有価証券報告書-第16期(平成27年1月1日-平成27年12月31日)

【提出】
2016/03/29 15:36
【資料】
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【項目】
102項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用情勢の改善傾向が継続し、民間設備投資・個人消費が底堅い動きとなるなど、政府による各種経済政策の効果を背景に緩やかな回復基調で推移いたしました。しかしながら、中国を始めとするアジア新興国における景気下振れ懸念や株式市場の混乱など、先行きは不透明な状況で推移いたしました。
このような状況の中、当社グループにおきましては、「Rock Your Life 世の中に元気を与え続ける会社でありたい」との経営理念のもと、重点施策について取り組みを行ってまいりました。
新たな施策としては、英国のドレスブランド「テンパリー・ロンドン」と共同で商品開発を推進し、世界に5型しかないウエディングドレスや「キャロリーナ・ヘレラ」および「ミラ・ズウィリンガー」など海外にて注目を集める高級ブランドの衣裳について、当社ドレスショップ「ノバレーゼ」全店舗においてレンタル・販売を開始いたしました。
ブライダル事業およびレストラン特化型事業における店舗展開は次のとおりであります。
a.「アマンダンセイル」(千葉市中央区)を平成27年3月に開業
大型商業地区「セントラルポートちば」内に開業した「アマンダンセイル」は東京湾に面する好立地を活かした全面ガラス張りの施設となっており、“サンセットチャペル”や“オーシャンビュー・ウエディング”など自然を婚礼演出に取り入れることにより他社との差別化を図っております。
b.「フレアージュ葉山 葉山ホテル音羽ノ森別邸」(神奈川県横須賀市)の婚礼受託契約を平成27年6月より開始
高級リゾートホテルとしてミシュランに掲載される同施設の高いブランド力を活かした“大人のリゾートウエディング”として展開しております。また、顧客に対しては横浜および銀座で運営する高級ウエディングドレスショップ「ノバレーゼ」へご案内し、トータルコーディネートの提案など衣裳店舗との相乗効果を図っております。
c.「松山モノリス」(愛媛県松山市)を平成27年10月に開業
四国初進出となる「松山モノリス」は和モダンをコンセプトに、外観はシンプルかつスタイリッシュなデザインとなっており、館内には松山市の文化である伊予絣(かすり)や日本庭園には能舞台を採り入れるなど、松山市に相応しい結婚式を演出・提案しております。
d.「郡山モノリス」(福島県郡山市)を平成27年12月に開業
東北エリア初となる自社物件「郡山モノリス」は桜の名所で知られる開成山公園を望む好立地を活かした全面ガラス張りの施設になっております。同施設からは四季折々の眺望が望め、郡山エリアにおける他施設との差別化を図りました。
e.「セラフィーナニューヨーク 松山大街道店」(愛媛県松山市)を平成27年8月に開業
松山市の大型複合施設「AEL MATSUYAMA」内に開業した「セラフィーナニューヨーク 松山大街道店」は「セラフィーナ」ブランドの西日本一号店となり、ミカンをはじめ豊かな愛媛の食材を利用した限定メニューを提供しております。
上記のとおり当連結会計年度においてはブライダル事業においては4店舗(a~d)、レストラン特化型事業においては1店舗を開業し、営業基盤および将来収益の拡大に努めました。しかしながら、当連結会計年度の受注活動においては上期後半より新規集客に苦戦し、受注組数は3,139組(前期比4.2%減)、受注残組数は1,910組(前期比7.2%減)となりました。
これらの結果、売上高は16,428百万円(前期比7.5%増)となり、利益面では営業利益1,691百万円(前期比16.1%増)、経常利益1,708百万円(前期比17.9%増)とそれぞれ増加いたしました。また、特別損失において、減損損失316百万円を含む403百万円を計上したことにより、当期純利益は763百万円(前期比88.8%増)となりました。
なお、当連結会計年度末における当社グループの店舗数は以下のとおりとなっております。
セグメントブライダル事業レストラン
特化型事業
出店形式ゲストハウス中価格帯施設ドレスショップ提携施設
国内2531726
海外3

セグメント別の状況は次のとおりであります。
(ブライダル事業)
ブライダル事業においては、前連結会計年度に開業した中価格帯施設「ザ・ロイヤル ダイナスティ」の通期稼働および平成27年3月に開業した「アマンダンセイル」の影響により、売上高は15,112百万円(前期比6.3%増)、セグメント利益は2,987百万円(前期比4.0%増)となりました。
(レストラン特化型事業)
レストラン特化型事業においては、前連結会計年度に開業した5店舗が通期で寄与し、売上高は1,316百万円(前期比23.6%増)、セグメント損失は277百万円(前期は483百万円のセグメント損失)となりました。
セグメントの名称売上高(千円)構成比(%)
ブライダル事業15,112,30692.0
レストラン特化型事業1,316,5678.0
合計16,428,873100.0

(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は2,066百万円となり前連結会計年度末に比べ507百万円(前期比32.5%増)の増加となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は2,389百万円(前期比14.7%増)となりました。主な要因は、法人税等の支払による支出が599百万円あったものの、税金等調整前当期純利益が1,305百万円および減価償却費が1,445百万円となったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は2,036百万円(前期は2,789百万円の使用)となりました。主な要因は、新規出店に係る有形固定資産の取得による支出が2,009百万円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、獲得した資金は156百万円(前期比78.9%減)となりました。主な要因は、長期借入金の返済による支出1,055百万円および配当金の支払額288百万円があったものの、新規出店にかかる資金調達としての長期借入れによる収入が800百万円および短期借入金の増加額が700百万円あったことによるものであります。