有価証券報告書-第46期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
(1) 経営成績等の状況の概要
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善により景気は緩やかな回復基調で推移しましたが、個人消費の節約志向は根強く残り、力強さに欠ける状況が続いております。
このような状況のもと、当社グループは企業のレゾン・デートルが高まるように、お客様に満足していただける製品・サービスを提供する「飲料製造リテイル事業」(SPA)への選択と集中を推進するとともに、収益性に重点を置いた事業構造の転換に取り組んでまいりました。海外事業では、現地のパートナー企業への資本参加や事業提携を通じて飲料ビジネスの拡大を図りました。
この結果、当連結会計年度末の資産合計は14,787百万円(前連結会計年度末比 917百万円増)、負債合計は10,221百万円(同 704百万円増)及び純資産は4,565百万円(同 213百万円増)となりました。
また、当連結会計年度の業績は、売上高27,430百万円(前年同期比 1.2%増)、営業利益556百万円(同 0.4%減)、経常利益621百万円(同 13.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益383百万円(同 71.6%増)となりました。
セグメントの概況は、次のとおりであります。なお、売上高は外部顧客への売上高を記載しております。
イ.自販機運営リテイル事業
自販機オペレーター(運営リテイル)業界におきましては、自販機ロケーションや設置台数の飽和状態が続くなか、業種・業態を越えた競争の激化による収益性の低下に加え、人手不足や採用難を背景とした人件費及び物流費の上昇により事業環境は依然として厳しい状況にあります。
このような状況のもと、当社グループではアシード飲料自販機にカップコーヒー自販機やフード・物販等の自販機をセットで展開する「スマートストア」の推進を図りました。飲料自販機と物販自販機をセットで展開するビジネスモデル(自販機型無人コンビニ)につきましては、人手不足を背景にコンビニエンスストア各社が相次いで参入しており新たな市場として広がりをみせております。当社グループでは、自販機専用商品や高付加価値商品をワンストップで提供することで他社との差別化を図ってまいります。
この結果、自販機運営リテイル事業の売上高は16,441百万円(前年同期比 5.9%減)、セグメント利益は255百万円(同 11.5%減)となりました。
ロ.飲料製造事業
東日本を中心に低温・降雨などの天候不順が続きましたが、ブランドオーナーに対し企画・デザインから製造までを一貫して提案するODM(Original Design Manufacturing)が国内・海外ともに好調に推移しました。また、成長が続くRTD(低アルコール飲料)についても、高付加価値PB商品を中心に受注・売上が計画を大きく上回りました。なお、自社ブランドチューハイ「ASTER」は地域の特産フルーツを使用したプレミアムチューハイとしてシリーズ化(広島瀬戸田レモン、完熟沖縄シークヮーサー、和歌山もも の3種類)を図り好評を博しております。
この結果、飲料製造事業の売上高は10,683百万円(前年同期比 15.1%増)、セグメント利益529百万円(同 6.1%増)となりました。
ハ.飲料サービスシステム事業
近年のカフェブームやコンビニ・カウンターコーヒーのヒットにより本格コーヒー市場は緩やかな成長が続いております。このような状況のなか、遊技場等に対して店内のカップ飲料自販機で本格コーヒーが利用できる「アオンズ・カードシステム」の導入強化に取り組み、他社との差別化を図りました。
この結果、飲料サービスシステム事業の売上高は183百万円(前年同期比 13.3%減)、セグメント利益23百万円(同 13.9%減)となりました。
ニ.不動産運用事業
不動産運用事業による売上高は122百万円(前年同期比 0.5%増)、セグメント利益は189百万円(同 3.5%増)となりました。
(注)記載金額には消費税等は含まれておりません。
② キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、877百万円(前年同期比40.7%減)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益636百万円、減価償却費575百万円及びその他負債の増加額197百万円によるものであります。一方で、売上債権の増加額274百万円及び法人税等の支払額253百万円等による資金の減少がありました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、639百万円(同328.6%増)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出717百万円及び定期預金の預入による支出112百万円によるものであります。一方で、定期預金の払戻による収入103百万円及び投資有価証券の売却による収入80百万円等による資金の増加がありました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、226百万円(同83.5%減)となりました。これは長期借入金の返済による支出615百万円、リース債務の返済による支出516百万円、配当金の支払額99百万円及び自己株式の取得による支出45百万円によるものであります。一方で、短期借入金の純増額1,050百万円等による資金の増加がありました。
この結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べ14百万円増加し、947百万円となりました。
③生産、受注及び販売の状況
イ.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.上記金額は販売価格によっております。
2.上記金額には消費税等は含まれておりません。
3.自販機運営リテイル事業・飲料サービスシステム事業・不動産運用事業において生産活動は行っておりません。
ロ.受注状況
当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.上記金額は販売価格によっております。
2.上記金額には消費税等は含まれておりません。
3.自販機運営リテイル事業・飲料サービスシステム事業・不動産運用事業において受注生産は行っておりません。
ハ.商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2.上記金額には消費税等は含まれておりません。
3.飲料製造事業において商品仕入活動を行っておりますが、金額に重要性がないため記載しておりません。また不動産運用事業においては商品仕入活動は行っておりません。
ニ.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
3.上記金額には消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(平成30年6月27日)現在において当社グループが判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたっては、貸倒引当金、賞与引当金、役員退職慰労引当金、退職給付に係る負債の計上について見積り計算を行っており、その概要につきましては、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。
② 財政状態の分析
イ.流動資産
当連結会計年度末の流動資産の残高は5,583百万円(前連結会計年度末は5,256百万円)となり、327百万円増加いたしました。その主な要因は、現金及び預金の増加(1,027百万円から1,049百万円へ22百万円の増加)、商品及び製品の増加(1,173百万円から1,278百万円へ105百万円の増加)、受取手形及び売掛金の増加(1,650百万円から1,924百万円へ273百万円の増加)及び前払費用の減少(580百万円から460百万円へ119百万円の減少)によるものであります。
ロ.固定資産
当連結会計年度末の固定資産の残高は9,203百万円(前連結会計年度末は8,613百万円)となり、590百万円増加いたしました。その主な要因は、建物及び構築物(純額)の増加(953百万円から1,175百万円へ222百万円の増加)、機械装置及び運搬具(純額)の増加(326百万円から1,041百万円へ715百万円の増加)、有形リース資産(純額)の減少(1,296百万円から1,200百万円へ96百万円の減少)、のれんの減少(186百万円から112百万円へ73百万円の減少)、長期前払費用の減少(871百万円から751百万円へ119百万円の減少)及び貸倒引当金の増加による減少(△138百万円から△184百万円へ45百万円の減少)によるものであります。
ハ.流動負債
当連結会計年度末の流動負債は8,356百万円(前連結会計年度末は6,938百万円)となり、1,418百万円の増加となりました。その主な要因は、短期借入金の増加(1,580百万円から2,630百万円へ1,050百万円の増加)及び未払金の増加(747百万円から1,125百万円へ378百万円の増加)によるものであります。
ニ.固定負債
当連結会計年度末の固定負債の残高は、1,865百万円(前連結会計年度末は2,579百万円)となり、713百万円減少いたしました。その主な要因は、長期借入金の減少(1,043百万円から472百万円へ570百万円の減少)、リース債務の減少(1,094百万円から957百万円へ137百万円の減少)によるものであります。
ホ.純資産
当連結会計年度末の純資産合計4,565百万円(前連結会計年度末は4,352百万円)となり、213百万円増加いたしました。その主な要因は、利益剰余金の増加(3,538百万円から3,823百万円へ284百万円の増加)、自己株式の取得による減少(△542百万円から△588百万円へ45百万円の減少)及びその他有価証券評価差額金の減少(24百万円から6百万円へ18百万円の減少)によるものであります。
③ 経営成績の分析
イ.売上高
自販機運営リテイル事業は、大手量販店による値下げ販売やコンビニエンスストアとの競争等により販売数量が低迷し、前連結会計年度に比べて5.9%減の16,441百万円、飲料製造事業は全国的な天候不順はあったものの、高付加価値商品の販売により、15.1%増の10,683百万円、飲料サービスシステム事業は、低稼働・低収益の既存導入店舗の積極的な引揚げにより13.3%減の183百万円、不動産運用事業は、0.5%増の122百万円となりました。
ロ.売上原価、販売費及び一般管理費
売上原価につきましては、自販機運営リテイル事業は競合他社との激しい競争もあり、高売価商品やPB商品のセッティング比率を見直したことにより、売上原価率は、前連結会計年度と比較して横ばいとなりました。また、飲料製造事業では、付加価値の高い低アルコール飲料の製造が伸長しましたが、同時に大手飲料メーカーのOEM製造も伸長したことにより、売上原価率は前連結会計年度と比較して横ばいとなりました。
販売費及び一般管理費の売上高に占める比率は、前連結会計年度と比較して2.0%低下いたしました。その主な要因は、販促費を中心としたコスト削減に取り組んだことによるものであります。
ハ.営業外収益、営業外費用
営業外収益は、前連結会計年度に比べ61百万円増加し、156百万円となりました。その主な要因は、受取保険金の増加67百万円によるものであります。
営業外費用は、前連結会計年度に比べ14百万円減少し、91百万円となりました。その主な要因は、支払利息の減少9百万円によるものであります。
ニ.特別利益、特別損失
特別利益として保有資産の効率化を図るため投資有価証券の一部を売却し、投資有価証券売却益42百万円を計上いたしました。特別損失として飲料製造事業の機械設備の除却により27百万円を計上いたしました。
④ 経営戦略の現状と見通し
当社グループの経営戦略の柱は、当社独自のビジネスモデルを展開することで他社との差別化を図ることであります。具体的には、「フルライン自販機への集約」、「自社ブランド商品の強化」、「本格オフィスコーヒーカフェバーの展開」に加え、フルライン自販機にカップコーヒーや食品・物販等の自販機をセットにした「スマートストア」の強化を図ってまいります。特に、フルライン自販機につきましては、飲料メーカー数台分の売れ筋商品を1台の自販機に集約することで、過剰に設置された自販機の消費電力の削減を図るとともに、景観保全にも積極的に取組んで社会的使命を果たしてまいります。
自販機運営リテイル事業は引き続き異業種との競争激化や労務問題によるコストアップ等により厳しい事業環境が続く一方、飲料製造事業ではRTD(低アルコール飲料)を中心とした高付加価値商品の需要が堅調に推移するとともに、本年4月より製造を開始したソフトパウチ飲料の製造により収益率が向上するものと予測しております。
⑤ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金状況は、営業活動によるキャッシュ・フローでは、前連結会計年度と比較して、601百万円減少の877百万円のキャッシュを得ております。その主な要因は、税金等調整前当期純利益、減価償却費及びその他負債の増加による収入等によるものであります。支出については法人税等の支払い等による支出によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比較して、490百万円支出が増加し639百万円を支出しております。その主な要因は、有形固定資産の取得及び定期預金の預入による支出や定期預金の払戻による収入及び投資有価証券の売却による収入等によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローでは、前連結会計年度と比較して、1,145百万円支出が減少し226百万円の支出となりました。その主な要因は、長期借入金の返済やリース債務の返済による支出及び配当金の支払等によるものであります。
なお、飲料製造事業につきましては引き続き競争力の高い設備投資を実行する方針であり、資金調達につきましては、長期の銀行借入れを中心に調達する方針であります。
⑥ 経営者の問題意識と今後の方針について
当社グループにおきましては、常に消費者視点に基づき、利便性・経済性を重視した事業展開によって、収益・キャッシュ・フローを生み出す、システム的な事業体制と自販機運営のビジネスモデルを確立し、比較的市況変動の影響を受けずに安定的に付加価値を確保できるように努めてまいります。
当社グループが目指す自販機運営リテイル事業は、自販機の社会有用性を高めるとともに、消費電力等の環境負荷の低減を図り、消費者に対して総合力で応えられるマーケットインの事業構造に転換することであります。 このためには、飲料メーカーの自販機部門や同業オペレーターとのアライアンスを通じて、きめ細やかなサービスを提供することが使命であると考えております。
経営方針・経営戦略等、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、売上高経常利益率5%以上、株主資本利益率(ROE)10%以上としておりますが、当連結会計年度の売上高経常利益率は2.3%、株主資本利益率(ROE)は8.6%となりました。売上高経常利益率で2.7%、株主資本利益率で1.4%の乖離を早期に縮めるため、自販機運営事業においてはM&Aによる事業拡大、飲料製造事業においては付加価値の高い製造設備への積極投資とアジアエリアへの事業展開を進めてまいります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善により景気は緩やかな回復基調で推移しましたが、個人消費の節約志向は根強く残り、力強さに欠ける状況が続いております。
このような状況のもと、当社グループは企業のレゾン・デートルが高まるように、お客様に満足していただける製品・サービスを提供する「飲料製造リテイル事業」(SPA)への選択と集中を推進するとともに、収益性に重点を置いた事業構造の転換に取り組んでまいりました。海外事業では、現地のパートナー企業への資本参加や事業提携を通じて飲料ビジネスの拡大を図りました。
この結果、当連結会計年度末の資産合計は14,787百万円(前連結会計年度末比 917百万円増)、負債合計は10,221百万円(同 704百万円増)及び純資産は4,565百万円(同 213百万円増)となりました。
また、当連結会計年度の業績は、売上高27,430百万円(前年同期比 1.2%増)、営業利益556百万円(同 0.4%減)、経常利益621百万円(同 13.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益383百万円(同 71.6%増)となりました。
セグメントの概況は、次のとおりであります。なお、売上高は外部顧客への売上高を記載しております。
イ.自販機運営リテイル事業
自販機オペレーター(運営リテイル)業界におきましては、自販機ロケーションや設置台数の飽和状態が続くなか、業種・業態を越えた競争の激化による収益性の低下に加え、人手不足や採用難を背景とした人件費及び物流費の上昇により事業環境は依然として厳しい状況にあります。
このような状況のもと、当社グループではアシード飲料自販機にカップコーヒー自販機やフード・物販等の自販機をセットで展開する「スマートストア」の推進を図りました。飲料自販機と物販自販機をセットで展開するビジネスモデル(自販機型無人コンビニ)につきましては、人手不足を背景にコンビニエンスストア各社が相次いで参入しており新たな市場として広がりをみせております。当社グループでは、自販機専用商品や高付加価値商品をワンストップで提供することで他社との差別化を図ってまいります。
この結果、自販機運営リテイル事業の売上高は16,441百万円(前年同期比 5.9%減)、セグメント利益は255百万円(同 11.5%減)となりました。
ロ.飲料製造事業
東日本を中心に低温・降雨などの天候不順が続きましたが、ブランドオーナーに対し企画・デザインから製造までを一貫して提案するODM(Original Design Manufacturing)が国内・海外ともに好調に推移しました。また、成長が続くRTD(低アルコール飲料)についても、高付加価値PB商品を中心に受注・売上が計画を大きく上回りました。なお、自社ブランドチューハイ「ASTER」は地域の特産フルーツを使用したプレミアムチューハイとしてシリーズ化(広島瀬戸田レモン、完熟沖縄シークヮーサー、和歌山もも の3種類)を図り好評を博しております。
この結果、飲料製造事業の売上高は10,683百万円(前年同期比 15.1%増)、セグメント利益529百万円(同 6.1%増)となりました。
ハ.飲料サービスシステム事業
近年のカフェブームやコンビニ・カウンターコーヒーのヒットにより本格コーヒー市場は緩やかな成長が続いております。このような状況のなか、遊技場等に対して店内のカップ飲料自販機で本格コーヒーが利用できる「アオンズ・カードシステム」の導入強化に取り組み、他社との差別化を図りました。
この結果、飲料サービスシステム事業の売上高は183百万円(前年同期比 13.3%減)、セグメント利益23百万円(同 13.9%減)となりました。
ニ.不動産運用事業
不動産運用事業による売上高は122百万円(前年同期比 0.5%増)、セグメント利益は189百万円(同 3.5%増)となりました。
(注)記載金額には消費税等は含まれておりません。
② キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、877百万円(前年同期比40.7%減)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益636百万円、減価償却費575百万円及びその他負債の増加額197百万円によるものであります。一方で、売上債権の増加額274百万円及び法人税等の支払額253百万円等による資金の減少がありました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、639百万円(同328.6%増)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出717百万円及び定期預金の預入による支出112百万円によるものであります。一方で、定期預金の払戻による収入103百万円及び投資有価証券の売却による収入80百万円等による資金の増加がありました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、226百万円(同83.5%減)となりました。これは長期借入金の返済による支出615百万円、リース債務の返済による支出516百万円、配当金の支払額99百万円及び自己株式の取得による支出45百万円によるものであります。一方で、短期借入金の純増額1,050百万円等による資金の増加がありました。
この結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べ14百万円増加し、947百万円となりました。
③生産、受注及び販売の状況
イ.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | 前年同期比(%) | |
| 飲料製造事業 | |||
| 炭酸飲料(千円) | 3,092,074 | 114.9 | |
| 非炭酸飲料(千円) | 2,933,973 | 91.8 | |
| 低アルコール飲料(千円) | 5,273,115 | 130.6 | |
| 合計(千円) | 11,299,163 | 113.8 | |
(注)1.上記金額は販売価格によっております。
2.上記金額には消費税等は含まれておりません。
3.自販機運営リテイル事業・飲料サービスシステム事業・不動産運用事業において生産活動は行っておりません。
ロ.受注状況
当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(千円) | 前年同期比(%) | 受注残高(千円) | 前年同期比(%) | |
| 飲料製造事業 | |||||
| 炭酸飲料 | 3,103,717 | 113.2 | 233,754 | 114.2 | |
| 非炭酸飲料 | 2,887,724 | 90.5 | 86,952 | 66.3 | |
| 低アルコール飲料 | 5,301,171 | 128.4 | 401,134 | 102.6 | |
| 合計 | 11,292,612 | 112.2 | 721,841 | 99.3 | |
(注)1.上記金額は販売価格によっております。
2.上記金額には消費税等は含まれておりません。
3.自販機運営リテイル事業・飲料サービスシステム事業・不動産運用事業において受注生産は行っておりません。
ハ.商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 自販機運営リテイル事業(千円) | 7,477,065 | 93.7 |
| 飲料サービスシステム事業(千円) | 79,407 | 78.8 |
| 合計(千円) | 7,556,472 | 93.5 |
(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2.上記金額には消費税等は含まれておりません。
3.飲料製造事業において商品仕入活動を行っておりますが、金額に重要性がないため記載しておりません。また不動産運用事業においては商品仕入活動は行っておりません。
ニ.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 自販機運営リテイル事業(千円) | 16,441,833 | 94.1 |
| 飲料製造事業(千円) | 10,683,256 | 115.1 |
| 飲料サービスシステム事業(千円) | 183,851 | 86.7 |
| 不動産運用事業(千円) | 122,041 | 100.5 |
| 合計(千円) | 27,430,981 | 101.3 |
(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 (自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日) | 当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | ||
| 金額(千円) | 割合(%) | 金額(千円) | 割合(%) | |
| 富永貿易株式会社 | 3,074,286 | 11.3 | 3,009,338 | 11.0 |
3.上記金額には消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(平成30年6月27日)現在において当社グループが判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたっては、貸倒引当金、賞与引当金、役員退職慰労引当金、退職給付に係る負債の計上について見積り計算を行っており、その概要につきましては、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。
② 財政状態の分析
イ.流動資産
当連結会計年度末の流動資産の残高は5,583百万円(前連結会計年度末は5,256百万円)となり、327百万円増加いたしました。その主な要因は、現金及び預金の増加(1,027百万円から1,049百万円へ22百万円の増加)、商品及び製品の増加(1,173百万円から1,278百万円へ105百万円の増加)、受取手形及び売掛金の増加(1,650百万円から1,924百万円へ273百万円の増加)及び前払費用の減少(580百万円から460百万円へ119百万円の減少)によるものであります。
ロ.固定資産
当連結会計年度末の固定資産の残高は9,203百万円(前連結会計年度末は8,613百万円)となり、590百万円増加いたしました。その主な要因は、建物及び構築物(純額)の増加(953百万円から1,175百万円へ222百万円の増加)、機械装置及び運搬具(純額)の増加(326百万円から1,041百万円へ715百万円の増加)、有形リース資産(純額)の減少(1,296百万円から1,200百万円へ96百万円の減少)、のれんの減少(186百万円から112百万円へ73百万円の減少)、長期前払費用の減少(871百万円から751百万円へ119百万円の減少)及び貸倒引当金の増加による減少(△138百万円から△184百万円へ45百万円の減少)によるものであります。
ハ.流動負債
当連結会計年度末の流動負債は8,356百万円(前連結会計年度末は6,938百万円)となり、1,418百万円の増加となりました。その主な要因は、短期借入金の増加(1,580百万円から2,630百万円へ1,050百万円の増加)及び未払金の増加(747百万円から1,125百万円へ378百万円の増加)によるものであります。
ニ.固定負債
当連結会計年度末の固定負債の残高は、1,865百万円(前連結会計年度末は2,579百万円)となり、713百万円減少いたしました。その主な要因は、長期借入金の減少(1,043百万円から472百万円へ570百万円の減少)、リース債務の減少(1,094百万円から957百万円へ137百万円の減少)によるものであります。
ホ.純資産
当連結会計年度末の純資産合計4,565百万円(前連結会計年度末は4,352百万円)となり、213百万円増加いたしました。その主な要因は、利益剰余金の増加(3,538百万円から3,823百万円へ284百万円の増加)、自己株式の取得による減少(△542百万円から△588百万円へ45百万円の減少)及びその他有価証券評価差額金の減少(24百万円から6百万円へ18百万円の減少)によるものであります。
③ 経営成績の分析
イ.売上高
自販機運営リテイル事業は、大手量販店による値下げ販売やコンビニエンスストアとの競争等により販売数量が低迷し、前連結会計年度に比べて5.9%減の16,441百万円、飲料製造事業は全国的な天候不順はあったものの、高付加価値商品の販売により、15.1%増の10,683百万円、飲料サービスシステム事業は、低稼働・低収益の既存導入店舗の積極的な引揚げにより13.3%減の183百万円、不動産運用事業は、0.5%増の122百万円となりました。
ロ.売上原価、販売費及び一般管理費
売上原価につきましては、自販機運営リテイル事業は競合他社との激しい競争もあり、高売価商品やPB商品のセッティング比率を見直したことにより、売上原価率は、前連結会計年度と比較して横ばいとなりました。また、飲料製造事業では、付加価値の高い低アルコール飲料の製造が伸長しましたが、同時に大手飲料メーカーのOEM製造も伸長したことにより、売上原価率は前連結会計年度と比較して横ばいとなりました。
販売費及び一般管理費の売上高に占める比率は、前連結会計年度と比較して2.0%低下いたしました。その主な要因は、販促費を中心としたコスト削減に取り組んだことによるものであります。
ハ.営業外収益、営業外費用
営業外収益は、前連結会計年度に比べ61百万円増加し、156百万円となりました。その主な要因は、受取保険金の増加67百万円によるものであります。
営業外費用は、前連結会計年度に比べ14百万円減少し、91百万円となりました。その主な要因は、支払利息の減少9百万円によるものであります。
ニ.特別利益、特別損失
特別利益として保有資産の効率化を図るため投資有価証券の一部を売却し、投資有価証券売却益42百万円を計上いたしました。特別損失として飲料製造事業の機械設備の除却により27百万円を計上いたしました。
④ 経営戦略の現状と見通し
当社グループの経営戦略の柱は、当社独自のビジネスモデルを展開することで他社との差別化を図ることであります。具体的には、「フルライン自販機への集約」、「自社ブランド商品の強化」、「本格オフィスコーヒーカフェバーの展開」に加え、フルライン自販機にカップコーヒーや食品・物販等の自販機をセットにした「スマートストア」の強化を図ってまいります。特に、フルライン自販機につきましては、飲料メーカー数台分の売れ筋商品を1台の自販機に集約することで、過剰に設置された自販機の消費電力の削減を図るとともに、景観保全にも積極的に取組んで社会的使命を果たしてまいります。
自販機運営リテイル事業は引き続き異業種との競争激化や労務問題によるコストアップ等により厳しい事業環境が続く一方、飲料製造事業ではRTD(低アルコール飲料)を中心とした高付加価値商品の需要が堅調に推移するとともに、本年4月より製造を開始したソフトパウチ飲料の製造により収益率が向上するものと予測しております。
⑤ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金状況は、営業活動によるキャッシュ・フローでは、前連結会計年度と比較して、601百万円減少の877百万円のキャッシュを得ております。その主な要因は、税金等調整前当期純利益、減価償却費及びその他負債の増加による収入等によるものであります。支出については法人税等の支払い等による支出によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比較して、490百万円支出が増加し639百万円を支出しております。その主な要因は、有形固定資産の取得及び定期預金の預入による支出や定期預金の払戻による収入及び投資有価証券の売却による収入等によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローでは、前連結会計年度と比較して、1,145百万円支出が減少し226百万円の支出となりました。その主な要因は、長期借入金の返済やリース債務の返済による支出及び配当金の支払等によるものであります。
なお、飲料製造事業につきましては引き続き競争力の高い設備投資を実行する方針であり、資金調達につきましては、長期の銀行借入れを中心に調達する方針であります。
⑥ 経営者の問題意識と今後の方針について
当社グループにおきましては、常に消費者視点に基づき、利便性・経済性を重視した事業展開によって、収益・キャッシュ・フローを生み出す、システム的な事業体制と自販機運営のビジネスモデルを確立し、比較的市況変動の影響を受けずに安定的に付加価値を確保できるように努めてまいります。
当社グループが目指す自販機運営リテイル事業は、自販機の社会有用性を高めるとともに、消費電力等の環境負荷の低減を図り、消費者に対して総合力で応えられるマーケットインの事業構造に転換することであります。 このためには、飲料メーカーの自販機部門や同業オペレーターとのアライアンスを通じて、きめ細やかなサービスを提供することが使命であると考えております。
経営方針・経営戦略等、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、売上高経常利益率5%以上、株主資本利益率(ROE)10%以上としておりますが、当連結会計年度の売上高経常利益率は2.3%、株主資本利益率(ROE)は8.6%となりました。売上高経常利益率で2.7%、株主資本利益率で1.4%の乖離を早期に縮めるため、自販機運営事業においてはM&Aによる事業拡大、飲料製造事業においては付加価値の高い製造設備への積極投資とアジアエリアへの事業展開を進めてまいります。