有価証券報告書-第8期(平成29年1月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/03/22 10:06
【資料】
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【項目】
117項目

有報資料

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、「食糧増産技術(アグリテクノロジー)と真心で、世界の人々に貢献します。」という企業理念のもと、農薬や肥料、あるいは独自の栽培システムなどを開発・製造・販売する過程で、作物の増収に寄与する総合的かつ包括的な技術の開発と体系化に取り組んでおります。この技術・ノウハウの蓄積を基礎に「新たな食糧増産技術」を開発していくことで、増え続ける世界人口を支えるための食糧問題を解決し、株主の皆さまやお客さまから高い信頼と評価を得られるよう、企業価値の最大化を図ることを経営の基本方針としています。
(2)目標とする経営指標
当社グループが目標とする経営指標としましては、特に安定的な収益確保及び収益力の強化を目指すため、営業利益の拡大と売上高営業利益率の向上、及び株主資本の有効活用を図るためROE(自己資本当期純利益率)を経営指標に据え、企業価値の向上に努めております。
(3)経営環境
当社グループの主力をなす農薬事業は、食料の増産や安定供給に対する有効な手段であり世界的には拡大傾向にあります。一方、資源の循環型活用などを中心とした栽培技術や農作物も注目され、農作物の生産に求められる技術や消費者の嗜好も多様化しております。
(4)中長期的な会社の経営戦略
多様化する市場や消費者の要求に応え、当社グループが持続的な事業規模の拡大を図るため、防除技術(農薬)、施肥灌水技術(肥料・栽培システム)、バイオスティミュラントの各分野における顧客ニーズの取込み、継続した製品投入と総合的な技術の提供、成長市場または大規模市場への経営資源の集中により、安定収入の確保と中長期的な経営基盤の拡大を図ります。
これらを実現するために以下の課題に取り組んでまいります。
① 当社グループの成長分野である海外事業展開を加速
② 未利用資源を活用した有機製品の開発
③ 安定した経営基盤としての国内農薬事業の効率化
(5)会社の対処すべき課題
当社グループは、防除技術、施肥灌水技術及びバイオスティミュラントを主体に、世界の農業分野に事業展開を進めております。
当社グループの事業を取り巻く環境は、世界的な人口増加や新興国の経済発展による食料需要の増加などを背景とし、世界の農業関連市場は長期的に拡大傾向にあると考えられております。また、高品質で安全性の高い農作物に対する関心の高まりや、食の安全に対する意識の向上を背景とした農作物の栽培は、新たなビジネスチャンスとして成長が期待されています。
世界的に高まる食料需要に対して、気候温暖化、農耕地の劣化傾向や減少など、農作物の生産環境は必ずしも安泰でないことや、国内では農業従事者の高齢化により、新たな農業の担い手の育成などが課題とされております。
このような状況下において、当社グループの持つ技術や製品の機能を多面的に提案し、積極的な展開を行うことにより、持続的な企業価値の向上を図ってまいりたいと考えております。また2015年の国連サミットで採択された「持続的可能な開発目標」(SDGs)(注)の内容を踏まえ、CSR(企業の社会的責任)に配慮した経営に取り組んでまいります。
(注)持続可能な開発目標(SDGs):2015年に国連が定めた2030年までの国際目標。持続可能な社会を実現するための17の目標と169のターゲットから構成される。
現時点において当社グループが認識しております対処すべき課題につきましては以下のとおりです。
①国内事業の持続的成長
国内における農薬分野及び肥料・バイオスティミュラント分野は、当社グループの収益基盤として安定かつ持続的な成長を目指しております。市場マーケティングに基づいた営業活動や、用途提案型の製品投入を通じて、流通や顧客の需要掘り起こしを行い、売上高及び利益の拡大に取り組んでまいります。
②海外展開の加速と収益力の向上
市場が拡大傾向にある海外事業においては、農薬登録取得国及び用途拡大など展開を加速すると同時に、コスト改善を図り収益力の向上を目指します。また海外子会社と連携した市場動向の把握による販売戦略の策定や製造の効率化などを進め収益の向上に結びつく活動を強化してまいります。
③グループ会社との連携強化による事業の拡大
国内においては、旭化学工業(株)、OATステビア(株)、OATアグリフロンティア(株)との協力体制を密にし、新規需要の開拓や積極的な営業活動に取り組んでまいります。
海外においては、インドネシアにおけるバイオスティミュラント製造販売の合弁会社「PT.OAT MITOKU AGRIO」、チェコ共和国におけるバイオスティミュラント販売の子会社「Asahi Chemical Europe s.r.o」、中国における肥料及び施肥灌水システム製造販売の合弁会社「潤禾(舟山)植物科技有限公司」に対し、グループ全体での支援による海外事業の拡大に取り組んでまいります。
これらのグループ各社間の連携強化を図り、既存事業との相乗効果による事業の拡大を進めてまいります。
④持続可能な開発目標(SDGs)に貢献できる研究開発への取り組み
新規農薬につきましては、インドにおけるグループ企業のOAT&IIL India Laboratories Private Limited社との連携のもと、創薬開発から実用化まで早期の製品開発を目指します。持続可能な開発目標に資する研究開発として、ジェネリック農薬の可能性の追求、農業従事者の省力化に貢献する製品開発、バイオスティミュラントの用途開発、最小限の水と肥料で農作物を育てる施肥灌水技術に取り組んでまいります。
⑤生産性の向上と財務体質の強化
製造部門をはじめとしてあらゆる事業を見直し、全社をあげて生産性の向上を目指します。また為替変動の影響や不要なコストを抑えるなど財務体質の強化に努め、新規事業への投資、研究開発や設備投資への備えを図ります。
⑥品質マネージメントの強化
当社では平成29年12月に品質マネジメントシステムの国際規格「ISO9001」2015年版の認証を取得しました。「ISO9001」の活用による品質マネージメントの強化に取り組んでまいります。
当社グループは、これらを具体化するための全社的な取り組みとして、拡大する海外市場を見据えたグローバルな人材育成に継続して取り組んでまいります。また、法令を遵守することはもちろん、企業グループとして社会的な責任を果し、広く社会に貢献してまいります。
(6)経営者の問題意識と今後の方針について
当社グループは、保有する農薬原体の海外展開、国内外の販売網を生かした市場分析、新規薬剤の開発及び肥料・バイオスティミュラントの底上げを中長期成長戦略の柱とし、当社がこれらの分野を重点的にサポートしていくことにより、グループ全体として将来につながる利益構造基盤を築いてまいります。また、多様性を尊重する企業風土を推進するとともに、コンプライアンスの推進、内部統制システムの強化等、企業の社会的責任の遂行及び業務の効率性向上にも積極的に取り組んでまいります。

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