四半期報告書-第17期第3四半期(平成30年7月1日-平成30年9月30日)

【提出】
2018/11/09 15:04
【資料】
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【項目】
23項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び当社の関係会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当社グループの第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、底堅い内外需を背景に、景気回復が続いており、雇用・所得環境の改善などを背景に個人消費も持ち直しております。ただ今後の先行きに関しては、円高、米国に端を発する貿易摩擦の強まりに伴う、輸出環境の悪化等が懸念されております。
このような状況の中、当社グループは国内顧客に関しては、DIY型リサーチシステムである当社プラットフォーム(GMO Market Observer)の機能とサービス体制の強化により、国内市場シェアの拡大に努める一方で、リサーチ市場以外の新たな市場の開拓にも取り組んでまいりました。一部のオペレーションについては、昨年開設した下関オフィスへの業務集約化により、生産性の向上を図っております。
一方海外の市場に関しては、顧客や競合他社によるアジア拠点の強化といった動きにより競争が激しくなっておりますが、アジアに強みを持つ当社は、顧客とのシステム連携の推進や、品質の向上といった施策を講じ、売上拡大に努めております。
パネル供給に関しては、成長を続けるアジア全体のリサーチビジネス機会の最大化を行なうべく、昨年設立したマレーシア法人の本格稼動により、パネル提携媒体の新規開拓を積極的に進めて参りました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は2,237,117千円(前年同期比5.7%減)、営業利益は91,920千円(前年同期比65.7%減)、経常利益は85,985千円(前年同期比67.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は66,661千円(前年同期比63.5%減)となりました。
事業のサービス別の売上高については、以下の通りです。
①アウトソーシングサービス
アウトソーシングサービスは、近年調査会社業界からの需要が拡大傾向にあるアンケート作成からローデータ・集計までのサービスを一括で受託するサービスです。当第3四半期連結累計期間においては、調査会社からの案件受託本数、単価ともに好調に推移したものの、一部の広告関連案件の売上単価が下落した影響により、当サービスの売上高は、1,705,438千円(前年同期比8.0%減)となりました。
②D.I.Yサービス
D.I.Yサービスは、当社が独自に開発したリサーチ・ソリューション・プラットフォーム(GMO Market Observer)を利用して、顧客自身がアンケート作成から集計までを行うサービスです。当第3四半期連結累計期間においては、当サービスの浸透により、利用頻度が増加し、当サービスの売上高は、492,751千円(前年同期比10.2%増)となりました。
③その他サービス
その他サービスは、アウトソーシングサービスとD.I.Yサービス以外のオフラインリサーチサービス等となっております。当第3四半期連結累計期間においてはアウトソーシングサービスとD.I.Yサービスに注力しており、その他サービスの売上高は、38,928千円(前年同期比45.5%減) となりました。
(2) 財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末の資産につきましては、1,907,297千円となり、前連結会計年度末に比べて82,799千円減少(4.2%減)いたしました。主たる変動要因は、売掛金の減少50,089千円、ソフトウェアの減少35,322千円等であります。
負債につきましては、628,092千円となり、前連結会計年度末に比べて49,476千円減少(7.3%減)いたしました。主たる変動要因は、買掛金の減少16,416千円、及び未払金の減少36,949千円等であります。
純資産につきましては、1,279,205千円となり、前連結会計年度末に比べて33,322千円減少(2.5%減)いたしました。主たる変動要因は、当第3四半期連結累計期間における親会社株主に帰属する四半期純利益66,661千円による利益剰余金の増加及び配当金の支払による利益剰余金の減少103,845千円等であります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。