却額)
b.セグメントごとの経営成績等の状況に関する分析
(ジュエリー事業)
国内のジュエリー市場は約1兆円弱の規模で推移しております。そのなかで、ブライダルジュエリーの市場は約1,600億円弱となりますが、人口および婚姻組数の減少や嗜好の変化もあり、緩やかに縮小しております。
ジュエリー事業を展開するエフ・ディ・シィ・プロダクツグループにおきましては、上期は順調に推移しました。しかしながら、10月以降の消費税率引き上げによる消費者マインドの低下や、12月23日が平日となったことに加えて、前年同月に比べ土日祝日が2日少なくなった影響を受けて、クリスマスの高揚感が低下したことにより、売上高は計画を下回りました。また、一般管理費において、計画外のシステム投資の実行や、一時的な資産除去債務償却費用の増加が発生いたしました。
その結果、売上高は269億87百万円(前年同期比7.9%減)、営業利益は33億19百万円(前年同期比25.6%減)となりました。
(アパレル事業)
国内のアパレル小売市場は約9兆円強の規模で推移しております。量販店が苦戦するなか、専門店は好調を維持しております。また、当期は暖冬等、天候不順の影響もありました。
アパレル事業におきましては、アスティグループは、主力得意先との取り組み強化と生産管理力の向上により、収益力が大幅に改善いたしました。㈱アージュでは、デイリーファッション事業「パレット」の出店拡大を進めるとともに、シーズン商品の在庫圧縮による荒利益率の改善が奏功し、好調に推移いたしました。
その結果、売上高は179億83百万円(前年同期比0.9%増)、営業利益は7億58百万円(前年同期比25.5%増)と増収増益となりました。

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