四半期報告書-第19期第3四半期(平成28年4月1日-平成28年6月30日)

【提出】
2016/07/22 15:06
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29項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
平成28年3月末における一般世帯のスマートフォン普及率は67.4%(注1)まで拡大し、平成28年のスマートフォン広告市場は、前年比22.2%増の4,542億円(注2)と順調な成長が見込まれます。特に動画広告市場(PC含む)の急成長が予想され、平成28年は前年比58.1%増の800億円に拡大し、平成29年には1,000億円を突破、平成32年には2,000億円に達すると予測されております(注3)。
このような環境のもと、当社グループは、引き続きスマートフォン市場の成長を取り込み、当第3四半期連結累計期間における売上高は225,048百万円(前年同期比21.6%増)、営業利益は32,569百万円(前年同期比20.7%増)、経常利益は31,800百万円(前年同期比16.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は12,294百万円(前年同期比0.1%増)となりました。
出所 (注1)内閣府経済社会総合研究所「消費動向調査(平成28年3月実施調査結果)」
(注2)CyberZ/シード・プランニング「2016年スマートフォン広告市場動向調査」
(注3)当社/シード・プランニング「国内動画広告の市場動向調査」
セグメント別の業績は次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しておりますので、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
①メディア事業
メディア事業には、「AbemaTV」、「FRESH! by AbemaTV」、「Ameba」、「755」等が属しております。
4月11日に本開局した「AbemaTV」等の動画事業への先行投資等により、売上高は16,194百万円(前年同期比8.0%減)、営業損益は2,395百万円の損失計上(前年同期間29百万円の損失計上)となりました。
②ゲーム事業
ゲーム事業には、㈱Cygames、㈱サムザップ、㈱ジークレスト、㈱アプリボット等が属しております。
ネイティブゲームが牽引し、売上高は88,050百万円(前年同期比44.3%増)、営業損益は24,093百万円の利益計上(前年同期比84.7%増)となりました。
③インターネット広告事業
インターネット広告事業には、インターネット広告事業本部、㈱CyberZ等が属しております。
スマートフォン向けのインフィード広告(注)や動画広告の順調な販売等により、売上高は123,562百万円(前年同期比18.8%増)、営業損益は11,189百万円の利益計上(前年同期比16.9%増)となりました。
(注)インフィード広告:Webサイトやアプリのタイムライン等に掲載される広告。
④投資育成事業
投資育成事業にはコーポレートベンチャーキャピタル、㈱サイバーエージェント・ベンチャーズにおけるファンド運営等が属しており、有望なベンチャー企業の発掘・育成・価値創造等を行っております。
売上高は670百万円(前年同期比90.0%減)、営業損益は179百万円の損失計上(前年同期間5,018百万円の利益計上)となりました。
⑤その他事業
その他事業には、㈱シーエー・モバイル、㈱ウエディングパーク等が属しており、売上高は12,546百万円(前年同期比0.5%増)、営業損益は1,268百万円の利益計上(前年同期比176.7%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
(総資産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は136,889百万円(前連結会計年度比5,701百万円の増加)となりました。これは、主に利益の拡大に伴う現金及び預金の増加によるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債は47,758百万円(前連結会計年度比5,727百万円の減少)となりました。これは、主に法人税等の支払いに伴う未払法人税等の減少によるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は89,130百万円(前連結会計年度比11,428百万円の増加)となりました。これは、主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等に伴う利益剰余金の増加によるものであります。
(自己資本比率)
当第3四半期連結会計期間末における自己資本比率は54.6%(前連結会計年度比3.8ポイント増)となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べて1,838百万円増加し、40,554百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは15,642百万円の増加(前年同期間は19,097百万円の増加)となりました。これは、主に利益の計上及び法人税等の支払によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは13,774百万円の減少(前年同期間は17,730百万円の減少)となりました。これは、主に固定資産の取得によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは312百万円の増加(前年同期間は2,331百万円の減少)となりました。これは、主に連結範囲の変更を伴わない子会社株式の売却及び配当金の支払によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。