有価証券報告書-第21期(2023/01/01-2023/12/31)

【提出】
2024/03/29 15:02
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【項目】
136項目
(経営成績等の状況の概要)
(1) 経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症における行動制限の解除や5類への引き下げ等により社会経済活動の正常化が進められる一方で、不安定な国際情勢や物価高の長期化などから、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループの主力取引先である飲食業界におきましては、原材料価格・光熱費の高騰や慢性的な人手不足、人件費の上昇等から依然として厳しい状況が続いているものの、インバウンド需要の回復による客数の回復も見られるようになり全体として緩やかな回復傾向が見られました。
そのような状況下、当社グループは、国内の飲食店をはじめとするサービス業の成長をサポートすることを第一に、「夢をカタチに!和食を世界に!」という企業スローガンを掲げ、日本国内の和食文化を世界の様々な地域へ輸出する架け橋となれるよう努めてまいりました。また、経営サポート事業と飲食事業の連動によって、当社独自の「プラットフォーム」を形成し、両事業を併せ持つことによるシナジー効果で収益を創出するビジネスモデルを確立し、各事業で収益が発生する「名代 宇奈とと」のライセンス展開や、飲食事業で培ったノウハウや課題解決力を活かし、時代と共に変化する飲食店経営のニーズに対応した新サービスの提供を推進してまいりました。さらに、中期展望の実現に向けて、国内及び海外の管理体制強化に取り組んでまいりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は5,598,235千円(前連結会計年度比18.2%増)、営業損失は39,053千円(前連結会計年度は営業利益214,635千円)、経常損失は64,819千円(前連結会計年度は経常利益213,791千円)、親会社株主に帰属する当期純損失は194,169千円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純利益271,490千円)となりました。
セグメントごとの経営成績の状況は、次のとおりであります。
① 経営サポート事業
当連結会計年度においては、退店希望顧客や空き物件の情報の入手と出店希望顧客のサポートが進み、契約数を伸ばすことができました。また、昨年度から取り組んでいる外国人材紹介サポートの案件増加も売上高の増加に寄与いたしました。
その結果、当セグメントの売上高は2,667,266千円(前連結会計年度比11.1%増)、営業利益は430,272千円(前連結会計年度比24.4%増)となりました。
② 飲食事業
当連結会計年度において、当社グループが展開する「名代 宇奈とと」においては、国内及びインバウンド需要の回復から既存店の売上高が増加し、特に上野、浅草などのインバウンド店舗において売上高の増加が際立ちました。また、シンガポール及びベトナムおいて複数の店舗がオープンし、売上高の増加に寄与いたしました。
株式会社M.I.Tにおいても、外食需要の回復により既存店の売上高が増加いたしました。また、福岡におけるプロジェクトにより店舗が増加し、売上高の増加へ寄与いたしました。
一方で、国内及び海外の新店の開発にともない、開発費用及び運営費用が増加し、販売費及び一般管理費が増加しております。
その結果、当セグメントの売上高は、2,930,969千円(前連結会計年度比25.5%増)、営業利益は22,222千円(前連結会計年度比91.0%減)となりました。
(2) 財政状態の状況
① 資産の部
当連結会計年度末の資産は前連結会計年度末より321,798千円減少して4,557,493千円となりました。これは主に、建物及び構築物が376,529千円、有形固定資産その他が60,598千円、差入保証金が115,359千円増加した一方で、現金及び預金が622,470千円、建設仮勘定が251,023千円減少したことによるものであります。
② 負債の部
当連結会計年度末の負債は前連結会計年度末より146,526千円減少して2,829,521千円となりました。これは主に、流動負債その他が95,899千円増加した一方で、1年内返済予定の長期借入金が77,197千円、未払法人税等が79,703千円、長期借入金が90,509千円減少したことによるものであります。
③ 純資産の部
当連結会計年度末の純資産は前連結会計年度末より175,271千円減少して1,727,972千円となりました。これは主に、為替換算調整勘定が54,409千円、新株予約権が24,675千円増加した一方で、利益剰余金が258,959千円減少したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、前連結会計年度末に比べ622,724千円減少し、1,502,094千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、96,639千円(前連結会計年度は533,448千円の収入)となりました。この内訳は主に、税金等調整前当期純損失82,823千円、減価償却費180,818千円、のれん償却額54,080千円、経営サポート事業におけるリース投資資産の減少額25,038千円、その他の流動資産の減少額36,021千円、未払金の増加額63,240千円、その他の流動負債の増加額70,277千円、長期前受収益の減少額74,683千円、法人税等の支払額175,541千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、504,563千円(前連結会計年度は468,132千円の支出)となりました。この内訳は主に、有形固定資産の取得による支出494,365千円、差入保証金の差入による支出154,265千円、経営サポート事業における長期預り保証金の返還による支出57,545千円、長期預り保証金の受入による収入184,990千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、234,288千円(前連結会計年度は256,351千円の支出)となりました。この内訳は主に、長期借入れによる収入100,000千円、長期借入金の返済による支出267,706千円、配当金の支払額64,737千円であります。
(生産、受注及び販売の状況)
(1) 仕入実績
当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称仕入高(千円)前年同期比(%)
経営サポート事業1,950,221111.3
飲食事業1,016,482131.6
合計2,966,704117.5

(注) 1.金額は、仕入価格によっております。
(2) 受注実績
該当事項はありません。
(3) 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)
経営サポート事業2,667,266111.1
飲食事業2,930,969125.5
合計5,598,235118.2

(注) 1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績の10%以上の相手先がないため記載を省略しております。
(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討の内容)
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表作成にあたって、経営者より一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されております。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらと異なることがあります。
当社グループの連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
(2) 財政状態の分析
財政状態の状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (経営成績等の状況の概要)(2)財政状態の状況」に記載のとおりであります。
(3) 経営成績の分析
① 売上高
当連結会計年度における売上高は5,598,235千円(前連結会計年度比18.2%増)となりました。報告セグメント別の売上高は、経営サポート事業2,667,266千円(同11.1%増)、飲食事業2,930,969千円(同25.5%増)となっております。
経営サポート事業では、退店希望顧客や空き物件の情報の入手と出店希望顧客のサポートが進み、契約数を伸ばすことができました。また、昨年度から取り組んでいる外国人材紹介サポートの案件増加も売上高の増加に寄与いたしました。
飲食事業では、当社グループが展開する「名代 宇奈とと」においては、国内及びインバウンド需要の回復から既存店の売上高が増加し、特に上野、浅草などのインバウンド店舗において売上高の増加が際立ちました。また、シンガポール及びベトナムおいて複数の店舗がオープンし、売上高の増加に寄与いたしました。
株式会社M.I.Tにおいても、外食需要の回復により既存店の売上高が増加いたしました。また、福岡におけるプロジェクトにより店舗が増加し、売上高の増加へ寄与いたしました。
② 売上原価
当連結会計年度における売上原価は2,966,704千円(前連結会計年度比17.5%増)となりました。報告セグメント別の売上原価は、経営サポート事業1,950,221千円(同11.3%増)、飲食事業1,016,482千円(同31.6%増)となりました。
③ 売上総利益
当連結会計年度における売上総利益は2,631,531千円(前連結会計年度比19.0%増)となりました。報告セグメント別の売上総利益は、経営サポート事業717,044千円(同10.6%増)、飲食事業1,914,486千円(同22.5%増)となりました。
④ 販売費及び一般管理費
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は2,670,584千円(前連結会計年度比33.8%増)となりました。報告セグメント別の販売費及び一般管理費は、経営サポート事業286,772千円(同5.2%減)、飲食事業1,892,263千円(同43.7%増)となりました。主な要因は、飲食事業において国内及び海外の新店を開発したことにともない、開発費用及び運営費用が増加したためであります。
⑤ 営業利益
当連結会計年度における営業損失は39,053千円(前連結会計年度は営業利益214,635千円)となりました。報告セグメント別の営業利益は、経営サポート事業430,272千円(前連結会計年度比24.4%増)、飲食事業22,222千円(同91.0%減)となりました。なお、報告セグメント別の営業利益と当連結会計年度の営業利益との差異については全社費用であります。
⑥ 営業外収益
当連結会計年度における営業外収益は6,654千円となりました。主な内訳は、協賛金収入3,624千円であります。
⑦ 営業外費用
当連結会計年度における営業外費用は32,419千円となりました。主な内訳は、支払利息6,785千円、為替差損25,259千円であります。
⑧ 経常利益
当連結会計年度における経常損失は64,819千円(前連結会計年度は経常利益213,791千円)となりました。
⑨ 特別損益及び当期純利益
当連結会計年度における特別利益は、24,670千円となりました。一方、特別損失は、42,673千円となりました。内訳は、特別利益は、違約金収入19,277千円、受取和解金5,392千円、特別損失は、固定資産除却損23,062千円、減損損失17,942千円、和解金1,668千円であります。
この結果、税金等調整前当期純損失82,823千円(前連結会計年度は税金等調整前当期純利益424,616千円)、親会社株主に帰属する当期純損失194,169千円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純利益271,490千円)となりました。
(4) 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、事業内容、法的規制、事業運営等、様々な要因の変化の影響を受ける可能性があります。このため、優秀な人材の採用と組織体制の整備、内部統制システムの強化等により、これらのリスク要因に対応するように努めてまいります。
(5) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの所要資金は、大きく新規契約に伴う敷金及び保証金の支払と店舗造作等の有形固定資産の取得のための資金、新規出店並及び店舗運営のための資金並びに納税資金等が経常の運転資金であります。
当連結会計年度におきましては、物件情報サポートの案件増加、及び、新規出店の増加に伴い、国内・海外で固定資産が増加したこと、及び、コロナ禍で借り入れた資金の返済が開始したことから、現金及び預金は減少しております。
なお、現状ただちに資金が不足する状況にはありませんが、今後も新規案件の獲得及び新規出店を加速させてまいりますので、事業運営に伴う売上代金等を含めて、必要な資金の流動性を確保していく所存であります。
なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 経営成績等の状況の概要 (3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
なお、直近5連結会計年度におけるキャッシュ・フロー関連指標は、以下のとおりであります。
2019年12月期2020年12月期2021年12月期2022年12月期2023年12月期
自己資本比率(%)39.730.432.838.536.7
時価ベースの自己資本比率(%)69.463.455.456.048.3
キャッシュ・フロー対有利子
負債比率(%)
237.6627.3285.5242.71,164.0
インタレスト・カバレッジ・
レシオ(倍)
72.136.065.773.214.3

自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注1)いずれも連結ベースの財務数値により計算しています。
(注2)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しています。
(注3)キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しています。
(注4)有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としています。
(6) 経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループは、経営サポート事業と飲食事業の連動によって、当社独自の「プラットフォーム」を形成し、両事業を併せ持つことによるシナジー効果で収益を創出するビジネスモデルを確立し、各事業で収益が発生する「名代 宇奈とと」のライセンス展開や、飲食事業で培ったノウハウや課題解決力を活かし、時代とともに変化する飲食店経営のニーズに対応した新サービスの提供を推進してまいります。
経営サポート事業においては、国内需要の出退店サポートを中心として飲食企業を支援することによる国内事業の営業体制基盤の充実と拡大が重要と認識しております。新型コロナウイルス感染症の影響により退店希望顧客が増加すると同時に、好立地の空き物件情報を出店希望顧客に提供することができるようになり、飽和状態にあった国内外食産業の新陳代謝が進んでいること、当社グループが対象とする物件の商圏が拡大したことなどから、今後も支援店舗数の増加によるストック収益額の拡大を見込みます。
また、飲食業界の慢性的な人手不足の解消のため、特定技能制度を活用した外国人紹介ビジネスを開始しました。特定技能ビザが創設された2019年~現在まで「名代 宇奈とと」にて、特定技能外国人を採用・育成している経験から得た独自の外国人採用・ビザ取得ノウハウを活用してまいります。
飲食事業においては、コロナウイルス感染症による影響から、飲食店舗支援需要や新たな店舗支援ノウハウの蓄積余地が出現しているため、宇奈とと及びM.I.Tの両ブランドの国内外での直営店及びライセンス店の出店を進めてまいります。そして、飲食店運営ノウハウの蓄積、ネットワークの拡大をすることで、経営サポート事業によるサービス提供の基盤強化と品質向上を図ってまいります。
なお、問題意識に対する今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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