四半期報告書-第17期第1四半期(平成26年10月1日-平成26年12月31日)

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2015/02/13 14:42
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25項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 経営成績の分析
当社グループの事業セグメントは、証券ディーリングシステム、外国為替証拠金取引システム、取引所外取引システム等の開発及び保守運用を中心とする「金融ソリューション事業」、グループ経営管理ソリューションシステムの開発及び販売を中心とする「ITソリューション事業」、健康食品や化粧品等の生産及び販売を行う「ヘルスケア事業」及び自己資金を運用する「自己資金運用事業」の4つです。
当第1四半期連結累計期間(以下、当第1四半期)の当社グループの連結経営成績は以下の表のとおりです。
平成26年9月期
(前第1四半期)
平成27年9月期
(当第1四半期)
対前年同期比
(%)
金額
(百万円)
百分比
(%)
金額
(百万円)
百分比
(%)
売上高614100.0558100.090.8
金融ソリューション事業51684.046984.291.0
ITソリューション事業457.5437.794.0
ヘルスケア事業528.5458.186.5
自己資金運用事業
営業損失(△)△27△98
四半期純損失(△)△29△100

(注)各事業の売上高は、セグメント間の内部取引を含んでいません。
当第1四半期においては、当社の主要顧客である証券業界の事業環境は安定的に推移しました。
金融ソリューション事業は連結売上高の8割以上を占め、その中でも証券会社等のディーリング(自己資金運用)業務を行う法人への売上高は、連結売上高の約3分の2を占めます。
金融ソリューション事業は引き続き当社グループの収益の柱であり、事業の再成長に向けて主力のディーリングシステムにおける次世代プラットフォーム『TIGER Trading Platform Prospect』の研究開発を進めています。平成24年9月期から開始したITソリューション事業とヘルスケア事業は、ともにセグメント損失を計上しており、連結営業損失を計上する要因となりました。 自己資金運用事業は若干のセグメント損失となりました。
以上の要因から、連結売上高は前年同期を56百万円下回る558百万円、連結営業損失は前年同期から70百万円増加した98百万円となりました。
セグメント別の概況は次のとおりです。
なお、各事業の売上高には、セグメント間の内部取引を含んでいません。
(金融ソリューション事業)
金融ソリューション事業は、当社の事業です。
当第1四半期の経営成績は以下のとおりです。
売上高 469百万円(前年同期比91.0%)
セグメント利益 90百万円(前年同期比70.6%)
なお、金融ソリューション事業の売上内訳は、以下の表のとおりです。
■製品区分別
平成26年9月期
(前第1四半期)
平成27年9月期
(当第1四半期)
対前年同期比
(%)
金額
(百万円)
構成比
(%)
金額
(百万円)
構成比
(%)
証券ディーリングシステム33064.031467.095.3
取引所端末5911.66614.1110.6
外国為替証拠金システム7013.6388.154.3
取引所関連システム458.7449.598.3
その他102.161.357.2
合 計516100.0469100.091.0

■売上区分別
平成26年9月期
(前第1四半期)
平成27年9月期
(当第1四半期)
対前年同期比
(%)
金額
(百万円)
構成比
(%)
金額
(百万円)
構成比
(%)
パッケージ売上132.7235.1174.8
システムインテグレーション売上489.3347.472.3
ライセンスビジネス売上23345.226255.9112.5
カスタマーサポート売上22142.814831.667.1
合 計516100.0469100.091.0

<売上面>当第1四半期においては、前年同期比で1割程度売上が減少する結果となりました。
・外国為替証拠金システムの売上高が大きく減少しました。直近1年の間に顧客の獲得と解約がそれぞれ1件あったものの、解約による売上減少の影響が上回ったことが主な要因です。
・取引所端末は、着実に新規顧客を獲得しており、売上高が増加しています。
・売上区分別では、ランニング売上(ライセンスビジネス売上及びカスタマーサポート売上)の減少が、合計売上高減少の要因となりました。前年同期と比較し取引顧客数は着実に増加していますが、新規顧客の顧客単価が比較的小さいため、合計売上高の増加には至りませんでした。
<費用面>・ASP化の進展と積極的なコスト削減の実行により、現行ディーリング・トレーディングシステムの運用工数やサーバ保守に係るコストが着実に減少しています。
・TIGERの次期基幹システムとなる『TIGER Trading Platform Prospect』の研究開発や、昨今の市場環境の大きな変化に適合した顧客にとって極めて付加価値の高い先進的なソリューションの開発を積極的に進めています。
金融ソリューション事業においては、継続的にコスト削減を実施し効果をあげていますが、上述のとおり、今後の収益のための研究開発も積極的に進めています。
(ITソリューション事業)
ITソリューション事業は、当社及び株式会社ビーエス・ジェイ(以下「BSJ」)の事業です。
当第1四半期の経営成績は以下のとおりです。
売上高 43百万円(前年同期比94.0%)
セグメント損失 11百万円(前年同期は28百万円のセグメント損失)
グループ経営管理ソリューションシステムの販売とエンジニア派遣が主要なサービスであり、加えてIT運用管理サービスの提供を行っています。当第1四半期においては、これら既存サービスを安定的に提供する一方で、エンドユーザーの課題解決をIT面から支援するサポートセンター業務の受注活動に力を入れ、一部案件は当第1四半期にて売上を計上しました。また収益基盤の強化に向けて、経営統合管理プラットフォーム『GroupMAN@IT e²』等のグループ経営管理ソリューションシステムの受注活動も積極的に行っています。
BSJでは業務効率化によるコスト削減が功を奏し、売上高は前年同期並ながら利益が大きく改善しました。
(ヘルスケア事業)
ヘルスケア事業は当社、株式会社らぼぉぐ(以下「LBG」)、株式会社健康プラザパル(以下「パル」)及び株式会社ビューティーグルカンの事業です。
当第1四半期の経営成績は以下のとおりです。
売上高 45百万円 (前年同期比86.5%)
セグメント損失 95百万円 (前年同期は51百万円のセグメント損失)
ヘルスケア事業においては、個人消費者向けの事業を展開しているパル及び株式会社ビューティーグルカンの売上高に占める割合が高く、粗利率が高い自社ブランド品の販売に力を入れました。結果として、売上高に占める自社ブランド品の割合が増加し、前年同期と比較し粗利率が改善しました。売上高の面では、前年同期は平成26年4月の消費税増税前の駆け込み需要があり、当第1四半期はその反動で減収となりました。
費用面においては、平成26年10月に発表した学校法人東京女子医科大学及び独立行政法人産業技術総合研究所との産学官連携共同研究に伴う研究開発費や雑誌媒体への広告宣伝費等の先行投資的な支出があり、当第1四半期のセグメント損益に大きく影響しました。
(自己資金運用事業)
自己資金運用事業は、株式会社トレーデクスの事業です。
当第1四半期の経営成績は以下のとおりです。
売上高 ―
セグメント損失 0.2百万円 (前年同期は0.2百万円のセグメント損失)
金融ソリューション事業において年内稼動を予定している『TIGER Trading Platform Prospect』に関連する研究等を行っています。当第1四半期は若干の費用計上のみとなりました。
(2) 資産、負債及び純資産の状況
当第1四半期連結会計期間末の総資産額(負債及び純資産の合計額)は前連結会計年度末に比べ103百万円減少し、2,644百万円となりました。自己資本比率は75.0%、当座比率(当座資産÷流動負債、短期的安全性の指標)は419.0%であり、短期、中期共に財務面の安定を保っています。
(資産)
総資産合計2,644百万円のうち、現金及び預金と有価証券(MMF)が1,551百万円(構成比58.7%)を占めています。
その他の主な資産は、棚卸資産(商品及び製品、仕掛品、原材料及び貯蔵品)255百万円(構成比9.7%)、受取手形及び売掛金192百万円(構成比7.3%)、投資有価証券190百万円(構成比7.2%)となっています。
(負債)
負債合計660百万円のうち、短期借入金、1年内返済予定の長期借入金及び長期借入金の合計が431百万円(負債及び純資産に対する構成比16.3%)を占めています。
(純資産)
純資産合計は1,984百万円であり、主な内訳は資本金1,478百万円、資本剰余金794百万円、利益剰余金△218百万円、自己株式△95百万円となっています。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、106百万円です。