有価証券報告書-第12期(2024/01/01-2024/12/31)

【提出】
2025/03/28 11:52
【資料】
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【項目】
111項目
(1)経営成績等の状況の概要
当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。
①財政状態の状況
(資産)
当事業年度末における資産合計は4,067,456千円となり、前事業年度末に比べ1,253,104千円増加いたしました。これは主に、関係会社株式が471,756千円、現金及び預金が452,134千円及び繰延税金資産が206,830千円増加したことによるものであります。
(負債)
当事業年度末における負債合計は1,879,001千円となり、前事業年度末に比べ424,708千円増加いたしました。これは主に、未払費用が79,031千円減少した一方で、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が568,852千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産合計は2,188,454千円となり、前事業年度末に比べ828,395千円増加いたしました。これは主に、資本金が2,555,117千円及び資本剰余金が1,296,962千円減少した一方で、利益剰余金が4,603,128千円増加したことによるものであります。
②経営成績の状況
当事業年度におけるわが国の経済は、消費活動の回復やインバウンド需要の拡大等の景気回復の兆しが見られる一方で、物価上昇や円安状況の長引き、また労働人口の縮小による人件費の高騰も顕著になり、先行きが不透明な状況が継続しました。しかし、このような経済環境の中、企業はデジタル化を引き続き促進しており、IT技術を使った生産性や効率化への投資は安定して推移し、当社が属するソフトウェア業界の重要性はますます高まっております。
当社は、「デジタルを簡単に、社会を便利に」というミッションのもと、ノーコード(プログラミング不要)で誰でも簡単にスマートフォンアプリの開発・運用ができるプラットフォーム「Yappli」と、ノーコードで顧客管理ができるシステム「Yappli CRM」を提供しています。
「Yappli」は、従来のアプリ開発における課題を解決し、企業が自ら効率的にアプリを運用できる仕組みを提供することで、より高い成果を生み出せるようになります。一方、「Yappli CRM」は、アプリを起点とした顧客管理を実現し、バックエンドデータの一元管理を支援します。これにより、アプリの開発・運用から顧客管理までを一貫して管理できるため、企業のデジタル活用を強力にサポートします。
さらに、2023年8月には社内利用向けアプリを刷新し、人的資本経営をアプリから推進する新ソリューション「Yappli UNITE」をローンチしました。人的資本開示に向け、EX(Employee Experience)領域に進出し、組織エンゲージメントをアプリで向上させる新たな市場の開拓を進めています。
以上の結果、当事業年度の業績は、売上高5,511,193千円(前年同期比13.3%増)、営業利益550,903千円(前年同期比108.0%増)、経常利益548,176千円(前年同期比115.5%増)、当期純利益748,542千円(前年同期は当期純損失74,079千円)となりました。なお、当社はアプリ運営プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
③キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は1,959,803千円となり、前事業年度末に比べ452,134千円増加となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は366,697千円(前年同期は161,362千円の使用)となりました。これは主に、売上債権の増加が116,014千円及び信託型ストックオプション関連損失の支払額が56,965千円あった一方で、税引前当期純利益が548,176千円あったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は487,411千円(前年同期は53,220千円の獲得)となりました。これは主に、関係会社株式の取得による支出が471,756千円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により獲得した資金は572,848千円(前年同期は34,925千円の使用)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出が195,148千円あった一方で、長期借入れによる収入が764,000千円あったことによるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社で行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
b.受注実績
当社で行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
c.販売実績
当事業年度の販売実績は次のとおりであります。なお、当社は、アプリ運営プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
当事業年度
(自 2024年1月1日
至 2024年12月31日)
金額(千円)前年同期比(%)
5,511,193113.3

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(売上高、売上原価、売上総利益)
売上高は、主に新規顧客獲得及び既存顧客に対するアップセル等の営業努力により5,511,193千円(前事業年度比646,728千円増)となりました。2024年12月末時点でのYappliの契約アプリ数は893となり、月次解約率(直近12カ月平均)も0.78%、月額利用料割合は81%と堅調に推移しています。
売上原価は、契約アプリ数の増加に伴うサーバ費用、アプリマーケティングで発生した広告媒体費及び賞与が発生した影響から1,867,239千円(前事業年度比359,464千円増)となりました。この結果、売上総利益は3,643,954千円(前事業年度比287,263千円増)となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
販売費及び一般管理費は、主に研究開発費及び広告宣伝費が減少した一方で、人員増による人件費等が増加した影響から3,093,050千円(前事業年度比1,192千円増)となりました。
この結果、当事業年度の営業利益は550,903千円(前事業年度286,070千円増)となりました。
(営業外収益、営業外費用、経常利益)
営業外収益は、主に雑収入及び受取手数料が増加した影響から4,790千円(前事業年度比3,774千円増)となりました。営業外費用は、主に支払利息の増加があった一方で、支払補償費が減少した影響により、7,517千円(前事業年度比3,922千円減)となりました。
この結果、当事業年度の経常利益は548,176千円(前事業年度比293,767千円増)となりました。
(特別利益、特別損失、税引前当期純損失)
当事業年度の税引前当期純利益は548,176千円(前事業年度税引前当期純損失276,448千円)となりました。
(法人税等、当期純利益)
法人税等については、法人税、住民税及び事業税の減少があった他、繰延税金資産を計上したことによる法人税等調整額(益)を計上したことにより△200,365千円(前事業年度比2,003千円増)となりました。
この結果、当事業年度の当期純利益は748,542千円(前事業年度当期純損失74,079千円)となりました。
(当社の経営成績に重要な影響を与える要因)
当社が事業展開するサービスは、小売業態において多くの導入実績があり、その中でも特にアパレル関係企業への導入が進んでおります。小売業界においては、これら企業の広告費は引き続き好調な推移を示すと予測する見方ではあるものの、国内外の経済情勢を受け当社の予想を超えて下振れするような場合には、当社の経営成績に重要な影響を及ぼすリスクがあります。
その他、当社が抱える事業等のリスクについての詳細は、「3 事業等のリスク」をご参照ください。
以上を踏まえ、当社は常に市場動向には留意しつつ、顧客に求められる機能やサービスを開発していくとともに、優秀な人材の採用、新規サービスの開拓、内部管理体制の強化をしていくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因に備え、リスクの発生を抑え、適切に対応していく所存であります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社は、事業運営上必要な資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金、設備投資や長期運転資金の調達について、自己資金又は金融機関からの借入を基本としており、都度最適な方法を選択しております。
なお、当事業年度末における借入金の残高は1,362,602千円であります。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は1,959,803千円となります。
なお、当社は、アプリ運営プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたりまして、事業年度末日における資産及び負債、会計期間における収益及び費用について会計上の見積りを必要としております。この見積りに関しては、過去の実績及び適切な仮定に基づいて合理的に計算しておりますが、実際の結果と相違する場合があります。
なお、当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は後述「第5 経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。
④経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析・検討内容
「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、当社は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、契約アプリ数、月次解約率、アプリ当たりの平均月額利用料を重要な経営指標と位置付けております。
当該指標については、2024年12月末時点でのYappliの契約アプリ数は893(前事業年度末比50件増)となり、月次解約率は0.78%(前事業年度末は0.81%)、アプリ当たりの平均月額利用料は442千円(前事業年度末は423千円)であります。これは、現時点において予定通りの進捗となっており、今後の業績に寄与するものと期待できることから、堅調に推移しているものと認識しております。なお、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標の推移については、「第1 企業の概況 3 事業の内容」に記載のとおりであります。

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