有価証券報告書-第13期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 15:14
【資料】
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【項目】
79項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの分析は以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたり、見積りが必要となる事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。その詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。その作成は、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案して合理的に見積りを行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。
(2)財政状態の分析
① 資産
当事業年度末における総資産の残高は、前事業年度末より859百万円増加して、2,490百万円となりました。
(流動資産)
当事業年度末における流動資産の残高は、707百万円増加して、2,242百万円になりました。この主な要因は、現金及び預金の増加53百万円と、商品及び製品の増加149百万円、原材料及び貯蔵品の増加533百万円によります。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産の残高は、151百万円増加して、247百万円になりました。この主な要因は、デリバティブ債権が167百万円増加したことによります。
② 負債
当事業年度末における負債の残高は、前事業年度末より275百万円増加して、1,295百万円となりました。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債の残高は、312百万円増加して、1,118百万円になりました。この主な要因は、資金調達により短期借入金が200百万円の増加、1年内返済予定の長期借入金が119百万円増加したことによります。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債の残高は、37百万円減少して、176百万円になりました。この主な要因は、社債及び長期借入金の返済38百万円によるものです。
③ 純資産
当事業年度末における純資産の残高は、前事業年度末より583百万円増加して、1,195百万円になりました。
この主な要因は、有償一般募集による払込を受けたことに伴い資本金及び資本準備金がそれぞれ197百万円増加、当期純利益201百万円によるものです。
(3)経営成績の分析
① 売上高
当事業年度は、消費税増税等による消費者の節約志向や、夏場の天候不順等による厳しい市場環境がつづきました。このような環境下、商品面では冷凍・常温新商品の投入、主力チルド商品のリニューアル、営業面では、関東地区以外の未攻略エリアに対する営業力強化を行いました。
この結果、当事業年度における売上高は、3,344百万円となり、前事業年度比16.4%の増収になりました。
② 売上総利益
当事業年度における売上原価は、1,966百万円(前事業年度比 17.2%増)となりました。売上の増加に伴う仕入及び製造の増加により、当事業年度における売上総利益は、1,378百万円(前事業年度比 15.3%増)となりました。
③ 営業利益
当事業年度における販売費及び一般管理費は、1,271百万円(前事業年度比 34.0%増)となりました。これは、上場に向けた人件費の増大、売上の増加による荷造運賃発送費の増加、冷凍・常温新商品の販売強化に伴う販売促進費の増加によるものです。
この結果、営業利益は106百万円(前事業年度比 56.6%減)となり、売上高営業利益率は5.4ポイント減少して、3.2%となりました。
④ 経常利益
当事業年度における営業外損益では、デリバティブ評価益167百万円を主な要因とした営業外収益が258百万円、支払利息7百万円を主な要因とした営業外費用15百万円を計上しました。
この結果、経常利益は349百万円(前事業年度比 46.0%増)となり、売上高経常利益率は2.1ポイント上昇して、10.4%となりました。
⑤ 当期純利益
当事業年度において、特別損失として減損損失17百万円を計上しました。
なお、138百万円の法人税等と△8百万円の法人税等調整額を計上しております。
この結果、当事業年度における当期純利益は201百万円(前事業年度比 31.2%増)となり、売上高当期純利益率は、0.7ポイント上昇して6.0%となりました。
(4)キャッシュ・フローの状況の分析
「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」に記載しております。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因について
当社は、「第2 事業の状況 4 事業等のリスク」に記載のとおり、様々なリスク要因が当社の経営成績に影響を与える可能性があると認識しております。
このため、当社の事業上の競争力を高め、収益性の向上と財務体質の強化を図るとともに、内部管理体制の整備やコンプライアンスの徹底、優秀な人材の確保と情報管理システムの整備等の事業のインフラ整備を進め、経営成績に重要な影響を与える可能性のあるリスクに適切に対処していく所存です。
(6)経営者の問題認識と今後の課題について
当社の経営者は、「第2 事業の状況 3 対処すべき課題」に記載のとおり、今後の更なる成長の実現のためには、販売チャネルの拡大等の販売体制強化に加え、事業を効率的かつ適切に運営するための内部管理体制の充実が必要であると認識しております。
このため、「フルッタアサイー」ブランドの確立を進め、売り上げのさらなる拡大に努めるとともに、それを支える内部管理体制についてもさらに充実を図ってまいります。