有価証券報告書-第45期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/30 10:58
【資料】
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【項目】
163項目

対処すべき課題

(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、「もっと音楽を世に もっとサービスを世に」を社是とし、「カラオケを通じた音楽文化の振興」、「楽しいコミュニケーションの場の提供」を基本方針としております。この方針のもと、当社グループは、創業以来培ったノウハウと蓄積したコンテンツをベースに、カラオケ事業を核として、一層の事業拡大とより高い収益を確保し、当社グループのステークホルダーの期待に応え、社会貢献に資する企業を目指してまいります。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、継続的・安定的な成長と企業価値の向上を図るため、自己資本当期純利益率(ROE)及び各事業の営業利益率を重視するとともに、1株当たり利益(EPS)の増加を目指してまいります。
(3)会社の対処すべき課題
今後の経済見通しにつきましては、国内外における新型コロナウイルスの感染拡大について、収束時期の予測が難しいことから、引続き先行き不透明な状況で推移するものと予想されます。
当カラオケ業界におきましては、感染症拡大防止のための外出自粛や休業要請の影響により、主力市場であるナイト市場、カラオケボックス市場とも非常に厳しい経営環境が継続するものと予想されます。
当社グループにおきましても、緊急事態宣言の発出以降、全ての直営店舗(カラオケ548店舗、飲食204店舗)を臨時休業とするなど、感染拡大防止とお客様及び従業員の安全確保のための対応を行いました。また、業務用カラオケ事業においても、顧客店舗の閉店が増加し、稼働台数が減少することが見込まれます。
このような状況に対応するため、短期的には資金調達を含め、手元資金の流動性確保に努めること及び、店舗の営業再開に向け、衛生面においてより高い安全性を確保できるオペレーションを確立することが必要と考え、当社グループ共通の感染防止対策を策定いたしました。5月12日以降、都道府県知事からの休業要請・時短要請及び当該地域の状況を考慮して順次営業を再開しております。
中期的には、カラオケは広い世代に支持される身近なレジャーとして定着していることから、需要はコロナ禍以前の水準(参加人口:約4,700万人)を回復するものと考えており、高い市場占有率を有する業務用カラオケ事業及びカラオケ・飲食店舗事業に経営資源を積極的に投入することにより、競争力及び収益力の強化を進めてまいります。また、新規事業の育成にも注力し、持続的な成長を目指してまいります。
上記主要事業を含むすべての事業において、“わかりやすい、使いやすい”サービスを基本として、ご利用者皆様の歓びと楽しみを提供し続けることで、広く社会に貢献する事業展開を目指してまいります。