有価証券報告書

【提出】
2018/05/30 11:29
【資料】
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【項目】
104項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が続き緩やかな景気回復基調にあるものの、海外経済の不確実性の高まりなどによる影響などから、先行き不透明な状態が続いています。国内の個人消費には持ち直しの動きが見られるものの、外食に対する低価格志向は依然として根強く継続しています。
外食産業においては、食材価格の高騰、人材不足や人材関連コストの上昇、消費者の節約志向やライフスタイルの
変化などの影響から、厳しい経営環境が継続しております。
このような状況の下、当社グループは、既存店の販売強化、店舗管理体制の見直し、全社的なコストの見直しを推
進してまいりました。
当連結会計年度においては、継続的なXEXグループのウエディング売上の減少に加えて、カジュアルレストラングループにおけるイートイン業態での来客数の減少等により既存店の売上が低調に推移した影響から、売上高は13,972百万円(前年同期比6.3%減少)、営業損失は93百万円(前年同期は営業利益300百万円)、経常損失は9百万円(前年同期は経常利益360百万円)となりました。当期純利益につきましては、減損損失262百万円、法人税等調整額54百万円の計上等により、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純損失は458百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益199百万円)となりました。
当連結会計年度におけるセグメントの状況は次の通りです。
①XEXグループ
「XEX」をはじめとする高級レストラン事業であるXEXグループについては、インバウンド需要の増加や継続的な販
売強化の推進により一般営業の売上は堅調に推移したものの、ブライダル営業体制を移行した効果の伸び悩みが続い
たことから、レストランウエディングの件数および売上高が前年同期に比べ減少いたしました。
この結果、当連結会計年度の同グループの売上高は4,433百万円(前年同期比2.8%減少)、営業利益は185百万円(同39.5%減少)となりました。なお、店舗数は直営店9店舗となりました。
②カジュアルレストラングループ
カジュアルレストラングループについては、デリバリー業態の売上は堅調だったものの、イートイン業態における集客及び売上が低調に推移しました。このような状況下、既存店のサービスと料理の品質向上および人材育成に注力するとともに、新しい業態の開発にも取り組んでまいりました。国内においては、平成29年6月に、FC店「SALVATORE CUOMO & BAR 金沢片町」を、同年10月に「SALVATORE CUOMO & BAR 天神」を直営店舗化しました。また、平成30年1月には広島県に「SALVATORE CUOMO & BAR 八丁堀」をFC店として出店いたしました。なお、直営店「鉄板焼きとワイン AG 北新地」は平成30年2月に業態を変更し、店舗名を「STEAK THE FIRST 北新地」へと変更しております。韓国においてはFC店での新規出店を進め、平成29年7月には京畿道龍仁市に「SALVATORE CUOMO 新世界京畿」、同年8月には京畿道高陽市に「PIZZA SALVATORECUOMO スターフィールド高陽」、同年9月には「PIZZASALVATORE CUOMO アラリオギャラリー天安」、同年10月にはソウル市内に「PIZZA SALVATORE CUOMO 明洞」、同12月には釜山広域市に「SALVATORE CUOMO 新世界センタムシティ」を出店いたしました。
この結果、当連結会計年度の同グループの売上高は9,530百万円(前年同期比7.8%減少)、営業利益は871百万円
(前年同期比21.0%減少)となりました。なお、店舗数は直営店45店舗、FC店48店舗となりました。
③その他
その他は、食料品等の卸売、小売事業及び不動産賃貸事業等により構成されております。当連結会計年度の同グル
ープの売上高は8百万円(前年同期比18.7%増加)、営業損失は17百万円(前年同期は営業利益2百万円)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は1,512百万円となり、前連結会計年度の期末残高と比較して105百万円減少いたしました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、7百万円の支出超過(前連結会計年度は1,052百万円の収入超過)となりました。
これは、税金等調整前当期純損失338百万円に減価償却費300百万円、減損損失262百万円、のれん償却額42百万円、為替差損6百万円を加味した上で、売上債権の増減額が31百万円減少、仕入債務の増減額が74百万円減少等があったことによるものです。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、263百万円の支出超過(前連結会計年度は299百万円の支出超過)となりました。
これは、有形固定資産の取得による支出217百万円、敷金及び保証金の差入による支出50百万円等があったことによるものです。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、162百万円の収入超過(前連結会計年度は129百万円の収入超過)となりました。
これは、長期借入れによる収入800百万円、長期借入金の返済による支出629百万円等があったことによるものです。