四半期報告書-第10期第1四半期(2023/02/01-2023/04/30)

【提出】
2023/06/13 15:13
【資料】
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【項目】
32項目
文中の将来に関する事項は、当第1四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第1四半期累計期間における我が国経済は、ウィズコロナの下で国内における行動制限や入出国制限の緩和等により、経済活動は緩やかに持ち直しの動きがみられました。一方で、長期化するウクライナ問題や外国為替市場での円安・ドル高及び物価高騰による影響で、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
当社が主に事業を展開する日本のモバイルオンラインゲーム市場は、2012年より市場が拡大し2022年には1兆2,129億円となり、成長は鈍化傾向にあるものの(注1)、安定した市場規模を維持しております。しかし、海外ディベロッパーのモバイルオンラインゲームをはじめとした高品質な商品の台頭や、開発の長期化や開発費の高騰等、市場環境は厳しさを増しています。一方で、2022年のグッズの推定市場規模は1兆5,300億円となり(注2)、底堅く推移しました。
このような経営環境のもと、当社はモバイルオンラインゲームについては運営中タイトルが伸び悩むなか、今一度ユーザー様ファーストの視点に立ち返り、IPとしての信用獲得に注力してまいりました。3月には「ドラッグ王子とマトリ姫」のNintendo Switch版を発売、4月には「スタンドマイヒーローズ」の大型リニューアルを実施し、新規タイトル「永久少年Side Project-トワイライトなスピカ-」をリリースしました。一方で当期及び来期以降にリリース予定のゲームタイトルの開発を進めました。
メディアに関しては、2023年4月に自社運営飲食店「coly cafe!池袋PARCO店」をオープンし、自社IPとのコラボレーションの準備をすすめたほか、リアルイベントの準備等、第2四半期以降の収益のための布石を打ちました。
しかしながら、運営中ゲームの売上の伸び悩みが大きく影響し前年同期比で売上が減少しました。また、新規施策・新規事業への先行投資をすすめたことにより、人件費は前年同期比で増加いたしました。
その結果、当第1四半期累計期間の業績につきましては、売上高863,459千円(前年同期比23.6%減)、営業損失400,026千円(前年同四半期は営業損失78,038千円)、経常損失399,966千円(前年同四半期は経常損失78,106千円)、四半期純損失400,749千円(前年同四半期は四半期純損失49,207千円)となりました。
当社の主な提供タイトルごとのモバイルオンラインゲーム売上高は、次の通りであります。
(単位:千円)
回次第9期
第1四半期
累計期間
第10期
第1四半期
累計期間
第9期
タイトル名自 2022年2月1日至 2022年4月30日自 2023年2月1日至 2023年4月30日自 2022年2月1日至 2023年1月31日
ドラッグ王子とマトリ姫8,33417,34935,930
スタンドマイヒーローズ207,551210,3191,107,614
魔法使いの約束712,010432,2102,840,013

なお、当社はコンテンツ事業の単一セグメントであるため、セグメント情報は記載しておりません。
(注1)出典:株式会社角川アスキー総合研究所「ファミ通モバイルゲーム白書2023」
(注2)出典:株式会社キャラクター・データバンク『Chara Biz Data 2022㉑』「キャラクター商品の小売市場規模の推移」
(2) 財政状態の状況
(資産の部)
当第1四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べて332,191千円減少し、6,911,716千円となりました。これは主に現金及び預金269,272千円及び売掛金125,355千円の減少によるものです。
(負債の部)
当第1四半期会計期間末における負債は、前事業年度末に比べて68,557千円増加し、714,600千円となりました。これは主に賞与引当金69,022千円の増加によるものです。
(純資産の部)
当第1四半期会計期間末における純資産は、前事業年度末に比べて400,749千円減少し、6,197,115千円となりました。これは主に四半期純損失を400,749千円計上したことによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第1四半期累計期間の研究開発費の総額は143,844千円であります。
なお、当第1四半期累計期間において当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。