四半期報告書-第13期第2四半期(平成29年4月1日-平成29年6月30日)

【提出】
2017/08/14 15:03
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23項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。なお、当社グループは、前第3四半期連結累計期間から四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期連結累計期間との比較分析は行っておりません。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、景気改善の一部に遅れも見られつつ、緩やかな回復基調にあります。アメリカや、中国をはじめとしたアジア新興国においても回復が見られる一方で、今後の各国の政策動向や金融資本市場の変動については引き続き留意が必要な状況が続いております。
当社グループを取り巻く環境としましては、スマートデバイス、スマートフォン(以下、スマホ)アプリやインターネット広告(動画広告を含む)の普及に伴い、これまで以上にインターネットでのデジタル素材の活用機会が増えております。また、近年、スマホに付属するカメラ機能の高機能化やアプリの加工技術の向上により誰もが手軽に高品質の写真撮影ができるようになり、さらに撮影したスマホ写真をインターネットに投稿・共有するスタイルが若年層を中心に定着してきました。
このような事業環境のもと、当社グループは当事業年度を「積極投資の年」と位置づけ、既存の国内事業を継続的に伸ばしつつ、昨年着手した新規事業の成長加速と新たな投資による事業機会の拡大に挑戦してまいりたいと考えております。
これに基づき、当第2四半期連結累計期間において、既存の国内事業につきましては、特に定額制販売の購入者及びクリエイターの拡大を引き続き進めてまいりました。具体的には、デジタル素材マーケットプレイス「PIXTA(ピクスタ)」において、購入者の利便性向上のため、サイト機能の改善に取り組んだほか、定額制販売における顧客層の拡大を目指し「少量定額プラン」の提供を新たに開始いたしました。クリエイターの拡大につきましては、セミナーの開催、ブログやメールマガジン等での情報提供に加え、人物専属クリエイター(注)を対象とした撮影会を実施し、自社保有素材の制作を通じて培ったノウハウを還元するなど、人物写真素材の充実に向けたクリエイター支援活動を強化いたしました。
昨年着手した新規事業のうち、出張撮影マッチングサービス「fotowa(フォトワ)」におきましては、サービス対象地域の拡大に取り組み、各地域でフォトグラファーの獲得と集客強化に注力するとともに、認知度向上の取り組みとして、メディア露出機会増加のための積極的な広報活動を展開しました。また、スマホ写真の投稿マーケットプレイス「Snapmart(スナップマート)」におきましては、画像表示の高速化やフォトコンテスト機能の一般ユーザー向け開放等、各種機能改善の施策を実施いたしました。
さらに、海外展開の一環として、3月に連結子会社化したTopic Images Inc.(以下、Topic社)と韓国語版PIXTAのローンチに向けた準備を進めるとともに、韓国ローカルコンテンツの制作に注力しました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,042,294千円(うち、定額制売上は220,760千円)、営業損失は5,685千円、経常損失は4,102千円、親会社株主に帰属する四半期純損失は15,974千円となりました。なお、当社グループはクリエイティブ・プラットフォーム事業の単一セグメントのため、セグメントごとの記載はしておりません。
(注)「PIXTA」でのみ素材の販売を行う「専属クリエイター」の中でも特に人物写真をメインに登録可能なクリエイター

(2)財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ362,756千円増加し、1,670,098千円となりました。
これは主に、現金及び預金が109,042千円、売掛金が58,423千円、のれんが161,976千円増加したことによるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ381,423千円増加し、1,028,900千円となりました。
これは主に、買掛金が54,759千円、前受金が60,224千円、1年内返済予定の長期借入金が60,008千円、長期借入金が225,824千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ18,666千円減少し、641,198千円となりました。これは主に、利益剰余金が15,974千円減少したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末より140,205千円増加し、868,888千円となりました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において営業活動により使用した資金は7,187千円となりました。主な収入要因は、前受金の増加59,826千円及び減価償却費21,227千円であり、主な支出要因は、売上債権の増加44,138千円及び法人税等の支払額41,491千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において投資活動により使用した資金は138,072千円となりました。主な収入要因は、敷金及び保証金の回収による収入32,861千円であり、主な支出要因は、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出119,646千円及び無形固定資産の取得による支出41,895千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において財務活動により獲得した資金は286,354千円となりました。主な収入要因は、長期借入れによる収入300,000千円であり、主な支出要因は、長期借入金の返済による支出14,168千円であります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。