有価証券報告書-第12期(平成31年1月1日-令和1年12月31日)

【提出】
2020/03/30 16:18
【資料】
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【項目】
87項目

研究開発活動

当連結会計年度における研究開発費は、215,789百万円です。
主な研究開発分野及び新製品の開発のセグメント別の状況は次のとおりです。
(医療関連事業)
当社グループは、精神・神経領域、がん・がんサポーティブ領域を重点領域とし、循環器・腎領域等においても未充足疾患に焦点を当てた研究開発を進めています。
医療関連事業における研究開発費は、205,102百万円です。
当連結会計年度の医療関連事業における研究開発の主な進捗状況は、以下のとおりです。
領域「製品名」
(一般名)
又は開発コード
状況
精神・神経領域「レキサルティ」
(ブレクスピプラゾール)
OPC-34712
<米国>・心的外傷後ストレス障害を対象としたフェーズⅢ試験を2019年10月に開始しました。
・境界性パーソナリティ障害を対象としたフェーズⅡ試験を2019年10月に開始しました。
<中国>・統合失調症を対象としたフェーズⅢ試験を2019年5月に開始しました。
「エビリファイ持続性水懸筋注用」※
(アリピプラゾール)
<日本>・双極性障害の効能で、2019年9月に承認申請しました。
(重水素化デキストロメトルファン・キニジン)
AVP-786
<米国>・統合失調症陰性症状を対象としたフェーズⅡ/Ⅲ試験を2019年3月に開始しました。
(センタナファジン)
EB-1020
<米国>・成人の注意欠陥・多動性障害を対象としたフェーズⅢ試験を2019年2月に開始しました。
「セリンクロ」
(ナルメフェン)
Lu AA36143
<日本>・アルコール依存症患者における飲酒量を低減する治療薬として2019年1月に承認を取得しました。
Lu AF20513<欧州>・開発戦略上の理由で、当社における開発を中止しました。
がん・がんサポーティブケア領域「ロンサーフ」
(トリフルリジン・
チピラシル)
TAS-102
<日本・米国・欧州>・胃がんの効能追加について、2019年2月に米国、2019年8月に日本、2019年9月に欧州で承認を取得しました。
<中国>・結腸・直腸がん治療薬として2019年8月に承認を取得しました。
(decitabine・cedazuridine)
ASTX727
<日本>・骨髄異形成症候群を対象としたフェーズⅠ試験を2019年3月に開始しました。
<米国>・骨髄異形成症候群の効能で2019年12月に承認申請しました。
ASTX295<米国>・固形がんを対象としたフェーズⅠ/Ⅱ試験を2019年7月に開始しました。
TAS0313<日本>・尿路上皮がんを対象としたフェーズⅡ試験を2019年1月に開始しました。

領域「製品名」
(一般名)
又は開発コード
状況
(canerpaturev)
TBI-1401
<日本>・タカラバイオ社は悪性黒色腫の効能に関する承認申請を2019年9月に取り下げました。
(ホスネツピタント)
Pro-NETU
<日本>・抗悪性腫瘍剤投与に伴う悪心・嘔吐を対象としたフェーズⅢ試験を2019年2月に開始しました。
OPB-111077<日本>・日本において、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫を対象としたフェーズⅠ試験を2019年12月に開始しました。
TAS4464<日本・米国・欧州>・開発戦略上の理由で、開発を中止しました。
循環器・腎領域(トルバプタンリン酸エステルナトリウム)
OPC-61815
<日本>・心性浮腫を対象としたフェーズⅢ試験を2019年1月に開始しました。
「サムスカ」
(トルバプタン)
OPC-41061
<日本>・抗利尿ホルモン不適合分泌症候群における低ナトリウム血症の効能で2019年10月に承認申請しました。
その他領域(ジファミラスト)
OPA-15406
<日本>・アトピー性皮膚炎を対象としたフェーズⅢ試験を2019年4月に開始しました。
「WT1 mRNA測定キットⅡ「オーツカ」」
ODK-1003-CN
<中国>・骨髄異形成症候群の体外診断薬として2019年3月に承認を取得しました。
(糖・電解質・アミノ酸
脂肪・ビタミン)
OPF-105
<日本>・末梢静脈栄養輸液として2019年9月に承認申請しました。
(糖・電解質・アミノ酸・ビタミン)
OPF-109
<日本>・慢性腎不全用高カロリー輸液として、フェーズⅢ試験を2019年11月に開始しました。

※「エビリファイ メンテナ」日本の製品名
(ニュートラシューティカルズ関連事業)
当事業においては、医療関連事業で培ったノウハウを活かし、日々の健康の維持・増進をサポートする機能性食品・飲料を中心に世界に通用する製品の研究開発に取り組んでいます。ミドルエイジ男性向けトータルスキンケアブランド「ウル・オス」から、保湿成分AMP*はそのままに、肌質や使用感の好みに合わせて選べるように保湿ラインの処方を進化させ、2019年8月にスキンローション、スキンミルク及びスキンジェルクリームの保湿3製品をリニューアル発売しました。また、まるごと大豆の栄養を手軽においしく摂取できる大豆バーSOYJOY(ソイジョイ)ブランドから、粗びき大豆をアクセントに、プレーンスコーン風のしっとりとした食感を実現した新シリーズ「SOYJOY スコーンバー プレーン」を10月より発売しました。バランス栄養食カロリーメイトからは、液体タイプの「カロリーメイト リキッド」(カフェオレ味、フルーツミックス味、ヨーグルト味)を2019年10月よりリニューアル発売しました。栄養補助食品市場のロングセラーブランドとして、医療ルーツの確かな製品設計で栄養摂取に対するニーズをサポートし、さらなるブランドの成長を目指します。
*:保湿成分AMP:アデノシン一リン酸
ニュートラシューティカルズ関連事業における研究開発費は、6,134百万円です。
(消費者関連事業)
当事業においては、生活に身近な食品や飲料の分野でオリジナルかつユニークな製品の研究開発に取り組んでいます。
消費者関連事業における研究開発費は、577百万円です。
(その他の事業)
当事業においては、機能化学品やファインケミカルの分野で研究開発に取り組んでいます。
その他の事業における研究開発費は、3,974百万円です。