有価証券報告書-第13期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/27 13:35
【資料】
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【項目】
123項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積もり
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりまして、当連結会計年度末における資産、負債の金額、及び当連結会計年度における収益、費用の金額に影響を与える重要な会計方針及び各種引当金等の見積り方法(計上基準)につきましては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。
(2)当連結会計年度の財政状態の分析
当社グループの当連結会計年度末における財政状態は、総資産100,101百万円(前連結会計年度比6.2%増)、負債74,894百万円(前連結会計年度8.6%増)、純資産25,206百万円(前連結会計年度比0.5%減)となりました。また、自己資本比率につきましては、前連結会計年度末に比べ1.8ポイント低下し24.9%となっております。
① 資産の部
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ5,817百万円増加し100,101百万円(前連結会計年度末比6.2%増)となりました。
流動資産においては、116百万円増加し31,838百万円となりました。これは主に、現金及び預金が978百万円減少した一方、受取手形及び売掛金が308百万円、原材料及び貯蔵品が214百万円、その他に含まれている前払費用が352百万円及びその他に含まれている未収法人税等が326百万円増加したことによります。
固定資産においては、5,700百万円増加し68,262百万円となりました。これは主に、無形固定資産が763百万円、投資その他の資産が701百万円減少した一方、渋谷シダックスビレッジの取得等により有形固定資産が7,165百万円増加したことによります。
② 負債の部
当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べ5,945百万円増加し74,894百万円(前連結会計年度末比8.6%増)となりました。
流動負債においては、2,265百万円減少し39,840百万円となりました。これは主に1年内返済予定の長期借入金が2,683百万円減少したことによります。
固定負債においては、8,210百万円増加し35,053百万円となりました。これは主に、社債が760百万円、リース債務が353百万円及びその他に含まれている長期未払金が396百万円減少した一方、長期借入金が9,431百万円増加したことによります。
③ 純資産の部
当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ128百万円減少し25,206百万円(前連結会計年度末比0.5%減)となりました。これは主に、為替相場の変動により為替換算調整勘定が722百万円、少数株主持分が127百万円増加した一方、当期純利益521百万円の計上と剰余金の配当601百万円により利益剰余金が79百万円減少、取締役会決議による自己株式取得により自己株式が530百万円増加及びその他有価証券評価差額金が368百万円減少したことによります。
(3)当連結会計年度の経営成績の分析
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高191,583百万円(前連結会計年度比2.9%増)、営業利益2,943百万円(前連結会計年度比42.7%減)、経常利益2,844百万円(前連結会計年度比45.8%減)、当期純利益521百万円(前連結会計年度比80.4%減)となりました。
① 売上高
売上高につきましては、前連結会計年度に比べ5,398百万円増加し191,583百万円となりました。これは主に、スペシャリティレストラン事業が米国経済の回復基調の継続により、ロックフェラーセンター、カリフォルニア・フロリダのアミューズメントパーク等、観光施設内の店舗を中心に堅調に推移したこと、及びトータルアウトソーシング事業において地方公共団体から幅広く指定管理者として施設管理・運営を受託したことによります。
② 売上総利益
売上総利益につきましては、前連結会計年度に比べ1,938百万円減少し23,594百万円となりました。営業利益につきましては、2,191百万円減少し2,943百万円となりました。これは主に材料費・労務費の原価管理の徹底と消耗品費を中心とした経費圧縮に努めたものの、円安基調による原材料の高騰や電気・ガス料金上昇の影響により、レストランカラオケ事業等の売上高減少を補うまでには至らず、また、新規事業の立ち上げに当初の想定より時間を要したことによります。
③ 営業外損益
営業外収益につきましては、前連結会計年度に比べ218百万円減少し1,148百万円となりました。これは主に、カラオケ機器売却益が158百万円減少したことによります。営業外費用につきましては、前連結会計年度に比べ1百万円減少し1,247百万円となりました。
④ 特別損益
特別利益につきましては、前連結会計年度に比べ269百万円増加し404百万円となりました。これは主に、投資有価証券売却益が364百万円が発生したことによります。特別損失につきましては、665百万円増加し1,218百万円となりました。これは主に、減損損失が702百万円増加したことによります。
⑤ 当期純利益
当期純利益につきましては、前連結会計年度に比べ2,136百万円減少し521百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益が2,804百万円減少した一方で、所得金額の減少により法人税、住民税及び事業税が714百万円減少したことによります。
(4)経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては「第2 事業の状況 4 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(5)経営戦略の現状と見通し
当社グループの経営戦略の現状と見通しにつきましては「第2 事業の状況 3 対処すべき課題」に記載のとおりであります。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当連結会計年度における資本の財源及び資金の流動性についての分析につきましては「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(7)経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループの経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき、長期、中期、短期の経営方針を策定し、常にその実行状況の検証をするよう努めております。しかしながら、当社グループを取り巻く経営環境は、同業他社との競争激化に加え、将来への不安を背景とする消費者の低価格・節約志向の継続と併せ、引続き厳しい状況で推移することが予想されます。
当社グループといたしましては、水平垂直統合型グループ構造をより一層強化していくとともに、グループ総合力を活かした高品質・高付加価値なサービスを提供し、安定的な収益を確保できる経営基盤の強化を引き続き進めてまいります。