有価証券報告書-第21期(2025/04/01-2026/03/31)

【提出】
2026/06/29 10:45
【資料】
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【項目】
153項目

有報資料

高速道路は我が国の社会経済活動を支える基幹インフラであり、当社グループは、高速道路ネットワークの計画的な整備と、重要インフラとしての高速道路の安全・安心を24時間365日維持することを使命としています。
一方で、近年、自然災害の頻発化・激甚化、資材価格や労務費の上昇、さらには働き方改革や物流2024年問題への対応など、当社グループを取り巻く経営環境は大きく変化しています。
こうした環境の中で、当社グループは、限られた経営資源を有効に活用しつつ、高速道路の機能とサービスの持続的な向上に取組み、地域の発展と豊かな未来の実現に貢献していきます。
これらを踏まえ、以下のとおり課題に取組んでいきます。
(災害対応力の強化)
防災業務を随時見直し、社員の災害対応力の引き上げを図ることで、災害発生時にはお客さまの安全確保を第一に速やかな緊急車両通行の確保と高速道路機能の回復を行い、被災地域の復旧、復興及び救援活動に貢献していきます。
(高速道路の安全・安心)
高速道路ネットワーク機能を将来にわたり維持していくため、構造物の損傷及び劣化箇所の早期の補修実施とともに、高速道路リニューアルプロジェクトに継続して取組んでいきます。また、地震に強い道路を目指して落橋・倒壊の防止対策に加え、被災後、速やかに緊急輸送を可能とするため、路面に大きな段差が生じないよう橋脚や支承部の補強・交換等により更なる耐震対策を進めていきます。
これらにより、当社グループ一丸となり高速道路の安全・安心を追求していきます。
(高速道路ネットワークの機能強化)
日本の産業と社会を支え続けてきた名神高速道路を多重化し、日本の大動脈である高速道路の信頼性を格段に高めるべく、「未来につなぐ信頼の道」新名神高速道路(大津ジャンクション~城陽ジャンクション・インターチェンジ、八幡京田辺ジャンクション・インターチェンジ~高槻ジャンクション・インターチェンジ)の整備を、安全を最優先に、計画的かつ着実に推進していきます。なお、八幡京田辺ジャンクション・インターチェンジ~高槻ジャンクション・インターチェンジ間においては、枚方トンネルのシールドマシン掘進にあたり安全に留意し慎重に進めることが必要であること、大津ジャンクション~城陽ジャンクション・インターチェンジ間においては、工事の進捗の確認が必要な状況であることから、引き続き工程を精査していきます。
また、高速道路ネットワークの機能を最大限発揮させるべく、鋭意事業を進めている第二神明道路(永井谷ジャンクション~石ヶ谷ジャンクション)、京奈和自動車道(大和北道路(奈良北インターチェンジ~郡山下ツ道ジャンクション))等の新規建設区間の整備を着実に推進していきます。また、将来の後続車無人隊列走行システム(東京~大阪間)の商業化などによる生産性の向上や、安全で円滑な走行空間の確保の観点から新名神高速道路(甲賀土山インターチェンジ~大津ジャンクション、大津ジャンクション~城陽ジャンクション・インターチェンジ及び八幡京田辺ジャンクション・インターチェンジ~高槻ジャンクション・インターチェンジ)の6車線化を推進していきます。併せて、4車線化においては、一般国道201号八木山バイパス(筑穂インターチェンジ~穂波東インターチェンジ)、西九州自動車道(佐世保道路(佐世保中央インターチェンジ~佐世保大塔インターチェンジ))などのほか、高速道路における安全・安心基本計画に基づき事業化された4車線化区間の整備を推進していきます。
(重大事故を発生させない(事故の連鎖を防ぐ)工事安全対策の強化について)
「重大事故リスクマネジメントシステム」を継続的に運用するため、「社員教育」により社員の安全意識の向上を図るとともに、「重大事故リスクアセスメント」及び「安全協議会活動の強化」を通じたリスクコミュニケーションにより、受発注者一体となって工事安全管理に努め、重大事故の撲滅を目指していきます。
(建設業の時間外労働の上限規制への対応)
建設業の働き方改革を推進し、工事円滑化に取組むため、高速道路に係る工事・業務等に関して、「1.設計図書の品質向上」、「2.適正な工期の確保」、「3.書類作成の軽減」、「4.施工管理の効率化・省力化」の「4つの施策」を進めています。令和6年3月に「休(週休2日を原則)」、「効(効率化・省力化)」、「適(業務の更なる適正化)」、「話(良好な対話を確保)」の4つの行動宣言を定め「工事管理スリム化ガイド(通称:4-you)」を策定し、令和7年4月にリリースした「工事等管理システム(通称:4-C)」について、各種制度の見直しや、4-Cの機能拡充等を順次実施しており、引き続き受発注者双方の働く環境の整備に積極的に取組んでいきます。
(SA・PAの魅力を高める)
多くのお客さまに喜んでいただけるSA・PAを目指して、店舗のリニューアルを行い、「くつろぎ・楽しさ・にぎわい」が実感できる店舗づくりを進めていきます。
また、楽しく・魅力あるキャンペーンを通じて、“いつも立ち寄りたくなるSA・PA”の実現を目指し、クルマ旅に楽しさとワクワクを提供します。
さらに、地域連携を推進し、地域の新たな魅力の創出及び発信を通じて、持続的な地域社会の発展に寄与していきます。
(働き方改革、生産性向上及び技術力向上に向けた取組み)
高速道路は我が国の大動脈として生活及び経済活動に欠かせない重要インフラであり、これまで以上の安全・安心に向けた社会的役割を果たしていくことが求められている中で、高速道路における安全・安心と社員の健康及び安全の両立が重要な経営課題です。新設事業や4車線化事業のほか、リニューアルプロジェクトの本格化など、事業量の増大が見込まれることから、事業執行と経営資源のバランスを図るため、事業優先順位を明らかにし、現場支援のための人員配置等による業務執行体制の更なる強化、生産性向上への取組み及びシステムによる労働時間の正確な把握の徹底を図っていきます。
また、社員の多様な働き方を支援し、すべての社員が安心して活躍できる環境を整えるため、「違いを尊重し、個々が活躍し、進化し続けるチームへ」というダイバーシティ推進ビジョンのもと、制度等の構築や環境の整備を進めるとともに、キャリアや目的に応じた様々な研修を実施し、現場主義に徹して、自ら行動し、自己変革し続けるプロフェッショナルな人財の育成に努めていきます。
(DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進)
先進デジタル技術の急速な進歩による経営環境の変化に柔軟に対応するため策定した、デジタルトランスフォーメーション戦略「NEW ACE DXs」により、AIによる画像分析や、無人航空機(UAV)を活用した3次元測量等のデジタル技術により、品質・安全管理の強化や現場管理の効率化を図るとともに、業務の効率化に向けた技術基準の整備、グループ全体でのシステムの有効活用、その他社内業務における電子化の推進を行うなど、デジタル技術を駆使した生産性の向上に取組んでいきます。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。

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