四半期報告書-第23期第3四半期(平成30年9月1日-平成30年11月30日)

【提出】
2019/01/11 11:04
【資料】
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【項目】
33項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
2019年2月期第3四半期連結累計期間(2018年3月1日~11月30日)は、これまで好調に推移していた国内事業において当第3四半期会計期間の既存店売上伸び率が3.7%減となったことや、中国事業においても同期間の既存店売上伸び率が15.4%減となったことなどにより減益となりました。
国内、海外ともに店舗活性化、新規事業の開発・出店を推進する一方、不採算店舗の閉店を実施いたしました。これらの結果2018年11月末の店舗数は、国内453店舗、海外400店舗の合計853店舗(直営店844店舗、FC等9店舗)となりました。
当第3四半期連結累計期間の売上高は540億81百万円(前年同期比2.6%増)と、出店による売上拡大などにより同期間では過去最高となりましたが、営業利益は23億88百万円(同32.6%減)、経常利益は21億26百万円(同33.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億19百万円(同62.0%減)となり、利益面では厳しい結果となりました。
(国内事業)
当第3四半期累計期間では既存店売上伸び率が0.2%減となりました。これは、第3四半期会計期間の既存店売上伸び率が10.0%増と2桁伸長した前年に対し、当年同会計期間の既存店売上伸び率は3.7%減と苦戦したことが大きく影響いたしました。これまで2桁伸長により全体を牽引してきた主力のプライズ部門が、前年にヒットしたものに代わる人気景品が少なかったことなどにより、既存店売上伸び率が0.8%増と縮小したことや、人気タイトルがなく低調なカードゲームを主体とした商品売上も既存店売上伸び率が17.7%減と苦戦したことが全体の減収に影響いたしました。
しかしながら、プライズ部門は同曜既存比では8月と10月が一時的に既存割れとなりましたが、11月には人気YouTuberとのコラボ景品のヒットなどにより107.8%まで回復しており、今後、好調なオリジナル景品の展開及び数量の拡大を図ってまいります。また、メダル部門は9月末から10月にかけて対策として導入したメダル機の効果もあり回復傾向となっております。
オンラインクレーンゲーム「モーリーオンライン」は、当社オリジナル景品を中心に人気を博し、直近の売上高は計画の約3倍の推移となっており、11月末には従来の300ブースから1.7倍の500ブースに拡大し展開しております。
当第3四半期連結累計期間に11店舗の新規出店と不採算店17店舗の閉店を実施いたしました。また、43店舗の店舗活性化及び増床を実施し、実施後の売上高は前年比6.0%増と着実にその効果が現れております。
一方、新規事業への投資に加え、新店の増加(前年8店舗に対し当年は11店舗)等による減価償却費増や、プライズ部門への人時投入による人件費増など、昨年と比較して経費が増加いたしましたが、人時投入の見直しや後方作業の効率化等により徐々に改善しております。
以上の結果、国内事業における当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高436億46百万円(前年同期比0.1%増)、営業利益27億42百万円(同24.6%減)となりました。
(中国事業)
中国事業は、第3四半期会計期間が第1四半期会計期間と同様に年間売上高に対する指数が低いことから構造的に営業損失となることに加え、夏休みに実施したディスカウントセールによる単価低下の回復の遅れにより、同会計期間の既存店売上伸び率が減少となったことが営業損失に影響いたしました。
当第3四半期連結累計期間に18店舗の新規出店と不採算店16店舗の閉店を実施いたしました。オープン以降5年程度経過した店舗を中心に16店舗の活性化を実施し、活性化後の売上高は前年比5.4%増と効果が出ております。
以上の結果、中国事業における当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高65億66百万円(前年同期比7.6%増)、営業損失4億65百万円(前年同期営業損失66百万円)となりました。
(アセアン事業)
アセアン事業は、当第3四半期連結累計期間に25店舗の新規出店と、タイを中心に不採算店16店舗の閉店を実施いたしました。
マレーシアは繁忙期の7月、8月に子どもが中心に感染する病気の流行により、時間制遊具施設が大きな影響を受けたことで営業利益減益となりましたが、第3四半期会計期間においては回復基調となっています。一方、インドネシアは、当第3四半期連結累計期間の新店(8店舗)が売上計画比133.7%と好調に推移していることから大幅に増益となり、ベトナムの営業利益も前年同期間に対し増益となりました。タイはキッズーナを中心とした活性化効果もあり営業損失が大幅に改善いたしました。
以上の結果、アセアン事業における当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高40億98百万円(前年同期比26.8%増)、営業利益1億14百万円(前年同期営業損失21百万円)と黒字化を達成いたしました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産の残高は、111億39百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億92百万円増加いたしました。主な内訳は、売上預け金の増加(4億18百万円)、たな卸資産の増加(7億7百万円)、関係会社寄託金の減少(5億円)であります。
当第3四半期連結会計期間末における固定資産の残高は、388億76百万円となり、前連結会計年度末に比べ22億95百万円増加いたしました。主な内訳は、新店及び店舗活性化に伴う遊戯機械の増加(20億24百万円)であります。
この結果、総資産は500億15百万円となり、前連結会計年度末に比べ30億87百万円増加いたしました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債の残高は、155億13百万円となり、前連結会計年度末に比べ44億30百万円増加いたしました。主な内訳は、買掛金の増加(4億72百万円)、短期借入金の増加(33億46百万円)、設備関係支払手形の増加(7億3百万円)であります。
当第3四半期連結会計期間末における固定負債の残高は、66億18百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億58百万円減少いたしました。主な内訳は、海外子会社における長期借入金の減少(5億37百万円)であります。
この結果、負債合計は221億31百万円となり、前連結会計年度末に比べ35億72百万円増加いたしました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産の残高は、278億83百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億85百万円減少いたしました。主な内訳は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上(5億19百万円)、剰余金の配当による減少(9億85百万円)であります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。