有価証券報告書-第34期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)

【提出】
2022/06/28 11:37
【資料】
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【項目】
89項目

(1) 経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当社は、第三種鉄道事業者として、JR東西線の鉄道施設を西日本旅客鉄道株式会社に貸付けるとともに、付帯する土地等の活用も行ってまいりました。
また、なにわ筋線の事業整備主体として、2019年7月の鉄道事業許可、2020年2月の工事施行認可および都市計画決定を経て、2020年8月に鉄道部分の都市計画事業認可、2021年1月に道路部分の都市計画事業認可を取得し、2021年10月に本格工事に着手しました。用地補償についても地元対応や土地等の契約の締結を進めてまいりました。
当事業年度の鉄道事業営業収益につきましては、鉄道線路使用料収入が大部分を占め、前年から2,399百万円減少し10,524百万円となりました。鉄道事業営業費につきましては、諸税の増加があったものの、減価償却費が220百万円減少したことなどにより6,911百万円(前年同期比1.7%減)となり、鉄道事業営業利益は3,612百万円(前年同期比38.7%減)となりました。営業外収支について、営業外費用は、社債利息が100百万円減少し306百万円(前年同期比24.6%減)となったものの、財政投融資資金を活用した長期借入金などの支払利息が674百万円増加し813百万円(前年同期比484.9%増)となるなど、621百万円増加し1,203百万円(前年同期比106.8%増)となりました。
この結果、経常利益は2,409百万円(前年同期比54.6%減)となり、当期純利益は1,667百万円(前年同期比54.6%減)となりました。
流動資産については、1,422百万円減少し115,502百万円(前事業年度末比1.2%減)となりました。
固定資産については、742百万円増加し158,263百万円(前事業年度末比0.5%増)となりました。これは減価償却の進捗等により鉄道事業固定資産が5,532百万円減少しましたが、なにわ筋線事業の用地補償費及び建設工事費等により建設仮勘定が6,270百万円(前年同期比157.0%増)増加したためであります。
流動負債については、3,606百万円増加し16,210百万円(前事業年度末比28.6%増)となりました。これは短期借入金が1,228百万円減少、未払法人税等が402百万円減少、未払消費税等が225百万円減少しましたが、1年内償還予定の社債が5,000百万円増加したためであります。
固定負債については8,362百万円減少し164,555百万円(前事業年度末比4.8%減)となりました。これは長期借入金が1,900百万円増加、補助金の受入により長期前受金が2,715百万円増加したものの、社債が13,000百万円減少したためであります。
純資産の部については、純資産合計は4,074百万円増加し92,999百万円(前事業年度末比4.6%増)となりました。これは、2021年6月28日開催の種類株主総会並びに定時株主総会にて、第三者割当による甲種種類株式の発行を決議したことにより、資本金が2,407百万円増加したこと、及び当期純利益を1,667百万円計上したためであります。
なお、当社は鉄道事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度末の現金及び現金同等物は、前年同期と比べ1,546百万円減少し114,945百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、前年同期と比べ1,735百万円減少し6,551百万円(前年同期比20.9%減)となりました。これは、主に鉄道線路使用料が2,400百万円減少したためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、前年同期と比べ2,053百万円増加し2,689百万円(前年同期比322.6%増)となりました。これは、主に建設仮勘定の増加によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、前年同期と比べ113,830百万円減少し△5,408百万円(前年同期は108,421百万円)となりました。これは、主に長期借入による収入が112,874百万円減少したためであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
当社は受注生産形態を取らない業態であります。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
営業収益の大部分を占める鉄道線路使用料収入は、西日本旅客鉄道株式会社との間で線路使用料の額を変更し、前年から2,400百万円減額した10,500百万円となりました。減価償却費が償却の進捗により減少、社債の償還による社債利息が減少したものの、財政投融資資金を活用した長期借入金利息の増加、及び諸税の増加により費用が増加し、経常利益は2,898百万円減少し2,409百万円(前年同期比54.6%減)となりました。これらの結果、税引前当期純利益は2,893百万円減少して2,408百万円(前年同期比54.6%減)となり、当期純利益は1,667百万円(前年同期比54.6%減)となりました。
当社の資本の財源及び資金の流動性に係る情報として、JR東西線事業については、期中の運転資金の他、当社既発債の償還、将来必要となる事業資金の調達を想定しております。また、なにわ筋線事業については、前述のとおり、今後も関係者との協議調整を進め事業を推進してまいりますが、将来必要となる事業資金については、出資金、補助金、及び借入金による調達を想定しております。
②重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成に当たり採用している重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 注記事項(重要な会計方針)」に記載しています。
当社の財務諸表の作成において、経営成績及び財政状態に影響を与える見積りは、過去の実績やその時点で入手可能な情報に基づき合理的と考えられるさまざまな要因を考慮したものでありますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
なお、新型コロナウイルス感染症及びウクライナをめぐる現下の国際情勢の影響については、期末日以降財務諸表作成時までに入手可能な情報を考慮し、当社への影響は限定的であり、会計上の見積りに大きな影響を与えるものではないと判断しています。

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