有価証券報告書-第15期(平成25年3月1日-平成26年2月28日)

【提出】
2014/05/30 13:51
【資料】
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【項目】
108項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、株価の上昇や円安基調が進み、企業の設備投資も上向きつつある等、景気は回復の兆しを見せているものの、円安による輸入価格の高騰や新興国経済の停滞に加え、予定されている消費税増税による個人消費の落ち込みも懸念され、先行きは依然として不透明な状況が続きました。
外食産業におきましては、食材価格が高騰しつつあることに加え、「食」の安全・安心に対する社会的関心の高まりに伴い品質管理体制のより一層の強化が要求されるなど、業界内の競争環境は引き続き厳しい状況にあります。
このような状況の下、当社グループは、既存店の販売強化、直営及びFCによる新規出店等を積極的に推進してまいりました。当連結会計年度におきましては、引き続きカジュアルレストラン事業が好調に推移し、売上高は13,638百万円(前年同期比0.7%増加)、営業利益は305百万円(同6.2%増加)、経常利益は427百万円(同37.8%増加)となりました。当期純利益につきましては、法人税等調整額の計上等により245百万円(同52.0%減少)となりました。
当連結会計年度におけるセグメントの状況は次の通りです。
①XEXグループ
「XEX」をはじめとする高級レストラン事業であるXEXグループにつきましては、サービスの強化や販路の拡大、コスト削減等により既存店舗の業績は堅調に推移いたしましたが、平成25年4月に「The Kitchen Salvatore Cuomo 六本木」を、同年6月に「LE CHOCOLAT DE H」をそれぞれ閉店し、それに伴うコストを計上いたしました。
この結果、当連結会計年度の同グループの売上高は5,273百万円(前年同期比2.8%減少)、営業利益は253百万円(同25.7%減少)となりました。なお、店舗数は直営店11店舗、FC店2店舗となりました。
②カジュアルレストラングループ
カジュアルレストラングループにつきましては、直営店及びFC店の展開と、既存店舗の販売強化を行ってまいりました。直営店では、平成25年9月に「SALVATORE CUOMO & BAR 金山」、平成26年2月に「SALVATORE CUOMO & BAR 微風廣場」を、FC店では、平成25年4月に「SALVATORE CUOMO & BAR 天神」、同年6月に「SALVATORE CUOMO & BAR 三ノ宮」、同年9月に「SALVATORE CUOMO & BAR 蒲田」を出店いたしました。平成25年5月には、従来FC店舗であった「SALVATORE CUOMO & BAR 西新井」及び「SALVATORE CUOMO & BAR 柏」を譲り受け、直営店といたしました。また、直営店「PIZZA SALVATORE CUOMO 湘南台」を平成25年5月に閉店いたしました。なお、直営店「Soba GIRO」につきましては、平成25年8月に改装を行い、店舗名を「Soba & BAR An」に変更しております。
この結果、当連結会計年度の同グループの売上高は8,358百万円(前年同期比3.1%増加)、営業利益は1,014百万円(同39.5%増加)となりました。また、店舗数は直営店35店舗、FC店32店舗となりました。
③その他
その他は、不動産賃貸事業等により構成されております。当連結会計年度の同グループの売上高は6百万円(前年同期比30.2%減少)、営業損失は7百万円(前年同期は営業損失6百万円)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は1,149百万円となり、前連結会計年度の期末残高と比較して546百万円増加いたしました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、615百万円の収入超過(前連結会計年度は407百万円の収入超過)となりました。
これは、税金等調整前当期純利益461百万円に減価償却費273百万円、のれん償却42百万円、店舗閉鎖損失引当金の減少額26百万円、為替差益△72百万円、保険差益△49百万円等の調整を加味した上で、売上債権の増加額△52百万円、たな卸資産の減少額15百万円等があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、305百万円の支出超過(前連結会計年度は762百万円の支出超過)となりました。
これは、有形固定資産の取得による支出251百万円、敷金及び保証金の増加による支出77百万円、敷金及び保証金の回収による収入30百万円等があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、182百万円の収入超過(前連結会計年度は411百万円の収入超過)となりました。
これは、長期借入れによる収入885百万円、長期借入金の返済による支出639百万円等があったことによるものです。