有価証券報告書-第55期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

【提出】
2019/06/18 10:39
【資料】
PDFをみる
【項目】
159項目

対処すべき課題

(1)経営方針
当社グループは以下の「経営理念」、「行動宣言」に加え、当社グループ役職員が取るべき具体的な行動につい
て記した「行動指針」を制定し、これらを「TEC WAY」と総称し、日々の業務に取り組んでおります。
◆経営理念
「東洋テックグループは、安心で快適な社会の実現に貢献します。」
◆行動宣言
・私たちは、お客様のニーズに最適なサービスを提供します。
・私たちは、企業価値の向上に取り組みます。
・私たちは、ひとりひとりの人間性を尊重します。
・私たちは、誠実で透明性の高い行動に努めます。
・私たちは、変革に挑戦し時代とともに成長します。
(2)経営環境及び対応すべき課題等
当警備業界におきましては、本年のG20、来年の東京オリンピック・パラリンピックに続き、2025年における
大阪・関西万博の開催が決定し、国際的なイベント警備のニーズがさらに高まっていくものと考えられています。一方で慢性的な人手不足による採用難、人件費・外注費の増加、キャッシュレス時代の本格的な到来など、依然として厳しい環境下にあります。
このような環境下、当社グループでは、2019年度を初年度とする第11次中期経営計画(2019年4月1日から2022年3月31日)を策定し、「変革への持続的挑戦」をスローガンに高い収益性と成長力を目指し取り組んでいます。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
◆第11次中期経営計画(2019年4月1日から2022年3月31日)
◎スローガン
「変革への持続的挑戦」
◎中期経営計画目標数値(2019年4月1日~2022年3月31日)
2019年3月期
実績
2022年3月期
計画
連結売上高23,233百万円30,000百万円(+6,800百万円)
連結経常利益1,204百万円1,700百万円(+500百万円)
戦略投資額第10次中期経営計画期間
総額 3,500百万円
第11次中期経営計画期間
総額 9,000百万円(+5,500百万円)
配当方針中間13.00円
期末15.00円
年間28.00円
還元の拡充

◎課題への取り組み
第11次中期経営計画達成のために、以下の課題に取り組んでいます。
1.環境変化、技術革新への挑戦
(1)恒常的人手不足の克服(人材調達力の向上)
・人事企画、採用力の強化、採用活動の多様化・柔軟化
・女性警備員の大幅増強、外国人労働者の活用
(2)警備機器、警備手法のデジタル化・技術革新への取組
・監視カメラを活用した機械警備、新商品・新サービスの開発
・画像処理技術への取組強化、画像センターの新設による新サービスの開発
(3)IoT、AI、RPAの活用
・IoT、AI、RPAへ積極投資を実施し、差別化を実現
・販売管理部門の業務量削減や工程見直しによる効率化追求
(4)キャッシュレス化を伴う金融機関ビジネスの見直し
・回金センター新設による金融機関警送業務、回金業務の受託力強化
・キャッシュレス化進展に伴うニュービジネスの研究、商品化

2.収益構造の変革(骨格、体質の改革)
(1)M&Aの推進体制強化と戦略的投資の計画的実行
・専担推進者の配置とネットワーク拡大による推進力の強化
・計画期間中9,000百万円の戦略的投資を実行
(2)機械警備他、各業務別の利益率改善具体策の実行
・付加価値サービス(新商品)の提供による新規契約推進
・業務別適正粗利の設定と順守徹底
(3)第三の主要先(業態)の発掘、開拓、深耕
・地域インフラ企業への営業力強化
・ビッグイベントの要人警護や交通機関の施設への安全性確保に対応
(4)地方公共団体等とのビジネスチャンスの研究、高齢者向け商品開発
・安全、安心に係わる官民の境界線上のビジネスを追求
・増加する高齢者世代に対するビジネスチャンスを研究
(5)重点推進先の設定と全社営業の実施(重点新規先、重点深耕先)
・営業推進先の明確化による全社営業の徹底
・営業人員の増強、推進体制の整備による営業力の強化
3.ブランド(企業価値)の創造
(1)TV等各種媒体へのCM実施による認知度向上
・各種媒体へのCM実施
(2)TECグループビジョンの作成、公表
・60周年に向けたビジョン、スローガンを策定
(3)株主還元の拡充
・安定配当に加え、業績に連動した配当を実施
当社グループはこれらへの取組みを実現すべく、東洋テックグループの役職員が一丸となって努力してまいる所存であります。