有価証券報告書-第16期(平成26年3月1日-平成27年2月28日)

【提出】
2015/05/28 11:22
【資料】
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【項目】
104項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、金融政策、財政政策等の効果もあり、緩やかな景気回復の動きが見られました。しかしながら、消費者マインドの本格的な回復には至らず、依然として消費動向の先行きは不透明な状況が続いております。
外食産業におきましては、食の安全・安心に対する社会的関心の高まりに加えて、食材価格の高騰、人材確保の為の採用コストの増加など、厳しい経営環境が続いております。
このような状況の下、当社グループは、直営店及びFC店による新規出店を積極的に推進してまいりました。当連結会計年度におきましては、カジュアルレストラン事業が引き続き業績に貢献しましたが、店舗の開業及び改装、新規事業の立ち上げにかかるコストを計上したこと、XEXグループの不振等により、売上高は14,306百万円(前年同期比4.9%増加)、営業利益は164百万円(同46.3%減少)、経常利益は253百万円(同40.6%減少)となりました。当期純利益につきましては、減損損失74百万円、法人税等調整額82百万円の計上等により42百万円(同82.8%減少)となりました。
当連結会計年度におけるセグメントの状況は次の通りです。
①XEXグループ
「XEX」をはじめとする高級レストラン事業でありますXEXグループにつきましては、既存店舗の強化として、平成26年7月に「毛利 Salvatore Cuomo」の全面改装を行い、改装コストを計上いたしました。また、消費税増税の影響に加えて、接待需要が想定より伸びなかったことから一部既存店舗が低調に推移したほか、平成25年4月に直営店「The Kitchen Salvatore Cuomo 六本木」を、同年6月に直営店「LE CHOCOLAT DE H」をそれぞれ閉店したことにより両店舗の売上が剥落しました。
この結果、当連結会計年度の同グループの売上高は4,990百万円(前年同期比5.4%減少)、営業利益は145百万円(同42.7%減少)となりました。なお、店舗数は直営店11店舗、FC店2店舗となりました。
②カジュアルレストラングループ
カジュアルレストラングループにつきましては、直営店及びFC店の新規出店を進めてまいりました。直営店では、平成26年3月に「SALVATORE CUOMO & BAR 日本橋」及び「Crystal Jade Shanghai BAR 日本橋」、同年4月に 「SALVATORE CUOMO & BAR 新潟」、同年7月に「鉄板焼きとワイン AG 北新地」、「PIZZA SALVATORE CUOMO 三井アウトレットパーク木更津」及び「SALVATORE CUOMO & BAR 町田」、平成27年2月に「Salvatore Cuomo 市場 博多」を 出店いたしました。また、平成26年9月に「Paul Bassett 自由が丘」を閉鎖し、同年11月に「Crystal Jade Shanghai Garden 川崎」を閉店いたしました。FC店では、平成26年3月に「SALVATORE CUOMO& BAR 万座ビーチ」、同年4月に「SALVATORE CUOMO & BAR 柏の葉」、同年10月に「SALVATORE CUOMO & BAR 福山」を 出店いたしました。また、平成26年11月に「PIZZA SALVATORE CUOMO 中野」を閉店いたしました。
この結果、当連結会計年度の同グループの売上高は9,307百万円(前年同期比11.4%増加)、営業利益は1,066百万円(同5.1%増加)となりました。また、店舗数は直営店40店舗、FC店34店舗となりました。
③その他
その他は、食料品等の卸売、小売事業及び不動産賃貸事業等により構成されております。当連結会計年度の同グループの売上高は8百万円(前年同期比30.9%増加)、営業損失は27百万円(前期は営業損失7百万円)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は875百万円となり、前連結会計年度の期末残高と比較して273百万円減少いたしました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、655百万円の収入超過(前連結会計年度は615百万円の収入超過)となりました。
これは、税金等調整前当期純利益176百万円に減価償却費339百万円、減損損失74百万円、のれん償却額42百万円、為替差益61百万円を加味した上で、売上債権の増加額88百万円、仕入債務122百万円の増加等があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、631百万円の支出超過(前連結会計年度は305百万円の支出超過)となりました。
これは、有形固定資産の取得による支出594百万円、敷金及び保証金の差入による支出31百万円等があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、303百万円の支出超過(前連結会計年度は182百万円の収入超過)となりました。
これは、長期借入れによる収入570百万円、長期借入金の返済による支出911百万円等があったことによるものです。