四半期報告書-第19期第2四半期(平成29年1月1日-平成29年3月31日)

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2017/05/12 15:18
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26項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 経営成績の分析
当社グループの事業セグメントは、証券ディーリングシステム、外国為替証拠金取引システム、取引所外取引システム等の開発及び保守を中心とする「金融ソリューション事業」、ITサポート及びグループ経営管理ソリューションシステムの開発及び販売を中心とする「ビジネスソリューション事業」、機能性食材であるハナビラタケの健康食品や化粧品等の開発及び販売を行う「ヘルスケア事業」及び自己資金を運用する「自己資金運用事業」の4つです。
当第2四半期連結累計期間(以下、当第2四半期)の当社グループの連結経営成績は次の表のとおりです。
平成28年9月期
(前第2四半期)
平成29年9月期
(当第2四半期)
対前年同期比
(%)
金額
(百万円)
百分比
(%)
金額
(百万円)
百分比
(%)
売上高1,141100.01,008100.088.4
金融ソリューション事業94983.176175.480.2
ビジネスソリューション事業877.710410.4120.1
ヘルスケア事業1059.214114.1134.4
自己資金運用事業10.1
営業損失(△)△35△180
親会社株主に帰属する四半期純損失(△)△38△43

(注)各事業の売上高は、セグメント間の内部取引を含んでいません。
当社グループの連結売上高の7割以上は金融ソリューション事業の売上高であり、その中でも証券会社等のディーリング(自己資金運用)業務を行う法人への売上高は、連結売上高の約3分の2を占めます。
当第2四半期においては、株式市場は一時期活況を呈し日経平均株価が1万9千円まで上昇し、また米国新政権の施策に肯定的な反応があったものの、地政学的リスク等により不安定な状況は続いています。
このような状況において当第2四半期の業績は、売上面ではビジネスソリューション事業及びヘルスケア事業で増収となったものの、金融ソリューション事業の減収分を補うには至らず減収となりました。利益面では、コスト適正化を推進していますが、金融ソリューション事業の減収による影響やヘルスケア事業の研究開発費用など先行投資を行った結果、営業損失は180百万円となりました。また、投資有価証券の一部を売却し投資有価証券売却益を計上しましたが、親会社株主に帰属する四半期純損失は43百万円となりました。
セグメント別の概況は次のとおりです。
なお、各事業の売上高には、セグメント間の内部取引を含んでいません。
(金融ソリューション事業)
金融ソリューション事業は、当社の事業です。
当第2四半期の経営成績は次のとおりです。
売上高 761百万円(前年同期比 80.2%)
セグメント利益 160百万円(前年同期比 62.2%)
なお、金融ソリューション事業の売上内訳は、次の表のとおりです。
<製品区分別>
平成28年9月期
(前第2四半期)
平成29年9月期
(当第2四半期)
対前年同期比
(%)
金額
(百万円)
構成比
(%)
金額
(百万円)
構成比
(%)
証券ディーリングシステム65869.451367.578.1
取引所端末12713.413818.3109.2
外国為替証拠金システム596.3638.4106.8
取引所関連システム869.1273.631.9
その他171.8172.297.8
合 計949100.0761100.080.2

<売上区分別>
平成28年9月期
(前第2四半期)
平成29年9月期
(当第2四半期)
対前年同期比
(%)
金額
(百万円)
構成比
(%)
金額
(百万円)
構成比
(%)
パッケージ売上272.910.24.8
システムインテグレーション売上414.4263.563.5
ライセンスビジネス売上59362.654471.691.8
カスタマーサポート売上28630.118824.765.8
合 計949100.0761100.080.2

当第2四半期においては、製品区分別で前年同期に比べて取引所端末及び外国為替証拠金取引システムの売上増加があったものの、比較的取引額が大きい顧客の解約が影響し売上高が減少する結果となりました。一方利益面は、コスト適正化を推進したものの、売上高減少分を補うには至らず、セグメント利益は前年同期より減益となりました。
(ビジネスソリューション事業)
ビジネスソリューション事業は、当社及び株式会社ビーエス・ジェイの事業です。
当第2四半期の経営成績は次のとおりです。
売上高 104百万円(前年同期比120.1%)
セグメント損失 41百万円(前年同期は37百万円のセグメント損失)
自社開発の経営統合管理プラットフォーム「GroupMAN@IT e²」の販売を推進し、SES売上が前年同期に比べて増加した結果、売上高は前年同期に比べ20%超増加し、104百万円となりました。一方利益面は、エンジニア工数が増加した影響によりセグメント損失が増加しました。
(ヘルスケア事業)
ヘルスケア事業は当社、株式会社らぼぉぐ及び株式会社健康プラザパルの事業です。
当第2四半期の経営成績は次のとおりです。
売上高 141百万円(前年同期比134.4%)
セグメント損失 127百万円(前年同期は95百万円のセグメント損失)
ハナビラタケ製品の販売を中心に行っており、当第2四半期においてはインバウンド向けの販売も強化するなどの施策の結果、売上高は前年同期に比べ30%超増加し、141百万円となりました。
一方利益面は、学校法人東京女子医科大学及び国立研究開発法人産業技術総合研究所との産学官共同研究に伴う研究開発費が前年同期より増加したこと、バングラデシュ人民共和国でのハナビラタケ製剤化に向けた先行投資を行ったことなどが影響しセグメント損失が増加しました。
(自己資金運用事業)
自己資金運用事業の業績は、連結子会社である株式会社トレーデクスの業績です。
当第2四半期の経営成績は次のとおりです。
売上高 1百万円
セグメント損失 21百万円(前年同期は1百万円のセグメント損失)
投資教育事業として、個人投資家向け投資セミナーの開催やTokyoMXで「TRADEX マーケット・アングル」の番組提供を行っています。当第2四半期は、21百万円のセグメント損失となりました。
(2) 資産、負債及び純資産の状況
当第2四半期末の総資産額(負債及び純資産の合計額)は、前連結会計年度末に比べ150百万円減少し、2,049百万円となりました。自己資本比率は82.6%、当座比率(当座資産÷流動負債、短期的安全性の指標)は449.5%であり、安定性の高い財務体質となっています。
(資産)
総資産合計2,049百万円のうち、現金及び預金が1,277百万円(構成比62.3%)を占めています。
その他の主な資産は、受取手形及び売掛金192百万円(構成比9.4%)、棚卸資産(商品及び製品、仕掛品、原材料及び貯蔵品)166百万円(構成比8.1%)、投資有価証券60百万円(構成比3.0%)となっています。
(負債)
負債合計357百万円のうち、短期借入金、1年内返済予定の長期借入金及び長期借入金の合計が206百万円(負債及び純資産に対する構成比10.1%)を占めています。
(純資産)
純資産合計1,691百万円の内訳は、資本金1,478百万円、資本剰余金794百万円、利益剰余金△486百万円、自己株式△95百万円等となっています。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ53百万円減少し、1,277百万円となりました。
各活動におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは227百万円の支出(前年同期は17百万円の支出)となりました。
主な内訳は、税金等調整前四半期純損失41百万円、投資有価証券売却益139百万円、法人税等の支払額33百万円などです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、217百万円の収入(前年同期は0百万円の収入)となりました。
無形固定資産の取得による支出が1百万円あった一方、投資有価証券の売却による収入が219百万円ありました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、43百万円の支出(前年同期は55百万円の支出)となりました。
長期借入金の返済による支出42百万円が主な要因です。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、67百万円です。