有価証券報告書-第52期(2025/03/01-2026/02/28)
(1) 経営成績等の状況の概要
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度(2025年3月1日から2026年2月28日まで)における我が国経済は、雇用・所得環境の改善や訪日外国人客の増加に伴うインバウンド消費の拡大が景気を下支えしました。しかしながら、長引く物価高騰による消費者の生活防衛意識の高まりや為替相場の変動が家計の重荷となっていることに加え、地政学リスクの高まりや米国の通商政策への懸念から先行き不透明感も強く、依然として予断を許さない状況が続いております。
このような環境の中、当社は「住まいと暮らしを豊かにするための商品とサービスを提供し、地域の皆様の生活文化の向上に貢献する」というミッションに基づき、事業活動を推進いたしました。地域社会への貢献として、高齢者世帯を支える「スマイルサービス」の展開や環境保全への寄附を伴う商品の販売、職場体験の提供など、地域に根ざした活動を継続いたしました。
営業面につきましては、物価高に伴う生活防衛意識の高まりを背景に、「業務スーパー」における値ごろ感のある商品が引き続き堅調に推移いたしました。また、ホームセンター事業におけるDCMプライベートブランド(PB)の拡充や、WILD-1事業における新たなPBブランドの投入など、収益性の向上を図る取り組みを推進いたしました。一方で、当事業年度は天候不順の影響を大きく受けることとなりました。3月から5月の10週連続にわたる週末の降雨や、6月から8月の記録的な猛暑により、キャンプ用品や釣り具、ペット用品などのアウトドアレジャー関連商品や日用消耗品の売上が落ち込みました。さらに、9月から10月にかけても異例の残暑により季節商品などの動向が鈍く、消費行動に大きな影響を及ぼすこととなりました。
経費面につきましては、業務効率化や働き方の見直しによる人件費の抑制、費用対効果を精査した販売促進策の展開、及び在庫圧縮による物流効率の向上など、継続的なコスト削減に努めました。一方で、今後の安定的な資金調達体制の構築及び既存借入金のリファイナンスを目的として9月にシンジケートローンの再組成を実施したことや、借入金の金利が上昇したことなどにより、金融費用が増加することとなりました。
設備面につきましては、3月に「業務スーパーゆいの杜店(栃木県宇都宮市)」、9月に既存のオフハウス併設型店舗として「ハードオフ鹿沼店(栃木県鹿沼市)」、10月に「業務スーパー上三川店(栃木県河内郡上三川町)」を出店いたしました。また、8月には新規フランチャイズ事業として、ホームセンターカンセキ真岡店内にスポーツジム「Life Fitカンセキ真岡店(栃木県真岡市)」を開業いたしました。
これらの結果、当事業年度の売上高は354億70百万円(前年同期比3.0%減)、営業利益は5億29百万円(前年同期比1.8%減)、経常利益は3億45百万円(前年同期27.6%減)、当期純利益は3億7百万円(前年同期比40.7%減)となりました。
また、当事業年度末の財政状態につきましては、資産合計249億76百万円(前事業年度末比2.9%増)、負債合計181億78百万円(前事業年度末比0.4%増)、純資産合計67億98百万円(前事業年度末比10.3%増)となりました。
なお、当社の報告セグメント事業別経営成績は次のとおりです。
[ホームセンター事業]
ホームセンター事業においては、DCMプライベートブランド(PB)の拡充等により粗利益率の改善を図るとともに、自社アプリの利用拡大による販促の強化に取り組みました。また、店舗戦略として、8月に真岡店内へスポーツジム「Life Fit」を導入(新規FC事業)し、9月には西川田店の改装を行ったほか、西川田店・大田原南店に切り花専門店を新設(MD刷新)するなど、店舗の魅力向上と不動産効率・収益の改善を推進いたしました。あわせて、人件費管理の徹底や販促コストの見直しを推進し、経費削減にも注力いたしました。
しかしながら、消費者の節約志向による買い控えに加え、相次ぐ降雨や記録的な猛暑、長引く残暑といった天候不順が、売上の減少につながる結果となりました。
これらの結果、ホームセンター事業の営業収益は、149億36百万円(前年同期比6.4%減)、セグメント利益は、3億50百万円(前年同期比14.5%減)となりました。
[WILD-1事業]
WILD-1事業においては、新たなPBブランド(WILD-BASE)の展開や、企画商品の導入による他店との差別化を図りました。また、郡山店を含む3店舗への「Foxfireストア」導入や、西川田店への「パタゴニアコーナー」設置により、新規顧客の集客に注力いたしました。あわせて、ECモールでの商品掲載数拡大やSNSを通じた情報発信を強化したほか、WILD-1トラベル主催の登山イベントや外部アウトフィッターと連携した釣りやキャンプ等の体験型イベントを開催し、多くのお客様にご参加いただきました。
費用面では、人件費や宣伝費の抑制、在庫圧縮といったコスト削減策を継続いたしました。
販売面では、記録的な猛暑に伴う保冷ボトル等の日よけ・涼感対策商品や、熊の出没増加を背景とした熊鈴・クマ除けスプレー等の関連商品が好調に推移いたしました。一方で、猛暑や熊の出没増加が、宿泊を伴うキャンプや登山といったアウトドアレジャーへの客足を遠のかせる要因ともなり、テントなどのキャンプ用品やトレッキング関連商品の売上が伸び悩みました。さらに、暖冬の影響により冬物アパレルや薪ストーブといった暖房器具の動きも鈍く、売上の減少につながる結果となりました。
これらの結果、WILD-1事業の営業収益は、84億88百万円(前年同期比8.3%減)、セグメント利益は、65百万円(前年同期比170.2%増)となりました。
[専門店事業]
業務スーパー事業においては、生活防衛意識の高まりを背景に、値ごろ感のある商品の販売が好調に推移いたしました。年2回の「総力祭」やPB商品の拡充に加え、猛暑に伴う生鮮野菜の高騰により、価格が安定した冷凍野菜への代替需要が急増し売上を牽引しました。また、3月オープンの「ゆいの杜店」、10月オープンの「上三川店」による新規出店効果もあり、当初計画を上回る好調な推移となりました。
オフハウス事業においては、ネット販売(オフモール)の強化による高額腕時計等の受注増や、金・プラチナ相場高騰による宝飾品の売買が活発化したほか、ホビーやメンズ衣料も堅調に推移しました。一方で、宝飾品の買取比率上昇による一時的な利益率の低下や、猛暑による買取点数の減少、店舗閉鎖等の影響により、売上は伸び悩みました。なお、9月にオフハウス併設型の「ハードオフ鹿沼店」を出店いたしました。
これらの結果、専門店事業の営業収益は、121億98百万円(前年同期比6.3%増)、セグメント利益は、8億89百万円(前年同期比4.5%減)となりました。
[店舗開発事業]
店舗開発事業においては、不動産賃貸収入は引き続き堅調に推移いたしました。一方で、アミューズメント施設につきましては、近隣への競合店の出店に伴う顧客獲得競争の激化が影響し、集客及び売上が伸び悩む結果となりました。
これらの結果、店舗開発事業の営業収益は、3億47百万円(前年同期比1.5%減)、セグメント利益は、1億27百万円(前年同期比5.4%減)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度末に比べ1億79百万円の獲得をして9億89百万円(前年同期は8億10百万円)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、7億83百万円(前年同期は22億4百万円の獲得)となりました。
これは主に、税引前当期純利益3億21百万円、減価償却費4億64百万円計上したこと、棚卸資産1億45百万円の減少により資金が得られたことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、3億95百万円(前年同期は7億9百万円の使用)となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出8億17百万円、無形固定資産の取得による支出1億44百万円により使用した一方、株式売却代金4億87百万円の資金が得られたことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、2億9百万円(前年同期は14億31百万円の使用)となりました。
これは主に、長期借入れによる収入56億円により資金が得られた一方、長期借入金の返済による支出57億17百万円、社債の償還による支出1億円により資金を使用したことによるものであります。
③ 仕入及び販売の状況
(a) 商品仕入実績
当事業年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(単位:千円)
(注) 1 セグメントごとの各構成内容は、次のとおりであります。
(1) ホームセンター……………(DIY用品、家庭用品、カー・レジャー用品、文具、食品等)
(2) WILD-1……………………(アウトドアライフ用品)
(3) 専門店………………………(リユース商品、業務用食材、飲食店等)
(4) 店舗開発……………………(不動産賃貸等)
(5) その他………………………(報告セグメントに含まれない不動産事業等)
2 セグメント間取引については、相殺消去しております。
(b) 販売実績
当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(単位:千円)
(注) 1 セグメントごとの各構成内容は、「(a) 商品仕入実績」をご参照ください。
2 セグメント間取引については、相殺消去しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
① 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(a) 財政状態の分析
(流動資産)
当事業年度末における流動資産は前事業年度末に比べ4億3百万円減少し85億55百万円(前年同期比4.5%減)となりました。主な要因としては、現金及び預金の増加1億79百万円、商品在庫の減少1億43百万円、未収入金の減少4億7百万円によるものであります。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産は、前事業年度末に比べ11億8百万円増加し164億19百万円(前年同期比7.2%増)となりました。
有形固定資産は、出店投資の計上等により5億69百万円増加し110億54百万円となりました。
無形固定資産は、93百万円増加し5億4百万円となりました。
投資その他の資産は、投資有価証券の時価評価等により4億45百万円増加し48億60百万円となりました。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債は、前事業年度末に比べ33億47百万円減少し113億94百万円(前年同期比22.7%減)となりました。主な要因といたしましては、1年内返済予定の長期借入金の減少39億58百万円、未払消費税等の減少1億72百万円に対して、1年内償還予定の社債の増加4億円、預り金の増加3億30百万円によるものであります。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債は、前事業年度末に比べ34億13百万円増加し67億84百万円(前年同期比101.3%増)となりました。主な要因といたしましては、社債の減少5億円に対して、長期借入金の増加38億40百万円によるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産は、前事業年度末に比べ6億34百万円増加し67億98百万円(前年同期比10.3%増)、自己資本比率は26.9%となりました。主な要因といたしましては、当期純利益3億7百万円の計上、その他有価証券評価差額金の増加3億88百万円によるものであります。
(b) 経営成績の分析
(売上高)
当事業年度における売上高は、ホームセンター事業におけるDCMプライベートブランド(PB)の拡充や、WILD-1事業における新たなPBブランドの投入など、収益性の向上を図る取り組みを推進いたしました。一方で、天候不順や猛暑、異例な残暑により季節商品の動向が鈍く、商品行動に大きな影響を及ぼした結果、354億70百万円(前年同期比3.0%減)となりました。
(売上総利益)
当事業年度における売上総利益は、売上高が減少した一方、PB商品の拡充による利益率の改善を行った結果、95億28百万円(前年同期比2.4%減)となりました。
(販売費及び一般管理費)
当事業年度における販売費及び一般管理費は、当事業年度に新規出店した3店舗の新規出店経費が増加した一方、人員の効率的運用や各種既存契約の見直し、在庫圧縮による倉庫保険料の削減、新規出店費用の抑制等経費削減策を実施した結果、95億6百万円(前年同期比2.4%減)となりました。
(営業利益)
当事業年度における営業利益は、上記の売上総利益が減少した一方、経費削減策の実施により販売費及び一般管理費が減少した結果、5億29百万円(前年同期比1.8%減)となりました。
(営業外損益)
当事業年度における営業外収益は、受取利息及び受取配当金、補助金収入が増加した結果、1億26百万円(前年同期比27.1%増)となりました。
営業外費用は、支払利息及び支払手数料が増加した結果、3億10百万円(前年同期比92.2%増)となりました。
(経常利益)
当事業年度における経常利益は、上記の営業利益の減少及び営業外費用が増加した結果、3億45百万円(前年同期比27.6%減)となりました。
(特別損益)
当事業年度における特別損失は、ホームセンター及びWILD-1店舗の一部の事業用資産について、事業環境の変化を踏まえた収益性や今後の見通しなどを検討した結果、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき減損処理を行いました。減損損失を計上した結果、23百万円(前年同期比92.9%減)となりました。
(当期純利益)
当事業年度における当期純利益は、上記要因により、3億7百万円(前年同期比40.7%減)となりました。
(c) 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社の経営成績に重要な影響を及ぼすと思われる事項については、概ね「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。これらのリスクに対しては、その影響を最小限とするよう努めております。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
(キャッシュ・フローの状況)
当事業年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(資金需要)
当社の運転資金需要の主なものは、商品の仕入の他、販売費及び一般管理費の営業費用であります。
設備投資需要のうち主なものは、新規出店及び改装等に伴う建物及び什器、備品の取得の他、差入保証金等であります。
(財政政策)
当社の財政政策につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入により資金調達をしております。借入による資金調達に関しましては、短期運転資金は銀行からの短期借入により、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、社債の発行、銀行からの長期借入金及びリース契約を基本としております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度(2025年3月1日から2026年2月28日まで)における我が国経済は、雇用・所得環境の改善や訪日外国人客の増加に伴うインバウンド消費の拡大が景気を下支えしました。しかしながら、長引く物価高騰による消費者の生活防衛意識の高まりや為替相場の変動が家計の重荷となっていることに加え、地政学リスクの高まりや米国の通商政策への懸念から先行き不透明感も強く、依然として予断を許さない状況が続いております。
このような環境の中、当社は「住まいと暮らしを豊かにするための商品とサービスを提供し、地域の皆様の生活文化の向上に貢献する」というミッションに基づき、事業活動を推進いたしました。地域社会への貢献として、高齢者世帯を支える「スマイルサービス」の展開や環境保全への寄附を伴う商品の販売、職場体験の提供など、地域に根ざした活動を継続いたしました。
営業面につきましては、物価高に伴う生活防衛意識の高まりを背景に、「業務スーパー」における値ごろ感のある商品が引き続き堅調に推移いたしました。また、ホームセンター事業におけるDCMプライベートブランド(PB)の拡充や、WILD-1事業における新たなPBブランドの投入など、収益性の向上を図る取り組みを推進いたしました。一方で、当事業年度は天候不順の影響を大きく受けることとなりました。3月から5月の10週連続にわたる週末の降雨や、6月から8月の記録的な猛暑により、キャンプ用品や釣り具、ペット用品などのアウトドアレジャー関連商品や日用消耗品の売上が落ち込みました。さらに、9月から10月にかけても異例の残暑により季節商品などの動向が鈍く、消費行動に大きな影響を及ぼすこととなりました。
経費面につきましては、業務効率化や働き方の見直しによる人件費の抑制、費用対効果を精査した販売促進策の展開、及び在庫圧縮による物流効率の向上など、継続的なコスト削減に努めました。一方で、今後の安定的な資金調達体制の構築及び既存借入金のリファイナンスを目的として9月にシンジケートローンの再組成を実施したことや、借入金の金利が上昇したことなどにより、金融費用が増加することとなりました。
設備面につきましては、3月に「業務スーパーゆいの杜店(栃木県宇都宮市)」、9月に既存のオフハウス併設型店舗として「ハードオフ鹿沼店(栃木県鹿沼市)」、10月に「業務スーパー上三川店(栃木県河内郡上三川町)」を出店いたしました。また、8月には新規フランチャイズ事業として、ホームセンターカンセキ真岡店内にスポーツジム「Life Fitカンセキ真岡店(栃木県真岡市)」を開業いたしました。
これらの結果、当事業年度の売上高は354億70百万円(前年同期比3.0%減)、営業利益は5億29百万円(前年同期比1.8%減)、経常利益は3億45百万円(前年同期27.6%減)、当期純利益は3億7百万円(前年同期比40.7%減)となりました。
また、当事業年度末の財政状態につきましては、資産合計249億76百万円(前事業年度末比2.9%増)、負債合計181億78百万円(前事業年度末比0.4%増)、純資産合計67億98百万円(前事業年度末比10.3%増)となりました。
なお、当社の報告セグメント事業別経営成績は次のとおりです。
[ホームセンター事業]
ホームセンター事業においては、DCMプライベートブランド(PB)の拡充等により粗利益率の改善を図るとともに、自社アプリの利用拡大による販促の強化に取り組みました。また、店舗戦略として、8月に真岡店内へスポーツジム「Life Fit」を導入(新規FC事業)し、9月には西川田店の改装を行ったほか、西川田店・大田原南店に切り花専門店を新設(MD刷新)するなど、店舗の魅力向上と不動産効率・収益の改善を推進いたしました。あわせて、人件費管理の徹底や販促コストの見直しを推進し、経費削減にも注力いたしました。
しかしながら、消費者の節約志向による買い控えに加え、相次ぐ降雨や記録的な猛暑、長引く残暑といった天候不順が、売上の減少につながる結果となりました。
これらの結果、ホームセンター事業の営業収益は、149億36百万円(前年同期比6.4%減)、セグメント利益は、3億50百万円(前年同期比14.5%減)となりました。
[WILD-1事業]
WILD-1事業においては、新たなPBブランド(WILD-BASE)の展開や、企画商品の導入による他店との差別化を図りました。また、郡山店を含む3店舗への「Foxfireストア」導入や、西川田店への「パタゴニアコーナー」設置により、新規顧客の集客に注力いたしました。あわせて、ECモールでの商品掲載数拡大やSNSを通じた情報発信を強化したほか、WILD-1トラベル主催の登山イベントや外部アウトフィッターと連携した釣りやキャンプ等の体験型イベントを開催し、多くのお客様にご参加いただきました。
費用面では、人件費や宣伝費の抑制、在庫圧縮といったコスト削減策を継続いたしました。
販売面では、記録的な猛暑に伴う保冷ボトル等の日よけ・涼感対策商品や、熊の出没増加を背景とした熊鈴・クマ除けスプレー等の関連商品が好調に推移いたしました。一方で、猛暑や熊の出没増加が、宿泊を伴うキャンプや登山といったアウトドアレジャーへの客足を遠のかせる要因ともなり、テントなどのキャンプ用品やトレッキング関連商品の売上が伸び悩みました。さらに、暖冬の影響により冬物アパレルや薪ストーブといった暖房器具の動きも鈍く、売上の減少につながる結果となりました。
これらの結果、WILD-1事業の営業収益は、84億88百万円(前年同期比8.3%減)、セグメント利益は、65百万円(前年同期比170.2%増)となりました。
[専門店事業]
業務スーパー事業においては、生活防衛意識の高まりを背景に、値ごろ感のある商品の販売が好調に推移いたしました。年2回の「総力祭」やPB商品の拡充に加え、猛暑に伴う生鮮野菜の高騰により、価格が安定した冷凍野菜への代替需要が急増し売上を牽引しました。また、3月オープンの「ゆいの杜店」、10月オープンの「上三川店」による新規出店効果もあり、当初計画を上回る好調な推移となりました。
オフハウス事業においては、ネット販売(オフモール)の強化による高額腕時計等の受注増や、金・プラチナ相場高騰による宝飾品の売買が活発化したほか、ホビーやメンズ衣料も堅調に推移しました。一方で、宝飾品の買取比率上昇による一時的な利益率の低下や、猛暑による買取点数の減少、店舗閉鎖等の影響により、売上は伸び悩みました。なお、9月にオフハウス併設型の「ハードオフ鹿沼店」を出店いたしました。
これらの結果、専門店事業の営業収益は、121億98百万円(前年同期比6.3%増)、セグメント利益は、8億89百万円(前年同期比4.5%減)となりました。
[店舗開発事業]
店舗開発事業においては、不動産賃貸収入は引き続き堅調に推移いたしました。一方で、アミューズメント施設につきましては、近隣への競合店の出店に伴う顧客獲得競争の激化が影響し、集客及び売上が伸び悩む結果となりました。
これらの結果、店舗開発事業の営業収益は、3億47百万円(前年同期比1.5%減)、セグメント利益は、1億27百万円(前年同期比5.4%減)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度末に比べ1億79百万円の獲得をして9億89百万円(前年同期は8億10百万円)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、7億83百万円(前年同期は22億4百万円の獲得)となりました。
これは主に、税引前当期純利益3億21百万円、減価償却費4億64百万円計上したこと、棚卸資産1億45百万円の減少により資金が得られたことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、3億95百万円(前年同期は7億9百万円の使用)となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出8億17百万円、無形固定資産の取得による支出1億44百万円により使用した一方、株式売却代金4億87百万円の資金が得られたことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、2億9百万円(前年同期は14億31百万円の使用)となりました。
これは主に、長期借入れによる収入56億円により資金が得られた一方、長期借入金の返済による支出57億17百万円、社債の償還による支出1億円により資金を使用したことによるものであります。
③ 仕入及び販売の状況
(a) 商品仕入実績
当事業年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(単位:千円)
| セグメントの名称 | 当事業年度 (自 2025年3月1日 至 2026年2月28日) | 前年同期比(%) |
| ホームセンター | 10,955,251 | 93.2 |
| WILD-1 | 5,573,009 | 99.5 |
| 専門店 | 9,270,252 | 107.8 |
| 店舗開発 | - | - |
| その他 | - | - |
| 合計 | 25,798,514 | 99.4 |
(注) 1 セグメントごとの各構成内容は、次のとおりであります。
(1) ホームセンター……………(DIY用品、家庭用品、カー・レジャー用品、文具、食品等)
(2) WILD-1……………………(アウトドアライフ用品)
(3) 専門店………………………(リユース商品、業務用食材、飲食店等)
(4) 店舗開発……………………(不動産賃貸等)
(5) その他………………………(報告セグメントに含まれない不動産事業等)
2 セグメント間取引については、相殺消去しております。
(b) 販売実績
当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(単位:千円)
| セグメントの名称 | 当事業年度 (自 2025年3月1日 至 2026年2月28日) | 前年同期比(%) |
| ホームセンター | 14,936,238 | 93.6 |
| WILD-1 | 8,488,363 | 91.7 |
| 専門店 | 12,198,488 | 106.3 |
| 店舗開発 | 347,898 | 98.5 |
| その他 | 6,877 | 95.5 |
| 合計 | 35,977,867 | 97.1 |
(注) 1 セグメントごとの各構成内容は、「(a) 商品仕入実績」をご参照ください。
2 セグメント間取引については、相殺消去しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
① 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(a) 財政状態の分析
(流動資産)
当事業年度末における流動資産は前事業年度末に比べ4億3百万円減少し85億55百万円(前年同期比4.5%減)となりました。主な要因としては、現金及び預金の増加1億79百万円、商品在庫の減少1億43百万円、未収入金の減少4億7百万円によるものであります。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産は、前事業年度末に比べ11億8百万円増加し164億19百万円(前年同期比7.2%増)となりました。
有形固定資産は、出店投資の計上等により5億69百万円増加し110億54百万円となりました。
無形固定資産は、93百万円増加し5億4百万円となりました。
投資その他の資産は、投資有価証券の時価評価等により4億45百万円増加し48億60百万円となりました。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債は、前事業年度末に比べ33億47百万円減少し113億94百万円(前年同期比22.7%減)となりました。主な要因といたしましては、1年内返済予定の長期借入金の減少39億58百万円、未払消費税等の減少1億72百万円に対して、1年内償還予定の社債の増加4億円、預り金の増加3億30百万円によるものであります。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債は、前事業年度末に比べ34億13百万円増加し67億84百万円(前年同期比101.3%増)となりました。主な要因といたしましては、社債の減少5億円に対して、長期借入金の増加38億40百万円によるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産は、前事業年度末に比べ6億34百万円増加し67億98百万円(前年同期比10.3%増)、自己資本比率は26.9%となりました。主な要因といたしましては、当期純利益3億7百万円の計上、その他有価証券評価差額金の増加3億88百万円によるものであります。
(b) 経営成績の分析
(売上高)
当事業年度における売上高は、ホームセンター事業におけるDCMプライベートブランド(PB)の拡充や、WILD-1事業における新たなPBブランドの投入など、収益性の向上を図る取り組みを推進いたしました。一方で、天候不順や猛暑、異例な残暑により季節商品の動向が鈍く、商品行動に大きな影響を及ぼした結果、354億70百万円(前年同期比3.0%減)となりました。
(売上総利益)
当事業年度における売上総利益は、売上高が減少した一方、PB商品の拡充による利益率の改善を行った結果、95億28百万円(前年同期比2.4%減)となりました。
(販売費及び一般管理費)
当事業年度における販売費及び一般管理費は、当事業年度に新規出店した3店舗の新規出店経費が増加した一方、人員の効率的運用や各種既存契約の見直し、在庫圧縮による倉庫保険料の削減、新規出店費用の抑制等経費削減策を実施した結果、95億6百万円(前年同期比2.4%減)となりました。
(営業利益)
当事業年度における営業利益は、上記の売上総利益が減少した一方、経費削減策の実施により販売費及び一般管理費が減少した結果、5億29百万円(前年同期比1.8%減)となりました。
(営業外損益)
当事業年度における営業外収益は、受取利息及び受取配当金、補助金収入が増加した結果、1億26百万円(前年同期比27.1%増)となりました。
営業外費用は、支払利息及び支払手数料が増加した結果、3億10百万円(前年同期比92.2%増)となりました。
(経常利益)
当事業年度における経常利益は、上記の営業利益の減少及び営業外費用が増加した結果、3億45百万円(前年同期比27.6%減)となりました。
(特別損益)
当事業年度における特別損失は、ホームセンター及びWILD-1店舗の一部の事業用資産について、事業環境の変化を踏まえた収益性や今後の見通しなどを検討した結果、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき減損処理を行いました。減損損失を計上した結果、23百万円(前年同期比92.9%減)となりました。
(当期純利益)
当事業年度における当期純利益は、上記要因により、3億7百万円(前年同期比40.7%減)となりました。
(c) 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社の経営成績に重要な影響を及ぼすと思われる事項については、概ね「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。これらのリスクに対しては、その影響を最小限とするよう努めております。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
(キャッシュ・フローの状況)
当事業年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(資金需要)
当社の運転資金需要の主なものは、商品の仕入の他、販売費及び一般管理費の営業費用であります。
設備投資需要のうち主なものは、新規出店及び改装等に伴う建物及び什器、備品の取得の他、差入保証金等であります。
(財政政策)
当社の財政政策につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入により資金調達をしております。借入による資金調達に関しましては、短期運転資金は銀行からの短期借入により、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、社債の発行、銀行からの長期借入金及びリース契約を基本としております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。