有価証券報告書-第85期(2023/04/01-2024/03/31)
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 経営成績
当連結会計年度のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が大幅に緩和され、社会活動や経済活動が正常化し、景気は緩やかに回復しました。一方で、世界的なインフレや円安に伴う物価上昇、ロシア・ウクライナ情勢や中東地域における紛争等の地政学リスクが継続しており、依然として不透明な経営環境が続くものと予想されます。
国内の新車総販売台数(軽を含む)は、部品供給不足からの回復により新車生産が順調に推移しましたが、自動車メーカーの不正発覚により出荷停止等の影響もあり、前年比3.3%増の約453万台となりました。内訳は、登録車が同7.8%増の約290万台で、軽自動車においては同4.0%減の約163万台となりました。
このような景況下、当社グループでは、2030年に向けたパーパス「未来のモビリティ社会における最良のパートナー」を具現化するべく、国内外ともに地域密着型営業を強化し、高付加価値商材の更なるシェア拡大を図るとともに、異業種を含む新規開拓に努めました。また、M&A・ベンチャー投資による新規ビジネス開拓やコーポレートサイトの刷新による企業ブランド構築にも注力いたしました。
これにより、当社グループの売上高は393億31百万円(前年比109.6%)、営業利益は101億66百万円(同121.7%)、経常利益は112億58百万円(同125.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益は79億24百万円(同125.9%)となりました。
また、当連結会計年度より配当方針を変更し、株主の皆様への利益還元強化の姿勢をより明確にするため、これまでの単体配当性向30%以上から「連結配当性向30%以上」を目標として配当することにいたしました。グループ全体の持続的な成長を前提とした目標に変更することにより、中長期的な企業価値の向上と継続的な株主還元の充実に努めてまいります。
当期末の配当金につきましては、1株当たり76円とさせていただきたく存じます。すでに中間配当金として1株当たり54円をお支払いいたしておりますので、通期の1株当たりの配当金は普通配当で前期比38円増配の130円となります。
セグメント別の経営成績は以下のとおりであります。
(自動車部品・用品等販売事業)
当セグメントにおきましては、国内部門では、新車販売は微増にとどまりましたが、引き続き地域密着型営業を通じて、お客様との関係を強化しながら、新規開拓と高付加価値商材の拡販により一層のシェア拡大を図りました。また、アルコール検知器においては、前年度の法改正による特需からの反動減があったものの、クラウド管理化の推進を強化するなど市場のニーズに対応し、シェア拡大に努めました。
海外部門では、営業活動の規制が緩和されるなか、ロシア・ウクライナ情勢によりロシア向けの輸出を停止したこともあり、売上は微減となりましたが、中東地域を含む地政学リスク等に注意しながら地域密着営業を推進し、より付加価値の高いオリジナル商材への注力と新規市場の開拓に努めました。
連結子会社のセントラル自動車工業株式会社は、主力商品であるCPCブランド商材の更なる高品質化や需要拡大に対し、生産設備増強に投資することで生産体制を効率化し、目標品質の維持と商材の安定供給に努めました。
連結子会社の株式会社フラッグスは、昨年11月の完全子会社化後も、カスタムパーツの開発やSNSでの発信を通じて、既存顧客の取引深耕と新規顧客の創出に努めました。
これにより、売上高は316億87百万円(前年比108.6%)、セグメント利益につきましては94億79百万円(同121.4%)となりました。なお、上記実績のうち、アルコール検知器に関しては、前年度の法改正による特需からの反動減により、売上高16億51百万円(同53.8%)となりました。
(自動車処分事業)
当セグメントにおきましては、連結子会社の株式会社ABTは、中古車市場の好況等を支援材料に、交通量の回復や全国各地で発生した水害等により取扱件数が増加するなか、効率的な業務遂行に努めました。
これにより、売上高は76億43百万円(前年比114.0%)、セグメント利益につきましては6億86百万円(同125.7%)となりました。
目標とする経営指標に対する達成状況につきましては、次のとおりであります。
①売上高営業利益率
当社グループの売上高は393億31百万円(前年比109.6%)、営業利益は101億66百万円(同121.7%)となり、売上高営業利益率は25.8%と前連結会計年度を2.5ポイント上回りました。これは主に、国内部門にて地域密着型営業と付加価値の高いオリジナル商品の販売増によるものです。今後とも増収を目指し、国内部門・海外部門ともに新規取引先の開拓と付加価値の高いオリジナル商品の販売を強化してまいります。
②ROE(自己資本当期純利益率)
当社グループの自己資本は499億17百万円(前年比119.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は79億24百万円(同125.9%)となり、ROEは前連結会計年度を1.3ポイント上回る17.3%となりました。当社はROEの向上のためには親会社株主に帰属する当期純利益を増加させることを最も重視しており、今後とも安定した増益を目指してまいります。
③配当性向
配当性向における達成状況につきましては、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載のとおりであります。
仕入及び販売の実績は、次のとおりであります。
①仕入実績
当連結会計年度の仕入実績は、次のとおりであります。
(注) 上記の金額は、仕入価格で表示しております。
②販売実績
当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。
(注) 1 上記の金額は、販売価格で表示しております。
2 主要な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合
(2) 財政状態
当連結会計年度末の財政状態を分析しますと、
①総資産合計は573億87百万円と前連結会計年度末に比べて80億36百万円増加しております。
増加の主なものは、現金及び預金が38億92百万円、投資有価証券が34億48百万円、および
東京支社の新社屋建築に伴う建設仮勘定が9億42百万円であります。
減少の主なものは、有価証券が5億円であります。
②負債合計は74億70百万円と前連結会計年度末に比べて52百万円増加しております。
増加の主なものは、未払法人税等が1億61百万円であります。
減少の主なものは、支払手形及び買掛金が1億22百万円であります。
③純資産合計は499億17百万円と前連結会計年度末に比べて79億84百万円増加しております。
増加の主なものは、親会社株主に帰属する当期純利益が79億24百万円、およびその他有価証券
評価差額金が18億13百万円であります。
減少の主なものは、配当金の支払いにより利益剰余金が19億78百万円であります。
これにより自己資本比率は、85.0%から87.0%となりました。
(3)キャッシュ・フロー
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは75億52百万円の資金の増加(前期比18億63百万円の資金の増加)となりました。
増加の主なものは、税金等調整前当期純利益113億49百万円によるものであります。
減少の主なものは、法人税等の支払額33億42百万円によるものであります。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フローは36億91百万円の資金の減少(前期比14億7百万円の資金の減少)となりました。
増加の主なものは、有価証券の償還による収入5億円によるものであります。
減少の主なものは、定期預金の預入による支出20億円、および有形固定資産の取得による支出13億52百万円によるものであります。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローは、19億86百万円の資金の減少(前期比2億43百万円の資金の減少)となりました。
減少の主なものは、配当金の支払額19億76百万円によるものであります。
この結果、当期末の現金及び現金同等物の期末残高は173億43百万円(前期末に比べて18億92百万円の資金の増加)となりました。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
資金需要のうち主なものは、M&Aや研究開発のための設備投資、新商品の開発費用等にかかわるものであります。短期運転資金は自己資金を基本としており、十分な手元流動性を有しております。
なお、当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は173億43百万円であります。
永続的な企業存続のために、財務基盤を強化するとともに、必要な投資資金の確保を実現するために、保有する現預金は十分な水準であるべきと考えております。急激な環境の変化や多様化する顧客ニーズに迅速に対応するためには、自己資金を基本としながらも状況に応じて金融機関からの借入を行います。
(4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
また、見積りが必要となる事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらと異なる場合があります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 経営成績
当連結会計年度のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が大幅に緩和され、社会活動や経済活動が正常化し、景気は緩やかに回復しました。一方で、世界的なインフレや円安に伴う物価上昇、ロシア・ウクライナ情勢や中東地域における紛争等の地政学リスクが継続しており、依然として不透明な経営環境が続くものと予想されます。
国内の新車総販売台数(軽を含む)は、部品供給不足からの回復により新車生産が順調に推移しましたが、自動車メーカーの不正発覚により出荷停止等の影響もあり、前年比3.3%増の約453万台となりました。内訳は、登録車が同7.8%増の約290万台で、軽自動車においては同4.0%減の約163万台となりました。
このような景況下、当社グループでは、2030年に向けたパーパス「未来のモビリティ社会における最良のパートナー」を具現化するべく、国内外ともに地域密着型営業を強化し、高付加価値商材の更なるシェア拡大を図るとともに、異業種を含む新規開拓に努めました。また、M&A・ベンチャー投資による新規ビジネス開拓やコーポレートサイトの刷新による企業ブランド構築にも注力いたしました。
これにより、当社グループの売上高は393億31百万円(前年比109.6%)、営業利益は101億66百万円(同121.7%)、経常利益は112億58百万円(同125.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益は79億24百万円(同125.9%)となりました。
また、当連結会計年度より配当方針を変更し、株主の皆様への利益還元強化の姿勢をより明確にするため、これまでの単体配当性向30%以上から「連結配当性向30%以上」を目標として配当することにいたしました。グループ全体の持続的な成長を前提とした目標に変更することにより、中長期的な企業価値の向上と継続的な株主還元の充実に努めてまいります。
当期末の配当金につきましては、1株当たり76円とさせていただきたく存じます。すでに中間配当金として1株当たり54円をお支払いいたしておりますので、通期の1株当たりの配当金は普通配当で前期比38円増配の130円となります。
セグメント別の経営成績は以下のとおりであります。
(自動車部品・用品等販売事業)
当セグメントにおきましては、国内部門では、新車販売は微増にとどまりましたが、引き続き地域密着型営業を通じて、お客様との関係を強化しながら、新規開拓と高付加価値商材の拡販により一層のシェア拡大を図りました。また、アルコール検知器においては、前年度の法改正による特需からの反動減があったものの、クラウド管理化の推進を強化するなど市場のニーズに対応し、シェア拡大に努めました。
海外部門では、営業活動の規制が緩和されるなか、ロシア・ウクライナ情勢によりロシア向けの輸出を停止したこともあり、売上は微減となりましたが、中東地域を含む地政学リスク等に注意しながら地域密着営業を推進し、より付加価値の高いオリジナル商材への注力と新規市場の開拓に努めました。
連結子会社のセントラル自動車工業株式会社は、主力商品であるCPCブランド商材の更なる高品質化や需要拡大に対し、生産設備増強に投資することで生産体制を効率化し、目標品質の維持と商材の安定供給に努めました。
連結子会社の株式会社フラッグスは、昨年11月の完全子会社化後も、カスタムパーツの開発やSNSでの発信を通じて、既存顧客の取引深耕と新規顧客の創出に努めました。
これにより、売上高は316億87百万円(前年比108.6%)、セグメント利益につきましては94億79百万円(同121.4%)となりました。なお、上記実績のうち、アルコール検知器に関しては、前年度の法改正による特需からの反動減により、売上高16億51百万円(同53.8%)となりました。
(自動車処分事業)
当セグメントにおきましては、連結子会社の株式会社ABTは、中古車市場の好況等を支援材料に、交通量の回復や全国各地で発生した水害等により取扱件数が増加するなか、効率的な業務遂行に努めました。
これにより、売上高は76億43百万円(前年比114.0%)、セグメント利益につきましては6億86百万円(同125.7%)となりました。
目標とする経営指標に対する達成状況につきましては、次のとおりであります。
①売上高営業利益率
当社グループの売上高は393億31百万円(前年比109.6%)、営業利益は101億66百万円(同121.7%)となり、売上高営業利益率は25.8%と前連結会計年度を2.5ポイント上回りました。これは主に、国内部門にて地域密着型営業と付加価値の高いオリジナル商品の販売増によるものです。今後とも増収を目指し、国内部門・海外部門ともに新規取引先の開拓と付加価値の高いオリジナル商品の販売を強化してまいります。
②ROE(自己資本当期純利益率)
当社グループの自己資本は499億17百万円(前年比119.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は79億24百万円(同125.9%)となり、ROEは前連結会計年度を1.3ポイント上回る17.3%となりました。当社はROEの向上のためには親会社株主に帰属する当期純利益を増加させることを最も重視しており、今後とも安定した増益を目指してまいります。
③配当性向
配当性向における達成状況につきましては、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載のとおりであります。
仕入及び販売の実績は、次のとおりであります。
①仕入実績
当連結会計年度の仕入実績は、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 仕入高(千円) | 前期比(%) |
| 自動車部品・用品等販売事業 | 16,529,899 | 100.1 |
| 自動車処分事業 | 6,096,879 | 114.2 |
| 合計 | 22,626,778 | 103.6 |
(注) 上記の金額は、仕入価格で表示しております。
②販売実績
当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(千円) | 前期比(%) |
| 自動車部品・用品等販売事業 | 31,687,408 | 108.6 |
| 自動車処分事業 | 7,643,814 | 114.0 |
| 合計 | 39,331,223 | 109.6 |
(注) 1 上記の金額は、販売価格で表示しております。
2 主要な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合
| 相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 金額(千円) | 割合(%) | 金額(千円) | 割合(%) | |
| 株式会社ユー・エス・エス | 4,083,005 | 11.4 | 4,661,964 | 11.9 |
(2) 財政状態
当連結会計年度末の財政状態を分析しますと、
①総資産合計は573億87百万円と前連結会計年度末に比べて80億36百万円増加しております。
増加の主なものは、現金及び預金が38億92百万円、投資有価証券が34億48百万円、および
東京支社の新社屋建築に伴う建設仮勘定が9億42百万円であります。
減少の主なものは、有価証券が5億円であります。
②負債合計は74億70百万円と前連結会計年度末に比べて52百万円増加しております。
増加の主なものは、未払法人税等が1億61百万円であります。
減少の主なものは、支払手形及び買掛金が1億22百万円であります。
③純資産合計は499億17百万円と前連結会計年度末に比べて79億84百万円増加しております。
増加の主なものは、親会社株主に帰属する当期純利益が79億24百万円、およびその他有価証券
評価差額金が18億13百万円であります。
減少の主なものは、配当金の支払いにより利益剰余金が19億78百万円であります。
これにより自己資本比率は、85.0%から87.0%となりました。
(3)キャッシュ・フロー
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは75億52百万円の資金の増加(前期比18億63百万円の資金の増加)となりました。
増加の主なものは、税金等調整前当期純利益113億49百万円によるものであります。
減少の主なものは、法人税等の支払額33億42百万円によるものであります。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フローは36億91百万円の資金の減少(前期比14億7百万円の資金の減少)となりました。
増加の主なものは、有価証券の償還による収入5億円によるものであります。
減少の主なものは、定期預金の預入による支出20億円、および有形固定資産の取得による支出13億52百万円によるものであります。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローは、19億86百万円の資金の減少(前期比2億43百万円の資金の減少)となりました。
減少の主なものは、配当金の支払額19億76百万円によるものであります。
この結果、当期末の現金及び現金同等物の期末残高は173億43百万円(前期末に比べて18億92百万円の資金の増加)となりました。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
資金需要のうち主なものは、M&Aや研究開発のための設備投資、新商品の開発費用等にかかわるものであります。短期運転資金は自己資金を基本としており、十分な手元流動性を有しております。
なお、当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は173億43百万円であります。
永続的な企業存続のために、財務基盤を強化するとともに、必要な投資資金の確保を実現するために、保有する現預金は十分な水準であるべきと考えております。急激な環境の変化や多様化する顧客ニーズに迅速に対応するためには、自己資金を基本としながらも状況に応じて金融機関からの借入を行います。
(4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
また、見積りが必要となる事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらと異なる場合があります。