有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2020/02/25 15:00
【資料】
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【項目】
122項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は本書提出日現在において、当社が判断したものであります。
(1)経営方針
当社は、「誠実な社員、理解あるお客様、確実な仕入先、堅実な外注先、その他事業に関係ある方に対し、全てをビジネスパートナーと考え相思相愛の強い信頼関係で、名実共に日本一のリフォーム会社を目指します。」という経営理念の下、顧客である不動産会社の良きパートナーとして、満足して頂けるリフォームサービスの提供を心掛けております。
(2)経営戦略等
当社は創業以来、原状回復工事を主としたリフォーム工事を行っており、これまでにノウハウと実績を積み重ねてまいりました。リフォーム・リノベーション等の需要は高まっており、当社もこの流れに乗り遅れないよう、顧客開拓と新たな仕入先や外注先の確保を目指すとともに、営業所を増やし事業の拡大を図り、更なる成長を実現してまいります。
(3)経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、持続的な成長と企業価値向上のために、事業規模の拡大を重視しており、「完成工事高」と「完成工事総利益」を重要な経営指標として位置付けております。
(4)経営環境
現在のわが国経済は、政府の継続的な経済政策や日銀の金融政策等を背景に緩やかな回復基調が続くものと期待されますが、海外経済においては、中国をはじめとする新興国経済の減速や資源国における景気の低迷、米国政権の今後の政策内容、英国の欧州連合離脱の影響による欧州経済の不安定化、北朝鮮・中東情勢の地政学リスク等、先行き不透明な状況にあり、わが国の景気を下押しするリスクには留意が必要な状況であります。
当社の属するリフォーム業界では、2016年3月に国の住宅政策の方向性を指し示す「住生活基本計画」が見直され、リフォーム市場を2025年までに現在の市場規模の約2倍である12兆円にする計画が閣議決定されました。この中には当社の扱う賃貸住宅等も含まれており需要は高まっている状況と判断しております。
(5)事業上の対処すべき課題等
①サービス向上について
当社はリフォーム事業をサービス業と位置づけ、社員へのマナー教育を徹底しております。また、顧客である中小規模の不動産会社に満足していただけるよう施工品質管理を行っております。顧客に当社のサービスに満足いただけるよう、今後外部講師等を招き、勉強会の機会を増やすとともに、今まで以上に施工品質向上に努めてまいります。
②人材の確保と育成について
当社では人材が、事業拡大のための重要な経営資源であると考えており、今後の事業拡大に合わせて、優秀な人材の確保及び育成することが重要な課題であると認識しております。そのため、求人広告媒体に積極的な広告活動を行っておりますが、今後、新卒採用の活動及び社内教育にも注力して優秀な人材の確保及び育成に取り組んでまいります。
③内部管理体制及びコーポレート・ガバナンスの強化について
当社では、継続的な企業価値の向上を実現させるには、全社的な内部統制の整備と運用、及びコーポレート・ガバナンスの体制整備と強化が重要な課題であると認識しております。当社は、業務フローの精査に加え、定期的な内部監査の実施及び監査役と内部監査担当者の連携等、今後の企業規模の拡大に備え、体制の充実と機能向上に取り組んでまいります。
④施工ネットワーク(施工協力体制)の拡充について
当社の事業拡大には外注先である各工事分野の専門施工協力業者からなる、施工ネットワークの確保・拡充が不可欠であると認識しております。今後、当社の理念共有及び安全・品質管理の徹底に十分留意し、施工ネットワークの拡充を図ってまいります。
⑤事業エリア拡大について
当社は原状回復工事を、東京都を中心に展開しており、売上の大半を東京都近郊が占めております。現在、神奈川県及び埼玉県に営業所を設置しておりますが、今後各地に営業所の設置を行い、事業エリアの拡大を図ってまいります。