訂正有価証券報告書-第43期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって経済活動が大きく停滞を強いられました。それでも製造業は主として中国における需要回復に牽引され多くの業種で回復傾向がみられるようになりましたが、非製造業の方はIT(情報技術)サービスほか数業種を除くと外出自粛やテレワーク(在宅勤務)の継続、雇用環境の悪化による節約志向の高まり、インバウンド需要の消滅などから回復が遅々として進んでおりません。そして新型コロナウイルス禍の収束時期が見通せないことから、全体としては先行き不透明な状況が続いております。
外食産業におきましては、2020年4月に発出された緊急事態宣言が解除されて以降、「Go To キャンペーン」効果もあって徐々に低迷状態から脱却しておりました。しかしながら11月下旬になって新型コロナウイルス感染症への警戒感が再燃し、更に2021年1月に緊急事態宣言が再度発出されるに至り、自治体から店舗の臨時休業或いは時短営業、酒類の提供制限等の要請を受け、宴会需要も消滅するなど、居酒屋業態中心に非常に厳しい状況に見舞われております。
当社におきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止の為の緊急事態宣言・まん延防止等重点措置などの外出自粛要請等による来店客数の減少、営業時間の短縮及び一部店舗の臨時休業等の措置によりイートイン来店客数が減少する中、テイクアウト・デリバリーの販売強化を図り、イートインでの売上減少を埋めるべく取り組んでまいりました。自宅で過ごすという新しい生活様式やステイホームによる巣ごもり消費の需要増加に対応すべく、テイクアウトやデリバリーサービスの商品やサービスを充実させ、テイクアウト等の売上高は順調に増加しております。「店内の美味しさをご自宅で」という思いから、今後も様々な場所で楽しんでいただけるように販売チャネルの拡充を進めてまいります。
また、新規出店におきましては、立地などの調査を進め、出店計画の具体化を進めてまいりますが、新型コロナウイルスの影響を見極めながらより慎重に進めてまいります。
このような状況の中、当社の主力事業である回転寿司事業におきましては、より魅力的かつ付加価値の高いメニュー開発・販売を基盤とし、店舗オペレーションの一層の強化に取り組み、既存顧客の満足度向上と新規顧客の獲得に努めてまいりました。また新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた取り組みとして、全店舗従業員への体温測定を含めた毎日の健康チェック、マスク着用の実施、アルコール消毒液の設置、ソーシャルディスタンス(社会的距離)確保などの感染予防対策を行いました。コスト面におきましては、従業員の雇用維持に努めながら固定費削減など販管費の抑制を図り、店舗では状況の変化に応じた勤務スケジュールや食材の発注を行い、生産性の向上と商品廃棄ロスの削減に取り組んでまいりました。しかしながら感染拡大を懸念する影響から、不要不急の外出を自粛する傾向が続いたことにより、売上高は前年同期間を下回る結果となりました。
今後も新型コロナウイルス禍は、ワクチン接種が始まってはいるものの、変異株の拡大もあり依然収束時期が見通せない状態が続いております。これに起因した来客数・売上高への影響を慎重に検討した結果、当連結会計年度において固定資産に対して「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、減損処理を行い減損損失3億82百万円を計上いたしました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は648億81百万円(前年同期比13.3%減)、営業損失は15億72百万円(前年同期は営業利益10億57百万円)、経常損失は14億72百万円(前年同期は経常利益15億29百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は11億49百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失2億67百万円)となりました。
次に事業の種類別セグメントの概況をご報告申し上げます。
〈回転寿司事業〉
回転寿司事業におきましては、流通の過程で一度も冷凍をしていない「国産生本鮪」の全店販売や、かっぱ寿司史上最大量を盛り付けした「超絶のうに」・「100円大とろ」など、より希少性や季節感・限定感のある商品を提供してまいりました。また幅広い目的でかっぱ寿司を利用して頂きたいという思いから、多様化するお客様のニーズにお応えし、コラボレーションやサイドメニューの充実を進め、横浜中華街発展会協同組合とタッグを組んだ「横浜中華街メニュー」の販売、本格ラーメンシリーズ第13弾として日本橋「小洞天」監修「八角香る角煮入り坦々麺」などの販売を行いました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響によりイートイン来店客数が減少する中、テイクアウト・デリバリーの販売強化を図り、イートインでの売上減少を埋めるべく取り組んでまいりました。テイクアウトにつきましてはWEB・アプリ注文限定の20%OFFキャンペーンの継続的実施や、期間限定商品を取り入れた「いまだけセット」の販売を実施しメニューバラエティの拡大を図りました。デリバリーにつきましては、外部デリバリーサービス(Uber Eats・出前館)を活用して順次店舗数を拡大し、当期末において実施店舗は127店舗に達しております。
店舗オペレーションにおきましては、引き続き商品・サービスのクオリティ向上を最優先としながら商品提供時間やウェイティング・タイムの短縮に向けた活動を強化し、不満足要因の排除とお客様満足度の持続的な向上に取り組んでまいりました。
店舗面におきましては、2020年7月にイオンモール与野店、2020年10月に上大岡ミオカ店を出店いたしました。また、積極的に店舗資産の活性化を図るべく、不採算店舗を中心に当連結会計年度において12店舗を閉店した結果、当連結会計年度末の店舗数は314店舗となりました。
以上の結果、回転寿司事業の売上高は523億7百万円(前年同期比16.3%減)となりました。
〈デリカ事業〉
デリカ事業におきましては、コンビニやスーパーストアを中心とした既存顧客に対する寿司弁当・調理パン等の商品の拡充、新製品の提案や新規取引先の発掘など販売強化に取り組むと共に各拠点間での生産移管等を通じて生産能力の充実と効率化を図っております。
以上の結果、デリカ事業の売上高は125億73百万円(前年同期比2.3%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動によるキャッシュ・フローが5億38百万円減少、投資活動によるキャッシュ・フローが6億4百万円減少、財務活動によるキャッシュ・フローが31億27百万円増加した結果、前連結会計年度末より19億83百万円増加し、79億24百万円(前連結会計年度末は59億41百万円)となりました。
営業・投資・財務による各々のキャッシュ・フローの主な内容は次の通りです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は5億38百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失14億6百万円、減価償却費19億31百万円、減損損失3億82百万円、売上債権の増加8億54百万円、仕入債務の増加5億34百万円、法人税等の支払による支出4億11百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は6億4百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出5億49百万円、無形固定資産の取得による支出59百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は31億27百万円となりました。これは主に、短期借入金による収入40億円、長期借入金による収入10億円、社債の償還による支出15億90百万円、ファイナンス・リース債務の返済による支出1億53百万円によるものであります。
③生産、仕入及び販売の実績
(1)生産実績
当連結会計年度の生産実績は次のとおりであります。
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.金額は製造原価によっております。
(2)仕入実績
回転寿司事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、「生産実績」に代えて「仕入実績」を記載いたします。当連結会計年度の仕入実績は、次のとおりであります。
(注)1.上記仕入実績は、セグメント間の取引高を消去した金額となっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3)販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.上記販売実績は、セグメント間の取引高を消去した金額となっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.金額は販売価格によっております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営成績等
1)財政状態
(資産)
当連結会計年度末における総資産は、320億7百万円となり、前連結会計年度末に比べ30億81百万円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が19億83百万円増加、売掛金が8億54百万円増加、工具、器具及び備品が6億78百万円増加、敷金及び保証金が5億19百万円減少、繰延税金資産(長期)が4億52百万円増加したことによるものです
(負債)
当連結会計年度末における総負債は、210億40百万円となり、前連結会計年度末に比べ41億96百万円増加いたしました。これは主に、短期借入金が40億円増加、長期借入金及び1年内返済予定の長期借入金が9億10百万円増加、社債及び1年内償還予定の社債が5億90百万円減少、未払金及び長期未払金が4億48百万円増加、リース債務が1億66百万円減少したことによるものです。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は、109億67百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億14百万円減少いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純損失11億49百万円により利益剰余金が減少、非支配株主持分が33百万円増加したことによるものであります。
2)経営成績
(売上高)
当連結会計年度の売上高は648億81百万円(前年同期比13.3%減)となり、前連結会計年度末に比べ99億33百万円減少いたしました。セグメント別の売上高については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。
(売上総利益)
当連結会計年度の売上総利益は333億89百万円(前年同期比14.4%減)となり、前連結会計年度末に比べ56億12百万円減少いたしました。また、売上総利益率は、食材価格の高騰の影響を受け、前連結会計年度末に比べ0.7ポイント減少し、51.5%となりました。
(営業利益)
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は349億62百万円(前年同期比7.9%減)となり、前連結会計年度末に比べ29億82百万円減少いたしました。これは主に、新型コロナウイルス感染症に対する政府や都道府県知事の緊急事態宣言・まん延防止等重点措置により、営業時間の短縮及び臨時休業等の措置を行った結果、人件費が減少したことによるものであります。以上の結果、当連結会計年度の営業利益は前連結会計年度末に比べ26億30百万円減少し、営業損失15億72百万円(前年同期は営業利益10億57百万円)となりました。
(経常利益)
当連結会計年度における営業外収益は、前連結会計年度末に比べ3億58百万円減少し、4億59百万円(前年同期比43.8%減)となりました。当連結会計年度における営業外費用は、前連結会計年度末に比べ12百万円増加し、3億59百万円(前年同期比3.7%増)となりました。以上の結果、当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度末に比べ30億1百万円減少し、経常損失14億72百万円(前年同期は経常利益15億29百万円)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度における特別利益は、前連結会計年度末に比べ7億54百万円増加し、7億74百万円(前年同期比3,784.3%増)となりました。これは主に、助成金収入が7億73百万円増加したことによるものでありす。当連結会計年度における特別損失は、前連結会計年度末に比べ3億88百万円減少し、7億8百万円(前年同期比35.4%減)となりました。これは主に、減損損失が3億32百万円減少、店舗閉鎖損失引当金繰入額が2億72百万円減少、臨時休業による損失が2億16百万円増加したことによるものであります。以上の結果、当連結会計年度末における親会社株主に帰属する当期純損失は11億49百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失2億67百万円)となりました。
3)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」記載のとおりであります。
4)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を企図し、営業利益率6%以上を目指しております。
当連結会計年度における営業利益率は、コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受け△2.42%となりました。引き続き指標について、改善されるように取り組んでまいります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの主な資金需要は主に、材料費、外注費、人件費及び一般管理費等の営業費用並びに設備投資等であります。
これらの資金需要につきましては、営業キャッシュ・フロー及び自己資金のほか、金融機関からの借入等による資金調達にて対応していくこととしております。
なお、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は79億24百万円となっております。また、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は120億4百万円となっております
突発的な資金需要に対しては、大手各行に対し当座借越枠を確保することにより、流動性リスクに備えております。
また、重要な設備投資の予定及び資金調達方法については、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 (1)重要な設備の新設」をご参照ください。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
1)繰延税金資産
当社グループは、繰延税金資産について定期的に回収可能性を検討し、当該資産の回収が不確実と考えられる部分に対して評価性引当額を計上しております。回収可能性の判断においては、将来の課税所得見込額と実行可能なタックス・プランニングを考慮して、将来の税金負担額を軽減する効果を有すると考えられる範囲で繰延税金資産を計上しております。
将来の課税所得見込額はその時の業績等により変動するため、課税所得の見積りに影響を与える要因が発生した場合には、回収懸念額の見直しを行い繰延税金資産の修正を行うため、繰延税金資産が減額され税金費用が計上されるため、当社グループの業績を悪化させる可能性があります。
2)固定資産の減損処理
当社グループは、固定資産の減損に係る回収可能性の評価にあたり、キャッシュ・フローを生み出す最少単位として、営業店舗及び工場を基本単位とした資産のグルーピングを行っております。営業活動から生ずる損益が継続してマイナスになっている資産グループについて、帳簿価格を回収可能価格まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。
なお、当該資産の回収可能価格は使用価値により算定しております。使用価値は将来キャッシュ・フローを6.0%~6.8%で割り引いて算定しております。
減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、当初見込んでいた収益が得られなかった場合や、将来キャッシュ・フロー等の前提条件に変更があった場合、固定資産の減損を実施し、当社グループの業績を悪化させる可能性があります。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって経済活動が大きく停滞を強いられました。それでも製造業は主として中国における需要回復に牽引され多くの業種で回復傾向がみられるようになりましたが、非製造業の方はIT(情報技術)サービスほか数業種を除くと外出自粛やテレワーク(在宅勤務)の継続、雇用環境の悪化による節約志向の高まり、インバウンド需要の消滅などから回復が遅々として進んでおりません。そして新型コロナウイルス禍の収束時期が見通せないことから、全体としては先行き不透明な状況が続いております。
外食産業におきましては、2020年4月に発出された緊急事態宣言が解除されて以降、「Go To キャンペーン」効果もあって徐々に低迷状態から脱却しておりました。しかしながら11月下旬になって新型コロナウイルス感染症への警戒感が再燃し、更に2021年1月に緊急事態宣言が再度発出されるに至り、自治体から店舗の臨時休業或いは時短営業、酒類の提供制限等の要請を受け、宴会需要も消滅するなど、居酒屋業態中心に非常に厳しい状況に見舞われております。
当社におきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止の為の緊急事態宣言・まん延防止等重点措置などの外出自粛要請等による来店客数の減少、営業時間の短縮及び一部店舗の臨時休業等の措置によりイートイン来店客数が減少する中、テイクアウト・デリバリーの販売強化を図り、イートインでの売上減少を埋めるべく取り組んでまいりました。自宅で過ごすという新しい生活様式やステイホームによる巣ごもり消費の需要増加に対応すべく、テイクアウトやデリバリーサービスの商品やサービスを充実させ、テイクアウト等の売上高は順調に増加しております。「店内の美味しさをご自宅で」という思いから、今後も様々な場所で楽しんでいただけるように販売チャネルの拡充を進めてまいります。
また、新規出店におきましては、立地などの調査を進め、出店計画の具体化を進めてまいりますが、新型コロナウイルスの影響を見極めながらより慎重に進めてまいります。
このような状況の中、当社の主力事業である回転寿司事業におきましては、より魅力的かつ付加価値の高いメニュー開発・販売を基盤とし、店舗オペレーションの一層の強化に取り組み、既存顧客の満足度向上と新規顧客の獲得に努めてまいりました。また新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた取り組みとして、全店舗従業員への体温測定を含めた毎日の健康チェック、マスク着用の実施、アルコール消毒液の設置、ソーシャルディスタンス(社会的距離)確保などの感染予防対策を行いました。コスト面におきましては、従業員の雇用維持に努めながら固定費削減など販管費の抑制を図り、店舗では状況の変化に応じた勤務スケジュールや食材の発注を行い、生産性の向上と商品廃棄ロスの削減に取り組んでまいりました。しかしながら感染拡大を懸念する影響から、不要不急の外出を自粛する傾向が続いたことにより、売上高は前年同期間を下回る結果となりました。
今後も新型コロナウイルス禍は、ワクチン接種が始まってはいるものの、変異株の拡大もあり依然収束時期が見通せない状態が続いております。これに起因した来客数・売上高への影響を慎重に検討した結果、当連結会計年度において固定資産に対して「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、減損処理を行い減損損失3億82百万円を計上いたしました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は648億81百万円(前年同期比13.3%減)、営業損失は15億72百万円(前年同期は営業利益10億57百万円)、経常損失は14億72百万円(前年同期は経常利益15億29百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は11億49百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失2億67百万円)となりました。
次に事業の種類別セグメントの概況をご報告申し上げます。
〈回転寿司事業〉
回転寿司事業におきましては、流通の過程で一度も冷凍をしていない「国産生本鮪」の全店販売や、かっぱ寿司史上最大量を盛り付けした「超絶のうに」・「100円大とろ」など、より希少性や季節感・限定感のある商品を提供してまいりました。また幅広い目的でかっぱ寿司を利用して頂きたいという思いから、多様化するお客様のニーズにお応えし、コラボレーションやサイドメニューの充実を進め、横浜中華街発展会協同組合とタッグを組んだ「横浜中華街メニュー」の販売、本格ラーメンシリーズ第13弾として日本橋「小洞天」監修「八角香る角煮入り坦々麺」などの販売を行いました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響によりイートイン来店客数が減少する中、テイクアウト・デリバリーの販売強化を図り、イートインでの売上減少を埋めるべく取り組んでまいりました。テイクアウトにつきましてはWEB・アプリ注文限定の20%OFFキャンペーンの継続的実施や、期間限定商品を取り入れた「いまだけセット」の販売を実施しメニューバラエティの拡大を図りました。デリバリーにつきましては、外部デリバリーサービス(Uber Eats・出前館)を活用して順次店舗数を拡大し、当期末において実施店舗は127店舗に達しております。
店舗オペレーションにおきましては、引き続き商品・サービスのクオリティ向上を最優先としながら商品提供時間やウェイティング・タイムの短縮に向けた活動を強化し、不満足要因の排除とお客様満足度の持続的な向上に取り組んでまいりました。
店舗面におきましては、2020年7月にイオンモール与野店、2020年10月に上大岡ミオカ店を出店いたしました。また、積極的に店舗資産の活性化を図るべく、不採算店舗を中心に当連結会計年度において12店舗を閉店した結果、当連結会計年度末の店舗数は314店舗となりました。
以上の結果、回転寿司事業の売上高は523億7百万円(前年同期比16.3%減)となりました。
〈デリカ事業〉
デリカ事業におきましては、コンビニやスーパーストアを中心とした既存顧客に対する寿司弁当・調理パン等の商品の拡充、新製品の提案や新規取引先の発掘など販売強化に取り組むと共に各拠点間での生産移管等を通じて生産能力の充実と効率化を図っております。
以上の結果、デリカ事業の売上高は125億73百万円(前年同期比2.3%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動によるキャッシュ・フローが5億38百万円減少、投資活動によるキャッシュ・フローが6億4百万円減少、財務活動によるキャッシュ・フローが31億27百万円増加した結果、前連結会計年度末より19億83百万円増加し、79億24百万円(前連結会計年度末は59億41百万円)となりました。
営業・投資・財務による各々のキャッシュ・フローの主な内容は次の通りです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は5億38百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失14億6百万円、減価償却費19億31百万円、減損損失3億82百万円、売上債権の増加8億54百万円、仕入債務の増加5億34百万円、法人税等の支払による支出4億11百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は6億4百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出5億49百万円、無形固定資産の取得による支出59百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は31億27百万円となりました。これは主に、短期借入金による収入40億円、長期借入金による収入10億円、社債の償還による支出15億90百万円、ファイナンス・リース債務の返済による支出1億53百万円によるものであります。
③生産、仕入及び販売の実績
(1)生産実績
当連結会計年度の生産実績は次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 金額(百万円) | 前年同期比(%) |
| デリカ事業 | 10,774 | 101.1 |
| 合計 | 10,774 | 101.1 |
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.金額は製造原価によっております。
(2)仕入実績
回転寿司事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、「生産実績」に代えて「仕入実績」を記載いたします。当連結会計年度の仕入実績は、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 金額(百万円) | 前年同期比(%) |
| 回転寿司事業 | 20,020 | 83.9 |
| 合計 | 20,020 | 83.9 |
(注)1.上記仕入実績は、セグメント間の取引高を消去した金額となっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3)販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 金額(百万円) | 前年同期比(%) |
| 回転寿司事業 | 52,307 | 83.7 |
| デリカ事業 | 12,573 | 102.3 |
| 合計 | 64,881 | 86.7 |
(注)1.上記販売実績は、セグメント間の取引高を消去した金額となっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.金額は販売価格によっております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営成績等
1)財政状態
(資産)
当連結会計年度末における総資産は、320億7百万円となり、前連結会計年度末に比べ30億81百万円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が19億83百万円増加、売掛金が8億54百万円増加、工具、器具及び備品が6億78百万円増加、敷金及び保証金が5億19百万円減少、繰延税金資産(長期)が4億52百万円増加したことによるものです
(負債)
当連結会計年度末における総負債は、210億40百万円となり、前連結会計年度末に比べ41億96百万円増加いたしました。これは主に、短期借入金が40億円増加、長期借入金及び1年内返済予定の長期借入金が9億10百万円増加、社債及び1年内償還予定の社債が5億90百万円減少、未払金及び長期未払金が4億48百万円増加、リース債務が1億66百万円減少したことによるものです。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は、109億67百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億14百万円減少いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純損失11億49百万円により利益剰余金が減少、非支配株主持分が33百万円増加したことによるものであります。
2)経営成績
(売上高)
当連結会計年度の売上高は648億81百万円(前年同期比13.3%減)となり、前連結会計年度末に比べ99億33百万円減少いたしました。セグメント別の売上高については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。
(売上総利益)
当連結会計年度の売上総利益は333億89百万円(前年同期比14.4%減)となり、前連結会計年度末に比べ56億12百万円減少いたしました。また、売上総利益率は、食材価格の高騰の影響を受け、前連結会計年度末に比べ0.7ポイント減少し、51.5%となりました。
(営業利益)
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は349億62百万円(前年同期比7.9%減)となり、前連結会計年度末に比べ29億82百万円減少いたしました。これは主に、新型コロナウイルス感染症に対する政府や都道府県知事の緊急事態宣言・まん延防止等重点措置により、営業時間の短縮及び臨時休業等の措置を行った結果、人件費が減少したことによるものであります。以上の結果、当連結会計年度の営業利益は前連結会計年度末に比べ26億30百万円減少し、営業損失15億72百万円(前年同期は営業利益10億57百万円)となりました。
(経常利益)
当連結会計年度における営業外収益は、前連結会計年度末に比べ3億58百万円減少し、4億59百万円(前年同期比43.8%減)となりました。当連結会計年度における営業外費用は、前連結会計年度末に比べ12百万円増加し、3億59百万円(前年同期比3.7%増)となりました。以上の結果、当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度末に比べ30億1百万円減少し、経常損失14億72百万円(前年同期は経常利益15億29百万円)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度における特別利益は、前連結会計年度末に比べ7億54百万円増加し、7億74百万円(前年同期比3,784.3%増)となりました。これは主に、助成金収入が7億73百万円増加したことによるものでありす。当連結会計年度における特別損失は、前連結会計年度末に比べ3億88百万円減少し、7億8百万円(前年同期比35.4%減)となりました。これは主に、減損損失が3億32百万円減少、店舗閉鎖損失引当金繰入額が2億72百万円減少、臨時休業による損失が2億16百万円増加したことによるものであります。以上の結果、当連結会計年度末における親会社株主に帰属する当期純損失は11億49百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失2億67百万円)となりました。
3)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」記載のとおりであります。
4)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を企図し、営業利益率6%以上を目指しております。
当連結会計年度における営業利益率は、コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受け△2.42%となりました。引き続き指標について、改善されるように取り組んでまいります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの主な資金需要は主に、材料費、外注費、人件費及び一般管理費等の営業費用並びに設備投資等であります。
これらの資金需要につきましては、営業キャッシュ・フロー及び自己資金のほか、金融機関からの借入等による資金調達にて対応していくこととしております。
なお、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は79億24百万円となっております。また、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は120億4百万円となっております
突発的な資金需要に対しては、大手各行に対し当座借越枠を確保することにより、流動性リスクに備えております。
また、重要な設備投資の予定及び資金調達方法については、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 (1)重要な設備の新設」をご参照ください。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
1)繰延税金資産
当社グループは、繰延税金資産について定期的に回収可能性を検討し、当該資産の回収が不確実と考えられる部分に対して評価性引当額を計上しております。回収可能性の判断においては、将来の課税所得見込額と実行可能なタックス・プランニングを考慮して、将来の税金負担額を軽減する効果を有すると考えられる範囲で繰延税金資産を計上しております。
将来の課税所得見込額はその時の業績等により変動するため、課税所得の見積りに影響を与える要因が発生した場合には、回収懸念額の見直しを行い繰延税金資産の修正を行うため、繰延税金資産が減額され税金費用が計上されるため、当社グループの業績を悪化させる可能性があります。
2)固定資産の減損処理
当社グループは、固定資産の減損に係る回収可能性の評価にあたり、キャッシュ・フローを生み出す最少単位として、営業店舗及び工場を基本単位とした資産のグルーピングを行っております。営業活動から生ずる損益が継続してマイナスになっている資産グループについて、帳簿価格を回収可能価格まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。
なお、当該資産の回収可能価格は使用価値により算定しております。使用価値は将来キャッシュ・フローを6.0%~6.8%で割り引いて算定しております。
減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、当初見込んでいた収益が得られなかった場合や、将来キャッシュ・フロー等の前提条件に変更があった場合、固定資産の減損を実施し、当社グループの業績を悪化させる可能性があります。