四半期報告書-第12期第2四半期(平成28年4月1日-平成28年6月30日)

【提出】
2016/08/15 15:10
【資料】
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【項目】
22項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善など緩やかな回復基調が続いたものの、海外経済の不確実性の高まりや金融資本市場の変動への警戒から、個人消費や物価上昇ペースが鈍化し、株価・為替も不安定な推移をたどるなど、先行き不透明な状況が続いております。
当社は、インターネット上で写真・イラスト・動画等のデジタル素材の販売を主たる事業として展開しておりますが、当社を取り巻く環境としましては、スマートデバイス、スマートフォンアプリやインターネット広告(動画広告を含む)の普及に伴い、これまで以上にインターネットでのデジタル素材の活用機会が増えております。
このような事業環境のもと、当第2四半期累計期間におきましては、既存のクリエイティブ・プラットフォーム事業における購入者及びクリエイターの拡大を引き続き進めてまいりました。購入者の拡大につきましては、購入者の利便性向上のため、サイトリニューアルによるSEOの強化や素材の検索等の機能改善を行うとともに、定額制販売の営業活動を強化しました。また、自社保有素材の制作や人物専属クリエイター(PIXTAでのみ素材の販売を行う「専属クリエイター」の中でも特に人物写真をメインに登録可能なクリエイター)へのサポートおよびコミュニティ化促進等を通じて提供素材の網羅性及び多様性を向上することで、購入者の幅広いニーズに応えられる品揃えの充実に取り組みました。クリエイターの拡大につきましては、セミナーの開催や、ブログやメールマガジン等での情報提供によるクリエイターへのサポートに加えて、積極的な広報活動を通じてメディア露出を図ることで広範な新規クリエイターへの「PIXTA」の認知度向上を行いました。
また、出張撮影マッチングサービス「fotowa(フォトワ)」やチラシテンプレートの提供等、新規事業や新規の取組みを開始したほか、「PIXTA」のタイ語サイトのオープンやスマートフォンアプリの公開等、複数のサービスをリリースいたしました。
以上の結果、当第2四半期累計期間の売上高は851,934千円(前年同四半期比31.1%増)(うち、定額制売上は138,612千円(前年同四半期比160.8%増))、営業利益は114,876千円(前年同四半期比53.4%増)、経常利益は112,940千円(前年同四半期比51.2%増)、四半期純利益は86,374千円(前年同四半期比24.9%増)となりました。なお、当社はクリエイティブ・プラットフォーム事業の単一セグメントのため、セグメントごとの記載はしておりません。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第2四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ168,498千円増加し、1,159,140千円となりました。
流動資産は、前事業年度末に比べ143,922千円増加し、1,081,408千円となりました。これは主として、売上の増加に伴い現金及び預金が74,124千円、売掛金が35,058千円増加したことによるものであります。
固定資産は、前事業年度末に比べ24,575千円増加し、77,732千円となりました。これは主として、自社保有素材の制作を開始したこと等に伴い無形固定資産が22,055千円増加したこと及びPIXTA VIETNAM CO.,LTD.の設立に伴い子会社株式が3,253千円増加したことによるものであります。
(負債)
当第2四半期会計期間末における負債は、前事業年度末に比べ81,371千円増加し、513,694千円となりました。これは主として、売上の増加に伴い買掛金が26,505千円増加したこと、また定額制取引の増加に伴い前受金が33,330千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期会計期間末における純資産は前事業年度末に比べ87,127千円増加し、645,446千円となりました。これは主として、四半期純利益の計上に伴い利益剰余金が86,374千円増加したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は前事業年度末より107,830千円増加し、813,992千円となりました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において営業活動により獲得した資金は134,217千円(前年同四半期は70,473千円)となりました。これは主に、税引前四半期純利益が112,940千円となったこと、売上高の増加に連動してクリエイターへの支払コミッションが増加したことに伴い仕入債務が26,505千円増加したこと、定額制販売の増加に伴い前受金が33,330千円増加した一方、売上高の増加に伴い売上債権が35,058千円増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において投資活動により使用した資金は23,758千円(前年同四半期は25,235千円)となりました。これは、主に自社保有素材の制作を開始したこと等に伴う無形固定資産の取得による支出が20,347千円となったこと、PIXTA VIETNAM CO.,LTD.の設立に伴う子会社株式の取得による支出が3,253千円となったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において財務活動により獲得した資金は753千円(前年同四半期は452千円の使用)となりました。これは、新株予約権の発行による収入が417千円、新株予約権の行使による株式の発行による収入が336千円があったことによるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。