有価証券報告書-第20期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/03/29 15:30
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【項目】
131項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により依然として厳しい状況にありますが、個人消費に持ち直しの動きがみられます。先行きにつきましては、感染拡大の防止策を講じつつ社会経済活動のレベルを引き上げていくなかで、各種政策の効果や海外経済の改善もあって持ち直しの動きが続くことが期待されております。ただし、国内外の感染症の動向や金融資本市場の変動等の影響にも、引き続き注視する必要があるとされております。
なお、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4) 経営環境」の状況の下、当社グループは感染症の拡大に備えて2020年2月17日より全社員フルリモートワークとしており、2021年以降も継続することを決定するとともに、業務効率化による生産性向上等に取り組んでおります。
ソーシャルアプリサービスの位置情報連動型ゲームにつきましては、2020年4月の全国を対象とした緊急事態宣言発出に伴う政府の外出自粛要請を受け、順次ゲーム内イベントを一部中断・延期し、移動を伴わない代替施策を実施しておりましたが、5月の宣言解除後の政府による経済政策の取り組みもあり、従来のイベントを再開しました。
「ステーションメモリーズ!」においては、他社IPとのコラボイベントを実施したほか、6周年記念施策を行いました。その他の位置情報連動型ゲームの「駅奪取」においては、コラボイベントの実施等、ゲームを継続して遊んでいただけるような施策を行いました。
また、2020年8月3日にリリースしました「駅メモ! Our Rails」においては、各サービス同様に長期運用を見据えたKPI改善を優先して取り組んでおります。これに伴い、新機能である駅トークンにつきましては、2021年の販売へと延期するも、早期の販売に向けて順調に開発を進めております。
コンテンツサービスにつきましては、自社で運営している各着信メロディサービスの課金会員数が緩やかに減少しており、リソースを縮小しております。
ブロックチェーンサービスにつきましては、目標に掲げている「Uniqys SaaS」利用者拡大への取り組みとして、デジタルデータをブロックチェーン上で個人の資産として保有可能とする、トークン生成・販売のプラットフォームである、「ユニマ(Uniqys マーケットプレイス)」の開発を優先しております。
また、コンプライアンス充足のための関係各所との協議を行うとともに、ゲーム以外の多種多様なトークンの取扱いを見据えて開発を進め、早期のリリースを目指しております。
上記の結果、売上高は前年同期比10.5%減の2,855,993千円となり、営業利益は同22.2%減の863,271千円、経常利益は同21.9%減の866,502千円、親会社株主に帰属する当期純利益は同24.7%減の582,538千円となりました。
なお、当社グループは、モバイルサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
当連結会計年度の財政状態の概要は以下のとおりであります。
(資産の部)
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ104,452千円減少し、3,036,852千円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ196,005千円減少し、2,725,050千円となりました。これは主に、現金及び預金が157,420千円減少及び売上高減少に伴う売掛金が29,875千円減少したものであります。なお、現金及び預金の増減の主な要因は、② キャッシュ・フローの状況に記載しております。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ91,552千円増加し、311,801千円となりました。これは主に、無形固定資産が当社サービスの開発にあたり73,032千円増加及び事業強化のために業務提携を実施したことにより投資有価証券37,502千円増加、並びに繰延税金資産が20,241千円減少したものであります。
(負債の部)
当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ226,744千円減少し、386,534千円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べ215,115千円減少し、386,534千円となりました。これは主に、未払消費税及び未払法人税等の190,704千円減少、並びに未払金が売上高減少に伴う変動費の減少により26,279千円減少したものであります。また、賞与の減少に伴い賞与引当金が15,349千円減少したものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ11,629千円減少しました。これは、2021年4月に本社オフィスの移転を予定していることに伴い、資産除去債務を流動負債へ振り替えたことによるものであります。
(純資産の部)
当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ122,292千円増加し、2,650,318千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が582,538千円増加した一方で、自己株式を474,317千円取得した影響によるものであります。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ157,420千円減少し、2,321,248千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動により得られた資金は、466,912千円(前連結会計年度は924,656千円の収入)となりました。主な収入要因は、税金等調整前当期純利益829,475千円であり、主な支出要因は、法人税等の支払額383,635千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動により支出した資金は、150,503千円(前連結会計年度は94,342千円の支出)となりました。主な支出要因は、当社サービスの開発にあたり発生したソフトウエア仮勘定の増加に伴う無形固定資産の取得による支出84,351千円及び事業強化のために業務提携を実施したことによる投資有価証券の取得による支出49,884千円、並びに敷金の差入による支出14,490千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動により支出した資金は、473,829千円(前連結会計年度は494,165千円の支出)となりました。主な支出要因は、自己株式の取得475,267千円であり、収入要因は、ストックオプションの行使に伴う新株の発行1,506千円であります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。
b. 受注実績
受注に該当する事項がありませんので、受注実績に関する記載はしておりません。
c. 販売実績
当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。なお、当社グループの事業セグメントは単一であるため、サービス別に記載しております。
サービスの名称販売高(千円)前年同期比(%)
ソーシャルアプリサービス2,353,15190.9
コンテンツサービス502,84283.4
合計2,855,99389.5

(注) 1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.外部顧客へ販売高のうち、売上高割合が10%以上を占める相手先がいないため、記載を省略しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。
その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (追加情報)(新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響に関する会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(売上高)
当連結会計年度における売上高は2,855,993千円(前年同期比10.5%減)となりました。
ソーシャルアプリサービスは、位置情報連動型ゲームにおいて、新型コロナウイルス感染症の拡大に対する緊急事態宣言の発出に伴う外出自粛要請を受け、「ステーションメモリーズ!」や「駅奪取」のゲーム内イベントを一時中断・延期し、移動を伴わない代替施策に切り替えたこと等により、前連結会計年度と比較して売上高が減少しております。なお、2020年5月の宣言解除後の政府による経済政策の取り組みもあり、その後は従来のイベントについても再開いたしました。また、2020年8月3日にリリースしました「駅メモ! Our Rails」においては、各サービス同様に長期運用を見据えたKPI改善を優先して取り組んでおります。
コンテンツサービスは、自社で運用している各着信メロディサービスの課金会員数が緩やかに減少しており、リソースを縮小しております。
(売上原価及び売上総利益)
当連結会計年度における売上原価は1,389,846千円(前年同期比4.0%減)となりました。
これは主に、位置情報連動型ゲームにおいて、上記のとおり売上高が減少したことに伴い、システム利用料等の原価費用が減少したものであります。一方で、人員増加に伴い労務費が増加したほか、「ステーションメモリーズ!」においてボイスやイラストの外注費用が増加しております。
以上の結果、売上総利益は1,466,147千円(前年同期比15.9%減)となりました。
(販売費及び一般管理費及び営業利益)
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は602,876千円(前年同期比4.8%減)となりました。
これは主に、コンテンツサービスの売上高減少に伴う、債権の回収代行手数料の減少や、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により採用活動が制限されたこと等に伴う一般管理費の減少によるものであります。
以上の結果、営業利益は863,271千円(前年同期比22.2%減)となりました。
(特別損益及び親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度における特別損失は37,027千円(前年同期比19,948.4%増)となりました。
これは主に、投資有価証券の非上場株式について30,493千円減損処理を行ったことによるものであります。時価のない株式の減損処理に当たっては、当該株式の実質価格が取得原価に比べて50%以上下落した場合には、株式の実質価格が著しく下落したと判断し、回復可能性が十分な証拠によって裏づけられる場合を除き、減損処理をしております。
以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は582,538千円(前年同期比24.7%減)となりました。
③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、人件費を中心とした原価費用と広告宣伝費を中心とした販売費及び一般管理費等の費用であります。また、継続的なソフトウエアの開発及びサーバー等の設備に関する投資に加えて、既存事業からの安定収益によるブロックチェーン事業への成長投資を目的とした資金需要があります。
当該資金については、主に自己資金により充当しております。当連結会計年度末の現金及び現金同等物は2,321,248千円となり、将来に対して十分な財源及び流動性を確保しております。
当連結会計年度のキャッシュ・フローの概況につきましては、上記「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
④ 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループは、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境、組織体制、法的規制等、様々なリスク要因が当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。
そのため、当社グループは常に市場動向に留意しつつ、内部管理体制を強化し優秀な人材を確保するとともに、市場のニーズに合ったサービスを展開していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応を行ってまいります。
⑤ 経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループの経営者は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、当社グループが今後さらなる成長と発展を遂げるためには、厳しい環境の中で様々な課題に対処していくことが必要であると認識しております。
そのために当社グループでは、事業面及び組織面の課題を整理し、各課題に対して適切かつ、効果的な対応を行ってまいります。

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