四半期報告書-第12期第1四半期(平成26年4月1日-平成26年6月30日)

【提出】
2014/08/14 16:00
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【項目】
32項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第1四半期連結累計期間(平成26年4月1日~平成26年6月30日)における世界経済は、一部に弱さが見られるものの、引き続き米国やアジア地域で穏やかな景気拡大傾向となりました。我が国経済は4月の消費税率の引き上げに伴う駆け込み需要の反動により、当第1四半期連結累計期間前半は個人消費など一部で弱い動きも見られたものの、金融緩和政策の継続と円相場の安定、さらに企業業績の改善による設備投資の増加などにより穏やかな回復基調が続く状況となってまいりました。
当社グループは、世界に向けて『Lit i View EMAIL AUDITOR(リット・アイ・ビュー・イーメール・オーディター)』『Lit i View BIG DATA CASE MANAGER(リット・アイ・ビュー・ビッグデータ・ケース・マネージャー)』『Lit i View EXAMINER(リット・アイ・ビュー・エグザミナー)』及び『Lit i View ANALYZER(リット・アイ・ビュー・アナライザー)』によるサービス提供を開始致しました。
更に、国内においては、当社開発の人工知能等の最先端技術を活用したフォレンジック調査手法の有効性が高く評価され、第三者機関調査において複数の実績を残しました。
他方、ナスダック市場への上場1周年を迎え、ディスカバリ(証拠開示)支援業務の主要市場である米国において、認知度が一層高まってまいりました。
引き続き、当連結会計年度の計画と戦略を確実に進め、米国での継続的なブランド力強化ならびに日本、韓国、台湾でのマーケット拡大のための施策を進めてまいります。
当第1四半期連結累計期間の事業内容別の売上につきましては次のとおりであります。
eディスカバリ事業につきましては、カルテル調査の動きが活発になった事やBIG DATA CASE MANAGERの導入により訴訟の発生の有無にかかわらずホスティングビジネスが拡大したこと等で売上高は1,205,996千円(前年同四半期比6.4%増)となりました。
リーガル/コンプライアンスプロフェッショナルサービス事業につきましては、当社の人工知能等を活用した最先端調査技術の有効性が認知され、前期第4四半期から大きく売上高を伸ばすことができました。しかし、前年同四半期には、同じく大型調査案件があったため、売上高は101,237千円と前年同四半期比で0.6%減となりました。
その他の事業につきましては、売上高は11,397千円(前年同四半期比36.8%増)となりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は1,318,631千円(前年同四半期比6.0%増)となりました。
損益につきましては、自社開発の電子証拠開示支援システム「Lit i View」(リット・アイ・ビュー)の機能強化のための継続的な投資を行いましたが、売上高の増加および全社的な費用の効率化等に努めたことにより営業利益は106,471千円(前年同四半期比32,466千円増)となりました。一方、円高の影響により収益が圧迫されたものの、株式公開費用の負担がなくなったことにより経常利益は98,898千円(前年同四半期比93,639千円増)となり、四半期純利益は82,348千円(前年同四半期比78,839千円増)となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
総資産は、前連結会計年度末と比べて131,470千円増加し、5,020,151千円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末と比べて95,697千円増加し、2,855,317千円となりました。これは主に受取手形及び売掛金の増加343,960千円、現金及び預金の減少248,867千円によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比べて35,773千円増加し、2,164,833千円となりました。これは主に工具、器具及び備品の増加31,773千円によるものであります。
(負債)
負債合計は、前連結会計年度末と比べて35,046千円増加し、1,390,556千円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末と比べて88,064千円増加し、876,033千円となりました。これは主に短期借入金の増加84,000千円、未払費用の増加39,631千円、賞与引当金の減少41,431千円によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比べて53,018千円減少し、514,522千円となりました。これは主に長期借入金の減少68,649千円によるものであります。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末と比べて96,424千円増加し、3,629,594千円となりました。これは主に利益剰余金の増加82,348千円によるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当社グループは、研究開発活動の内容及び金額を特定のセグメントに関連付けることができないため、一括して記載しております。
(研究開発費の金額)
当第1四半期連結累計期間における研究開発費の総額は27,972千円であります。
(研究開発の内容)
当社は、独自のテクノロジーをベースに開発した電子証拠開示支援システム「Lit i View」について、現状のプレディクティブ・コーディングを超える技術開発を手掛けており、eディスカバリ以外の分野への活用も視野に入れ、将来的に成長が期待できる音声通話に関するフォレンジック及び証拠開示技術の製品開発を行っております。また、犯罪捜査等における電子機器フォレンジックに特化したソフトウェアや情報漏えい等を電子メールから予兆監査するソフトウェアを開発しました。さらに、新規事業への適用を目的とした行動情報科学に基づいた人工知能応用技術の研究開発を進めております。
(5) 従業員数
当第1四半期連結累計期間において、従業員数に著しい変動はありません。
(6) 生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売の実績に著しい変動はありません。
(7) 主要な設備
① 新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第1四半期連結累計期間に著しい変動があった設備は、次のとおりであります。
新設
会社名所在地セグメント
の名称
勘定科目設備の内容投資額
(千円)
資金調達
方法
使用開始
年月
株式会社UBIC東京都港区日本無形固定資産
(その他)
Lit i View
バージョン7.2
44,533自己資金
及び借入金
平成26年7月

② 前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第1四半期連結累計期間に著しい変更はありません。