有価証券報告書-第20期(令和2年10月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2021/12/17 10:38
【資料】
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【項目】
102項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度のゲーム関連業界におきましては、家庭用ゲーム機「PlayStation4」の後継機「PlayStation5」の世界累計販売台数が歴代最速で1,000万台を達成し、累計販売台数が9,287万台を突破した「Nintendo Switch」についても有機ELモデルを発売するなど、引き続き普及拡大が続く中、コンピュータゲームをスポーツ競技として捉えるeスポーツにも注目が集まっております。競争は厳しい一方で、優良なコンテンツの引き合いは総じて堅調に推移しております。新型コロナウイルス感染症につきましては、現時点において大きな影響はありませんが、引き続き状況を注視してまいります。
当社におきましては、引き続きユーザーの方々に喜んでいただけるゲームソフトづくりにこだわり、その制作に邁進してまいりました。
その結果、当事業年度は据置型ゲーム機PlayStation4向けに「英雄伝説 閃(せん)の軌跡Ⅲ スーパープライス」「英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ スーパープライス」や「那由多(なゆた)の軌跡:改」、そして日本ファルコム創立40周年記念タイトル「英雄伝説 黎(くろ)の軌跡」を発売しました。
また、北米・欧州・アジア地域への展開やスマートフォン向けアプリなど、引き続き多方面で当社ゲームコンテンツ(IP)を活用するとともに、引き続きデジタル販売強化を実施しました。その他、アニメなどのメディア展開や他社コンテンツとのコラボレーション企画、各種イベントを開催するなど、様々な展開を推し進めました。
a.財政状態
当事業年度末の資産合計は、前事業年度末と比較して609百万円増加し、8,291百万円となりました。
当事業年度末の負債合計は、前事業年度末と比較して267百万円減少し、593百万円となりました。
当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末と比較して876百万円増加し、7,698百万円となりました。
b.経営成績
当社の当事業年度の売上高は2,477百万円(前期比0.7%減)、営業利益は1,409百万円(同4.4%増)、経常利益は1,418百万円(同4.9%増)、当期純利益は1,000百万円(同14.2%増)となりました。
部門別の概況は以下のとおりであります。
⦅製品部門⦆
当事業年度は、前事業年度に発売したPlayStation4向けゲームソフト「イース セルセタの樹海:改」、「イースⅧ-Lacrimosa of DANA-(ラクリモサ・オブ・ダーナ)スーパープライス」、「イースⅨ-Monstrum NOX-(モンストルム・ノクス)」を引き続き販売しました。
また、PlayStation4向けゲームソフト「英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ スーパープライス」「英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ スーパープライス」を2020年10月に、「那由多の軌跡:改」を2021年6月に発売しました。
2021年9月には、壮大なスケールと徹底的にこだわり抜いたストーリーで、多くのユーザーから支持を集めている代表作の1つ「軌跡」シリーズ最新作、「英雄伝説 黎の軌跡」をPlayStation4向けに発売しました。
以上の結果、製品部門の当事業年度の売上高は、667百万円(前期比35.9%減)となりました。
⦅ライセンス部門⦆
当社IPコンテンツの様々なプラットフォームへの展開、当社キャラクターを利用した商品へのライセンス許諾などを行うライセンス部門では、「イース オリジン スペシャルエディション」や据置型ゲーム機PlayStation4向けに「英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ」英語版、「イースⅨ-Monstrum NOX-」英仏語版を発売しました。
Nintendo Switch向けには、「英雄伝説 零(ぜろ)の軌跡:改」「英雄伝説 碧(あお)の軌跡:改」の繁体字中国語版・韓国語版と「英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ」日本語版・英語版、「英雄伝説 閃の軌跡Ⅰ:改」「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ:改」「英雄伝説 創(はじまり)の軌跡」の日本語版・繁体字中国語版・韓国語版、「イースⅨ-Monstrum NOX-」日本語版・英仏語版を発売し、PC・Steam向けには、「英雄伝説 閃の軌跡Ⅰ:改」「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ:改」「英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ」のそれぞれ繁体字中国語版・韓国語版と「英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ」日本語版・英語版、「英雄伝説 創の軌跡」の日本語版・繁体字中国語版・韓国語版、「イースⅨ-Monstrum NOX-」日本語版・英仏語版を発売しました。
その他、旧タイトルのPCゲーム英語版デジタル販売やオンラインストーリーRPG「英雄伝説 暁の軌跡」、「イースⅧ-Lacrimosa of DANA-」「英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ」の英仏語版、PlayStation4及びPC向けゲームソフト「東亰ザナドゥeX+(エクスプラス)」英語版のほか、「イース6 Online~ナピシュテムの匣(はこ)~」や「英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ ONLINE」のスマートフォン用アプリ配信契約、「英雄伝説 閃の軌跡シリーズ」TVアニメ化プロジェクトに関する契約などを締結しております。
以上の結果、ライセンス部門の当事業年度の売上高は、1,810百万円(前期比24.4%増)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比較して32百万円増加し、7,174百万円となりました。
営業活動の結果増加した資金は102百万円(前期は1,706百万円の収入)となりました。投資活動の結果増加した資金は52百万円(前期は27百万円の支出)でした。財務活動の結果減少した資金は122百万円(前期は122百万円の支出)となりました。
③ 生産、受注及び販売の状況
a.生産実績
当社は研究開発事業を主体とする会社であり、生産設備を保有していないため、該当事項はありません。
b.受注状況
当社は受注による生産を行っていないため、該当事項はありません。
c.販売実績
販売実績を事業部門別に示すと、次のとおりであります。
事業部門当事業年度
(自 2020年10月1日
至 2021年9月30日)
前期比増減率(%)
製品部門(千円)667,701△35.9
ライセンス部門(千円)1,810,25224.4
合計(千円)2,477,954△0.7

(注) 1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.最近2事業年度の主要な販売先及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前事業年度
(自 2019年10月1日
至 2020年9月30日)
当事業年度
(自 2020年10月1日
至 2021年9月30日)
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
株式会社コナミデジタルエンタテインメント866,74234.7553,93622.4
NIS America,Inc.220,1388.8471,37019.0
株式会社クラウディッドレパードエンタテインメント320,03612.8311,30512.6


(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末において当社が判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。なお、新型コロナウイルス感染症については不確定な要素もありますが、財務諸表に及ぼす影響は軽微です。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載のとおりであります。
② 経営成績の分析
当事業年度の売上高は、前事業年度と比較して18百万円減少し、2,477百万円となりました。製品売上高は、主にPlayStation4向けゲームソフト「イース セルセタの樹海:改」、「イースⅧ-Lacrimosa of DANA-スーパープライス」、「イースⅨ-Monstrum NOX-」、「英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ スーパープライス」、「英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ スーパープライス」、「那由多の軌跡:改」、そして「英雄伝説 黎の軌跡」等を販売した結果、前事業年度と比較して373百万円減少し、667百万円となりました。ライセンス収入は、「イース オリジン スペシャルエディション」やPlayStation4向けに「英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ」英語版、「イースⅨ-Monstrum NOX-」英仏語版、Nintendo Switch向けには、「英雄伝説 零の軌跡:改」「英雄伝説 碧の軌跡:改」の繁体字中国語版・韓国語版と「英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ」日本語版・英語版、「英雄伝説 閃の軌跡Ⅰ:改」「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ:改」「英雄伝説 創の軌跡」の日本語版・繁体字中国語版・韓国語版、「イースⅨ-Monstrum NOX-」日本語版・英仏語版を発売し、PC・Steam向けには、「英雄伝説 閃の軌跡Ⅰ:改」「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ:改」「英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ」のそれぞれ繁体字中国語版・韓国語版と「英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ」日本語版・英語版、「英雄伝説 創の軌跡」の日本語版・繁体字中国語版・韓国語版、「イースⅨ-Monstrum NOX-」日本語版・英仏語版を発売したほか、旧タイトルのPCゲーム英語版デジタル販売やオンラインストーリーRPG「英雄伝説 暁の軌跡」、「イースⅧ-Lacrimosa of DANA-」「英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ」の英仏語版、PlayStation4及びPC向けゲームソフト「東亰ザナドゥeX+(エクスプラス)」英語版や、「イース6 Online~ナピシュテムの匣(はこ)~」、「英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ ONLINE」のスマートフォン用アプリ配信契約、「英雄伝説 閃の軌跡シリーズ」TVアニメ化プロジェクトに関する契約などを締結した結果、前事業年度と比較して355百万円増加し、1,810百万円となりました。
売上原価は、製品売上の減少に伴い前事業年度より157百万円減少し、203百万円となりました。
販売費及び一般管理費は、主に研究開発費が増加したことから前事業年度より79百万円増加し、864百万円となりました。販売費及び一般管理費が増加したものの売上原価が減少した結果、営業利益は前事業年度と比較して59百万円増加し、1,409百万円となりました。
経常利益は、前事業年度と比較して66百万円増加し1,418百万円、税引前当期純利益は前事業年度と比較して65百万円増加し1,418百万円となりました。
当期純利益は、前事業年度と比較して124百万円増加し1,000百万円となりました。
③ 財政状態の分析
当事業年度の資産につきましては、前事業年度末と比較して609百万円増加し、8,291百万円となりました。その主な要因は、売掛金の増加が688百万円、投資有価証券の減少が116百万円あったことによるものであります。
負債につきましては、前事業年度末と比較して267百万円減少し、593百万円となりました。その主な要因は、買掛金の増加が42百万円、未払法人税等の減少が316百万円あったことによるものであります。
純資産につきましては、前事業年度末と比較して876百万円増加し、7,698百万円となりました。その要因は、剰余金の配当が123百万円あったことに対して、当期純利益が1,000百万円あったことによるものであります。
④ キャッシュ・フローの分析
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比較して32百万円増加し、7,174百万円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローは、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は102百万円となりました。これは主に、税引前当期純利益を1,418百万円計上したものの、法人税等の支払額が666百万円、売上債権の増加が635百万円あったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果増加した資金は52百万円となりました。これは、投資有価証券の償還による収入が116百万円、有形固定資産の取得による支出が63百万円あったためであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果減少した資金は122百万円となりました。これは主に、配当金の支払いによる支出が122百万円あったためであります。
(参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移
2017年9月期2018年9月期2019年9月期2020年9月期2021年9月期
自己資本比率(%)87.886.092.188.892.8
時価ベースの自己資本比率(%)206.9222.4213.8187.2176.8
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)

(注) 自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
1.株式時価総額は、期末株式終値×期末発行済株式総数により算出しております。
2.キャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオについては、上記いずれの期においても有利子負債が存在しないため、記載しておりません。
⑤ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社の事業活動における運転資金需要の主なものは、ゲームソフトの開発費や販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。これらの資金需要につきましては、自己資金により賄うことを基本方針としております。
⑥ 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社の経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」をご参照ください。
⑦ 今後の見通し
次期におきましては、引き続きPlayStation4向けゲームソフト「英雄伝説 黎の軌跡」を販売してまいります。
2022年で当社代表作「イース」シリーズが35周年を迎え、PlayStation4向けゲームソフト「イースⅨ-Monstrum NOX- スーパープライス」のほか、企画商品を展開してまいります。
また、Nintendo Switch向けゲームソフトについて、次期より自社での展開も進めてまいります。まずは「那由多の軌跡」をNintendo Switch向けに発売する予定です。
アジア地域には、PlayStation4向けに「那由多の軌跡:改」「英雄伝説 黎の軌跡」のそれぞれ繁体字中国語版・韓国語版や、Nintendo Switch向けに「英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ」「英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ」「イースⅨ -Monstrum NOX-」の繁体字中国語版・韓国語版を、PC・Steam向けに「英雄伝説 零の軌跡:改」「英雄伝説 碧の軌跡:改」「英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ」「イースⅨ -Monstrum NOX-」の繁体字中国語版・韓国語版を順次発売いたします。
北米・欧州地域には、PlayStation4、Nintendo Switch、PC・Steam向けに「英雄伝説 零の軌跡:改」「英雄伝説 碧の軌跡:改」「英雄伝説 創の軌跡」「那由多の軌跡:改」のそれぞれ英語版を発売する予定です。
そして、次期は「軌跡」シリーズ最新作を発売いたします。「軌跡」シリーズは、「日本ゲーム大賞 優秀賞」「日本ゲーム大賞 フューチャー部門」「ファミ通アワード」「プレイステーションアワード ユーザーズチョイス賞」など、多くの受賞歴があり、シリーズ累計販売数が600万本を超える当社代表作の1つです。
当社ゲームコンテンツを、日本・北米欧州・アジア地域へワールドワイドに向けて、様々なゲーム機やスマートフォンアプリ等へと展開し、保有するIPコンテンツを積極的に活用するとともに、引き続き「軌跡」「イース」シリーズを含めた、新たなチャレンジとなる新規タイトルの制作も進めながら、今後も魅力的なゲームコンテンツを提供してまいります。
2022年9月期の業績見通しにつきましては、売上高2,400百万円、営業利益1,200百万円、経常利益1,200百万円、当期純利益800百万円を見込んでおります。なお、2022年9月期の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日、以下「収益認識会計基準」という。)等を適用するため、上記の業績見通しは当該会計基準等を適用した後の金額となっており、対前期増減率は記載しておりません。また、収益認識会計基準等の適用による影響額につきましては、現在評価中であるものの、現時点では売上高(ロイヤリティー収入)以下、営業利益、経常利益、当期純利益それぞれ減少し、当該減少額は収益認識会計基準第84項ただし書きに定める経過的な取扱いに従い、2022年9月期の期首利益剰余金に加算される見込みです。
なお、新型コロナウイルス感染症につきましては、現時点において大きな影響はないものの、不確定な要素も多分に含んでおりますので、今後業績見通しの修正が必要となった場合には、速やかに公表いたします。

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