四半期報告書-第7期第1四半期(平成26年4月1日-平成26年6月30日)

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2014/08/11 16:13
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33項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社、以下同じ)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当社は、連結決算日(当社の事業年度の末日)を毎年3月31日としていましたが、海外連結子会社と決算期を統一することで、海外売上高比率の高い当社グループのグローバルな活動について、より適時・的確な経営情報を開示することを目的として、2014年6月27日開催の第6期定時株主総会において、定款一部変更を決議し、連結決算日を毎年12月31日に変更いたしました。また、国内連結子会社23社についても、決算日を3月31日から12月31日に変更しています。
この結果、前第1四半期連結累計期間の連結損益計算書は、3月決算会社については2013年4月1日から2013年6月30日までの損益を、12月決算会社については2013年1月1日から2013年3月31日までの損益を基礎として連結していましたが、当第1四半期連結累計期間の連結損益計算書は、すべての連結対象会社について2014年4月1日から2014年6月30日までの損益を連結しています。
このため、前年比較にあたっては、すべての連結対象会社の2013年4月1日から2013年6月30日までの損益を連結した前年同一期間数値を参考値として算出し、当該数値との比較で記載しています。
当第1四半期連結累計期間における売上高は386,344百万円(前年同一期間354,792百万円、前年同一期間比8.9%増)となり、営業利益は65,565百万円(前年同一期間54,698百万円、前年同一期間比19.9%増)、経常利益は69,482百万円(前年同一期間62,811百万円、前年同一期間比10.6%増)、四半期純利益は45,246百万円(前年同一期間42,581百万円、前年同一期間比6.3%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりです。
(当第1四半期連結累計期間)
(単位:百万円)
医療関連
事業
ニュートラシューティカルズ
関連事業
消費者
関連事業
その他
の事業
調整額連結
売上高275,40377,05611,88433,959△11,958386,344
営業利益65,6788,4531091,967△10,64365,565

(参考-前年同一期間)
(単位:百万円)
医療関連
事業
ニュートラシューティカルズ
関連事業
消費者
関連事業
その他
の事業
調整額連結
売上高243,70178,86211,57732,391△11,740354,792
営業利益又は
営業損失
54,37210,698△7152,077△11,73454,698

① 医療関連事業
中枢神経領域では、世界60カ国・地域以上で販売する抗精神病薬「エビリファイ」は、グローバルで引き続き業績を拡大し、前年同一期間比10%以上の伸長率となりました。米国では、大うつ病補助療法や双極性障害の処方拡大等により、売上は前年同一期間比10%以上伸長しました。欧州では、双極性障害躁症状の処方拡大等により売上を拡大、また、アジアでは、大うつ病補助療法や韓国での小児(トゥレット障害)領域での処方拡大等により継続して売上を拡大しました。一方日本では、統合失調症に加え双極性障害躁症状やうつ病・うつ状態の適応拡大、また、OD錠(口腔内崩壊錠)の新規採用施設の増加により処方拡大しているものの、昨年度末の消費税増税前の需要増加による一時的売上増の反動により、売上は前年同一期間比で減少しました。
H.ルンドベックA/Sとの5つの化合物*1でのグローバルアライアンスにおける最初の上市品であるアリピプラゾール持続性注射剤(月1回製剤)「Abilify Maintena」は、米国ではその安全性と忍容性の高さが認められ統合失調症の処方が順調に拡大しています。欧州では順次販売国を拡大し、2014年6月末現在5カ国にて販売を開始するとともに、2014年4月からはカナダでも発売し、両社の共同販促エリアは順調に拡大しています。
日本でユーシービージャパン㈱と共同販促を行っている抗てんかん剤「イーケプラ」は、小児用法・用量の追加により「イーケプラドライシロップ50%」の販売にも注力した結果、順調に処方を拡大し、2014年4-6月累計売上において、抗てんかん剤国内市場シェアでトップブランド*2になっています。世界唯一の経皮吸収型ドパミンアゴニスト剤「ニュープロパッチ」は、パーキンソン病とレストレスレッグス症候群の適応症で2014年3月より長期処方が可能となるとともに、ウェアリングオフ*3の改善効果などの評価が高まり、パーキンソン病の処方数が順調に拡大しています。
がん・がんサポーティブ領域では、抗悪性腫瘍剤「ティーエスワン」は、国内では大腸がん、頭頸部がん、膵がんでのEBM(Evidence-based Medicine:根拠に基づく医療)を活用した情報提供活動を継続しましたが、薬価の大幅引き下げやジェネリック使用促進策によるジェネリック売上拡大の影響を受け、前年同一期間比で減収となりました。海外では順次販売国を拡大し、2014年6月末現在世界28カ国・地域で上市しています。抗悪性腫瘍剤「ユーエフティ」と還元型葉酸製剤「ユーゼル」は、競合品の影響などにより前年同一期間比で減収となりました。長時間作用型5-HT3受容体拮抗型制吐剤「アロキシ」の売上は堅調に推移し、抗悪性腫瘍剤「アブラキサン」は2013年2月の胃癌と非小細胞肺癌の効能追加による処方の拡大により、前年同一期間比で売上を大幅に拡大しました。新規作用機序の抗悪性腫瘍剤「ロンサーフ」は治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌(標準的な治療が困難な場合に限る)の適応症で2014年5月に発売し、処方数が順調に拡大しています。
BMS社*4と日米欧で共同事業を進めている抗悪性腫瘍剤「スプリセル」は、グローバルで慢性骨髄性白血病のファーストライン治療薬として堅調に業績を拡大しています。米国FDAから唯一造血幹細胞移植前治療薬として承認を受けた「ブスルフェクス」は、当社及びパートナー会社を通じて世界50カ国以上で販売しており、全身放射線照射に取って代わる骨髄移植前の処置薬として標準薬剤治療法を確立し、業績は順調に推移しています。また、DNAメチル化阻害剤「Dacogen」は、メキシコを除く全世界における開発・販売に関する権利を2014年3月に取得し、事業移管が順調に進むとともに売上への貢献が開始されました。
循環器領域では、世界14カ国・地域で発売されている自社創薬品であるバソプレシンV2受容体拮抗剤「サムスカ」(一般名トルバプタン)は、経口水利尿薬としての新しい価値や使用方法が医療現場で浸透し、グローバルの売上は前年同一期間比30%以上の伸長率となりました。日本では、これまで治療薬がなかった常染色体優性多発性のう胞腎(ADPKD)の世界で初めての治療薬として2014年3月に承認を取得し、2014年5月に新剤形「サムスカ錠30mg」を発売しました。抗血小板剤「プレタール」は、日本ではジェネリックの影響や薬価改定の影響を受けて売上は前年同一期間を下まわりました。
新規抗結核薬「デルティバ」は、長年の独自の研究が実り多剤耐性肺結核の適応症で2014年4月に欧州委員会より承認され、2014年5月に英国において販売を開始しました。
その他の領域では、胃炎・胃潰瘍治療剤「ムコスタ」は、日本ではジェネリックの影響や薬価改定の影響を受け売上は前年同一期間を大幅に下まわりました。ドライアイ治療剤の「ムコスタ点眼液UD2%」は順調に処方が拡大しました。
臨床栄養分野では、高カロリー輸液「エルネオパ」が、JSPENガイドライン2013で推奨された微量元素入りTPNキット製剤として認知されたことや、TPN混合調製時の感染リスク軽減、作業時間短縮等が評価され、新規採用や処方拡大が進み、前年同一期間比で売上が拡大しました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の医療関連事業の売上高は275,403百万円(前年同一期間比13.0%増)、営業利益は65,678百万円(同20.8%増)となりました。
*1:「Abilify Maintena」、ブレクスピプラゾール、Lu AE58054の3化合物とH.ルンドベックA/Sが現在研究開発を進めている新規化合物から2化合物
*2:ⓒ2014IMSHealth JPM2014年4-6月をもとに作成 無断転載禁止
*3:ドパミンを補充する薬により症状がよくなったり悪くなったりを1日何度も繰り返してしまう現象。パーキンソン病患者さんの日常生活に障害をきたす最も深刻な問題のひとつ。
*4:ブリストル・マイヤーズ スクイブ・カンパニー
② ニュートラシューティカルズ関連事業
水分・電解質補給飲料「ポカリスエット」は、日本国内では、「ポカリスエット イオンウォーター」を中心にオフィス内飲用の訴求を強化したプロモーション活動を展開していますが、消費税増税後の需要反動による4月以降の市場低迷、及び競合品の影響等によって販売数量は前年同一期間を下回りました。一方16カ国・地域で展開している海外では、継続した消費者育成と製品価値訴求が進み、インドネシア、中国ともに販売数量で前年同一期間を上回りました。
当社グループは、大豆(Soy)が地球上の健康問題、環境問題などの解決(solution)になるとの考え「Soylution」で大豆関連事業を世界11カ国・地域で展開しています。日本では、大豆バー「ソイジョイ」の新アイテム「ソイジョイ アーモンド&チョコレート」を2014年4月に発売し、新規ユーザーの拡大により市場シェアも拡大し*5、販売数量は前年同一期間を大幅に上回りました。ヘルシー大豆スナック「ソイカラ」は、昨年2アイテムを追加し、製品認知率、ブランドコンセプトの理解度が上昇しました。大豆炭酸飲料「ソイッシュ」を合わせた大豆関連3製品のブランド育成に向けて、栄養士から一般生活者へのセミナーや消費者参加型の大豆栽培体験企画等の顧客育成活動を通じて、ブランド価値創造の取り組みを継続して行っています。
また、更年期の女性の心や身体の変化とエクオールの関係に注目し、手軽に毎日摂取できるエクオール含有食品「エクエル」を2014年4月に発売しました。
炭酸栄養ドリンク「オロナミンC」は、消費税増税による影響や、エナジードリンクの新製品の市場参入による競争激化の影響で、販売数量は前年同一期間を下回りました。
バランス栄養食「カロリーメイト」は、製品コンセプトである“バランス栄養食”を継続的に訴求してきた結果、消費税増税による影響を最小限にとどめ、販売数量は前年同一期間とほぼ同水準となりました。
米国薬剤師が推奨するサプリメントとして8品目が選ばれ*6、2007年から7年連続米国店頭販売No.1サプリメント*7である米国ファーマバイト LLCの「ネイチャーメイド」は、市場が低迷している*8影響等で売上は前年同一期間を下回りました。
欧州を中心に40カ国以上に事業展開しているニュートリション エ サンテ SASは、栄養・健康食品ブランド「Gerble」(ジェルブレ)の砂糖不使用製品やグルテンフリー製品が成長を牽引、有機食品や大豆製品も堅調に推移しています。また、フランスNo.1ダイエット食品「Milical(ミリカル)」を2014年4月から日本で販売開始しました。ドラッグストアを中心に目標を超える取扱い軒数となっており、店頭展開が順調に進んでいます。
「肌の健康」をテーマにした健粧品(コスメディクス)事業において、男性スキンケアブランド「UL・OS(ウル・オス)」は、2014年5月から「日やけ止め SPF25」で新たに乾燥による小ジワを目立たなくする新効能を追加し、売上は堅調に推移しています。韓国では、ブランド育成が順調に進み採用店舗数が拡大することにより、前年同一期間比の売上が伸長しました。健康で美しい肌を求める女性向け「インナーシグナル」は、通信販売による新規顧客の増加と高いリピート率から引き続き順調にロイヤルユーザーを増やし、売上は前年同一期間比で拡大しています。
滋養強壮剤「チオビタ」は、滋養強壮剤市場全体の縮小や、競合品の影響等の理由により前年同一期間の販売数量を下回りました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間のニュートラシューティカルズ関連事業の売上高は77,056百万円(前年同一期間比2.3%減)、営業利益は8,453百万円(同21.0%減)となりました。
*5:インテージ飲料/食品SRI-W(2014/4/7~6/29:SOYJOYシェア15.2%、2013/4/8~6/28 SOYJOYシェア12.8%)
*6:Based on 2013 US News & World Report - Pharmacy Times Survey, Nature Made is the #1 Pharmacist Recommended Brand in Eight Segments - Letter Vitamins, Omega-3/Fish Oil, Coenzyme Q10, Flax Seed Oil, Herbal supplements, Cholesterol Management-Natural, Garlic (tie) and Diabetic Multivitamins (tie).
*7:Pharmavite calculation based in part on data reported by Nielsen through its ScantrackⓇ service for the Dietary Supplements category in dollar and unit sales, for the 52-week period ending 4/12/2014 in US Food Drug Mass channels; and for the 52-week period ending 4/12/2014 in US xAOC channels. ⓒ2014 The Nielsen Company
*8:Nielsen xAOC 12-wk - 06/21/14 -1.0% versus prior year
③ 消費者関連事業
「クリスタルガイザー」を中心とするミネラルウォーターは、マーケティング活動を強化しブランド価値向上に努めましたが、消費税増税の反動や競合の影響により販売数量は前年同一期間比で減少となりました。ビタミン炭酸飲料「マッチ」は、高校生をコアターゲットとした積極的なマーケティング戦略、営業活動等を継続するとともに、2014年3月に新製品「マッチピンク」を発売し、新たなユーザー層の拡大にともないブランドの再認知・活性化につながり、販売数量は前年同一期間比で20%以上拡大しました。「ボンカレーゴールド」は、昨年箱ごとレンジ対応に進化するとともに、アイテム追加や夏季限定商品の発売など、マーケティング戦略や営業・販売促進活動を強化し、ブランド価値向上に努めた結果、販売数量は前年同一期間比で拡大しました。
当事業においては、収益構造を早期に改善すべく、マーケティング戦略、販売促進活動等を見直し、経費効率を高める改革を進めております。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の消費者関連事業の売上高は11,884百万円(前年同一期間比2.6%増)、営業利益は109百万円(前年同一期間は営業損失715百万円)となりました。
④ その他の事業
機能化学品分野では、自動車業界の好調により、タイヤ用添加剤やブレーキ用摩擦調整剤「ティスモ」「テラセス」の売上が前年同一期間比で拡大するとともに、キャパシタ用電解液などの新規採用が順調に進みました。建築分野においては建築材料向け発泡剤や塗料用硬化剤等の売上が堅調に推移しました。一方、2014年4月から新プラントが稼動し、今後の拡大が期待されるリビングラジカル重合ポリマーの「TERPLUS」は順調に売上を拡大し、機能化学品分野全体としては前年同一期間比で増収となりました。
ファインケミカル分野では、医薬中間体「YTR」の海外での販売数量減少などにより、売上は前年同一期間比で微減となりました。
運輸・倉庫業では、既存顧客のエリア拡大や新規顧客獲得による取扱数量増加に伴い、売上は前年同一期間比で増収となりました。通販サポート事業においても取扱件数増加により増収となりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間のその他の事業の売上高は33,959百万円(前年同一期間比4.8%増)、営業利益は1,967百万円(同5.3%減)となりました。
(2) 財政状態の分析
① 資産の部
当第1四半期連結会計期間末における総資産は1,996,252百万円(前連結会計年度末は2,028,399百万円)となり、32,147百万円減少しました。その内訳は、流動資産が8,713百万円の減少、固定資産が23,428百万円の減少、繰延資産が4百万円の減少であります。
(流動資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は1,160,127百万円(前連結会計年度末は1,168,841百万円)となり、8,713百万円減少しました。その主たる内訳は、現金及び預金が40,606百万円の減少、受取手形及び売掛金が20,644百万円の減少、有価証券が34,613百万円の増加、たな卸資産が5,306百万円の増加、その他流動資産が13,060百万円の増加となっております。
(固定資産)
当第1四半期連結会計期間末における固定資産は836,069百万円(前連結会計年度末は859,498百万円)となり、23,428百万円減少しました。その主たる内訳は、無形固定資産が11,038百万円の減少、投資有価証券が4,380百万円の減少、退職給付に係る資産が6,351百万円の減少となっております。
② 負債の部
(流動負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は403,346百万円(前連結会計年度末は437,420百万円)となり、34,073百万円減少しました。その主たる内訳は、支払手形及び買掛金が17,483百万円の減少、法人税等の納付に伴い未払法人税等が44,908百万円の減少、賞与引当金が11,872百万円の減少、短期借入金が17,734百万円の増加、その他流動負債が22,726百万円の増加となっております。
(固定負債)
当第1四半期連結会計期間末における固定負債は75,971百万円(前連結会計年度末は80,219百万円)となり、4,248百万円減少しました。その主たる内訳は、長期借入金が5,156百万円の増加、その他固定負債が7,952百万円の減少となっております。
③ 純資産の部
当第1四半期連結会計期間末における純資産の部は1,516,934百万円(前連結会計年度末は1,510,759百万円)となり、6,174百万円増加しました。その主たる内訳は、配当金の支払18,956百万円、四半期純利益45,246百万円の計上等により株主資本が20,424百万円増加したこと、決算期の変更に伴い12月決算会社の1月から6月までの為替相場の変動の影響を反映したこと等によりその他の包括利益累計額が15,217百万円減少(純資産のマイナス)したこと等によるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発費は50,149百万円です。
主な研究開発分野及び新製品の開発のセグメント別の状況は次のとおりです。
(医療関連事業)
① 治療薬分野
当社グループは、医療上の未充足領域を重点領域として捉え、中枢神経領域、がん・がんサポーティブ領域を重点領域、その他循環器領域・眼科領域においても未充足疾患に焦点を当てた研究開発を進めています。
当第1四半期連結累計期間の治療薬分野における研究開発の主な進捗状況は以下のとおりです。
領域「製品名」
(一般名)
または開発コード
状況
中枢神経領域(ブレクスピプラゾール)
OPC-34712
(追記事項)
<米国>・統合失調症と大うつ病補助療法の適応で2014年7月に承認申請しました。
「エビリファイ」
(アリピプラゾール)
<日本>・アルツハイマー型認知症に伴うアジテーションを対象としたフェーズⅢ試験を2014年6月に開始しました。
がん・がんサポーティブ領域「アブラキサン」
ABI-007
<日本>・膵がんの適応症で2014年4月に承認申請しました。
TAS-116<日本>・固形がんを対象としたフェーズⅠ試験を2014年4月に開始しました。
(レバミピド)
OPC-12759
<日本>・がん化学放射線療法における口腔粘膜炎を対象としたフェーズⅡ試験を2014年4月に開始しました。
循環器領域「サムスカ」
(トルバプタン)
<米国>・常染色体優性多発性のう胞腎(ADPKD)を対象としたフェーズⅢ試験を2014年6月に開始しました。
その他領域「デルティバ」
(デラマニド)
<欧州>・多剤耐性肺結核の適応症で2014年4月に欧州委員会より承認を取得しました。
(追記事項)
<日本>・多剤耐性肺結核の適応症で2014年7月に販売承認を取得しました。
(オラネキシジングルコン酸塩)
OPB-2045G
<日本>・手術部位(手術野)の皮膚の消毒の適応症で2014年5月にオラネジン消毒液1.5%、オラネジン液1.5%消毒用アプリケータ10ml、オラネジン液1.5%消毒用アプリケータ25mlを承認申請しました。
(カルテオロール塩酸塩/ラタノプロスト配合)
OPC-1085EL
<日本>・緑内障を対象としたフェーズⅢ試験を2014年4月に開始しました。
(ビラスチン)
TAC-202
<日本>・慢性蕁麻疹及び皮膚そう痒症を対象としたフェーズⅡ/Ⅲ試験を2014年5月に開始しました。
OPA-15406<米国>・アトピー性皮膚炎を対象としたフェーズⅡ試験を2014年6月に開始しました。

② 診断薬分野
簡便な操作性と迅速な判定を誇る「クイックナビ」シリーズでは6番目の診断キットとしてA群ベータ溶血連鎖球菌抗原キット「クイックナビ Strep A」を2014年4月に日本で発売しました。
医療関連事業における研究開発費は48,061百万円です。
(ニュートラシューティカルズ関連事業)
当事業においては、医療関連事業で培ったノウハウを活かし、日々の健康の維持・増進をサポートする機能性食品・飲料を中心に世界に通用する製品の研究開発に取り組んでいます。
1996年から佐賀栄養製品研究所にて更年期の女性の心や身体の変化とエクオールの関係に注目した研究を開始し、2014年4月に手軽に毎日摂取できるエクオール含有食品「エクエル」を発売しました。
また、製品開発研究部門では、大豆の栄養を摂りやすい形で世界に訴求する製品の研究開発に引き続き力を入れています。
ニュートラシューティカルズ関連事業における研究開発費は、1,145百万円です。
(消費者関連事業)
当事業においては、生活に身近な食品や飲料の分野でオリジナルかつユニークな製品の研究開発に取り組んでいます。
消費者関連事業における研究開発費は、98百万円です。
(その他の事業)
当事業においては、機能化学品やファインケミカルの分野で研究開発に取り組んでいます。
その他事業における研究開発費は、844百万円です。
(5) 主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設の計画は、次のとおりであります。
会社名
事業所名
所在地セグメントの名称設備の内容投資予定金額資金調達方法着手及び完了予定
年月
総額
(百万円)
既支払額
(百万円)
着手完了
大塚倉庫㈱日本その他事業倉庫建設5,000840自己資金2014年
8月
2015年
6月