有価証券報告書-第74期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/19 10:30
【資料】
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【項目】
117項目

対処すべき課題

今後の経済環境につきましては、国内景気は緩やかな改善が続くことが予想されますが、海外では地政学リスクに加え、政治体制の不安定さも散見され、中国など新興国の経済運営などに対する不透明感、懸念事項等もあり、また、無差別テロも頻繁に勃発するなど、世界情勢は不安定な要素も多く、当社を取り巻く経営環境は、未だ予断を許さない状況にございます。
このような情勢の中、当社グループは、グループビジョンである日本をベースとした「優良国際ラグジュアリーホテルチェーンとしての地位確立」実現に向けて、本年より総仕上げの段階に移行してまいります。
本年は、「ビジョン実現に向けた攻めへの転換の年」と位置付け、その活動計画については、経営・運営両面におきまして攻めを重視した施策を実施してまいります。
具体的には、マーケティング・セールスの分野では、One Harmony会員誘致活動を強化し、160万人の会員規模達成を目指します。また、効果的・効率的な営業系オペレーションに資するIT基盤を整備し、デジタル機器対応基本構想を策定してまいります。
新規事業の分野では、新規ホテル事業の受注に加え、新たな海外現地運営会社・組織の設立を図ります。また、ホテルオークラ東京の本館再開発計画については、設計・建築業務を円滑に遂行させると同時に、財務安定性、並びに、経営の柔軟性に寄与する資金調達スキームを確定させてまいります。
ホテル運営管理の分野においては、構築してきた運営管理システムなどのインフラを、グループで導入・運用・活用し、運営パフォーマンスの極大化を図ってまいります。