半期報告書-第18期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/02/06 14:33
【資料】
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【項目】
72項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中における将来に関する事項は、本半期報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当社グループはアニメーションの企画・制作、及びライセンス業務を行っております。
アニメーション業界におきましては、娯楽の多様化、少子化等により依然として厳しい環境にあるものの、海外市場に復調の兆しが見えはじめ、また配信メディアの増加と普及や、IPを活かしたゲームの増加など新たな成長機会が見込める分野が多数存在しております。
こうしたなか当社グループでは、TVシリーズ作品を制作し、また、それ以外にも遊技機やゲームなど、様々なメディアの映像制作を実施してまいりました。また、当社グループが保有する豊富なコンテンツライブラリーを活用し、配信、海外、ゲームなどへのライセンスを幅広く展開してまいりました。
その結果、当中間連結会計期間の売上高は213百万円(前年同期:415百万円)、営業損失は24百万円(前年同期:4百万円)、経常損失は88百万円(前年同期:56百万円)、親会社株主に帰属する中間純損失は100百万円(前年同期:親会社株主に帰属する中間純利益82百万円)となっております。
(2) 財政状態の分析
① 資産
流動資産は、299百万円となり、前連結会計年度末に比べて79百万円の増加となりました。これは主に、仕掛品が156百万円増加したこと、現金及び預金が39百万円減少したこと、売掛金が30百万円減少したこと等によるものであります。
固定資産は、148百万円となり、前連結会計年度末と比べて20百万円の減少となりました。これは主に、長期貸付金が19百万円減少したことによるものであります。
② 負債
流動負債は、3,163百万円となり、前連結会計年度末に比べて144百万円の増加となりました。これは主に、短期借入金が380百万円、前受金が169百万円増加したこと、買掛金が65百万円、未払金が89百万円、未払費用が267百万円減少したことによるものであります。
固定負債は、43百万円となり、前連結会計年度末と比べて4百万円の増加となりました。これは主に長期借入金の増加5百万円によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は26百万円となりました。
(詳細につきましては、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。)
(4) 継続企業の前提に関する重要な疑義に対する具体的施策
「第2 事業の状況 4 事業等のリスク」にて記述したように、当社グループは継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。当社グループは当該状況を解消すべく、当連結会計年度以降の利益回復を実現させる施策として、既存事業での収益性安定化、成長領域での事業推進、ADKとの協業によるシナジーの創出に向けた取り組みを推進しております。
① 既存事業での収益性安定化
当社グループが、従来手掛けてきたファン向けアニメーション事業において、昨年同様コストの最適化及び管理体制の強化を実施いたしており、引き続き経営陣及び社員が一体となってこの体質の維持を図ってまいります。
② 成長領域での事業推進
上記施策により、当社グループが従来から手掛けてきたファン向けアニメーション領域において安定的な収益を確保するとともに、当社グループが保有する有力作品について、規模の拡大が見込まれる実写化を含む映画化や遊技機化、近年成長を続けるオンライン、ソーシャルゲーム市場との協業等の販売チャネルの多角化展開を実施することにより、作品を更に大きく成長させ、収益の拡大化に努めてまいります。
③ADKとの協業によるシナジーの創出
当社は、当中間連結会計期間において、ADKによる公開買付により同社子会社となりました。ADKは、コンテンツの拡充、2次利用チャネルの多様化、海外収益の拡大等を目的として当社を買収いたしました。今後、当社は、ADKが企画するタイトルの制作、ADK保有タイトルの遊技機化、ADKの販売チャネルを通した当社保有タイトルの拡販等のADKとの協業を推進し、買収のシナジー効果を創出することにより、収益の拡大に努めてまいります。
しかしながら、以上の取り組みはいずれも実施途上であり、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。
なお、中間連結財務諸表は継続企業を前提として作成しており、継続企業の前提に関する重要な不確実性の影響を中間連結財務諸表に反映しておりません。