四半期報告書-第34期第1四半期(平成27年4月1日-平成27年6月30日)

【提出】
2015/08/07 15:14
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【項目】
25項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)連結経営成績に関する定性的情報
当第1四半期連結累計期間(2015年4月1日から2015年6月30日)におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境に改善が見られるなど緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、消費動向につきましては、実質所得に持ち直しの動きはあるものの、消費者マインドの改善ペースには鈍さが見られるなど、先行き不透明な状況が続きました。
外食産業におきましては、個人消費が本格回復に至らない中、円安の進行や国内外の市況の高騰による原材料価格の上昇等もあり、引き続き厳しい経営環境となっております。
このような状況の中、「すき家」をはじめとする牛丼カテゴリーの既存店売上高前年比は98.9%、「ココス」、「ジョリーパスタ」をはじめとするレストランカテゴリーの既存店売上高前年比は98.8%、「はま寿司」をはじめとするファストフードカテゴリーの既存店売上高前年比は98.1%となりました。収益面につきましては、牛肉価格をはじめとする原材料価格の上昇影響は受けたものの、牛丼チェーン「すき家」の深夜営業再開等により、前年対比増益となりました。
当第1四半期連結会計期間末の店舗数につきましては、34店舗出店、5店舗退店等により、4,758店舗となりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高1,261億35百万円(前年同期比5.0%増)、営業利益2億94百万円(前年同期は営業損失9億23百万円)、経常利益2億12百万円(前年同期は経常損失12億32百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失2億72百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失23億31百万円)となりました。
セグメント別の概況につきましては、以下の通りであります。
①外食事業
外食事業の当第1四半期連結累計期間の売上高は1,107億11百万円(前年同期比1.4%増)、営業利益は3億37百万円(前年同期は営業損失5億26百万円)となりました。
外食事業における主要カテゴリーの状況は以下の通りです。
(牛丼カテゴリー)
牛丼カテゴリーの当第1四半期連結会計期間末の店舗数は、15店舗出店、2店舗退店した結果、2,594店舗となりました。内訳は、「すき家」1,985店舗、「なか卯」475店舗(FC17店舗含む)等であります。
株式会社すき家本部が経営する牛丼チェーンの「すき家」では、お客様にさらにご満足いただけるよう、4月15日に、『New Value』をコンセプトに牛丼の商品設計を見直し、具材のボリュームアップを行うとともに価格を270円+税(税込291円)から税込350円に改定いたしました。また、お客様の多様なニーズにお応えできるよう、新商品として「豚丼」(並盛税込350円)や「まぐろ丼」(並盛税込590円)、シーズナル商品として「鍋焼ビビンバ定食」(並盛税込580円)や「うな丼」(並盛税込780円)、「うな牛」(並盛税込880円)を投入し、商品力の強化を行うとともに、品質管理の徹底とサービス水準の向上に取組んでまいりました。「すき家」の店舗運営につきましては、各地域会社ごとに採用及び教育の強化に取り組み、深夜複数人勤務体制での営業再開を進めるとともに、引き続き労働環境の改善に努めております。
株式会社なか卯が経営する丼ぶり・京風うどんの「なか卯」につきましては、新商品・季節限定商品の投入や既存商品のブラッシュアップによる商品力の強化と店舗販促の実施により、業績の向上に努めてまいりました。
以上の結果、牛丼カテゴリーの当第1四半期連結累計期間の売上高は、441億33百万円(前年同期比5.4%増)となりました。
(レストランカテゴリー)
レストランカテゴリーの当第1四半期連結会計期間末の店舗数は、2店舗出店した結果、1,367店舗(FC85店舗を含む)となりました。
株式会社ココスジャパンが経営するスタンダードレストランの「ココス」につきましては、お客様のニーズに合わせた付加価値の高いフェアメニューの投入や店舗のサービス水準の向上に取り組み、業績の向上に努めてまいりました。
株式会社ビッグボーイジャパンが経営するハンバーグ&グリルレストランの「ビッグボーイ」等につきましては、メイン商品のブラッシュアップを図ると共に、サラダバー・スープバーの充実やフェアメニューの投入を行うなど、業績の向上に努めてまいりました。
株式会社ジョリーパスタが経営するパスタ専門店の「ジョリーパスタ」につきましては、「パスタならジョリーパスタ」をテーマに、パスタ専門店の魅力をよりお客様へアピール出来るよう、メニューのラインナップの拡充や旬の食材を活かした新商品の投入を行い、一層のおいしさを追求してまいりました。
株式会社華屋与兵衛が経営する和食レストランの「華屋与兵衛」につきましては、お客様の満足度の向上を図るため、旬の食材を活かした商品の開発及び店舗従業員の教育強化によるサービス水準の向上、労働生産性の改善等に努めてまいりました。
なお、米国のレストラン事業につきましては、前連結会計年度末に運営会社の全株式譲渡をいたしました。
以上の結果、レストランカテゴリーの当第1四半期連結累計期間の売上高は、323億92百万円(前年同期比12.3%減)となりました。
(ファストフードカテゴリー)
ファストフードカテゴリーの当第1四半期連結会計期間末の店舗数は、17店舗の出店、2店舗退店等の結果、696店舗となりました。
株式会社はま寿司が経営する回転寿司の「はま寿司」につきましては、積極的な出店による業容の拡大を図るとともに、商品品質の向上、店舗サービスの強化等に努めてまいりました。
以上の結果、ファストフードカテゴリーの当第1四半期連結累計期間の売上高は、273億16百万円(前年同期比14.0%増)となりました。
(その他カテゴリー)
その他カテゴリーの当第1四半期連結累計期間の売上高は、68億68百万円(前年同期比6.8%増)となりました。
当カテゴリーの主な内訳は、ピッツァ製造販売等の株式会社トロナジャパン、グループの物流機能を担う株式会社グローバルフレッシュサプライ、備品・ユニフォーム等を調達する株式会社グローバルテーブルサプライ等であります。
②小売事業
小売事業の当第1四半期連結累計期間の売上高は、154億23百万円(前年同期比40.8%増)、営業損失は43百万円(前年同期は営業損失4億13百万円)となりました。
当事業の内訳は、スーパーマーケット事業を展開する株式会社マルヤ、株式会社マルエイ、株式会社尾張屋及び青果販売等の株式会社ユナイテッドベジーズ等であります。
(2)連結財政状態に関する定性的情報
当第1四半期連結会計期間末の資産につきましては、主として現金及び預金の減少により、前連結会計年度末から75億49百万円減少いたしました。
負債につきましては、主として未払消費税等及び未払法人税等の減少により、前連結会計年度末から74億88百万円減少いたしました。
純資産につきましては、利益剰余金の減少等により前連結会計年度末から61百万円減少いたしました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。