有価証券報告書-第12期(2022/10/01-2023/09/30)

【提出】
2023/12/22 14:23
【資料】
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【項目】
127項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、「日本のみらいの為に挑戦する人を増やす」というミッションの下、事業を通じて、個人で活躍する人を取り巻く環境の整備、世界で最も平均寿命が長い日本における人生100年時代到来への対応、また、東京一極集中の是正といった社会課題を解決することで、日本を元気にしたいと考えております。当社グループの中長期的なビジョンは「プロフェッショナル人材(注1)が挑戦するエコシステム(注2)を創造する」であり、その実現に向けて当社グループ社員の行動指針となる「みらイズム」を以下のように定めております。
「挑戦」:私たちはみらいの為に挑戦し、挑戦を通じて自ら成長します。
「主体性」:私たちは周りで起きることを自分事として、自ら行動して責任を果たします。
「チームワーク」:私たちはお互いの強みと個性を活かし、チームの成果に貢献します。
「変化」:私たちは自ら変化を起こし、そして変化を歓迎します。
「持続的な関係」:私たちはすべての人と誠実に向き合い、WIN-WINで持続的な関係を築きます。
(注)1.時間ではなく成果に基づいて働き、報酬に値する価値ある役務を提供する人材
2.多様な立場で専門的な技術や強みを生かしながら、業種・業界の垣根を越えて相互協力し、平等な収益の循環をする仕組み
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、「大手企業(注)売上高」「大手企業取引社数」「大手企業1社当たり売上高」「プロフェッショナル人材の登録者数」「契約数」「直接営業人員数」を重要な経営指標としております。
(注)単体年間売上1,000億円以上の企業、及び連結年間売上1,000億円以上の企業グループ(当社調べ)
(3) 中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、今後もプロフェッショナル人材向けサービス事業に注力し、引き続き事業拡大を図ってまいります。当社グループには、プロフェッショナル人材データベースや多様な働き方に関するノウハウ、大手企業から中小・ベンチャー企業、中央省庁、金融機関といった多様なステークホルダーとの関係、DX(デジタルトランスフォーメーション)で企業変革を支援する実績、地方への展開力といった強みがあります。新型コロナウイルス感染症拡大による働き方改革への関心の高まり、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進加速、地方創生の促進といった社会情勢を背景に、当社グループの強みを活かし、企業規模や地域に縛られない「新しい働き方」を推進してまいります。
事業としては、これまで柱としてきたプロフェッショナル・エージェント事業に加え、地方と都市部を繋ぐWebプラットフォーム事業及び、プロフェッショナル・エージェント事業及びWebプラットフォーム事業で培ったノウハウがあるからこそ提供できる当社グループ独自のソリューション事業の3つの事業を通じて、日本経済の活性化に貢献してまいります。
(4) 会社の対処すべき課題
① 適正な利益確保のための営業体制構築
売上高の成長を維持しつつ、当社グループ全体として適正な利益水準を確保するためには、相対的に売上総利益率の高いWebプラットフォーム事業やソリューション事業を引き続き成長させていくことに加え、プロフェッショナル・エージェント事業において売上総利益率を向上させる必要があります。そのために、顧客企業に向けた提供価値に見合った受託額水準の維持をすすめてまいります。
② 生産性の向上と仕組化・DX(デジタルトランスフォーメーション)
現状、当社グループのビジネスモデルが特異であるため即戦力人材を採用することは困難であり、新規に採用した営業人員を戦力化するための教育研修が必要であり、戦力化まで数ヶ月を要しております。これまで新入営業社員向け研修の強化により、この期間の短縮化を進めてまいりましたが、この期間をさらに短縮化してまいります。また売上高100億円(2024年9月期計画)における営業利益を最大化するべく、ノウハウの共有、データ蓄積とファクトデータによる業務遂行など、より仕組化・DX(デジタルトランスフォーメーション)を強化し、営業生産性の拡充と業務のスピードアップに繋げてまいります。
③ 登録プロフェッショナル人材データベースの拡充
当社グループの事業拡大のためには、高度プロフェッショナル人材の確保が必要不可欠となります。PR活動やWebの活用を中心とした施策による高度プロフェッショナル人材に向けてのプロモーションを引き続き実施することに加え、「FIND CAREERS」「CAREER Knock」といった新たな当社運営メディアを活用し、高度プロフェッショナル人材へのマーケティングを高度化してまいります。また、プロフェッショナル人材が、雇用、副業、独立、離職(リカレント教育等)といった多様な働き方を実践し、ライフステージの変化に応じて働き方を選択していく上で、当社グループが選ばれ続けるよう、高度プロフェッショナル人材にとって多様で魅力的な案件を提供し続けてまいります。
④ マッチング方法の変化と仕組みの強化
クライアントと登録プロフェッショナル人材のマッチングについては、当社グループ社員がすべてに介在して、1件ずつ手厚く対応をしております。 高度で高単価の案件を扱うプロフェッショナル人材の領域では、Web上でのマッチングを成立させることが、クライアントと登録プロフェッショナル人材の双方の意識や商習慣により現状ではなかなか馴染まないようでありますが、将来的にはこの領域においても、Web上でマッチングが可能になるものと考えております。 当社グループは、新時代に備えてこれまで蓄積してきたプロフェッショナル人材領域におけるマッチングノウハウを活用しつつ先端的な技術を活用して、プロフェッショナル人材が自ら案件情報を確認し直接応募ができる仕組みを導入してまいります。
⑤ 優秀な社員の確保・定着
主力事業であるプロフェッショナル・エージェント事業をさらなる成長軌道に乗せるために、営業生産性の拡充を図ることはもとよりさらなる営業人員数の増加を必要としております。このために当社グループのミッション・ビジョンに共感する優秀な人材の積極採用を継続してまいります。併せて獲得した人材が長期にわたって活躍する環境を整えるべく、新入営業社員向け教育研修の計画的な実施、社員の学習と成長の機会の充実、社内交流・コミュニケーション活性化、社員のエンゲージメント強化といった人員定着のための施策を実施してまいります。
(5) その他、会社の経営上重要な事項
該当事項はありません。