有価証券報告書-第76期(2023/04/01-2024/03/31)
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
a.財政状態
(資産合計)
当事業年度末における資産合計は、前事業年度末に比べて915百万円増加し17,764百万円となりました。
流動資産は、前事業年度末に比べて581百万円増加し6,344百万円となりました。これは、主として現金及び預金が1,371百万円増加した一方で、未収入金が839百万円減少したこと等によるものです。
固定資産は、前事業年度末に比べて334百万円増加し11,419百万円となりました。これは、主として建物が117百万円、機械及び装置が226百万円、投資有価証券が109百万円それぞれ増加した一方で、建設仮勘定が177百万円減少したこと等によるものです。
なお、当事業年度において実施いたしました設備投資の総額は1,240百万円であります。これらの資金は自己資金でまかなっております。
(負債合計)
当事業年度末における負債合計は、前事業年度末に比べて655百万円減少し5,446百万円となりました。
流動負債は、前事業年度末に比べて339百万円減少し3,649百万円となりました。これは、主として買掛金が73百万円増加した一方で、1年内返済予定の長期借入金が227百万円、未払法人税等が213百万円それぞれ減少したこと等によるものです。
固定負債は、前事業年度末に比べて316百万円減少し1,796百万円となりました。これは主として長期借入金が302百万円減少したこと等によるものです。
(純資産合計)
当事業年度末における純資産合計は、前事業年度末に比べて1,571百万円増加し12,318百万円となりました。これは、剰余金の配当を169百万円計上したものの、当期純利益を1,656百万円計上し、その他有価証券の評価差額金が84百万円増加したことによるものです。
b.経営成績
鶏卵業界におきましては、一昨年秋より全国に広がった鳥インフルエンザにより1,700万羽近い採卵鶏が殺処分され、全国で「卵ショック」と言われる極端な卵不足が起こりました。鶏卵相場はこの影響を受け、昨年秋までは比較的高水準で推移していましたが、採卵鶏の再導入が進んだ秋以降は下落局面に入り、当事業年度平均鶏卵相場は、北海道Mサイズが1キロ295円66銭と前年比15円46銭高、東京Mサイズは1キロ276円49銭と前年比25円75銭高となりました。
当社は下落する鶏卵相場、昨年4月の当社千歳農場における鳥インフルエンザ発生による生産減、円安を背景に高止まりする飼料価格に対応するため、差別化卵の拡販に注力してきました。この結果、当事業年度の業績は、売上高は18,901百万円(前年同期比6.0%増)、営業利益は2,245百万円(前年同期比70.2%増)、経常利益は2,316百万円(前年同期比67.4%増)、当期純利益は1,656百万円(前年同期比122.2%増)となりました。
なお、当社は鶏卵事業のみの単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
②キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前事業年度末に比べて1,371百万円増加し、3,900百万円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、3,376百万円の収入(前事業年度は2,519百万円の収入)となりました。これは主として、税引前当期純利益2,384百万円、減価償却費1,036百万円、補助金の受取額493百万円等による資金の増加が、法人税等の支払額894百万円等による減少を上回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、1,282百万円の支出(前事業年度は1,820百万円の支出)となりました。これは主として有形固定資産の取得1,235百万円等による資金の減少等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、722百万円の支出(前事業年度は19百万円の支出)となりました。これは主として長期借入金の返済で529百万円、配当金の支払169百万円等による資金の減少によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社の事業は鶏卵事業の単一セグメントであり、当事業年度における生産実績は区分別に記載しております。
(注)1.金額は製造原価によっております。
2.当事業年度において、鶏卵の生産実績の内容に著しい変動がありました。これは、昨年4月に当社千歳農場で高病原性鳥インフルエンザが確認され、生産量が減少した一方で、ウクライナ侵攻に端を発した世界的な原料価格高騰や円安進行等に伴う、国内飼料価格、エネルギーコスト、物流費の高騰等によるものです。
b.商品仕入実績
当社の事業は鶏卵事業の単一セグメントであり、当事業年度における商品仕入実績は区分別に記載しております。
(注)金額は仕入価格によっております。
c.受注実績
当社は、需要予測に基づく見込生産を行っているため、該当事項はありません。
d.販売実績
当社の事業は鶏卵事業の単一セグメントであり、当事業年度における販売実績は区分別に記載しております。
(注)1.総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先がないため、記載を省略しております。
2.当事業年度において、鶏卵の販売実績の内容に著しい変動がありました。これは、昨年4月に当社千歳農場で高病原性鳥インフルエンザが確認され、販売量が減少した一方で、国内の鳥インフルエンザ感染拡大により1,700万羽近い採卵鶏が殺処分されたこと等により鶏卵相場が上昇したこと等によるものです。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。また、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社の当事業年度の財政状態及び経営成績は、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下の通りです。
当社千歳農場における鳥インフルエンザ発生の影響を受け鶏卵販売重量は前年同期比11.4%の減少、鶏卵相場はMサイズ平均の前年同期比北海道相場で5.5%、東京相場で10.3%上昇しました。その結果、売上高は前年同期比6.0%の増加の18,901百万円となりました。
売上高総利益率は20.8%と前年同期比3.3ポイント改善しました。営業利益については、主に卵価相場の上昇により前年同期比926百万円増加の2,245百万円となりました。また、当期純利益は1,656百万円となりました。
当社が経営管理上重視している道内市場占有率、販売重量、農場における飼料要求率、製造部門における稼働率等の管理指標は鳥インフルエンザ発生による影響を受けた千歳農場、千歳GP工場を除けばほぼ計画通りとなりました。また千歳農場、GP工場についても採卵鶏の再導入が進み、農場成績、工場稼働率等は感染前の水準に戻っております。これらの点から当社の収益構造を支える基礎的な体力は維持されていると判断しております。
今後については経営戦略に掲げた事業領域の拡大、付加価値卵の拡販、農場成績向上に加え、課題として掲げた販売単価の改定や物流の合理化によるコスト削減等を確実に実行し、当社収益構造の改善を達成してまいります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当事業年度キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
資金需要動向については以下の通りです。
当社の事業活動における運転資金需要の主なものは飼料費、初生雛費、大雛費、各事業についての一般管理費等があります。設備資金需要としては、鶏舎の建替え、GP工場の機械更新、情報処理投資等があります。
資金調達及び流動性確保に関する認識は以下の通りです。
当社の事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の活用及び金融機関からの借入による資金調達を行っております。尚、当社のD/Eレシオは0.14と極めて低く、当面の資金調達余力に問題はないと認識しております。
新型コロナウイルス感染症による当事業年度のキャッシュ・フローへの影響につきましては、「3 事業等のリスク (1)事業環境に関するリスク ⑤新型コロナウイルスの影響について」に記載の通りであります。また、鳥インフルエンザ感染による影響につきましては、「3 事業等のリスク (2)事業活動に関するリスク ③鳥インフルエンザ発生による殺処分、移動制限等」に記載の通りであります。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積もりに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
a.財政状態
(資産合計)
当事業年度末における資産合計は、前事業年度末に比べて915百万円増加し17,764百万円となりました。
流動資産は、前事業年度末に比べて581百万円増加し6,344百万円となりました。これは、主として現金及び預金が1,371百万円増加した一方で、未収入金が839百万円減少したこと等によるものです。
固定資産は、前事業年度末に比べて334百万円増加し11,419百万円となりました。これは、主として建物が117百万円、機械及び装置が226百万円、投資有価証券が109百万円それぞれ増加した一方で、建設仮勘定が177百万円減少したこと等によるものです。
なお、当事業年度において実施いたしました設備投資の総額は1,240百万円であります。これらの資金は自己資金でまかなっております。
(負債合計)
当事業年度末における負債合計は、前事業年度末に比べて655百万円減少し5,446百万円となりました。
流動負債は、前事業年度末に比べて339百万円減少し3,649百万円となりました。これは、主として買掛金が73百万円増加した一方で、1年内返済予定の長期借入金が227百万円、未払法人税等が213百万円それぞれ減少したこと等によるものです。
固定負債は、前事業年度末に比べて316百万円減少し1,796百万円となりました。これは主として長期借入金が302百万円減少したこと等によるものです。
(純資産合計)
当事業年度末における純資産合計は、前事業年度末に比べて1,571百万円増加し12,318百万円となりました。これは、剰余金の配当を169百万円計上したものの、当期純利益を1,656百万円計上し、その他有価証券の評価差額金が84百万円増加したことによるものです。
b.経営成績
鶏卵業界におきましては、一昨年秋より全国に広がった鳥インフルエンザにより1,700万羽近い採卵鶏が殺処分され、全国で「卵ショック」と言われる極端な卵不足が起こりました。鶏卵相場はこの影響を受け、昨年秋までは比較的高水準で推移していましたが、採卵鶏の再導入が進んだ秋以降は下落局面に入り、当事業年度平均鶏卵相場は、北海道Mサイズが1キロ295円66銭と前年比15円46銭高、東京Mサイズは1キロ276円49銭と前年比25円75銭高となりました。
当社は下落する鶏卵相場、昨年4月の当社千歳農場における鳥インフルエンザ発生による生産減、円安を背景に高止まりする飼料価格に対応するため、差別化卵の拡販に注力してきました。この結果、当事業年度の業績は、売上高は18,901百万円(前年同期比6.0%増)、営業利益は2,245百万円(前年同期比70.2%増)、経常利益は2,316百万円(前年同期比67.4%増)、当期純利益は1,656百万円(前年同期比122.2%増)となりました。
なお、当社は鶏卵事業のみの単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
②キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前事業年度末に比べて1,371百万円増加し、3,900百万円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、3,376百万円の収入(前事業年度は2,519百万円の収入)となりました。これは主として、税引前当期純利益2,384百万円、減価償却費1,036百万円、補助金の受取額493百万円等による資金の増加が、法人税等の支払額894百万円等による減少を上回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、1,282百万円の支出(前事業年度は1,820百万円の支出)となりました。これは主として有形固定資産の取得1,235百万円等による資金の減少等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、722百万円の支出(前事業年度は19百万円の支出)となりました。これは主として長期借入金の返済で529百万円、配当金の支払169百万円等による資金の減少によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社の事業は鶏卵事業の単一セグメントであり、当事業年度における生産実績は区分別に記載しております。
| 区分別 | 当事業年度(百万円) (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 鶏 卵 | 14,100 | 1.3 |
| 鶏糞肥料 | 101 | △20.3 |
| レンダリング | 178 | △30.3 |
| 食 品 | 117 | 15.0 |
| 合計 | 14,498 | 0.7 |
(注)1.金額は製造原価によっております。
2.当事業年度において、鶏卵の生産実績の内容に著しい変動がありました。これは、昨年4月に当社千歳農場で高病原性鳥インフルエンザが確認され、生産量が減少した一方で、ウクライナ侵攻に端を発した世界的な原料価格高騰や円安進行等に伴う、国内飼料価格、エネルギーコスト、物流費の高騰等によるものです。
b.商品仕入実績
当社の事業は鶏卵事業の単一セグメントであり、当事業年度における商品仕入実績は区分別に記載しております。
| 区分別 | 当事業年度(百万円) (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 鶏 卵 | 130 | △15.5 |
| 食 品 | 359 | 130.1 |
| その他 | 0 | △9.5 |
| 合計 | 490 | 57.5 |
(注)金額は仕入価格によっております。
c.受注実績
当社は、需要予測に基づく見込生産を行っているため、該当事項はありません。
d.販売実績
当社の事業は鶏卵事業の単一セグメントであり、当事業年度における販売実績は区分別に記載しております。
| 区分別 | 当事業年度(百万円) (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 鶏 卵 | 18,243 | 4.8 |
| 鶏糞肥料 | 23 | 150.5 |
| レンダリング | 68 | △21.0 |
| 食 品 | 564 | 80.4 |
| その他 | 0 | △36.2 |
| 合計 | 18,901 | 6.0 |
(注)1.総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先がないため、記載を省略しております。
2.当事業年度において、鶏卵の販売実績の内容に著しい変動がありました。これは、昨年4月に当社千歳農場で高病原性鳥インフルエンザが確認され、販売量が減少した一方で、国内の鳥インフルエンザ感染拡大により1,700万羽近い採卵鶏が殺処分されたこと等により鶏卵相場が上昇したこと等によるものです。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。また、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社の当事業年度の財政状態及び経営成績は、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下の通りです。
当社千歳農場における鳥インフルエンザ発生の影響を受け鶏卵販売重量は前年同期比11.4%の減少、鶏卵相場はMサイズ平均の前年同期比北海道相場で5.5%、東京相場で10.3%上昇しました。その結果、売上高は前年同期比6.0%の増加の18,901百万円となりました。
売上高総利益率は20.8%と前年同期比3.3ポイント改善しました。営業利益については、主に卵価相場の上昇により前年同期比926百万円増加の2,245百万円となりました。また、当期純利益は1,656百万円となりました。
当社が経営管理上重視している道内市場占有率、販売重量、農場における飼料要求率、製造部門における稼働率等の管理指標は鳥インフルエンザ発生による影響を受けた千歳農場、千歳GP工場を除けばほぼ計画通りとなりました。また千歳農場、GP工場についても採卵鶏の再導入が進み、農場成績、工場稼働率等は感染前の水準に戻っております。これらの点から当社の収益構造を支える基礎的な体力は維持されていると判断しております。
今後については経営戦略に掲げた事業領域の拡大、付加価値卵の拡販、農場成績向上に加え、課題として掲げた販売単価の改定や物流の合理化によるコスト削減等を確実に実行し、当社収益構造の改善を達成してまいります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当事業年度キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
資金需要動向については以下の通りです。
当社の事業活動における運転資金需要の主なものは飼料費、初生雛費、大雛費、各事業についての一般管理費等があります。設備資金需要としては、鶏舎の建替え、GP工場の機械更新、情報処理投資等があります。
資金調達及び流動性確保に関する認識は以下の通りです。
当社の事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の活用及び金融機関からの借入による資金調達を行っております。尚、当社のD/Eレシオは0.14と極めて低く、当面の資金調達余力に問題はないと認識しております。
新型コロナウイルス感染症による当事業年度のキャッシュ・フローへの影響につきましては、「3 事業等のリスク (1)事業環境に関するリスク ⑤新型コロナウイルスの影響について」に記載の通りであります。また、鳥インフルエンザ感染による影響につきましては、「3 事業等のリスク (2)事業活動に関するリスク ③鳥インフルエンザ発生による殺処分、移動制限等」に記載の通りであります。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積もりに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。