有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2018/08/16 15:00
【資料】
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【項目】
81項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
(1) 財政状態の分析
第8期事業年度(自 平成28年10月1日 至 平成29年9月30日)
(資産)
当事業年度末における流動資産は273,343千円となり、前事業年度末に比べて186,721千円の増加となっております。その主な要因は、第三者割当増資を行ったこと等により現金及び預金が147,275千円増加したほか、駐車場賃借料に係る前払費用が19,299千円増加したことによるものであります。固定資産は84,060千円となり、主に物件受託に伴う差入保証金が6,592千円増加した影響により前事業年度末に比べて11,176千円増加しました。以上の結果、総資産は前事業年度末と比べて197,897千円増加し、357,403千円となっております。
(負債)
当事業年度末における流動負債は139,624千円となり、前事業年度末に比べて25,290千円増加しております。その主な要因は取引規模拡大に伴い駐車場賃貸料に係る前受収益が22,281千円増加したことであります。固定負債は183,482千円となり、預り保証金が25,995千円増加した影響により前事業年度末と比べて35,665千円増加しました。以上の結果、負債合計は前事業年度末と比べて60,956千円増加し、323,107千円となっております。
(純資産)
当事業年度末における純資産は34,296千円となり、前事業年度末と比べて136,941千円増加しております。その要因は第三者割当増資により資本金及び資本準備金がそれぞれ50,000千円増加したことと、当期純利益36,940千円を計上したことにより利益剰余金が同額増加したことであり、総資産に占める自己資本比率は9.6%(前事業年度末は△64.4%)となりました。
第9期第3四半期累計期間(自 平成29年10月1日 至 平成30年6月30日)
(資産)
当第3四半期会計期間末における流動資産は413,896千円となり、前事業年度末に比べて140,552千円の増加となっております。その主な要因は、現金及び預金が95,881千円増加したとともに取引案件の増加に伴い前払費用が36,652千円増加したことによるものであります。固定資産は102,853千円となり、事務所設備を新規に取得したことにより有形固定資産が8,933千円増加したほか、差入保証金が9,877千円増加した影響により前事業年度末に比べて18,793千円増加しました。以上の結果、総資産は前事業年度末と比べて159,346千円増加し、516,750千円となっております。
(負債)
当第3四半期会計期間末における流動負債は191,481千円となり、前事業年度末に比べて51,857千円増加しております。その主な要因は課税所得の発生に伴い未払法人税等が45,756千円増加したことによるものであります。固定負債は207,397千円となり、預り保証金が39,431千円増加した影響により前事業年度末に比べて23,914千円増加しました。以上の結果、負債合計は前事業年度末と比べて75,772千円増加し、398,879千円となっております。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産は117,870千円となり、前事業年度末に比べて83,574千円増加しております。その要因は四半期純利益を83,574千円計上したことにより利益剰余金が同額増加したことであり、総資産に占める自己資本比率は22.8%(前事業年度末は9.6%)となりました。
(2) 経営成績の分析
第8期事業年度(自 平成28年10月1日 至 平成29年9月30日)
当事業年度の売上高は1,220,525千円、営業利益は31,178千円、経常利益は29,992千円、当期純利益は36,940千円となりました。
(売上高)
売上高は1,220,525千円となり、前事業年度と比べて416,800千円増加しました。サービス別の売上高の内訳は、月極駐車場紹介サービス143,162千円、月極駐車場サブリースサービス1,048,406千円、その他サービス28,956千円であります。
(売上総利益)
売上原価は665,254千円となり、前事業年度と比べて231,334千円増加しました。これは主に駐車場オーナーへ支払う賃借料650,474千円であります。この結果、売上総利益は555,270千円(前期比50.2%増)となりました。
(営業利益)
販売費及び一般管理費は524,092千円となり、前事業年度と比べて127,668千円増加しました。これは主に給料手当197,518千円や広告宣伝費22,687千円であります。この結果、営業利益は31,178千円(前期は営業損失26,619千円)となりました。
(経常利益)
営業外収益は168千円、営業外費用は1,354千円となりました。営業外費用は主に借入金に係る支払利息999千円であります。この結果、経常利益は29,992千円(前期は経常損失27,623千円)となりました。
(当期純利益)
当事業年度においては、法人税、住民税及び事業税200千円、法人税等調整額△7,148千円(貸方)を計上しました。この結果、当期純利益は36,940千円(前期は当期純損失28,309千円)となりました。
第9期第3四半期累計期間(自 平成29年10月1日 至 平成30年6月30日)
当第3四半期累計期間の売上高は1,326,957千円、営業利益は131,560千円、経常利益は129,584千円、四半期純利益は83,574千円となりました。
(売上高)
売上高は1,326,957千円となりました。サービス別の売上高の内訳は、月極駐車場紹介サービス147,483千円、月極駐車場サブリースサービス1,146,283千円、その他サービス33,191千円であります。
(売上総利益)
売上原価は715,635千円となりました。これは主に駐車場オーナーへ支払う賃借料704,688千円であります。この結果、売上総利益は611,322千円となりました。
(営業利益)
販売費及び一般管理費は479,761千円となりました。これは主に給料手当194,879千円や広告宣伝費23,625千円であります。この結果、営業利益は、131,560千円となりました。
(経常利益)
営業外収益は659千円、営業外費用は2,635千円となりました。営業外費用は主に借入金に係る支払利息543千円や上場関連費用2,084千円であります。この結果、経常利益は129,584千円となりました。
(四半期純利益)
法人税等を46,010千円計上した結果、四半期純利益は83,574千円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「第二部 企業情報 第2 事業の状況 1 業績等の概要」に記載のとおりであります。
(4) 経営成績に重要な影響を与える要因
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第二部 企業情報 第2 事業の状況 4 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(5)資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社は、安定した収益と成長性を確保するために必要な運転資金について、手許現金及び金融機関からの借入金を充当しております。また、余剰資金については、安全性の高い預金等に限定して運用を行っております。