有価証券報告書-第9期(平成26年10月1日-平成27年9月30日)

【提出】
2015/12/18 15:16
【資料】
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【項目】
106項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
(2)財政状態の分析
① 資産の部
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産は、1,981,124千円となりました。主な内訳といたしましては、現金及び預金1,402,568千円、売掛金296,292千円であります。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産は、2,298,277千円となりました。主な内訳といたしましては、のれん860,080千円、投資有価証券491,698千円であります。
(繰延資産)
当連結会計年度末における繰延資産は、5,899千円となりました。内訳といたしましては、社債発行費5,899千円であります。
② 負債の部
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債は、758,997千円となりました。主な内訳といたしましては、1年内返済予定の長期借入金361,500千円、1年内償還予定の社債125,000千円であります。
(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債は、1,363,803千円となりました。内訳といたしましては、長期借入金863,803千円、社債500,000千円であります。
③ 純資産の部
当連結会計年度末における純資産は、2,162,500千円となりました。主な内訳といたしましては、資本金670,948千円、利益剰余金776,007千円であります。
(3)経営成績の分析
① 売上高
当連結会計年度における売上高は、1,507,513千円となりました。
これは主にユーザー数の拡大、収益基盤の確立・強化に取り組んだ結果、サービス課金収入が768,268千円と増加したことによります。
② 売上原価
当連結会計年度における売上原価は、売上高の増加に伴い392,086千円となりました。
③ 販売費及び一般管理費・営業利益
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、944,293千円となりました。
これは主に事業規模拡大に伴い、人件費及び広告宣伝費が増加したことによります。
この結果、営業利益は171,133千円となりました。
④ 営業外収益・営業外費用・経常利益
当連結会計年度における営業外収益は、投資有価証券売却益が34,527千円となったこと等により、37,168千円となりました。
当連結会計年度における営業外費用は、投資有価証券評価損が25,352千円となったこと等により、35,414千円となりました。
この結果、経常利益は172,887千円となりました。
⑤ 特別利益・特別損失・税金等調整前当期純利益
当連結会計年度における特別利益は、関係会社株式売却益が83,291千円となったこと等により、153,303千円となりました。
当連結会計年度における特別損失は、減損損失が125,010千円となったこと等により、144,751千円となりました。
この結果、税金等調整前当期純利益は181,439千円となりました。
⑥ 法人税、住民税及び事業税・法人税等調整額・少数株主損益調整前当期純利益・少数株主損失・当期純利益
当連結会計年度の法人税等合計は△2,762千円、少数株主損益調整前当期純利益は184,201千円、少数株主損失は17,661千円となりました。
以上の結果、当期純利益は201,862千円となりました。
(4)キャッシュ・フローの分析
「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 4 事業等のリスク」に記載しております。
(6)経営戦略の現状と見通し
当社グループの事業に関連する消費者向け電子商取引(BtoC-EC)市場規模は堅調に増加しており、今後も中長期的に成長していくものと想定しております。
こうした状況下において、当社グループは、平成26年12月3日に公表しましたとおり、中期経営計画「NEWパラダイム2017」を掲げ、平成29年9月期通期業績において、売上高3,000百万円、経常利益800百万円の目標に挑戦しております。この実現のため、平成27年9月期を初年度とする2期間においては、今後のより一層の成長を加速化させるため、積極的、かつ重点的に投資する計画を推進しております。当社グループの成長モデルとして、メディア、データ、マーケットプレイスの全ての領域において、売上・KPI目標を定め、各々を伸ばしてまいります。
具体的には、メディアでは基盤であるメディア「オークファン」のUV(ユニーク・ビジター)がKPIであります。今後も引き続きプロモーション強化施策、SEO対策、Eマーケットプレイス各社とのアライアンス強化などによるユーザーの拡大、運営ノウハウの提供により更なる成長を図ります。
データでは取得件数とジャンルがKPIであります。今後も引き続きクローラー技術、データマイニング技術、機械学習を活かした多様な売買データを利用できる分析ツールの提供により、更なる成長を図ります。
マーケットプレイスでは流通額がKPIであります。今後も引き続きサプライヤー成長コンサル、新市場の開設、物流業務の開設、海外バイヤーとの連携により、更なる成長を図ります。
(7)経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループは、ミッションとして「あらゆる人が、あらゆる場所で、あらゆるモノを売り買いできる新たな時代を創る」を掲げ、「あらゆる商品に関する正確でフェアな情報を提供する企業として、世界における唯一無二の存在となる」というビジョンのもとに、事業を展開しております。新品/中古、国内/海外、リアル/WEB、法人/個人の境界を超えた全ての購買商品データを取り込み、あらゆるHOW MUCHに応えるビックデータカンパニーになることで、当社グループの情報サービス利用者及び顧客の満足度向上し、企業価値・株主価値が向上することを目指しております。