有価証券報告書-第52期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/20 11:26
【資料】
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【項目】
123項目

業績等の概要

第1四半期連結累計期間より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「四半期純利益」を「親会社株主に帰属する四半期純利益」としております
(1)業績
当連結会計年度のわが国経済は、政府や日銀の経済政策を背景に企業収益や雇用情勢は改善傾向にあり、景気は緩やかな回復基調を示す反面、株価や為替相場の大幅な変動、中国をはじめとする新興国の経済成長鈍化など次第に先行きの不透感が感じられる状況であります。
当社グループの関連する建設業界におきましては、民間設備投資や住宅投資は堅調に推移する一方で、公共投資は前年に比べ減少傾向であることに加え、労務単価や建設材料費の高止まりに伴う建設コスト上昇などの厳しい状況も続いております。
このような状況のもと当社グループは、平成27年3月4日の会社設立50周年を一つの節目として、今後50年、100年と持続的な成長が可能な永続性のある企業を目指すため、原点に立ち返って「顧客重視の姿勢を徹底」など4項目の重点課題を掲げ、市場環境の変化を注視し顧客ニーズを捉えた技術提案営業を強化するとともに、各事業部門間の連携を密にするなど積極的な営業活動を展開し受注の拡大を図りました。
この結果、当連結会計年度の売上高は250億62百万円(前年同期比0.6%減)で、その内訳は商品売上高が116億12百万円(前年同期比8.3%増)、完成工事高は134億49百万円(前年同期比7.2%減)となりました。
セグメント別の売上高は以下のとおりであります。
[ファスナー事業]
「あと施工アンカー」を始めとする建設資材販売は前期より減少しましたが、耐震関連の商品・工事及び「せん断補強RMA工法」関連の売上が順調に推移したことにより、売上高は83億88百万円(前年同期比9.2%増)となりました。
[土木資材事業]
前期に引き続き西日本地区のトンネル工事現場が順調に稼働し、主力商品であるロックボルトに加え補助工法の売上も堅調であったことなどにより、売上高は86億49百万円(前年同期比15.5%増)となりました。
[建設事業]
当社のノウハウを結集した工法について積極的な技術提案を行った結果、リニューアル工事やトンネル設備工事の分野において受注を獲得するとともに、子会社であるアールシーアイ株式会社の一面耐震工事も順調さを示し、全般的な傾向としては堅調に推移しておりますが、前期は環境工事分野で大型元請物件があったため売上高としては今期減少し、売上高は80億24百万円(前期比20.1%減)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ8億85百万円減少し、16億92百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動における資金は、税金等調整前当期純利益23億2百万円(前年同期比24.8%増)を計上し、固定資産売却損5億2百万円を計上したものの、たな卸資産が11億16百万円増加したことなどにより、5億17百万円の支出(前年同期は15億45百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動における資金は、有形固定資産の売却による収入などにより、7億28百万円の収入(前年同期は4億9百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動における資金は長期借入金の返済による支出などにより、10億97百万円の支出(前年同期は14億20百万円の支出)となりました。