有価証券報告書-第101期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当期の世界経済は、不安定な政治情勢や金融市場動向による影響が懸念されたものの、米国や欧州を中心とした景気回復を背景に総じて堅調に推移いたしました。わが国経済も、このような世界経済のもとで、企業収益や雇用・所得環境等の改善が続いたことなどから、緩やかに回復いたしました。
損害保険業界におきましては、このような経済動向を反映して保険料収入が増加したものの、国内の台風や北米におけるハリケーンなど自然災害の影響を受け、厳しい収支状況となりました。
ネクスト チャレンジ
このような経営環境のもと、当社は、2014年度からスタートいたしました中期経営計画「Next Challenge
2017」の総仕上げの年を迎え、MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社による経営管理のもと、経営戦略とERM(統合リスク管理)の連動及びリスクガバナンス強化の取組みにより収益性・健全性を高めるとともに、成長領域への積極的な投資を行いました。
機能別再編につきましては、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社との間で、損害サービスシステムの共同開発を進めたほか、商品・事務の共通化、第三分野長期契約の三井住友海上あいおい生命保険株式会社への移行を一層推し進め、グループ全体での成長と効率化を実現いたしました。
また、当社がお客さまから選ばれ、社会とともに成長し続けることを目的として「お客さま第一の業務運営に関する方針」を策定し、「お客さまの安心と満足」の実現に取り組みました。
さらに、「働き方改革」を強力に推進し、全社一丸となって「個の力」、「組織の力」を一段と高めるとともに社員の多様性に配慮した就業環境を整備することで、生産性の向上及び競争力の強化を図りました。
このような中、当連結会計年度の経営成績は次のとおりとなりました。
経常収益は、保険引受収益が2兆2,870億円、資産運用収益が2,317億円、その他経常収益が127億円となった結果、2兆5,314億円となりました。一方、経常費用は、保険引受費用が1兆9,937億円、資産運用費用が236億円、営業費及び一般管理費が3,754億円、その他経常費用が96億円となった結果、2兆4,024億円となりました。
以上の結果、経常利益は、前連結会計年度に比べ923億円減少し、1,290億円となりました。経常利益に特別損益、法人税及び住民税等などを加減した親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ805億円減少し、749億円となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
イ 国内損害保険事業(三井住友海上火災保険株式会社)
経常収益は、保険引受収益が1兆6,547億円、資産運用収益が1,999億円、その他経常収益が52億円となった結果、1兆8,599億円となりました。一方、経常費用は、保険引受費用が1兆3,576億円、資産運用費用が93億円、営業費及び一般管理費が2,225億円、その他経常費用が77億円となった結果、1兆5,973億円となりました。
以上の結果、経常利益は前事業年度に比べ470億円増加し、2,625億円となりました。経常利益に特別損益、法人税及び住民税などを加減した当期純利益は、前事業年度に比べ336億円増加し、1,982億円となりました。
ロ 海外事業(海外保険子会社)
海外保険子会社セグメントについては、正味収入保険料は前連結会計年度に比べ168億円減少し、6,160億円となりました。
経常損益は、前連結会計年度に比べ1,446億円減少し、989億円の損失となり、出資持分考慮後の当期純損益(セグメント損益)は前連結会計年度に比べ1,185億円減少し、899億円の損失となりました。
財政状態は次のとおりであります。
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ5,273億円増加し、8兆5,980億円となりました。
当社の連結ソルベンシー・マージン比率は、前連結会計年度末に比べ20.1ポイント低下し、670.9%となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ656億円減少し、263億円となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ3,461億円減少し、△1,240億円となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ3,179億円増加し、993億円となりました。これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より86億円増加し、7,157億円となりました。
③ 生産、受注及び販売の実績
損害保険業における業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載しておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、本項に記載した予想、予測、見込み、見通し、方針、予定等の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において判断したものであり、将来に関する事項には不確実性が内在しており、将来生じる実際の結果とは大きく異なる可能性があります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の連結財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性から、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。
当社の連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況」の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しておりますが、特に次の重要な会計方針及び見積りが連結財務諸表に大きな影響を及ぼすと考えております。
イ 時価の算定方法
資産・負債の一部は時価をもって貸借対照表価額としており、時価の算定は市場価格等に基づいております。一部のデリバティブ取引において市場価格がない場合には、将来キャッシュ・フローの現在価値や取引対象の市場価格、契約期間等の構成要素に基づく合理的な見積りによって算出された価格を時価としております。
ロ 有価証券の減損
保有している有価証券は有価証券市場の価格変動リスクを負っているため、合理的な基準に基づいて減損処理を行っております。将来、有価証券市場が悪化した場合には有価証券評価損が発生する可能性があります。
ハ 固定資産の減損
収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった固定資産については、一定の条件の下で回収可能性を反映させるように、減損処理を行っております。資産又は資産グループの回収可能価額は、正味売却価額(資産又は資産グループの時価から処分費用見込額を控除して算定される価額)と使用価値(資産又は資産グループの継続的使用と使用後の処分によって生ずると見込まれる将来キャッシュ・フローの現在価値)のいずれか高い金額であることから、固定資産の減損損失の金額は合理的な仮定及び予測に基づく将来キャッシュ・フローの見積りに依存しております。従って、固定資産の使用方法を変更した場合又は不動産取引相場や賃料相場等が変動した場合には、新たに減損損失が発生する可能性があります。
ニ 繰延税金資産
繰延税金資産の回収可能性の判断に際して、将来の課税所得を合理的に見積もっております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積額が変動した場合は繰延税金資産が変動する可能性があります。
ホ 貸倒引当金
債権の貸倒れによる損失に備えて、回収不能となる見積額を貸倒引当金として計上しております。貸付先の財務状況の変化などにより、回収不能となった金額や貸倒引当金の計上額が、当初の見積額から変動する可能性があります。
ヘ 支払備金
保険契約に基づいて支払義務が発生した、または発生したと認められる保険金等のうち、まだ支払っていない金額を見積り、支払備金として積み立てております。裁判等の結果や為替の変動などにより保険金等の支払額や支払備金の計上額が、当初の見積額から変動する可能性があります。
ト 責任準備金等
保険契約に基づく将来における債務の履行に備えるため、責任準備金等を積み立てております。当初想定した環境・条件等が大きく変動し予期せぬ損害の発生が見込まれる場合には、責任準備金等の積み増しが必要になる可能性があります。
チ 退職給付費用及び退職給付債務
退職給付費用及び退職給付債務は、割引率や将来の退職率及び死亡率など、いくつかの前提条件に基づいて算出しております。実際の結果が前提条件と異なる場合、または前提条件を変更する必要が生じた場合には、将来の退職給付費用及び退職給付債務が変動する可能性があります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度の経営成績等は、次のとおりであります。
[連結主要指標]
正味収入保険料は、海外保険子会社において減収となったものの、当社において火災保険で増収したことなどにより、前連結会計年度に比べ74億円増加し、2兆1,104億円となりました。
経常利益は、国内外で相次いだ自然災害による発生保険金(正味支払保険金と支払備金繰入額の合計)の影響もあり、前連結会計年度に比べ923億円減少し、1,290億円となりました。経常利益に特別損益、法人税及び住民税等などを加減した親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ805億円減少し、749億円となりました。
保険種目別の状況は次のとおりであります。
a 元受正味保険料(含む収入積立保険料)
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。
2 元受正味保険料(含む収入積立保険料)とは、元受保険料から元受解約返戻金及び元受その他返戻金を控除したものであります。(積立型保険の積立保険料を含む。)
b 正味収入保険料
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。
c 正味支払保険金
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。
運用資産及び有価証券の状況は次のとおりであります。
a 運用資産
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。
b 有価証券
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
イ 国内損害保険事業(三井住友海上火災保険株式会社)
当社(単体)の経営成績は次のとおりとなりました。
[当社(単体)の主要指標]
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
保険引受の概況は次のとおりであります。
正味収入保険料は、火災保険で増収したことなどにより、前事業年度に比べ242億円増加し、1兆4,943億円となりました。
正味損害率は、自動車保険での保険金支払いが増加したことなどにより、61.8%と前事業年度に比べ0.6ポイント上昇しました。また、諸手数料及び集金費並びに保険引受に係る営業費及び一般管理費が増加したことにより、正味事業費率は31.5%と、前事業年度に比べ0.3ポイント上昇しました。
これらに収入積立保険料、満期返戻金、支払備金戻入額、責任準備金戻入額などを加減した保険引受利益は、責任準備金戻入額が増加したことなどにより前事業年度に比べ26億円増加し、844億円となりました。
資産運用の概況は次のとおりであります。
利息及び配当金収入が前事業年度に比べ116億円減少し1,051億円となったものの、有価証券売却益が前事業年度に比べ504億円増加し1,222億円となったことなどから、積立型保険の満期返戻金などに充当する運用益を控除した残額の資産運用収益は、前事業年度に比べ408億円増加し、1,999億円となりました。一方、資産運用費用は、有価証券売却損が減少したことなどから、前事業年度に比べ25億円減少し、93億円となりました。
これらの結果、経常利益は前事業年度に比べ470億円増加し、2,625億円となりました。当期純利益は前事業年度に比べ336億円増加し、1,982億円となりました。
保険種目別の状況は次のとおりであります。
a 元受正味保険料(含む収入積立保険料)
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 元受正味保険料(含む収入積立保険料)とは、元受保険料から元受解約返戻金及び元受その他返戻金を控除したものであります。(積立型保険の積立保険料を含む。)
b 正味収入保険料
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
c 正味支払保険金
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 正味損害率は正味支払保険金に損害調査費を加えて算出しております。
運用資産、有価証券、利回り及び海外投融資の状況は次のとおりであります。
a 運用資産
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
b 有価証券
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
c 利回り
運用資産利回り(インカム利回り)
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 収入金額は、損益計算書における「利息及び配当金収入」に、「金銭の信託運用益」及び「金銭の信託運用損」のうち利息及び配当金収入相当額を含めた金額であります。
3 平均運用額は原則として各月末残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。ただし、買現先勘定及び買入金銭債権については日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。
資産運用利回り(実現利回り)
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 資産運用損益(実現ベース)は、損益計算書における「資産運用収益」及び「積立保険料等運用益」の合計額から「資産運用費用」を控除した金額であります。
3 平均運用額(取得原価ベース)は原則として各月末残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。ただし、買現先勘定及び買入金銭債権については日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。
4 資産運用利回り(実現利回り)にその他有価証券の評価差額等を加味した時価ベースの利回り(時価総合利回り)は以下のとおりであります。
なお、資産運用損益等(時価ベース)は、資産運用損益(実現ベース)にその他有価証券に係る評価差額(税効果控除前の金額による。)の当期増減額及び繰延ヘッジ損益(税効果控除前の金額による。)の当期増減額を加減算した金額であります。
また、平均運用額(時価ベース)は、平均運用額(取得原価ベース)にその他有価証券に係る前期末評価差額(税効果控除前の金額による。)及び金銭の信託に係る前期末評価損益を加減算した金額であります。
d 海外投融資
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 金銭の信託として運用しているものを含めて表示しております。
3 「海外投融資利回り」のうち「運用資産利回り(インカム利回り)」は、海外投融資に係る資産について、「c 利回り 運用資産利回り(インカム利回り)」と同様の方法により算出したものであります。
4 「海外投融資利回り」のうち「資産運用利回り(実現利回り)」は、海外投融資に係る資産について、「c 利回り 資産運用利回り(実現利回り)」と同様の方法により算出したものであります。
5 前事業年度の外貨建「その他」の主なものは、外国公社債及び外国株式を除く外国証券129,027百万円であり、円貨建「その他」の主なものは、外国公社債を除く外国証券84,895百万円であります。
当事業年度の外貨建「その他」の主なものは、外国公社債及び外国株式を除く外国証券159,881百万円であり、円貨建「その他」の主なものは、外国公社債を除く外国証券83,340百万円であります。
ロ 海外事業(海外保険子会社)
海外保険子会社セグメントの経営成績は次のとおりとなりました。
[海外保険子会社の主要指標]
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 セグメント損益は出資持分考慮後の当期純損益に相当する金額であります。
正味収入保険料は、欧州で減収となったことにより、前連結会計年度に比べ168億円減少し、6,160億円となりました。
経常損益は、海外で相次いだ自然災害による発生保険金(正味支払保険金と支払備金繰入額の合計)の影響もあり、前連結会計年度に比べ1,446億円減少し、989億円の損失となりました。出資持分考慮後の当期純損益(セグメント損益)は、前連結会計年度に比べ1,185億円減少し、899億円の損失となりました。
当社のソルベンシー・マージン比率の状況は、以下のとおりであります。
保険会社は、保険金支払等に備えて準備金を積み立てておりますが、巨大災害の発生や、資産の大幅な価格下落等、通常の予測を超える危険が発生した場合でも、十分な支払能力を保持しておく必要があります。この「通常の予測を超える危険」を示す「リスクの合計額」(以下の各表の(B))に対する「資本金・準備金等の支払余力」(すなわちソルベンシー・マージン総額:以下の各表の(A))の割合を示す指標として、保険業法等に基づき計算されたものが、「ソルベンシー・マージン比率」(以下の各表の(C))であります。
ソルベンシー・マージン比率は、行政当局が保険会社を監督する際に、経営の健全性を判断するために活用する客観的な指標のひとつでありますが、その数値が200%以上であれば「保険金等の支払能力の充実の状況が適当である」とされております。
イ 単体ソルベンシー・マージン比率
(注)「単体ソルベンシー・マージン比率」とは、保険業法施行規則第86条及び第87条並びに平成8年大蔵省告示第50号の規定に基づいて算出された比率であります。
当期純利益による株主資本の増加や国内劣後債の発行を主因としてソルベンシー・マージン総額が前事業年度末に比べて4,532億円増加したことなどにより、ソルベンシー・マージン比率は前事業年度末に比べて43.2ポイント上昇し、701.1%となりました。
ロ 連結ソルベンシー・マージン比率
(注)「連結ソルベンシー・マージン比率」とは、保険業法施行規則第86条の2及び第88条並びに平成23年金融庁告示第23号の規定に基づいて算出された比率であります。
資産運用リスク相当額が増加したことを主因として、リスクの合計額が前連結会計年度末に比べて864億円増加したことなどにより、ソルベンシー・マージン比率は前連結会計年度末に比べて20.1ポイント低下し、670.9%となりました。
資本の財源及び資金の流動性は、次のとおりであります。
当連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、保険金の支払額が増加したことなどにより前連結会計年度に比べ656億円減少し、263億円となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の取得による支出が増加したことなどにより前連結会計年度に比べ3,461億円減少し、△1,240億円となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の発行による収入があったことなどにより前連結会計年度に比べ3,179億円増加し、993億円となりました。これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より86億円増加し、7,157億円となりました。
資金の流動性につきましては、保険金等の支払いによる資金流出や市場の混乱等により資金繰りが悪化する場合に備え、流動性資産を十分に保有するとともに、資金の流出入の動向を踏まえて資産・負債両面から流動性についての評価を行い、適切な資金繰りを行っております。
また、長期的な投資資金等に対しては、自己資金を活用するほか、社債の発行や金融機関からの長期借入による外部からの資金調達を行っております。
③ 目標とする経営指標等の分析等
経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標に関し、正味収入保険料(注)は、火災保険などの増収により、1兆5,003億円と前事業年度に比べ、2.1%の増加となりました。正味損害率は自動車保険での保険金支払いが増加したことなどにより61.6%と前事業年度に比べ、0.4ポイントの上昇となりました。正味事業費率は保険料の増収に伴う諸手数料及び集金費並びにデジタライゼーションの推進に伴う先行投資などにより保険引受に係る営業費及び一般管理費が増加したことにより、31.3%と前事業年度に比べ、0.1ポイントの上昇となりました。保険引受利益は、異常危険準備金の取崩額の増加などにより、844億円と前事業年度に比べて26億円の増加となりました。引き続き、収益基盤の構築に取り組むとともに、自動車保険の収益確保と新種保険の強化等による種目ポートフォリオの変革を進めてまいります。
(注)当社独自商品の自動車保険「もどリッチ(満期精算型払戻金特約付契約)」の払戻充当保険料を控除したベースで記載しております。
④ 問題認識と今後の方針について
問題認識と今後の方針は、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しているとおりであります。
当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当期の世界経済は、不安定な政治情勢や金融市場動向による影響が懸念されたものの、米国や欧州を中心とした景気回復を背景に総じて堅調に推移いたしました。わが国経済も、このような世界経済のもとで、企業収益や雇用・所得環境等の改善が続いたことなどから、緩やかに回復いたしました。
損害保険業界におきましては、このような経済動向を反映して保険料収入が増加したものの、国内の台風や北米におけるハリケーンなど自然災害の影響を受け、厳しい収支状況となりました。
ネクスト チャレンジ
このような経営環境のもと、当社は、2014年度からスタートいたしました中期経営計画「Next Challenge
2017」の総仕上げの年を迎え、MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社による経営管理のもと、経営戦略とERM(統合リスク管理)の連動及びリスクガバナンス強化の取組みにより収益性・健全性を高めるとともに、成長領域への積極的な投資を行いました。
機能別再編につきましては、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社との間で、損害サービスシステムの共同開発を進めたほか、商品・事務の共通化、第三分野長期契約の三井住友海上あいおい生命保険株式会社への移行を一層推し進め、グループ全体での成長と効率化を実現いたしました。
また、当社がお客さまから選ばれ、社会とともに成長し続けることを目的として「お客さま第一の業務運営に関する方針」を策定し、「お客さまの安心と満足」の実現に取り組みました。
さらに、「働き方改革」を強力に推進し、全社一丸となって「個の力」、「組織の力」を一段と高めるとともに社員の多様性に配慮した就業環境を整備することで、生産性の向上及び競争力の強化を図りました。
このような中、当連結会計年度の経営成績は次のとおりとなりました。
経常収益は、保険引受収益が2兆2,870億円、資産運用収益が2,317億円、その他経常収益が127億円となった結果、2兆5,314億円となりました。一方、経常費用は、保険引受費用が1兆9,937億円、資産運用費用が236億円、営業費及び一般管理費が3,754億円、その他経常費用が96億円となった結果、2兆4,024億円となりました。
以上の結果、経常利益は、前連結会計年度に比べ923億円減少し、1,290億円となりました。経常利益に特別損益、法人税及び住民税等などを加減した親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ805億円減少し、749億円となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
イ 国内損害保険事業(三井住友海上火災保険株式会社)
経常収益は、保険引受収益が1兆6,547億円、資産運用収益が1,999億円、その他経常収益が52億円となった結果、1兆8,599億円となりました。一方、経常費用は、保険引受費用が1兆3,576億円、資産運用費用が93億円、営業費及び一般管理費が2,225億円、その他経常費用が77億円となった結果、1兆5,973億円となりました。
以上の結果、経常利益は前事業年度に比べ470億円増加し、2,625億円となりました。経常利益に特別損益、法人税及び住民税などを加減した当期純利益は、前事業年度に比べ336億円増加し、1,982億円となりました。
ロ 海外事業(海外保険子会社)
海外保険子会社セグメントについては、正味収入保険料は前連結会計年度に比べ168億円減少し、6,160億円となりました。
経常損益は、前連結会計年度に比べ1,446億円減少し、989億円の損失となり、出資持分考慮後の当期純損益(セグメント損益)は前連結会計年度に比べ1,185億円減少し、899億円の損失となりました。
財政状態は次のとおりであります。
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ5,273億円増加し、8兆5,980億円となりました。
当社の連結ソルベンシー・マージン比率は、前連結会計年度末に比べ20.1ポイント低下し、670.9%となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ656億円減少し、263億円となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ3,461億円減少し、△1,240億円となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ3,179億円増加し、993億円となりました。これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より86億円増加し、7,157億円となりました。
③ 生産、受注及び販売の実績
損害保険業における業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載しておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、本項に記載した予想、予測、見込み、見通し、方針、予定等の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において判断したものであり、将来に関する事項には不確実性が内在しており、将来生じる実際の結果とは大きく異なる可能性があります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の連結財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性から、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。
当社の連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況」の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しておりますが、特に次の重要な会計方針及び見積りが連結財務諸表に大きな影響を及ぼすと考えております。
イ 時価の算定方法
資産・負債の一部は時価をもって貸借対照表価額としており、時価の算定は市場価格等に基づいております。一部のデリバティブ取引において市場価格がない場合には、将来キャッシュ・フローの現在価値や取引対象の市場価格、契約期間等の構成要素に基づく合理的な見積りによって算出された価格を時価としております。
ロ 有価証券の減損
保有している有価証券は有価証券市場の価格変動リスクを負っているため、合理的な基準に基づいて減損処理を行っております。将来、有価証券市場が悪化した場合には有価証券評価損が発生する可能性があります。
ハ 固定資産の減損
収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった固定資産については、一定の条件の下で回収可能性を反映させるように、減損処理を行っております。資産又は資産グループの回収可能価額は、正味売却価額(資産又は資産グループの時価から処分費用見込額を控除して算定される価額)と使用価値(資産又は資産グループの継続的使用と使用後の処分によって生ずると見込まれる将来キャッシュ・フローの現在価値)のいずれか高い金額であることから、固定資産の減損損失の金額は合理的な仮定及び予測に基づく将来キャッシュ・フローの見積りに依存しております。従って、固定資産の使用方法を変更した場合又は不動産取引相場や賃料相場等が変動した場合には、新たに減損損失が発生する可能性があります。
ニ 繰延税金資産
繰延税金資産の回収可能性の判断に際して、将来の課税所得を合理的に見積もっております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積額が変動した場合は繰延税金資産が変動する可能性があります。
ホ 貸倒引当金
債権の貸倒れによる損失に備えて、回収不能となる見積額を貸倒引当金として計上しております。貸付先の財務状況の変化などにより、回収不能となった金額や貸倒引当金の計上額が、当初の見積額から変動する可能性があります。
ヘ 支払備金
保険契約に基づいて支払義務が発生した、または発生したと認められる保険金等のうち、まだ支払っていない金額を見積り、支払備金として積み立てております。裁判等の結果や為替の変動などにより保険金等の支払額や支払備金の計上額が、当初の見積額から変動する可能性があります。
ト 責任準備金等
保険契約に基づく将来における債務の履行に備えるため、責任準備金等を積み立てております。当初想定した環境・条件等が大きく変動し予期せぬ損害の発生が見込まれる場合には、責任準備金等の積み増しが必要になる可能性があります。
チ 退職給付費用及び退職給付債務
退職給付費用及び退職給付債務は、割引率や将来の退職率及び死亡率など、いくつかの前提条件に基づいて算出しております。実際の結果が前提条件と異なる場合、または前提条件を変更する必要が生じた場合には、将来の退職給付費用及び退職給付債務が変動する可能性があります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度の経営成績等は、次のとおりであります。
[連結主要指標]
| 前連結会計年度 (自 2016年4月1日 至 2017年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2017年4月1日 至 2018年3月31日) | 比較増減 | 増減率 | |
| 正味収入保険料 (百万円) | 2,103,028 | 2,110,436 | 7,408 | 0.4% |
| 経常利益 (百万円) | 221,363 | 129,034 | △92,328 | △41.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円) | 155,455 | 74,943 | △80,511 | △51.8% |
正味収入保険料は、海外保険子会社において減収となったものの、当社において火災保険で増収したことなどにより、前連結会計年度に比べ74億円増加し、2兆1,104億円となりました。
経常利益は、国内外で相次いだ自然災害による発生保険金(正味支払保険金と支払備金繰入額の合計)の影響もあり、前連結会計年度に比べ923億円減少し、1,290億円となりました。経常利益に特別損益、法人税及び住民税等などを加減した親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ805億円減少し、749億円となりました。
保険種目別の状況は次のとおりであります。
a 元受正味保険料(含む収入積立保険料)
| 区分 | 前連結会計年度 (自 2016年4月1日 至 2017年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2017年4月1日 至 2018年3月31日) | ||||
| 金額 (百万円) | 構成比 (%) | 対前年増減(△)率(%) | 金額 (百万円) | 構成比 (%) | 対前年増減(△)率(%) | |
| 火災 | 403,946 | 18.3 | △2.6 | 420,966 | 18.8 | 4.2 |
| 海上 | 167,684 | 7.6 | 27.7 | 167,982 | 7.5 | 0.2 |
| 傷害 | 232,911 | 10.5 | 1.1 | 234,204 | 10.4 | 0.6 |
| 自動車 | 770,817 | 34.8 | 5.9 | 785,339 | 35.0 | 1.9 |
| 自動車損害賠償責任 | 178,506 | 8.1 | 3.4 | 168,078 | 7.5 | △5.8 |
| その他 | 457,603 | 20.7 | 26.0 | 467,422 | 20.8 | 2.1 |
| 合計 | 2,211,471 | 100.0 | 8.4 | 2,243,992 | 100.0 | 1.5 |
| (うち収入積立保険料) | (70,040) | (3.2) | (△17.3) | (60,092) | (2.7) | (△14.2) |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。
2 元受正味保険料(含む収入積立保険料)とは、元受保険料から元受解約返戻金及び元受その他返戻金を控除したものであります。(積立型保険の積立保険料を含む。)
b 正味収入保険料
| 区分 | 前連結会計年度 (自 2016年4月1日 至 2017年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2017年4月1日 至 2018年3月31日) | ||||
| 金額 (百万円) | 構成比 (%) | 対前年増減(△)率(%) | 金額 (百万円) | 構成比 (%) | 対前年増減(△)率(%) | |
| 火災 | 387,306 | 18.4 | 27.6 | 378,388 | 17.9 | △2.3 |
| 海上 | 140,107 | 6.7 | 39.9 | 134,711 | 6.4 | △3.9 |
| 傷害 | 174,749 | 8.3 | 13.8 | 177,403 | 8.4 | 1.5 |
| 自動車 | 792,849 | 37.7 | 8.1 | 808,588 | 38.3 | 2.0 |
| 自動車損害賠償責任 | 186,890 | 8.9 | 0.2 | 184,500 | 8.8 | △1.3 |
| その他 | 421,123 | 20.0 | 39.1 | 426,843 | 20.2 | 1.4 |
| 合計 | 2,103,028 | 100.0 | 18.2 | 2,110,436 | 100.0 | 0.4 |
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。
c 正味支払保険金
| 区分 | 前連結会計年度 (自 2016年4月1日 至 2017年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2017年4月1日 至 2018年3月31日) | ||||
| 金額 (百万円) | 構成比 (%) | 対前年増減(△)率(%) | 金額 (百万円) | 構成比 (%) | 対前年増減(△)率(%) | |
| 火災 | 215,176 | 19.2 | 42.5 | 277,593 | 22.9 | 29.0 |
| 海上 | 94,094 | 8.4 | 107.5 | 78,479 | 6.5 | △16.6 |
| 傷害 | 80,180 | 7.1 | 1.8 | 78,864 | 6.5 | △1.6 |
| 自動車 | 398,216 | 35.5 | 5.5 | 428,588 | 35.4 | 7.6 |
| 自動車損害賠償責任 | 136,858 | 12.2 | 0.7 | 135,110 | 11.2 | △1.3 |
| その他 | 196,815 | 17.6 | 42.7 | 212,252 | 17.5 | 7.8 |
| 合計 | 1,121,343 | 100.0 | 21.1 | 1,210,889 | 100.0 | 8.0 |
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。
運用資産及び有価証券の状況は次のとおりであります。
a 運用資産
| 区分 | 前連結会計年度 (2017年3月31日) | 当連結会計年度 (2018年3月31日) | ||
| 金額(百万円) | 構成比(%) | 金額(百万円) | 構成比(%) | |
| 預貯金 | 752,525 | 9.3 | 895,981 | 10.4 |
| 買現先勘定 | 6,999 | 0.1 | 6,999 | 0.1 |
| 買入金銭債権 | 69,820 | 0.9 | 100,134 | 1.2 |
| 金銭の信託 | 3,584 | 0.0 | 3,828 | 0.0 |
| 有価証券 | 5,364,323 | 66.5 | 5,567,171 | 64.7 |
| 貸付金 | 412,169 | 5.1 | 396,179 | 4.6 |
| 土地・建物 | 215,327 | 2.7 | 212,007 | 2.5 |
| 運用資産計 | 6,824,750 | 84.6 | 7,182,301 | 83.5 |
| 総資産 | 8,070,715 | 100.0 | 8,598,078 | 100.0 |
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。
b 有価証券
| 区分 | 前連結会計年度 (2017年3月31日) | 当連結会計年度 (2018年3月31日) | ||
| 金額(百万円) | 構成比(%) | 金額(百万円) | 構成比(%) | |
| 国債 | 1,263,321 | 23.5 | 1,208,986 | 21.7 |
| 地方債 | 89,121 | 1.7 | 88,094 | 1.6 |
| 社債 | 496,556 | 9.3 | 526,894 | 9.5 |
| 株式 | 1,813,885 | 33.8 | 1,946,279 | 34.9 |
| 外国証券 | 1,665,758 | 31.0 | 1,758,213 | 31.6 |
| その他の証券 | 35,680 | 0.7 | 38,703 | 0.7 |
| 合計 | 5,364,323 | 100.0 | 5,567,171 | 100.0 |
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
イ 国内損害保険事業(三井住友海上火災保険株式会社)
当社(単体)の経営成績は次のとおりとなりました。
[当社(単体)の主要指標]
| 前事業年度 (自 2016年4月1日 至 2017年3月31日) | 当事業年度 (自 2017年4月1日 至 2018年3月31日) | 比較増減 | 増減率 | |
| 正味収入保険料 (百万円) | 1,470,122 | 1,494,362 | 24,240 | 1.6% |
| 正味損害率 (%) | 61.2 | 61.8 | 0.6 | - |
| 正味事業費率 (%) | 31.2 | 31.5 | 0.3 | - |
| 保険引受利益 (百万円) | 81,799 | 84,494 | 2,695 | 3.3% |
| 経常利益 (百万円) | 215,542 | 262,552 | 47,009 | 21.8% |
| 当期純利益 (百万円) | 164,568 | 198,237 | 33,668 | 20.5% |
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
保険引受の概況は次のとおりであります。
正味収入保険料は、火災保険で増収したことなどにより、前事業年度に比べ242億円増加し、1兆4,943億円となりました。
正味損害率は、自動車保険での保険金支払いが増加したことなどにより、61.8%と前事業年度に比べ0.6ポイント上昇しました。また、諸手数料及び集金費並びに保険引受に係る営業費及び一般管理費が増加したことにより、正味事業費率は31.5%と、前事業年度に比べ0.3ポイント上昇しました。
これらに収入積立保険料、満期返戻金、支払備金戻入額、責任準備金戻入額などを加減した保険引受利益は、責任準備金戻入額が増加したことなどにより前事業年度に比べ26億円増加し、844億円となりました。
資産運用の概況は次のとおりであります。
利息及び配当金収入が前事業年度に比べ116億円減少し1,051億円となったものの、有価証券売却益が前事業年度に比べ504億円増加し1,222億円となったことなどから、積立型保険の満期返戻金などに充当する運用益を控除した残額の資産運用収益は、前事業年度に比べ408億円増加し、1,999億円となりました。一方、資産運用費用は、有価証券売却損が減少したことなどから、前事業年度に比べ25億円減少し、93億円となりました。
これらの結果、経常利益は前事業年度に比べ470億円増加し、2,625億円となりました。当期純利益は前事業年度に比べ336億円増加し、1,982億円となりました。
保険種目別の状況は次のとおりであります。
a 元受正味保険料(含む収入積立保険料)
| 区分 | 前事業年度 (自 2016年4月1日 至 2017年3月31日) | 当事業年度 (自 2017年4月1日 至 2018年3月31日) | ||||
| 金額 (百万円) | 構成比(%) | 対前年増減(△)率(%) | 金額 (百万円) | 構成比(%) | 対前年増減(△)率(%) | |
| 火災 | 270,587 | 16.1 | △18.5 | 276,644 | 16.4 | 2.2 |
| 海上 | 78,775 | 4.7 | △13.7 | 80,306 | 4.8 | 1.9 |
| 傷害 | 212,029 | 12.6 | △2.3 | 211,703 | 12.5 | △0.2 |
| 自動車 | 659,670 | 39.3 | 1.5 | 658,297 | 39.0 | △0.2 |
| 自動車損害賠償責任 | 178,506 | 10.6 | 3.4 | 168,078 | 9.9 | △5.8 |
| その他 | 281,427 | 16.7 | 8.9 | 293,170 | 17.4 | 4.2 |
| 合計 | 1,680,997 | 100.0 | △2.3 | 1,688,200 | 100.0 | 0.4 |
| (うち収入積立保険料) | (70,040) | (4.2) | (△17.3) | (60,092) | (3.6) | (△14.2) |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 元受正味保険料(含む収入積立保険料)とは、元受保険料から元受解約返戻金及び元受その他返戻金を控除したものであります。(積立型保険の積立保険料を含む。)
b 正味収入保険料
| 区分 | 前事業年度 (自 2016年4月1日 至 2017年3月31日) | 当事業年度 (自 2017年4月1日 至 2018年3月31日) | ||||
| 金額 (百万円) | 構成比(%) | 対前年増減(△)率(%) | 金額 (百万円) | 構成比(%) | 対前年増減(△)率(%) | |
| 火災 | 183,862 | 12.5 | △24.2 | 196,709 | 13.2 | 7.0 |
| 海上 | 58,658 | 4.0 | △12.4 | 60,456 | 4.0 | 3.1 |
| 傷害 | 143,519 | 9.8 | 1.8 | 147,642 | 9.9 | 2.9 |
| 自動車 | 654,600 | 44.5 | 1.4 | 653,240 | 43.7 | △0.2 |
| 自動車損害賠償責任 | 186,890 | 12.7 | 0.2 | 184,500 | 12.3 | △1.3 |
| その他 | 242,589 | 16.5 | 7.9 | 251,814 | 16.9 | 3.8 |
| 合計 | 1,470,122 | 100.0 | △2.5 | 1,494,362 | 100.0 | 1.6 |
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
c 正味支払保険金
| 区分 | 前事業年度 (自 2016年4月1日 至 2017年3月31日) | 当事業年度 (自 2017年4月1日 至 2018年3月31日) | ||||
| 金額 (百万円) | 対前年増減(△)率(%) | 正味損害率(%) | 金額 (百万円) | 対前年増減(△)率(%) | 正味損害率(%) | |
| 火災 | 128,191 | △1.0 | 72.0 | 135,928 | 6.0 | 71.2 |
| 海上 | 34,111 | △0.2 | 61.3 | 36,107 | 5.9 | 62.4 |
| 傷害 | 70,935 | △4.9 | 54.3 | 69,331 | △2.3 | 51.8 |
| 自動車 | 319,178 | △2.2 | 57.2 | 334,474 | 4.8 | 59.6 |
| 自動車損害賠償責任 | 136,858 | 0.7 | 80.3 | 135,110 | △1.3 | 80.3 |
| その他 | 122,202 | 21.9 | 52.9 | 125,433 | 2.6 | 52.3 |
| 合計 | 811,476 | 1.3 | 61.2 | 836,385 | 3.1 | 61.8 |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 正味損害率は正味支払保険金に損害調査費を加えて算出しております。
運用資産、有価証券、利回り及び海外投融資の状況は次のとおりであります。
a 運用資産
| 区分 | 前事業年度 (2017年3月31日) | 当事業年度 (2018年3月31日) | ||
| 金額(百万円) | 構成比(%) | 金額(百万円) | 構成比(%) | |
| 預貯金 | 388,945 | 5.7 | 421,638 | 5.9 |
| 買現先勘定 | 6,999 | 0.1 | 6,999 | 0.1 |
| 買入金銭債権 | 20,393 | 0.3 | 13,598 | 0.2 |
| 金銭の信託 | 3,500 | 0.0 | 3,728 | 0.1 |
| 有価証券 | 5,294,691 | 78.1 | 5,635,635 | 79.4 |
| 貸付金 | 418,146 | 6.2 | 393,362 | 5.6 |
| 土地・建物 | 200,060 | 3.0 | 194,233 | 2.7 |
| 運用資産計 | 6,332,737 | 93.4 | 6,669,196 | 94.0 |
| 総資産 | 6,777,076 | 100.0 | 7,098,216 | 100.0 |
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
b 有価証券
| 区分 | 前事業年度 (2017年3月31日) | 当事業年度 (2018年3月31日) | ||
| 金額(百万円) | 構成比(%) | 金額(百万円) | 構成比(%) | |
| 国債 | 1,263,321 | 23.8 | 1,192,826 | 21.2 |
| 地方債 | 88,898 | 1.7 | 88,038 | 1.5 |
| 社債 | 495,736 | 9.4 | 524,990 | 9.3 |
| 株式 | 1,806,870 | 34.1 | 1,937,182 | 34.4 |
| 外国証券 | 1,604,888 | 30.3 | 1,854,804 | 32.9 |
| その他の証券 | 34,974 | 0.7 | 37,792 | 0.7 |
| 合計 | 5,294,691 | 100.0 | 5,635,635 | 100.0 |
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
c 利回り
運用資産利回り(インカム利回り)
| 区分 | 前事業年度 (自 2016年4月1日 至 2017年3月31日) | 当事業年度 (自 2017年4月1日 至 2018年3月31日) | ||||
| 収入金額 (百万円) | 平均運用額 (百万円) | 年利回り (%) | 収入金額 (百万円) | 平均運用額 (百万円) | 年利回り (%) | |
| 預貯金 | 628 | 405,396 | 0.15 | 740 | 470,233 | 0.16 |
| 買現先勘定 | 0 | 10,571 | 0.00 | 0 | 6,986 | 0.00 |
| 買入金銭債権 | 505 | 22,334 | 2.26 | 353 | 15,449 | 2.29 |
| 金銭の信託 | 160 | 9,342 | 1.72 | 75 | 3,426 | 2.22 |
| 有価証券 | 104,255 | 3,948,478 | 2.64 | 93,468 | 4,060,014 | 2.30 |
| 貸付金 | 4,980 | 424,989 | 1.17 | 4,045 | 396,836 | 1.02 |
| 土地・建物 | 6,306 | 204,579 | 3.08 | 6,477 | 199,429 | 3.25 |
| 小計 | 116,837 | 5,025,691 | 2.32 | 105,161 | 5,152,377 | 2.04 |
| その他 | 115 | - | - | 21 | - | - |
| 合計 | 116,952 | - | - | 105,183 | - | - |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 収入金額は、損益計算書における「利息及び配当金収入」に、「金銭の信託運用益」及び「金銭の信託運用損」のうち利息及び配当金収入相当額を含めた金額であります。
3 平均運用額は原則として各月末残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。ただし、買現先勘定及び買入金銭債権については日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。
資産運用利回り(実現利回り)
| 区分 | 前事業年度 (自 2016年4月1日 至 2017年3月31日) | 当事業年度 (自 2017年4月1日 至 2018年3月31日) | ||||
| 資産運用損益 (実現ベース) (百万円) | 平均運用額 (取得原価 ベース) (百万円) | 年利回り (%) | 資産運用損益 (実現ベース) (百万円) | 平均運用額 (取得原価 ベース) (百万円) | 年利回り (%) | |
| 預貯金 | △1,056 | 405,396 | △0.26 | △346 | 470,233 | △0.07 |
| 買現先勘定 | 0 | 10,571 | 0.00 | 0 | 6,986 | 0.00 |
| 買入金銭債権 | 505 | 22,334 | 2.26 | 353 | 15,449 | 2.29 |
| 金銭の信託 | 508 | 9,342 | 5.44 | 239 | 3,426 | 6.99 |
| 有価証券 | 166,413 | 3,948,478 | 4.21 | 208,385 | 4,060,014 | 5.13 |
| 貸付金 | 4,905 | 424,989 | 1.15 | 3,960 | 396,836 | 1.00 |
| 土地・建物 | 6,306 | 204,579 | 3.08 | 6,477 | 199,429 | 3.25 |
| 金融派生商品 | 4,405 | - | - | 4,564 | - | - |
| その他 | 581 | - | - | 331 | - | - |
| 合計 | 182,569 | 5,025,691 | 3.63 | 223,966 | 5,152,377 | 4.35 |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 資産運用損益(実現ベース)は、損益計算書における「資産運用収益」及び「積立保険料等運用益」の合計額から「資産運用費用」を控除した金額であります。
3 平均運用額(取得原価ベース)は原則として各月末残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。ただし、買現先勘定及び買入金銭債権については日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。
4 資産運用利回り(実現利回り)にその他有価証券の評価差額等を加味した時価ベースの利回り(時価総合利回り)は以下のとおりであります。
なお、資産運用損益等(時価ベース)は、資産運用損益(実現ベース)にその他有価証券に係る評価差額(税効果控除前の金額による。)の当期増減額及び繰延ヘッジ損益(税効果控除前の金額による。)の当期増減額を加減算した金額であります。
また、平均運用額(時価ベース)は、平均運用額(取得原価ベース)にその他有価証券に係る前期末評価差額(税効果控除前の金額による。)及び金銭の信託に係る前期末評価損益を加減算した金額であります。
| 区分 | 前事業年度 (自 2016年4月1日 至 2017年3月31日) | 当事業年度 (自 2017年4月1日 至 2018年3月31日) | ||||
| 資産運用 損益等 (時価ベース) (百万円) | 平均運用額 (時価ベース) (百万円) | 年利回り (%) | 資産運用 損益等 (時価ベース) (百万円) | 平均運用額 (時価ベース) (百万円) | 年利回り (%) | |
| 預貯金 | △1,056 | 405,396 | △0.26 | △346 | 470,233 | △0.07 |
| 買現先勘定 | 0 | 10,571 | 0.00 | 0 | 6,986 | 0.00 |
| 買入金銭債権 | △550 | 24,625 | △2.23 | △30 | 16,685 | △0.18 |
| 金銭の信託 | 1,812 | 7,608 | 23.82 | 239 | 3,519 | 6.81 |
| 有価証券 | 208,963 | 5,198,982 | 4.02 | 332,763 | 5,353,068 | 6.22 |
| 貸付金 | 4,905 | 424,989 | 1.15 | 3,960 | 396,836 | 1.00 |
| 土地・建物 | 6,306 | 204,579 | 3.08 | 6,477 | 199,429 | 3.25 |
| 金融派生商品 | △2,189 | - | - | △30 | - | - |
| その他 | 581 | - | - | 331 | - | - |
| 合計 | 218,773 | 6,276,753 | 3.49 | 343,364 | 6,446,760 | 5.33 |
d 海外投融資
| 区分 | 前事業年度 (2017年3月31日) | 当事業年度 (2018年3月31日) | ||
| 金額(百万円) | 構成比(%) | 金額(百万円) | 構成比(%) | |
| 外貨建 | ||||
| 外国公社債 | 260,581 | 15.7 | 290,632 | 15.3 |
| 外国株式 | 1,094,103 | 66.0 | 1,284,039 | 67.4 |
| その他 | 174,691 | 10.5 | 208,626 | 10.9 |
| 計 | 1,529,376 | 92.2 | 1,783,299 | 93.6 |
| 円貨建 | ||||
| 非居住者貸付 | 7,403 | 0.5 | 700 | 0.0 |
| 外国公社債 | 36,279 | 2.2 | 36,910 | 2.0 |
| その他 | 84,917 | 5.1 | 83,369 | 4.4 |
| 計 | 128,600 | 7.8 | 120,979 | 6.4 |
| 合計 | 1,657,977 | 100.0 | 1,904,278 | 100.0 |
| 海外投融資利回り | ||||
| 運用資産利回り (インカム利回り) | 2.42% | 1.60% | ||
| 資産運用利回り (実現利回り) | 2.27% | 1.86% | ||
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 金銭の信託として運用しているものを含めて表示しております。
3 「海外投融資利回り」のうち「運用資産利回り(インカム利回り)」は、海外投融資に係る資産について、「c 利回り 運用資産利回り(インカム利回り)」と同様の方法により算出したものであります。
4 「海外投融資利回り」のうち「資産運用利回り(実現利回り)」は、海外投融資に係る資産について、「c 利回り 資産運用利回り(実現利回り)」と同様の方法により算出したものであります。
| なお、海外投融資に係る時価総合利回りは前事業年度1.77%、当事業年度1.19%であります。 |
5 前事業年度の外貨建「その他」の主なものは、外国公社債及び外国株式を除く外国証券129,027百万円であり、円貨建「その他」の主なものは、外国公社債を除く外国証券84,895百万円であります。
当事業年度の外貨建「その他」の主なものは、外国公社債及び外国株式を除く外国証券159,881百万円であり、円貨建「その他」の主なものは、外国公社債を除く外国証券83,340百万円であります。
ロ 海外事業(海外保険子会社)
海外保険子会社セグメントの経営成績は次のとおりとなりました。
[海外保険子会社の主要指標]
| 前連結会計年度 (自 2016年4月1日 至 2017年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2017年4月1日 至 2018年3月31日) | 比較増減 | 増減率 | |
| 正味収入保険料 (百万円) | 632,906 | 616,074 | △16,831 | △2.7% |
| 経常利益又は 経常損失(△) (百万円) | 45,716 | △98,913 | △144,630 | △316.4% |
| セグメント利益 又は損失(△) (百万円) | 28,651 | △89,937 | △118,589 | △413.9% |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 セグメント損益は出資持分考慮後の当期純損益に相当する金額であります。
正味収入保険料は、欧州で減収となったことにより、前連結会計年度に比べ168億円減少し、6,160億円となりました。
経常損益は、海外で相次いだ自然災害による発生保険金(正味支払保険金と支払備金繰入額の合計)の影響もあり、前連結会計年度に比べ1,446億円減少し、989億円の損失となりました。出資持分考慮後の当期純損益(セグメント損益)は、前連結会計年度に比べ1,185億円減少し、899億円の損失となりました。
当社のソルベンシー・マージン比率の状況は、以下のとおりであります。
保険会社は、保険金支払等に備えて準備金を積み立てておりますが、巨大災害の発生や、資産の大幅な価格下落等、通常の予測を超える危険が発生した場合でも、十分な支払能力を保持しておく必要があります。この「通常の予測を超える危険」を示す「リスクの合計額」(以下の各表の(B))に対する「資本金・準備金等の支払余力」(すなわちソルベンシー・マージン総額:以下の各表の(A))の割合を示す指標として、保険業法等に基づき計算されたものが、「ソルベンシー・マージン比率」(以下の各表の(C))であります。
ソルベンシー・マージン比率は、行政当局が保険会社を監督する際に、経営の健全性を判断するために活用する客観的な指標のひとつでありますが、その数値が200%以上であれば「保険金等の支払能力の充実の状況が適当である」とされております。
イ 単体ソルベンシー・マージン比率
| 前事業年度 (2017年3月31日) (百万円) | 当事業年度 (2018年3月31日) (百万円) | ||||
| (A) | ソルベンシー・マージン総額 | 2,840,438 | 3,293,687 | ||
| (B) | リスクの合計額 | 863,472 | 939,444 | ||
| (C) | ソルベンシー・マージン比率 [(A)/ {(B)×1/2} ] ×100 | 657.9 | % | 701.1 | % |
(注)「単体ソルベンシー・マージン比率」とは、保険業法施行規則第86条及び第87条並びに平成8年大蔵省告示第50号の規定に基づいて算出された比率であります。
当期純利益による株主資本の増加や国内劣後債の発行を主因としてソルベンシー・マージン総額が前事業年度末に比べて4,532億円増加したことなどにより、ソルベンシー・マージン比率は前事業年度末に比べて43.2ポイント上昇し、701.1%となりました。
ロ 連結ソルベンシー・マージン比率
| 前連結会計年度 (2017年3月31日) (百万円) | 当連結会計年度 (2018年3月31日) (百万円) | ||||
| (A) | ソルベンシー・マージン総額 | 2,497,621 | 2,714,894 | ||
| (B) | リスクの合計額 | 722,818 | 809,237 | ||
| (C) | ソルベンシー・マージン比率 [(A)/ {(B)×1/2} ] ×100 | 691.0 | % | 670.9 | % |
(注)「連結ソルベンシー・マージン比率」とは、保険業法施行規則第86条の2及び第88条並びに平成23年金融庁告示第23号の規定に基づいて算出された比率であります。
資産運用リスク相当額が増加したことを主因として、リスクの合計額が前連結会計年度末に比べて864億円増加したことなどにより、ソルベンシー・マージン比率は前連結会計年度末に比べて20.1ポイント低下し、670.9%となりました。
資本の財源及び資金の流動性は、次のとおりであります。
| 前連結会計年度 (自 2016年4月1日 至 2017年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2017年4月1日 至 2018年3月31日) | 比較増減 | |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー (百万円) | 92,057 | 26,395 | △65,662 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー (百万円) | 222,108 | △124,042 | △346,151 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー (百万円) | △218,521 | 99,394 | 317,915 |
| 現金及び現金同等物の期末残高 (百万円) | 707,167 | 715,793 | 8,626 |
当連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、保険金の支払額が増加したことなどにより前連結会計年度に比べ656億円減少し、263億円となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の取得による支出が増加したことなどにより前連結会計年度に比べ3,461億円減少し、△1,240億円となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の発行による収入があったことなどにより前連結会計年度に比べ3,179億円増加し、993億円となりました。これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より86億円増加し、7,157億円となりました。
資金の流動性につきましては、保険金等の支払いによる資金流出や市場の混乱等により資金繰りが悪化する場合に備え、流動性資産を十分に保有するとともに、資金の流出入の動向を踏まえて資産・負債両面から流動性についての評価を行い、適切な資金繰りを行っております。
また、長期的な投資資金等に対しては、自己資金を活用するほか、社債の発行や金融機関からの長期借入による外部からの資金調達を行っております。
③ 目標とする経営指標等の分析等
経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標に関し、正味収入保険料(注)は、火災保険などの増収により、1兆5,003億円と前事業年度に比べ、2.1%の増加となりました。正味損害率は自動車保険での保険金支払いが増加したことなどにより61.6%と前事業年度に比べ、0.4ポイントの上昇となりました。正味事業費率は保険料の増収に伴う諸手数料及び集金費並びにデジタライゼーションの推進に伴う先行投資などにより保険引受に係る営業費及び一般管理費が増加したことにより、31.3%と前事業年度に比べ、0.1ポイントの上昇となりました。保険引受利益は、異常危険準備金の取崩額の増加などにより、844億円と前事業年度に比べて26億円の増加となりました。引き続き、収益基盤の構築に取り組むとともに、自動車保険の収益確保と新種保険の強化等による種目ポートフォリオの変革を進めてまいります。
(注)当社独自商品の自動車保険「もどリッチ(満期精算型払戻金特約付契約)」の払戻充当保険料を控除したベースで記載しております。
④ 問題認識と今後の方針について
問題認識と今後の方針は、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しているとおりであります。