有価証券報告書-第53期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/28 16:00
【資料】
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【項目】
126項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国の経済は、一部に弱さはみられるものの緩やかな回復基調が続き、企業収益や雇用は概ね堅調で、個人所得は底堅く推移しました。一方で、中国の景気減速や国際情勢不安に起因した世界経済の下振れリスクが意識される状況が続きました。
このような状況のもとで、当社グループの当連結会計年度の業績は、売上高320億6千万円(前連結会計年度比111.3%)、営業利益24億9千1百万円(前連結会計年度比127.6%)、経常利益23億2百万円(前連結会計年度比118.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益10億9千8百万円(前連結会計年度比88.6%)となりました。
当社グループのセグメント別の業績は、次のとおりであります。
なお、各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高又は振替高相殺消去後の金額であり、セグメント
利益(損失)の合計額は、連結損益計算書の経常利益に調整額を加えたものであります。また、記載金額には消費税等は含まれておりません。
また、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しており、前連結会計年度との比較は変更後の区分により作成した情報に基づいて記載しております。
① 広告制作事業
わが国経済の動きや顧客企業の事業環境判断を反映して、広告需要は堅調に推移しました。こうした中、当社グループは、主力の映像制作事業を中心に着実に受注を重ねたことや、成長領域と位置づけるデジタル関連、海外拠点の売上も順調に増加したことから、当連結会計年度の売上高は319億2千2百万円(前連結会計年度比113.0%)となりました。受注状況も、当連結会計年度の受注高が前期比30億4千1百万円増の319億3千8百万円、当連結会計年度末受注残高が前期末比1千5百万円増の33億2千4百万円と、好調に推移しました。
セグメント利益についても、平成27年3月に策定した中期経営計画の初年度にあたり新規事業推進や人材育成・業務効率化(IT化)のための先行的支出が発生した中にあって、24億3千6百万円(前連結会計年度比115.2%)と、前連結会計年度比増加しました。
② 写真スタジオ事業
当連結会計年度の売上高は1億3千7百万円(前連結会計年度比130.2%)と増加しましたが、平成27年10月・12月のららぽーと海老名店・立川立飛店オープンに伴う人員採用などの先行的経費負担により、セグメント損失は1億2千9百万円(前連結会計年度は5千5百万円のセグメント損失)と拡大しました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動による収入及び財務活動による収入の増加、投資活動による支出の増加により、前連結会計年度末より13億6千1百万円増加し、当連結会計年度末には44億1千3百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、12億5千7百万円(前連結会計年度末比1百万円増)となりました。これは、主に税金等調整前当期純利益の増益等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、15億5千2百万円(前連結会計年度末比11億4千7百万円増)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、16億7千5百万円(前連結会計年度末は、使用した資金2億6千9百万円)となりました。これは、主に長期預り金の受入による収入の増加等によるものです。