有価証券報告書-第17期(平成29年10月1日-平成30年9月30日)

【提出】
2018/12/20 11:08
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【項目】
69項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次の通りであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度のゲーム関連業界におきましては、モバイルゲーム市場が安定的に成長を続ける中、家庭用ゲーム市場ではPlayStation4の世界累計販売台数が8,000万台を突破し、Nintendo Switchについても2,000万台目前に到達するなど、国内外において普及拡大が続いております。競争は厳しい一方で、優良なコンテンツの引き合いは総じて堅調に推移しました。
当社におきましては、引き続きユーザーの方々に喜んでいただけるゲームソフトづくりにこだわり、その制作に邁進してまいりました。
その結果、当事業年度は据置型ゲーム機PlayStation4向けゲームソフト「英雄伝説 閃の軌跡Ⅰ:改 -Thors Military Academy 1204-」及び「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ:改 -The Erebonian Civil War-」、そして「英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ -THE END OF SAGA-」を発売しました。
また、スマートフォンアプリやオンラインゲームなど、引き続き多方面で当社のコンテンツを活用するとともに、ダウンロード販売の強化を実施しました。その他、コミックなどのメディア展開や他社コンテンツとのコラボレーション企画、音楽ライブのほか、PARCO・LOFTでの期間限定ショップなどの各種イベントを実施し、様々な展開を推し進めました。
a.財政状態
当事業年度末の資産合計は、前事業年度末と比較して985百万円増加し、6,009百万円となりました。
当事業年度末の負債合計は、前事業年度末と比較して231百万円増加し、844百万円となりました。
当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末と比較して754百万円増加し、5,165百万円となりました。
b.経営成績
当社の当事業年度の売上高は2,357百万円(前期比14.7%増)、営業利益は1,290百万円(同33.0%増)、経常利益は1,294百万円(同33.7%増)、当期純利益は836百万円(同30.2%増)となり、当期純利益は過去最高となりました。
部門別の概況は以下の通りであります。
⦅製品部門⦆
当事業年度は、平成30年3月に「英雄伝説 閃の軌跡」シリーズ第一作「英雄伝説 閃の軌跡」に新機能を追加し大幅な改良を実施した、はじまりの物語「英雄伝説 閃の軌跡Ⅰ:改 -Thors Military Academy 1204-」を据え置き型ゲーム機PlayStation4向けに発売しました。平成30年4月には、激動の内戦を描くシリーズ第二作「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ:改 -The Erebonian Civil War-」をPlayStation4向けに発売しました。
平成30年9月には、エレボニア帝国の結末を描き出す「英雄伝説 閃の軌跡」シリーズ完結編「英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ -THE END OF SAGA-」を発売しました。この「閃の軌跡Ⅳ」の発売により、「英雄伝説 閃の軌跡」シリーズは累計販売本数150万本を突破しました。
以上の結果、製品部門の当事業年度の売上高は、1,123百万円(前期比1.7%減)となりました。
⦅ライセンス部門⦆
当社コンテンツの様々なプラットフォームへの展開、当社キャラクターを利用した商品へのライセンス許諾などを行うライセンス部門では、据え置き型ゲーム機PlayStation4及びPC向けゲームソフト「東亰ザナドゥeX+(エクスプラス)」の英語版を平成29年12月に、携帯型ゲーム機PlayStationVita向けゲームソフト「英雄伝説 空の軌跡SC Evolution」と「英雄伝説 空の軌跡the 3rd Evolution」の繁体字中国語版及び韓国語版を、それぞれ平成29年12月と平成30年3月に発売しました。
また、PCゲーム英語版ダウンロード販売では「ZWEI!!」と「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ」をそれぞれ平成30年1月と2月に発売しました。平成30年4月には「イースⅧ―Lacrimosa of DANA―(ラクリモサ・オブ・ダーナ)」の日本語・英語・仏語版をPC向けに、平成30年6月には、Nintendo Switch向けに発売しました。なお、平成30年2月より中国で当社の楽曲約5,000曲の配信を開始しております。
平成30年8月には据置型ゲーム機PlayStation4向けゲームソフト「英雄伝説 閃の軌跡Ⅰ:改 -Thors Military Academy 1204-」と「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ:改 -The Erebonian Civil War-」の繁体字中国語版及び韓国語版を発売しました。
さらに、旧タイトルのPCゲーム英語版ダウンロード販売のほか、オンラインストーリーRPG「英雄伝説 暁の軌跡」や、「乖離性ミリオンアーサー」(株式会社スクウェア・エニックス)、「クルセイダークエスト」(NHNエンターテインメント)、「とある魔術の禁書目録 3DRPG」(NetEase Games)、「幻想神域」(ZLONGAME.COM LIMITED.)などのゲームタイトルとのコラボレーション展開を進め、ユーザー層の拡大を図りました。
以上の結果、ライセンス部門の当事業年度の売上高は、1,234百万円(前期比35.2%増)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比較して710百万円増加し、4,558百万円となりました。
営業活動の結果増加した資金は792百万円(前期は113百万円の収入)となりました。投資活動の結果減少した資金はありません(前期は6百万円の支出)でした。財務活動の結果減少した資金は81百万円(前期は71百万円の支出)となりました。
③ 生産、受注及び販売の状況
a.生産実績
当社は研究開発事業を主体とする会社であり、生産設備を保有していないため、該当事項はありません。
b.受注状況
当社は受注による生産を行っていないため、該当事項はありません。
c.販売実績
販売実績を事業部門別に示すと、次のとおりであります。
事業部門当事業年度
(自 平成29年10月1日
至 平成30年9月30日)
前期比増減率(%)
製品部門(千円)1,123,648△1.7
ライセンス部門(千円)1,234,34235.2
合計(千円)2,357,99114.7

(注) 1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.最近2事業年度の主要な販売先及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前事業年度
(自 平成28年10月1日
至 平成29年9月30日)
当事業年度
(自 平成29年10月1日
至 平成30年9月30日)
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
株式会社コナミデジタル
エンタテインメント
1,055,08951.3991,58742.1
株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント490,54723.9683,48929.0


(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末において当社が判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。なお、詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載のとおりであります。
② 経営成績の分析
当事業年度の売上高は、前事業年度と比較して301百万円増加し、2,357百万円となりました。製品売上高は、主に据置型ゲーム機PlayStation4向けゲームソフト「英雄伝説 閃の軌跡Ⅰ:改 -Thors Military Academy 1204-」や「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ:改 -The Erebonian Civil War-」、「英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ -THE END OF SAGA-」を販売した結果、前事業年度と比較して19百万円減少し、1,123百万円となりました。ライセンス収入は、「イースⅧ-Lacrimosa of DANA-(ラクリモサ・オブ・ダーナ)」、「英雄伝説 閃の軌跡Ⅰ:改 -Thors Military Academy 1204-」や「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ:改 -The Erebonian Civil War-」などの海外版タイトルやダウンロード販売が好調だったことから、前事業年度と比較して321百万円増加し、1,234百万円となりました。
売上原価は、原材料費の増加により前事業年度より30百万円増加し、350百万円となりました。
販売費及び一般管理費は、主に広告宣伝費や荷造運賃が増加したものの、研究開発費が減少したことから前事業年度より48百万円減少し、717百万円となりました。売上高の増加の結果、営業利益は前事業年度に比べ320百万円増加し、1,290百万円となりました。
経常利益は、前事業年度と比較して326百万円増加し1,294百万円、税引前当期純利益は前事業年度と比較して326百万円増加し1,294百万円となりました。
当期純利益は、前事業年度と比較して194百万円増加し、836百万円となりました。
③ 財政状態の分析
当事業年度の資産につきましては、前事業年度末と比較して985百万円増加し、6,009百万円となりました。その主な要因は、現金及び預金の増加が710百万円、売掛金の増加が192百万円あったことによるものであります。
負債につきましては、前事業年度末と比較して231百万円増加し、844百万円となりました。その主な要因は、買掛金の増加が84百万円、未払法人税等の増加が105百万円あったことによるものであります。
純資産につきましては、前事業年度末と比較して754百万円増加し、5,165百万円となりました。その要因は、剰余金の配当が82百万円あったことに対して、当期純利益が836百万円あったことによるものであります。
④ キャッシュ・フローの分析
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比較して710百万円増加し、4,558百万円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローは、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は792百万円となりました。これは主に、法人税等の支払額が445百万円、売上債権の増加が192百万円あったものの、仕入債務の増加が84百万円あったこと、税引前当期純利益を1,294百万円計上したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金はありませんでした。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果減少した資金は81百万円となりました。これは主に、配当金の支払いによる支出が81百万円あったためであります。
(参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移
平成26年9月期平成27年9月期平成28年9月期平成29年9月期平成30年9月期
自己資本比率(%)75.491.492.487.886.0
時価ベースの自己資本比率(%)367.6265.8154.6206.9222.4
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)

(注) 自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
1.株式時価総額は、期末株式終値×期末発行済株式総数により算出しております。
2.キャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオについては、上記いずれの期においても有利子負債が存在しないため、記載しておりません。
⑤ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社の事業活動における運転資金需要の主なものは、ゲームソフトの開発費や販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。これらの資金需要につきましては、自己資金により賄うことを基本方針としております。
⑥ 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社の経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」をご参照ください。
⑦ 今後の見通し
2019年は当社代表作の1つ「軌跡」シリーズの生誕15周年となる記念の年になります。「軌跡」シリーズは、「日本ゲーム大賞 優秀賞」「日本ゲーム大賞 フューチャー部門」「ファミ通アワード」「プレイステーションアワード ユーザーズチョイス賞」など、ユーザー投票による多くの受賞歴があるタイトルで、「英雄伝説 空の軌跡FC」「英雄伝説 空の軌跡SC」「英雄伝説 空の軌跡 the 3rd」「英雄伝説 零の軌跡」「英雄伝説 碧の軌跡」とシリーズを重ね、今作「英雄伝説 閃の軌跡」シリーズでは、累計販売数が150万本を突破しました。
次期におきましては、「軌跡」シリーズ最新作「英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ -THE END OF SAGA-」を含めた「閃の軌跡」シリーズを中心に、日本のほか、北米欧州、アジア地域においても展開する予定です。
具体的には、据置型ゲーム機PlayStation4向けゲームソフト「英雄伝説 閃の軌跡Ⅰ:改 -Thors Military Academy 1204-」と「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ:改 -The Erebonian Civil War-」の英語版のほか、据置型ゲーム機PlayStation4向けゲームソフト「英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ」繁体字中国語版及び韓国語版、「英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ -THE END OF SAGA-」の繁体字中国語版及び韓国語版を発売いたします。
また、「軌跡」シリーズの他にも、ユーザーからの評価が高く異例のロングセールスとなり累計販売本数が50万本を突破している「イース」シリーズ最新作「イースⅧ-Lacrimosa of DANA-(ラクリモサ・オブ・ダーナ)」の年末限定パッケージを発売するほか、継続して拡販に取り組みます。
そして次期は、「イース」シリーズの完全新作タイトルを発売するとともに、複数タイトルを家庭用ゲーム機向けに発売する予定です。「イース」シリーズは1987年にその第1作が発売されて以来、アクションRPGの金字塔として数多くのファンに愛され続けている代表作の1つで、口コミやゲームレビュー等で高い評価を頂いておりますので、ご期待ください。
今後も引き続き、北米・欧州や日本を含めたアジア地域において、当社ゲームタイトルの様々なプラットフォームやスマートフォンアプリへの展開、他社様のゲームタイトルやアプリとのコラボレーション企画など、保有するコンテンツを積極的に活用するマルチプラットフォーム展開を進めます。その他、近年成長が著しいダウンロード販売についても、ダウンロードコンテンツを含めさらに強化してまいります。なお、アジアで展開を予定している「星の軌跡」「イース アルタゴの五大竜」などのスマートフォンアプリに関して、まずは香港・台湾・マカオから順次展開する予定です。
「軌跡」「イース」シリーズを含め、家庭用ゲーム機向けに新たなチャレンジとなる新規タイトルの制作も進めており、今後も魅力的なゲームソフト、コンテンツを提供してまいります。
2019年9月期の業績見通しにつきましては、売上高2,000百万円(前期比15.2%減)、営業利益1,000百万円(前期比22.5%減)、経常利益1,000百万円(前期比22.8%減)、当期純利益670百万円(前期比19.9%減)を見込んでおります。
なお、当社の業績推移の特徴としましては、新製品の発売月に売上高が集中する傾向にあります。次期の売上見込みにつきましては、下半期の比率が高いことから、第2四半期の業績予想は、通期の業績予想に対して比重が低いものとなっております。

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