四半期報告書-第20期第3四半期(平成30年9月1日-平成30年11月30日)

【提出】
2019/01/11 13:40
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【項目】
27項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が続き緩やかな景気回復基調にあるものの、海外の政治・経済情勢の不安定さが継続し、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いています。国内の個人消費には持ち直しの動きが見られるものの、外食に対する低価格志向は根強く継続しています。外食産業においては、食材価格の高騰、天候不順、人材不足や人材関連コストの上昇、消費者の節約志向やライフスタイルの変化などの影響から、業界内の環境は厳しさを増す状況にあります。このような状況の下、当社グループは、既存店の販売強化と店舗管理体制の見直しに加えて、カジュアルレストラングループにおける新業態の開発を推進してまいりました。当第3四半期連結累計期間におきましては、全社的な人件費の高騰に加えて、「XEX代官山」の閉店の影響、および新業態2店舗の開業コストを計上したこと等により、売上高は10,307百万円(前年同期比0.9%減少)、営業損失は91百万円(前年同期は営業損失71百万円)、経常利益は26百万円(前年同期は経常損失10百万円)となりました。なお、固定資産除却損36百万円、減損損失37百万円、法人税等調整額76百万円の計上等により、親会社株主に帰属する四半期純損失は140百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失216百万円)となりました。
当第3四半期連結累計期間におけるセグメントの状況は次の通りです。
①XEXグループ
「XEX」をはじめとする高級レストラン事業であるXEXグループについては、インバウンド需要の増加や継続的な販売強化の推進により既存店の売上は概ね堅調に推移しましたが、一部店舗が低調に推移したことに加え、平成30年7月に「XEX代官山」を閉店した影響から、売上高は前年同期に比べ減少いたしました。また、売上が好調に推移した既存店では収益性を大きく改善することができました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の同グループの売上高は3,104百万円(前年同期比5.4%減少)、営業利益は126百万円(前年同期比9.1%増加)となりました。また、店舗数は直営店8店舗となりました。
②カジュアルレストラングループ
カジュアルレストラングループについては、イタリアン業態での新たな出店はなく、サービスと料理の品質向上および人材育成に注力したことにより既存店の売上高及び営業利益が好調に推移した一方で、新規出店にかかる開業コストが増加した影響により、カジュアルレストラングループの営業利益は前年同期と比べ減益となりました。なお、新業態の展開を推進し、平成30年6月に「STEAK THE FIRST 高田馬場」を、同年7月に「庵 STEAK & SPICE」を出店いたしました。同年11月には、FC店「SALVATORE CUOMO & BAR 蒲田」を直営店舗化しました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の同グループの売上高は7,193百万円(前年同期比1.1%増加)、営業利益は634百万円(前年同期比1.8%減少)となりました。また、店舗数は直営店48店舗、FC店46店舗となりました。
③その他
その他は、食料品等の卸売、小売事業及び不動産賃貸事業等により構成されております。当第3四半期連結累計期間の同グループの売上高は10百万円(前年同期比71.9%増加)、営業損失は22百万円(前年同期は営業損失11百万円)となりました。
(2)財政状態
①資産の状態
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は2,284百万円となり、前連結会計年度末に比べ290百万円減少いたしました。これは主として、現金及び預金の減少408百万円、売掛金の増加78百万円等によるものです。固定資産は2,583百万円となり、前連結会計年度末に比べ16百万円増加いたしました。これは主として、建物及び構築物の増加36百万円、のれんの減少32百万円、投資有価証券の増加48百万円、敷金及び保証金の増加35百万円、繰延税金資産の減少77百万円等よるものです。
この結果、総資産は4,868百万円となり、前連結会計年度末に比べ273百万円減少いたしました。
②負債の状態
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は2,251百万円となり、前連結会計年度末に比べ42百万円増加いたしました。これは主として、買掛金の増加64百万円、1年内返済予定の長期借入金の減少27百万円、未払金の減少15百万円、未払法人税等の減少8百万円、株主優待引当金の減少21百万円、その他の増加36百万円等によるものです。固定負債は1,691百万円となり、前連結会計年度末に比べ154百万円減少いたしました。これは主として、長期借入金の減少60百万円、長期前受収益の減少60百万円、その他の減少23百万円等によるものです。
この結果、負債合計は3,942百万円となり、前連結会計年度末に比べ111百万円減少いたしました。
③純資産の状態
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は925百万円となり、前連結会計年度末に比べ161百万円減少いたしました。これは主として、親会社に帰属する四半期純損失の計上140百万円によるものです。
この結果、自己資本比率は18.4%(前連結会計年度末は20.3%)となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。