有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2021/03/01 15:00
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【項目】
136項目

研究開発活動

第20期事業年度(自 2019年3月1日 至 2020年2月29日)
当事業年度の研究開発活動は、大きく製品開発と基盤技術開発の二つの分野に区分されます。更に、製品開発は、新製品開発と既存製品の改良開発に区分されます。当社の研究開発は、各事業部において行っておりますが、基盤技術開発は、主にコアテクノロジ事業部で行っております。これは、基盤技術に相当する単結晶の探索や製法開発は、山梨本社のコアテクノロジ事業部が担当しているためです。
当事業年度における当社が支出した研究開発費の総額は131百万円であります。
当事業年度における各区分の主要な研究開発の概要は以下のとおりです。
なお、当社は、光学事業の単一セグメントでありますので、セグメント別の記載を省略しております。
(1)製品開発
① 新製品開発
光学技術の応用分野は拡大を続けております。当社では、センシング向けのレーザ開発に優先して取り組んでおります。センシングの具体的用途は、環境計測(ガス検知)とLiDAR(※1)向けです。独自開発のみならず、ユーザーである装置メーカーや開発助成機関との共同での開発も随時進めております。
(※1)LiDAR(Light Detection and Ranging)は、対象物にレーザ光を照射し、その反射光を光センサでとらえて距離を測定するリモートセンシング方式です。
② 既存製品の改良開発
当社にて製品として販売しているレーザのうち、波長が213nm、266nm、532nmについて高出力化した次世代製品をユーザーの要求仕様に対して、他社に先駆けての市場投入を目指して開発を進めております。
(2)基盤技術開発
当社は、当社の保有するコアテクノロジ技術の深耕として、新たな特性を持つ単結晶材料の探索や、単結晶の新たな製法開発などに取り組んでおります。主な開発中の製品とその期待される用途は以下のとおりです。これら開発中の製品はユーザーにおける評価を受けながら製品化を目指しております。
開発中の製品期待される主な用途
単結晶固体電池材料医療用ボタン電池、自動車用電池
GPS単結晶放射能汚染モニタリング、セキュリティ、石油探査、医用SPECT装置
アイソレータ用単結晶5G・データセンタ通信用デバイス
GaN用基板単結晶パワー半導体、可視光レーザ
蛍光体単結晶・デバイスレーザ照明、水銀ランプ代替、プロジェクタ光源
CW/QCW213nmレーザ最先端計測、半導体検査装置
フェムト秒レーザOLED・MicroLEDディスプレイ製造、微細加工
マスク描画用レーザフォトマスク、露光機

第21期第3四半期累計期間(自 2020年3月1日 至 2020年11月30日)
当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は96百万円であります。
当第3四半期累計期間においても、前事業年度と同様に製品開発と基盤技術開発の2つの分野での開発を継続して推進しております。
また、当社は、光学事業の単一セグメントでありますので、セグメント別の記載を省略しております。