有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2019/01/31 15:00
【資料】
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【項目】
58項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものです。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は国際会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たっては、過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるために、これらの見積りと異なる場合があります。
(2)財政状態の分析
第2期連結会計年度(自 2017年3月1日 至 2018年2月28日)
(資産)
当連結会計年度末における資産は、前連結会計年度末に比べ597百万円減少し、54,870百万円となりました。
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ1,779百万円減少し、5,818百万円となりました。これは主として現金及び現金同等物の減少1,838百万円によるものであります。
(非流動資産)
当連結会計年度末における非流動資産は、前連結会計年度末に比べ1,181百万円増加し、49,051百万円となりました。これは主として子会社の取得に伴うのれんの増加864百万円、その他の金融資産の増加242百万円によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べ605百万円減少し、37,680百万円となりました。
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ1,587百万円増加し、10,521百万円となりました。これは主として営業債務及びその他の債務の増加414百万円、未払法人所得税の増加926百万円によるものであります。
(非流動負債)
当連結会計年度末における非流動負債は、前連結会計年度末に比べ2,192百万円減少し、27,159百万円となりました。これは主として長期借入金の減少1,479百万円、繰延税金負債の減少513百万円によるものであります。
(資本)
当連結会計年度末における資本は、前連結会計年度末に比べ8百万円増加し、17,189百万円となりました。これは主として利益剰余金の増加2,910百万円、資本剰余金の減少2,870百万円によるものであります。
第3期第3四半期連結累計期間(自 2018年3月1日 至 2018年11月30日)
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産は、54,647百万円(前期末比223百万円減)となりました。流動資産は4,677百万円(前期末比1,141百万円減)、非流動資産は49,969百万円(前期末比917百万円増)となりました。流動資産の減少の主な要因は現金及び現金同等物1,852百万円の減少によるものです。非流動資産の増加の主な要因はその他の金融資産1,053百万円の増加によるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債は、35,862百万円(前期末比1,817百万円減)となりました。流動負債は9,248百万円(前期末比1,272百万円減)、非流動負債は26,614百万円(前期末比545百万円減)となりました。流動負債の減少の主な要因は未払法人所得税822百万円及び営業債務及びその他の債務733百万円の減少によるものです。非流動負債の減少の主な要因は長期借入金736百万円の減少によるものであります。
(資本)
当第3四半期連結会計期間末における資本は、18,784百万円(前期末比1,594百万円増)となりました。資本の増加の主な要因は、配当に伴う資本剰余金1,403百万円の減少があったものの、四半期利益の計上により利益剰余金2,808百万円の増加があったことによるものであります。
(3)経営成績の分析
第2期連結会計年度(自 2017年3月1日 至 2018年2月28日)
(売上収益)
ソフトウェア基盤ソリューションの売上収益は10,169百万円となりました。これは主に、主力である「SVF」が順調に推移したことに加え、当期に株式会社日立製作所より取得した「EUR」の取り込みにより、収益基盤を拡大させたことによるものです。また、クラウドサービスである「SVF Cloud」についても、未だ売上規模は小さいものの順調に契約企業数を獲得しております。
データエンパワーメントソリューションの売上収益は5,396百万円となりました。これは主に、「Dr.Sum」「MotionBoard」に係る通常案件の積み上げに加え、大型案件を獲得したことにより、大きく売上を伸長させたことによるものです。また、SPACE-TIME RESEARCH PTY. LTD.(現WINGARC AUSTRALIA PTY LTD)、株式会社Everforthを当期に連結子会社化したことも、売上収益の増加に貢献しております。
この結果、当連結会計年度の売上収益は、15,566百万円となりました。
(営業利益)
人件費4,057百万円、研究開発費1,774百万円、外注・業務委託料1,489百万円等を計上した結果、営業利益は、4,223百万円となり、売上収益営業利益率は、27.1%となりました。
(親会社の所有者に帰属する当期利益)
金融収益4百万円、金融費用180百万円、法人所得税費用1,122百万円を計上した結果、親会社の所有者に帰属する当期利益は2,924百万円となりました。
なお、第1期における実質的な事業活動期間は2016年4月14日から2017年2月28日までの10ヶ月と17日間となっております。このため、前年同期比については記載しておりません。
第3期第3四半期連結累計期間(自 2018年3月1日 至 2018年11月30日)
(売上収益)
ソフトウェア基盤ソリューションの売上収益は8,273百万円(前年同期比5.8%増)となりました。これは主に、主力である「SVF」が、大企業・官公庁を中心に安定的に受注を得ており、堅調な推移となったことによるものです。一方、「SVF」のクラウドサービスである「SVF Cloud」は、規模はまだ小さいものの契約企業数が前年同期と比較し大幅に増加し、売上収益も大きく成長しました。
データエンパワーメントソリューションの売上収益は4,884百万円(前年同期比19.4%増)となりました。これは主に、「MotionBoard」が、生産現場でのIoT需要を背景に製造業での受注を大きく伸ばし、加えて、働き方改革関連では営業の効率化ソリューションの大規模導入が進み、売上収益を前年同期から大きく伸ばしたことによるものです。一方、「Dr.Sum」は、小売業、サービス業での受注が大きく増加したものの、前年は超大型案件を受注していたため、売上収益は前年同期と同程度となりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上収益は、13,158百万円(前年同期比10.5%増)となりました。
(営業利益)
人件費2,944百万円(前年同期比5.5%増)、研究開発費1,537百万円(同18.0%増)、外注・業務委託料1,111百万円(同8.6%増)等を計上した結果、営業利益は、4,154百万円(同2.6%増)となりました。
(四半期利益)
金融収益8百万円(前年同期比16.7%減)、金融費用133百万円(同0.6%増)、法人所得税費用1,221百万円(同13.2%増)を計上した結果、四半期利益は2,807百万円(同1.4%減)となりました。
(4)キャッシュ・フローの分析
第2期連結会計年度(自 2017年3月1日 至 2018年2月28日)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末から1,838百万円減少し、4,722百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」に記載しております。
第3期第3四半期連結累計期間(自 2018年3月1日 至 2018年11月30日)
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、2,869百万円(前期末比1,852百万円減)となりました。当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」に記載しております。