有価証券報告書-第28期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
(1) 当連結会計年度の経営成績の分析
① 売上高の状況
前年度実績対比においては、日本国内の銀行、流通・製造業界向けビジネスの規模拡大や北米における新規子会社連結等により前連結会計年度を上回りました。また、業績予想対比においても、テレコム・ユーティリティ業界向けビジネスの規模拡大や北米における新規子会社連結等により業績予想を上回りました。
② 営業利益の状況
前年度実績対比においては、前期並みの不採算案件の発生がありましたが、増収による増益や原価率の改善等により前連結会計年度を上回りました。また、業績予想対比においても、当初想定リスクを超える不採算案件が発生しましたが、増収による増益やコスト削減の取組等により業績予想を上回りました。
不採算案件の抑制は、引き続き当社の重要な経営課題であると認識しております。また、グローバルセグメントの利益率は他のセグメントに比べて低いため、海外事業の収益性改善についても当社の重要な経営課題であると認識しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。
③ 経常利益の状況
前年度実績対比においては、営業利益の増益に加えて、固定資産除却損及び損害賠償金の減少等に伴う営業外損益の改善により前連結会計年度を上回りました。また、業績予想対比においても受取保険金の増加等に伴う営業外損益の改善により業績予想を上回りました。
④ 親会社株主に帰属する当期純利益の状況
前年度実績対比においては、経常利益の増益に加えて、投資有価証券売却益の計上等による特別損益の改善により前連結会計年度を上回りました。また、業績予想対比においても同様の理由により業績予想を上回りました。
(2) 当連結会計年度末の財政状態の分析
当期末の資産の部は、事業規模の拡大、新規連結子会社の増加、フリー・キャッシュ・フローの創出により資産が前期末に比べ37,482百万円増加して、1,860,319百万円となりました。また、負債の部はフリー・キャッシュ・フローを踏まえ、有利子負債の圧縮をしたものの、退職給付における数理計算上の割引率低下に伴い退職給付負債が増加したこともあり、前期末に比べ70,016百万円増加し、1,086,648百万円となりました。なお、有利子負債につきましては、前述のフリー・キャッシュ・フローを踏まえた社債の償還等により、前期末から39,942百万円減少して407,042百万円となりました。一方、純資産の部は、業績予想を上回る利益の積み上げはあるものの、前述の理由による、退職給付に係る調整累計額の減少に加え、円高による為替換算調整勘定の減少等により前期末に比べ32,534百万円減少して773,670百万円となりました。
その結果、D/Eレシオは前期末の0.58から0.55となりました。D/Eレシオの算定上の有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち、借入金、社債及びリース債務を対象としています。
(3) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
① キャッシュ・フロー
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの概況については、「1 業績等の概要 (2) キャッシュ・フロー」をご参照ください。
② 資金調達
当連結会計年度において、当社グループは、運転資金等の為に短期借入金による資金調達を行いました。
なお、当社は低利かつ安定的な資金調達に資するため、国内の2つの格付機関から長期債とコマーシャル・ペーパーの格付けを取得しております。コマーシャル・ペーパーの発行枠は、150,000百万円を保有しており、現金及び現金同等物の代替となる資金流動性を十分確保しています。
また、当社グループでは、グループキャッシュマネジメントシステムを導入しており、当連結会計年度末時点で、その対象は国内外の子会社67社となっております。グループ資金を当社に集中するとともに、各社の必要資金は当社が貸し付けることで、資金効率の向上と支払利息の低減を図っております。
この有価証券報告書に掲載されているサービス及び商品等は、当社あるいは各社等の登録商標又は商標です。
① 売上高の状況
当連結会計年度の実績値 | 比較情報 | 増減金額 | 増減率 |
1,614,897百万円 | 前年度実績対比 | 103,084百万円 | 6.8%の増加 |
業績予想対比 | 74,897百万円 | 4.9%の増加 |
前年度実績対比においては、日本国内の銀行、流通・製造業界向けビジネスの規模拡大や北米における新規子会社連結等により前連結会計年度を上回りました。また、業績予想対比においても、テレコム・ユーティリティ業界向けビジネスの規模拡大や北米における新規子会社連結等により業績予想を上回りました。
② 営業利益の状況
当連結会計年度の実績値 | 比較情報 | 増減金額 | 増減率 |
100,885百万円 | 前年度実績対比 | 16,871百万円 | 20.1%の増加 |
業績予想対比 | 885百万円 | 0.9%の増加 |
前年度実績対比においては、前期並みの不採算案件の発生がありましたが、増収による増益や原価率の改善等により前連結会計年度を上回りました。また、業績予想対比においても、当初想定リスクを超える不採算案件が発生しましたが、増収による増益やコスト削減の取組等により業績予想を上回りました。
不採算案件の抑制は、引き続き当社の重要な経営課題であると認識しております。また、グローバルセグメントの利益率は他のセグメントに比べて低いため、海外事業の収益性改善についても当社の重要な経営課題であると認識しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。
③ 経常利益の状況
当連結会計年度の実績値 | 比較情報 | 増減金額 | 増減率 |
98,158百万円 | 前年度実績対比 | 20,249百万円 | 26.0%の増加 |
業績予想対比 | 3,158百万円 | 3.3%の増加 |
前年度実績対比においては、営業利益の増益に加えて、固定資産除却損及び損害賠償金の減少等に伴う営業外損益の改善により前連結会計年度を上回りました。また、業績予想対比においても受取保険金の増加等に伴う営業外損益の改善により業績予想を上回りました。
④ 親会社株主に帰属する当期純利益の状況
当連結会計年度の実績値 | 比較情報 | 増減金額 | 増減率 |
63,373百万円 | 前年度実績対比 | 31,228百万円 | 97.1%の増加 |
業績予想対比 | 7,373百万円 | 13.2%の増加 |
前年度実績対比においては、経常利益の増益に加えて、投資有価証券売却益の計上等による特別損益の改善により前連結会計年度を上回りました。また、業績予想対比においても同様の理由により業績予想を上回りました。
(2) 当連結会計年度末の財政状態の分析
当期末の資産の部は、事業規模の拡大、新規連結子会社の増加、フリー・キャッシュ・フローの創出により資産が前期末に比べ37,482百万円増加して、1,860,319百万円となりました。また、負債の部はフリー・キャッシュ・フローを踏まえ、有利子負債の圧縮をしたものの、退職給付における数理計算上の割引率低下に伴い退職給付負債が増加したこともあり、前期末に比べ70,016百万円増加し、1,086,648百万円となりました。なお、有利子負債につきましては、前述のフリー・キャッシュ・フローを踏まえた社債の償還等により、前期末から39,942百万円減少して407,042百万円となりました。一方、純資産の部は、業績予想を上回る利益の積み上げはあるものの、前述の理由による、退職給付に係る調整累計額の減少に加え、円高による為替換算調整勘定の減少等により前期末に比べ32,534百万円減少して773,670百万円となりました。
その結果、D/Eレシオは前期末の0.58から0.55となりました。D/Eレシオの算定上の有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち、借入金、社債及びリース債務を対象としています。
(3) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
① キャッシュ・フロー
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの概況については、「1 業績等の概要 (2) キャッシュ・フロー」をご参照ください。
② 資金調達
当連結会計年度において、当社グループは、運転資金等の為に短期借入金による資金調達を行いました。
なお、当社は低利かつ安定的な資金調達に資するため、国内の2つの格付機関から長期債とコマーシャル・ペーパーの格付けを取得しております。コマーシャル・ペーパーの発行枠は、150,000百万円を保有しており、現金及び現金同等物の代替となる資金流動性を十分確保しています。
また、当社グループでは、グループキャッシュマネジメントシステムを導入しており、当連結会計年度末時点で、その対象は国内外の子会社67社となっております。グループ資金を当社に集中するとともに、各社の必要資金は当社が貸し付けることで、資金効率の向上と支払利息の低減を図っております。
この有価証券報告書に掲載されているサービス及び商品等は、当社あるいは各社等の登録商標又は商標です。