有価証券報告書-第10期(平成30年7月1日-令和1年6月30日)

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2019/09/26 16:03
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「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(経営成績等の状況の概要)
(1) 業績
当連結会計年度における世界経済は、米中の貿易摩擦や欧州のブレグジット等による不透明な経済環境を背景に一部に弱さがみられたものの、全体としては米国を中心に緩やかに回復しました。
日本経済においては、企業収益は高い水準で推移しており、雇用・所得環境の改善も続くなか緩やかな回復基調で推移しておりますが、中国の景気減速による輸出環境の悪化等、輸出や生産に弱さがみられ、先行きの不透明な状態が続いております。
当社グループの事業領域においては、鉄スクラップ相場(東京製鐵岡山海上特級価格)の平均価格は31,973円と、前年同期の平均価格32,011円と同水準となったものの、中国国内の鋼材価格の急落、ブラジルの鉄鉱石鉱山ヴァーレ社のダム事故による鉄鉱石の値上がりや、米中貿易摩擦に起因した世界的な鉄鋼市況の下振れ等により、期中の鉄スクラップ相場は安値が26,000円、高値が38,500円となる等、値動きの激しい展開となりました。また、非鉄相場においても、不透明な世界経済の影響を受けて軟調に推移しました。
このような環境の中で当連結会計年度においては、5カ年の長期戦略「サステナビリティ戦略」を定め、「社会的信用を格段に上げる」、「経営資源の効率を格段に上げる」、「生産性を格段に上げる」の重点方針のもと事業を推進してまいりました。
以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高は36,336百万円(前年同期比3.0%減)、営業利益は839百万円(前年同期比16.2%減)、経常利益は1,141百万円(前年同期比13.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は787百万円(前年同期比6.4%減)となりました。
セグメント別の業績は以下のとおりであり、売上高についてはセグメント間の内部売上高又は振替高を含めた売上高で表示しております。なお、従来、「資源リサイクル事業」の単一事業のため、セグメント別に業績を説明しておりませんでしたが、当連結会計年度から「資源循環事業」、「グローバル資源循環事業」、「中古自動車関連事業」及び「その他」の各セグメント別に業績を説明しております。
セグメント別業績の概要
≪売上高≫ (単位:百万円)
第9期 (前連結会計年度)第10期 (当連結会計年度)増減比
連結37,45636,336△3.0%
資源循環事業12,89812,712△1.4%
グローバル資源循環事業22,81721,870△4.2%
中古自動車関連事業6,5526,195△5.4%
その他502382△23.8%
消去△5,313△4,824-

≪経常利益≫ (単位:百万円)
第9期 (前連結会計年度)第10期 (当連結会計年度)増減比
連結1,3191,141△13.5%
資源循環事業997833△16.4%
グローバル資源循環事業24744881.6%
中古自動車関連事業17818△89.4%
その他1738121.7%
消去・調整△120△197-


①資源循環事業
中国等の輸入規制による廃棄物の国内還流の影響を受け、資源リサイクル施設での集荷・生産は順調に推移しましたが、廃プラスチック処理量増加による最終埋立処分場・焼却施設の処理料金の値上げに対して、受入廃棄物の処理料金の是正は進捗したものの収益を圧迫しました。また、新規事業のリチウムイオン2次電池等のリサイクルの設備稼働が処理設備の選定の遅れから来期の見込みとなったことや、将来へ向けた人材投資を積極的に行ったことから費用が先行し収益は減少しました。その他、東洋ゴムチップ本社工場の使用電力を再生可能エネルギー100%とする等、RE100の取り組みも同時に進めてまいりました。
以上の結果、資源循環事業の売上高は12,712百万円(前年同期比1.4%減)、セグメント利益は833百万円(前年同期比16.4%減)となりました。
②グローバル資源循環事業
期中前半の金属スクラップ相場の国内高・海外安による市場環境の悪化の影響を受けて低調に推移しましたが、期中後半は内外価格差の改善もあり安定して推移しました。また、日本国政府専用機「ボーイング 747-400」の売買による収益の増加や、新規事業の木質系バイオマス燃料の国際流通販売において通期で黒字となる等、収益に貢献しました。
以上の結果、グローバル資源循環事業の売上高は21,870百万円(前年同期比4.2%減)、セグメント利益は448百万円(前年同期比81.6%増)となりました。
③中古自動車関連事業
主要輸出先国での中古車需要の低下と価格競争により現地販売価格が下落し、中古車両販売の利幅と販売量が減少、また、物流代行サービスにおいても価格競争による利幅の減少により、低調に推移しました。仕入販売先の拡大営業や、取扱いサービスの付加価値向上を引き続き行ってまいります。
以上の結果、中古自動車関連事業の売上高は6,195百万円(前年同期比5.4%減)、セグメント利益は18百万円(前年同期比89.4%減)となりました。
④その他
環境経営コンサルティング事業はCDP回答及び評価向上支援等の継続受注の増加により収益に貢献しました。
障がい福祉サービス事業は、関東圏事業所の利用者数が伸び悩んだことから低調に推移しましたが、第4四半期期間では黒字化し、来期以降の通期黒字化に向け進捗しております。
また、当社は2018年12月28日付でマネジメント・バイアウトの手法にて当社連結子会社であった株式会社E3の株式の全てを、株式会社E3の代表取締役へ譲渡しております。引き続き経営資源を有効活用し企業価値を向上させるべく取り組んでまいります。
以上の結果、その他事業の売上高は382百万円(前年同期比23.8%減)、セグメント利益は38百万円(前年同期比121.7%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
当連結会計年度末の資産合計は19,759百万円(前連結会計年度末比1,901百万円の減少、前連結会計年度末比8.8%減)となりました。流動資産は11,152百万円(前連結会計年度末比340百万円の減少、前連結会計年度末比3.0%減)となりました。これは、商品及び製品が962百万円、その他流動資産が403百万円及び受取手形及び売掛金が238百万円増加したものの、現金及び預金が2,112百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は8,607百万円(前連結会計年度末比1,561百万円の減少、前連結会計年度末比15.4%減)となりました。これは、機械装置及び運搬具が433百万円、建物及び構築物が169百万円増加したものの、出資金が2,411百万円減少したこと等によるものであります。
当連結会計年度末の負債合計は8,197百万円(前連結会計年度末比2,195百万円の減少、前連結会計年度末比21.1%減)となりました。流動負債は5,172百万円(前連結会計年度末比1,962百万円の減少、前連結会計年度末比27.5%減)となりました。これは、その他流動負債が709百万円増加したものの、短期借入金が2,421百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は3,025百万円(前連結会計年度末比232百万円の減少、前連結会計年度末比7.1%減)となりました。これは、長期借入金が295百万円減少したこと等によるものであります。
当連結会計年度末の純資産合計は11,562百万円(前連結会計年度末比293百万円の増加、前連結会計年度末比2.6%増)となりました。これは、自己株式の取得により273百万円減少したものの、利益剰余金が533百万円増加したこと等によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ2,142百万円減少し、2,714百万円(前連結会計年度末比44.1%減)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益1,138百万円及び減価償却費638百万円等の収入があったものの、たな卸資産の増減額1,012百万円、法人税等の支払額492百万円、売上債権の増減額261百万円及び持分法による投資利益246百万円等の支出により、87百万円の支出(前年同期は843百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、出資金の回収による収入1,520百万円があったものの、有形固定資産の取得による支出1,220百万円及び出資金の払込による支出942百万円等の支出により、601百万円の支出(前年同期は618百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の純増加額588百万円、長期借入金の返済による支出571百万円及び自己株式の取得による支出273百万円等の支出により、1,440百万円の支出(前年同期は2,550百万円の収入)となりました。
(生産、受注及び販売の状況)
(1) 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメント名称金額 (千円)前期比 (%)
資源循環事業7,748,452△3.4

(注) 1.金額は、製造原価によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 仕入実績
当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメント名称金額 (千円)前期比 (%)
資源循環事業6,603,606△4.2
グローバル資源循環事業15,684,9780.8
中古自動車関連事業5,216,253△2.3
その他4,422△81.8
合計22,743,7050.8

(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.金額は、仕入価格によっております。
3. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
4. その他が著しく減少しました理由は、株式会社E3がマネジメント・バイアウトした影響であります。
(3) 受注実績
当社は、主に基準在庫量及び販売の実需見込に基づいた生産方式を採用しておりますので、該当事項はありません。
(4) 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメント名称金額 (千円)前期比 (%)
資源循環事業12,712,532△1.4
グローバル資源循環事業21,870,212△4.2
中古自動車関連事業6,195,248△5.4
その他382,813△23.8
調整△4,824,352△9.2
合計36,336,453△3.0

(注) 1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
相手先前連結会計年度当連結会計年度
販売高(千円)割合(%)販売高(千円)割合(%)
HYUNDAI STEEL COMPANY
(韓国)
8,762,50623.45,950,80716.4

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。当社は、連結財務諸表の作成に際し、決算日における資産・負債の決算数値及び偶発債務の開示並びに会計期間における収益・費用の決算数値に影響を与える見積り項目について、過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる様々な要因に基づいた見積りと判断を行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。この連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項につきましては、「第5 経理の状況」に記載しております。
(2) 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因といたしましては、当社の原材料及び製・商品の価格が、日々の鉄スクラップ相場及び非鉄金属相場の影響を強く受けるため、これらの市場の相場変動により大きな影響を受ける可能性があります。
(3) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金調達としては、運転資金に関しては、手元流動性資金を勘案の上不足が生じる場合には短期借入金による調達で賄っております。設備資金に関しては、手元資金(利益等の内部留保金)、長期借入金及び無担保社債による調達を基本としております。ただし、設備資金の不足が生じる期間が短期間である場合には、短期借入金による調達で賄っております。
長期資金の調達に際しては、金利動向並びに発行費用等の調達コストも含めて総合的に検討し、銀行借入に比較して有利な条件に限り社債発行を行うこととしております。また、株式の発行に関しては、資本政策に基づき株式価値の希薄化や配当金の負担等を考慮して実施しております。
資金の流動性については、財務部が適時に資金繰り計画を作成・更新するとともに手元流動性の維持等により流動性リスクを管理しております。なお、当社グループのキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 (経営成績等の状況の概要) (3)キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
(4) 経営者の問題認識と今後の方針について
経営者の問題認識と今後の方針につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。

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