訂正有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2015/12/15 10:00
【資料】
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【項目】
114項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを用いております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社の財務諸表で採用する重要な会計方針については、後記「第5 経理の状況 2 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載されております。
(2)財政状態の分析
第25期事業年度(自 平成26年4月1日 至 平成27年3月31日)
(資産の部)
当事業年度末における総資産は、前事業年度末と比較して633,324千円増加し、12,158,994千円(前事業年度比5.5%増)となりました。
当事業年度末における流動資産は218,565千円増加し、5,521,523千円(前事業年度比4.1%増)となりました。これは主に売上増により現金及び預金が195,737千円増加したことによります。
固定資産は414,759千円増加し、6,637,471千円(前事業年度比6.7%増)となりました。これは主にウエディング事業におけるサロン新設により建物及び構築物(純額)が117,195千円増加したこと及び投資有価証券の取得200,000千円等を計上したことによります。
(負債の部)
負債合計は119,199千円増加し、9,676,732千円(前事業年度比1.2%増)となりました。
流動負債は202,466千円増加し、7,037,874千円(前事業年度比3.0%増)となりました。これは主に未払法人税等及び未払消費税等が333,853千円増加したことによります。
固定負債は83,267千円減少し、2,638,858千円(前事業年度比3.1%減)となりました。これは主に長期借入金が203,285千円減少したことによります。
(純資産の部)
純資産は514,125千円増加し、2,482,262千円(前事業年度比26.1%増)となりました。これは利益剰余金の増加額509,072千円を計上したことによります。
第26期第2四半期累計期間(自 平成27年4月1日 至 平成27年9月30日)
(資産の部)
流動資産は、前事業年度末に比べて3.7%増加し5,727,779千円となりました。これは商品が136,315千円、仕掛品が73,242千円それぞれ増加したことなどによります。
固定資産は、前事業年度末と比べて0.0%増加し6,640,637千円となりました。
その結果、資産合計は前事業年度末に比べて1.7%増加し12,368,417千円となりました。
(負債の部)
流動負債は、前事業年度末に比べて3.5%増加し7,286,251千円となりました。これは前受金が913,156千円増加した反面、未払金が96,149千円、未払消費税等が152,724千円、未払法人税等が197,654千円それぞれ減少したことなどによります。
固定負債は、前事業年度末に比べて7.0%減少し2,453,550千円となりました。これは長期借入金が223,860千円減少したことなどによります。
その結果、負債合計は前事業年度末に比べて0.7%増加し9,739,801千円となりました。
(純資産の部)
純資産合計は、前事業年度末に比べて5.9%増加し2,628,616千円となりました。これは利益剰余金が163,605千円増加したことなどによります。
(3)経営成績の分析
第25期事業年度(自 平成26年4月1日 至 平成27年3月31日)
(売上高)
当事業年度における売上高は、前事業年度に比べ11.7%増加し、13,065,159千円となりました。これは和装事業の売上高が310,227千円増加したこと及びウエディング事業の売上高が1,059,668千円増加したことによります。
(売上総利益)
当事業年度における売上総利益は、前事業年度に比べ17.2%増加し、7,962,153千円となりました。これは主に売上増に伴い売上原価が前事業年度に比べ4.1%増加にとどまったことによります。
(営業利益)
当事業年度における営業利益は、前事業年度に比べ177.9%増加し、777,999千円となりました。これは主に売上高の増加及び売上増により販売費及び一般管理費が前事業年度に比べ10.3%増加したことによります。
(経常利益)
当事業年度における経常利益は、前事業年度に比べ169.1%増加し、755,564千円となりました。
(税引前当期純利益)
当事業年度における税引前当期純利益は、前事業年度に比べ216.2%増加し、732,781千円となりました。
(当期純利益)
当事業年度における当期純利益は、前事業年度に比べ241.6%増加し509,072千円となりました。これは税引前当期純利益に法人税、住民税及び事業税259,909千円、法人税等調整額△36,199千円を計上したことによるものであります。
第26期第2四半期累計期間(自 平成27年4月1日 至 平成27年9月30日)
(売上高)
当第2四半期累計期間における売上高は6,435,475千円となりました。これは、和装事業の売上高は振袖の販売売上及び成人式の前撮り写真撮影売上が好調だったことにより4,028,864千円となり、またウエディング事業の売上高は、一組あたりの単価が増加したことにより2,406,610千円となったことによります。
(売上総利益)
当第2四半期累計期間における売上総利益は4,025,859千円となりました。これは主に売上増に伴い売上原価率が和装事業及びウエディング事業ともに改善したことによります。
(営業利益)
当第2四半期累計期間における営業利益は268,978千円となりました。人件費1,335,277千円、広告宣伝費616,109千円、地代家賃323,777千円等計上した結果、販売費及び一般管理費は3,756,881千円となりました。
(経常利益)
当第2四半期累計期間における経常利益は263,315千円となりました。
(税引前四半期純利益)
当第2四半期累計期間における税引前四半期純利益は262,971千円となりました。
(四半期純利益)
当第2四半期累計期間における四半期純利益は163,605千円となりました。
(4)キャッシュ・フロー
第25期事業年度(自 平成26年4月1日 至 平成27年3月31日)
前事業年度は連結財務諸表を作成しているため、個別キャッシュ・フロー計算書を作成しておらず、従って前年同期比較の記載は行っておりません。
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は666,610千円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は1,492,540千円となりました。これは主に税引前当期純利益732,781千円、減価償却費398,909千円、レンタル商品の償却467,482千円、未払消費税等の増加189,122千円及びたな卸資産の増加額681,110千円等の計上によります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は776,590千円となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出480,577千円、定期預金の預入による支出512,306千円、定期預金の払戻による収入511,468千円及び投資有価証券の取得による支出200,000千円等の計上によります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は527,490千円となりました。これは、長期及び短期借入金の返済による支出747,997千円、社債の償還による支出50,000千円、リース債務の返済による支出29,493千円及び結婚式場サロン建設及び修繕のための長期借入れによる収入300,000千円の計上によります。
第26期第2四半期累計期間(自 平成27年4月1日 至 平成27年9月30日)
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前事業年度末に比べて70,069千円減少し、596,540千円となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は563,045千円となりました。これは主に税引前四半期純利益262,971千円、前受金の増加額913,156千円、法人税等の支払額257,137千円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は284,892千円となりました。これは主に定期預金の預入による支出100,317千円及び固定資産の取得による支出138,990千円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は348,223千円となりました。これは主に長期及び短期借入金の返済334,425千円によるものです。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因について
当社は、「第2 事業の状況 4 事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境の変化や組織体制の整備等、様々なリスク要因が当社の成長や経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。そのため、当社は、常に市場の動向等に留意しつつ、内部管理体制を強化し、優秀な人材を確保並びに育成し、顧客ニーズにマッチした商品やサービスを展開していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因の低減を図って参ります。
(6)経営戦略の現状と見通しについて
当社は、和装事業については出店、催事、着物を着て楽しむイベントの開催及び着方教室の運営等により、また、ウエディング事業については本物志向のファシリティと専門的なサービスの内製化及び新サービスの提供等により、持続的な成長、企業価値の向上に努めて参ります。詳細につきましては、本書「第2 事業の状況 3 対処すべき課題」に記載のとおりであります。
(7)経営者の問題認識と今後の方針について
当社の経営陣は、現在の事業環境並びに入手可能な情報に基づき、迅速かつ最善な経営戦略の立案、施策の実施に努めております。当社が今後も持続的に成長するためには、事業規模の拡大に合わせて適時に人材拡充を進めると同時に、組織体制の整備を進めていくことが重要であると認識しております。このため、当社の出店計画に必要な人材を適時に採用すると同時に、将来の成長に対応した採用及び教育研修制度の拡充、新規出店による規模拡大や内部管理体制の強化等の組織整備を進めていく方針であります。